さようなら、皇太子さま……。
恋人だったこの夜を、私は忘れない。
買い物に出た両親が事故で帰らぬ人となり、ビアンカは茫然自失に陥った。
そんな彼女を、さらなる衝撃が襲うーー母が遺した日記によると、
ビアンカは父の実の子ではないかもしれないというのだ。
出自がわからなくなり、足元が崩れるような不安に苛まれながらも、
ビアンカはウエディングプランナーの仕事に打ち込もうとする。
そんななか出逢った、さる王国のレオことレオポルド皇太子に雇われ、
彼の妹の結婚式を手がけることになった。準備に明け暮れるうち、
黒髪と神秘的な瞳が魅力的なレオに日ごとに惹かれ、
ある夜、ビアンカはとうとう彼に一夜の愛を捧げてしまう。
やがて一国の王となるレオとの恋に、未来などないというのに……。
ロマンティックなシンデレラ・ストーリーを得意とする作家、J・フェイ。ビアンカは身分違いを理由に、愛するレオとの恋から立ち去ろうとします。一方のレオも、妹の結婚式の翌日には、母の選んだ妻候補の中から婚約者を発表することを約束させられていて……。
九歳の夏休み、私は殺されてしまったのです……。少女の死体をめぐる兄妹の暗黒の冒険。斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、天才少年・乙一のデビュー作、ついに文庫化。(解説・小野不由美)
兵庫県芦屋市。元俳優の海里の職場は、
夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。
人間だけではなく幽霊も常連客という不思議な店で、
それなりに楽しく働いている海里だが、
近頃気になる事があった。
誰かの気配と視線を感じるのだ。
気のせいと割り切って、
後輩の李英と芝居を見に行った帰り、
海里は「シネ」という言葉とともに突き飛ばされる。
その犯人は、視線の持ち主でもある「重い女」の幽霊、フミで……。
癒し系お料理青春小説第9弾!
夏休み。草食系大学生の森司は、
オカルト研究会の皆と、
セレブなマンションのラウンジで花火大会を見ることに。
片想いのこよみちゃんの隣に座り、
リア充すぎる状況だけど、真の目的は百物語。
誰もいない筈の場所にカメラの顔認識表示が出るA子、
「親父の臭い」に縛られる一家……。
背筋も凍る話が続く中、参加者に異変が……!!
ほか、呪いの能面など、怖すぎる話が満載!
森司とこよみの恋模様も堪能できる、
青春オカルトミステリ14弾!
冷静な岡っ引きの薫、明るく元気な下った引きの芽衣。手と手とたずさえ、背中合わせで事件に挑む。二人の絆がまぶしい相棒小説。
伝統的な技を最新科学で解き明かす。基礎理論から応用技術まで幅広く網羅。
小料理屋「ゆきうさぎ」でバイトを続けている大学生の碧。若店主の大樹は最近、豚の角煮の研究をしている。先代の女将が、唯一レシピを教えてくれなかった料理だそうだが、その理由とは一体…?暖簾をくぐれば“おいしい”が聞こえる、小料理屋が舞台のほっこりドラマ。仲直りの手まり寿司、憂鬱に効くメンチカツ、再会の日替わりかき氷…などをご用意しています。
高校1年生のましろはある日、誰かにぶつかって教科書をばらまいてしまう。その“誰か”とは、頭脳明晰・スポーツ万能の超イケメンで“学校1の王子様”と騒がれる唯衣先輩だった。自分も遅刻をしてまで助けてくれた先輩。その後も偶然が重なってましろは先輩の前でドジばかりしてしまうけれど、「お前といると楽しい」と言って笑ってくれる。さらに“親しい人以外には塩対応”らしい先輩のはずが、「本当可愛すぎる」「本気で好き」と溺愛してきて…?モテモテの先輩から一途に甘やかされる胸きゅんピュアラブ。
「あたしと典道くんは駆け落ちしてるんだよ」花火大会の日、密かに想いをよせる同級生のなずなから、東京へ行こうと誘われる中学1年の典道。ところが、母親に見つかってしまい……。なずなを取りもどすため、典道は、もう一度同じ日をやりなおすことを願うとーー。なずなと典道たちに奇跡が起こる!? 繰り返す夏休みの1日、何度でも君に恋をする! アニメ映画の原作小説!!
プロローグ
もしものない世界
もしもの世界・その1
もしもの世界・その2
もしもの世界・その3
あとがき、というか、あとがたり。
デジタルカメラ時代に対応した、花火の撮影方法を詳細に解説。花火と人物を組み合わせた写真や、スローシャッターを駆使した撮影法など、これまでの花火撮影の常識を覆す高度な手法も数多く紹介。
「打ち上げ花火は横から見たら丸いのか、平べったいのか?」
夏の花火大会の日、港町で暮らす典道は幼なじみと灯台に登って花火を横から見る約束をする。その日の夕方、密かに想いを寄せる同級生のなずなから突然「かけおち」に誘われる。なずなが母親に連れ戻されて「かけおち」は失敗し、二人は離れ離れに。彼女を取り戻すため、典道はもう一度同じ日をやり直すことを願うがーー。繰り返す夏休みの1日、ふたりが最後に見る花火のかたちはーー?
夭折した「乳房喪失」の美貌の歌人。その生と死
1954年、乳癌を病む自分を赤裸々に詠い、世に衝撃を与えた歌人・中城ふみ子。死にゆく肉体への恐怖におののきながら、恋に堕ち、性の深みに堕ちてゆく。短くも激しい生を描く力作。(解説/金沢 碧)
松の廊下事件によって仲を引き裂かれた赤穂浪士・前原と婚約者・千尋。以後、日本歴史を彩った節目に、両人の家系に連なる末裔たちが巡り会うーー。
どーん、ばーん、など楽しい擬音で、空にのぼっていく打ち上げ花火がダイナミックに描かれます。たてにひらく絵本。
どんなときも、あいのためなら、なんでもしてくれたおばあちゃん。だけど、あいは、なにもしてあげられなかった…。おばあちゃんのお通夜の夜、あいは、ふしぎなおねえさんにつれだされ、いっしょに花火を見ることになったけれど…?急死した祖母と、孫の、おたがいへのあふれる思いが心にしみるファンタジー。