結婚が趣味の母親、頭の良い異父姉妹…。女ばかりの家族の中で馬鹿にされ、大人を信用できない14歳の少年チャールズ。夏の日、顔半分に火傷を負った〈顔のない男〉と出会い、現実を見つめ愛を恐れずに生きていくことを知った。中学生から。
1921年、一人のアメリカ人青年がパリにやってきた。地位もなく名声もなく、ただ文学への志に燃えたアーネスト・ヘミングウェイという名の青年は、このパリ時代に「雨のなかの猫」「二つの心臓の大きな川」「殺し屋」など、珠玉の名編を次々に発表する。本書は、彼の文学の核心を成すこれらの初期作品31編を収録。ヘミングウェイの全短編を画期的な新訳で刊行する全3巻の第1巻。
世之介は7歳にして性に目覚め、漁色の生活をはじめ、19歳にて勘当。35歳にして父の莫大な遺産を受け、これより諸国遊里の好色世界に遊ぶ。現世にあきたらず60歳にして好色丸にうち乗り、女護島へと去ってゆく。西鶴(1642-93)の代表作であり、浮世草子の最初のものであり、好色本の開祖であり、また徳川文学の最高峰でもある。
やかましいことの大好きなギャオギャオ王子の誕生日はもうすぐ。世界で一番やかましい音が聞きたい、という王子の希望にこたえ、王様は全世界の人々へ伝令をとばしました。それは「何月何日何時何分に、誕生日おめでとう、と叫ぼう」というものでしたが…。とんでもないどんでん返しがさわやかな結末を運んでくる、子どもにも大人にも楽しめるお話です。
子どもも大人も「感情」を上手に扱えなくなっている。特に怒り、落ち込み、不安といったネガティブな気持ちに対応ができない。このことが学級崩壊や少年たちの衝撃的な事件を生んだり、大人の社会でもさまざまな困ったコミュニケーションをひき起こしているように思える。かつて家族のなかで自然に行なわれていた、気持ちを取り扱うための訓練ーこれからは教育の場で、家庭で、意識的にこころのトレーニングをしなくてはならない。子どもたちの発する気持ちのSOSにどう答えるか、大人の感情トラブルをどう解決するか、実践的なこころの扱い方読本である。
むしゃむしゃぽろぽろ。ばらばらばらころころころころ…とらくんのおいしいおとはなあに?はじめての読み聞かせにぴったりのえほん。
「男と女の謎」を解き明かし、日本で200万部、全世界で600万部、42カ国でNo.1となった超ベストセラー待望の文庫化。最新データが入った改訂増補版。
「子どもみたいに」キレるおとなたちがいる、キレちゃう自分をなんとかしたい子どももいる。子どもたちと共同して「怒り」に立ち向かっていく本。
1万人の政財界エリートと接してきた“銀座ママ”が、ガンを乗り越え、初めて綴った人の心に残る本物の男のなり方、見抜き方。
90年代、乙女の聖書として語り継がれし伝説のエッセイ、遂に単行本化。
この曲集は、楽な気持ちでコーラスに親しむことのできるよう見やすい大きな譜面、初心者にも歌いやすい音域、やさしいながらも演奏映えのするアレンジで、童謡から抒情歌、フォークソング、歌謡曲まで二部合唱で簡単に楽しむことのできるコーラス曲集です。
人とうまく関われない変わり者の中年男を、阿部寛が熱演したコメディ・ドラマ。桑野信介は腕のいい建築家だが偏屈で独善的で、結婚しないと豪語している。そんな彼が適齢期の女医や隣人の娘と出会うことで、心を動かされていく。
幕末から明治にかけて幾多の艱難辛苦を耐えながら貿易、鉄道、ガスと、明治興隆に独創の天才を発揮した豪傑“実業家”“易聖”「呑象」の一代記。
表面ではいくらわかったふりをしていても、わかり合えないのが男と女ー太古の昔から愛の悩みは尽きぬもの。恋愛文学の巨匠が、謎の美女たちに隠された「男の本音」を指南する。爆笑、困惑、ときどき絶句。読んだその日から男女の見方ががらりと変わる、爆笑恋愛問答22本。