聞き書きの成果をふまえた通史いよいよ完成。豊島区の女性たちが地域の変貌の中で、どのように生き、生活を主体的に変化させ、社会を変えるエネルギーを発揮していったかを明らかにする。
本書は、戦後の日本の歴史上における転換点や、隠れたエピソードなどを、教育史の文献から選び出し、検討する。戦後の教育の歴史を、社会的動向と交差させたうえで、男女共学論や、教育システムとカリキュラムの問題、男女平等とセクソロジー教育との関係、「性」と人権などについて論じる。さらに現在では、「社会的な性」と「生物学的な性」というように、二元論的に認識されている「性」の問題を、トータルに一元論として、考える。そして、男女平等教育の実質的な推進のために、今後の方略を提案する。
男女平等が進んでいるヨーロッパの国々を訪ねて、その法制と実態にふれた女たちが、感激も新たななかで、その紹介と記録をおさめた初版刊行から、3年。日本でも、労基法・均等法が改正され、男女の働き方も大きく変わろうとしている今日、再び読者と共に考え、次の一歩を踏み出すための決意をこめて、内容を全面的に改めた。
豊島区を活動の拠点に花開いた14人の女性たちの人となりを、豊島の女性たちが聞き書きを中心に掘りおこす。
男女平等化の促進は、長期的には生活水準を上昇させ、一国の経済を貧困から脱するための開発戦略として注目を集めている。開発途上国のみならず、最近各国で高まっているジェンダー問題と、男女均等化促進社会に向けた広範な取り組みへの理解が深まる最適の書。経済発展とジェンダー問題に興味のある学生、開発実務家に必携。
男が先、女が後の男女別名簿は世界でも例の少ない男女差別名簿だ。東京都国立市の小学校教師たちがすすめてきた男女平等教育14年間の活動報告。
女性の解放が男性の解放につながり、男性の解放が女性の解放につながる。本書は、「男が王様で、女が奴隷であった」説の真価を問う。
男女平等社会は、一つの大きな理想です。しかも、実現されなければならない理想です。そのためには、現状を把握し、スピードを速めるためにどうしたら良いかを探る必要があります。本書は、1999年10月に開催された公開シンポジウムの内容をまとめたものです。