芸術とは「眼に見えたもの」の再現ではなく「知っていること」から創られる。絵画や彫刻にせよ建築や都市にせよ、優れた独自の表現が確立された時、そこには、かつてなかった精神的価値に裏打ちされた空間認識が根ざしているに違いない。原始時代の洞窟壁画、ギリシアの神殿と彫刻、ゴシック建築、ルネサンスの理想都市、鉄とコンクリートと工業化から現れた世紀末芸術、20世紀に花開く抽象芸術……。自己と対象との関係において際立った表現様式が持つ文化史的・精神的背景を解き明かす、圧倒的な芸術論。西洋美術の碩学の隠れた名著。解説 三浦 篤
原始空間の特質
ギリシャ人の空間意識
イタリア美術の空間意識
ゴシック空間の象徴性
ルネッサンスの理想都市
新しい技術と空間的可能性
世紀末芸術の空間意識
キュビスムの空間意識
抽象的空間の成立ーー抒情と幾何学
あとがき
解説 三浦篤
私は2019年から現在まで、某大学で毎年数回の講義を担当させてもらっている。美術家としての私がその時々に考えたこと、伝えたかったことをお話しするのだが、これまでの議論を振りかえってみると、「生き延びる」というテーマに関連した内容が意外に多かった。(「はじめに」より)セルフポートレイト作品で知られ、「私」の意味を追求してきた美術家が、「生き延びるとは何か」というテーマに取り組んだ人生論ノート。
とある学校の芸術科クラスに通う5人の女の子。
彼女たちがデッサンしたり、粘土をこねたりしてるのを見てると、いつの間にかこっちも一緒に授業を受けてる気分に!?
きゆづきさとこの大人気美術系4コマがついに発売!!
〈「アートは難しい、わからん」から「わからない。だから興味がわく」へ。〉
〈アートはわからない!と思っている人にこそ触れてほしい「対話型鑑賞」。〉
1980年代後半ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開発された対話型の美術鑑賞法(VTC)は、その後派生したVisualThinking Strategies(VTS)をふくめ、日本では「対話型鑑賞」として徐々に広まりました。近年、この鑑賞法は美術鑑賞のみならず教育現場や医療、サイエンスの分野でも評価され、さらにビジネス界にも普及しつつあります。本書は各分野の専門家が対話型鑑賞の現状を把握し、問題や課題を浮き彫りにした上で、対話型鑑賞の可能性を見つめ直す一冊です。
※2022年夏に開催されたフォーラム「対話型鑑賞のこれまでとこれから」をもとに書籍化。
二つの世界大戦から、革命と共産主義、無意識とセクシュアリティ、言語論的転回、アメリカの亡命者たち、映画と精神分析とファシズム、ホロコーストの記憶、構造主義、「歴史の終わり」、情報テクノロジーの進展、世界文学、そして「廃墟としての未来」まで……時代の転回期に「二〇世紀の夢」を振り返る徹底討議。
■目次
第一回 世紀の開幕
第二回 世界内戦1.0
第三回 革命と共産主義
第四回 無意識とセクシュアリティ
第五回 言語論的転回とその〈谺〉
第六回 亡命者たちのアメリカ
第七回 「映像」の運命
第八回 世界内戦2.0
第九回 批評の革新
第十回 エイティーズ 『空白』の時代
第十一回 インターネットの出現
第十二回 〈世界文学〉のために
後記
ドゥルーズは芸術との格闘によって哲学を構築した。ドゥルーズの哲学における概念の創造に、芸術はいかにして重要な役割を果たしてきたのか。初期から最晩年まで取り組み続けた芸術をめぐる思考の変化とともに、その概念の生成の過程を明らかにする。
人間の条件と可能性を大胆に更新する人類学者インゴルド。ジャンルを越えて共感を呼んだ『ラインズ』につづく待望の邦訳。“線”から“つくること”へ!
解剖学は、人体を把握し、描き出すための重要な鍵となる。本書のために撮り下ろした250点以上の写真と100点以上のデッサンを通じて、人体の内部を視覚的に解説するこの本は、あらゆるレベルの芸術家の画力を向上させるだろう。人体を描いた絵画を理解し、その現代的な鑑賞方法を学びたいと願うすべての人にとって、理想的な参考書である。
巻頭特集:銅版画の新潮流
これまで銅版画は「線描」でイメージを描画する作品が中心でしたが、本特集では近年主流となっている銅版画の傾向を、次の二つのテーマに分類して紹介します。
一つは、銅版画らしいマチエールの表現において、他の技法と組み合わせるなど新味のある作品を発表している「マチエール表現の作家たち」。入江明日香や濱田富貴といった作家を中心に、山田純嗣、森本由貴子、田沼利規、西村 涼、河内大樹を紹介します。
もう一つは、非常に私的かつ内省的な部分に作品のテーマを求める「私的表現の作家たち」です。重野克明、村上 早の作品に込めた思いや制作の動機をインタビューで明らかにしつつ、島田北斗、玉分昭光、豊泉綾乃、チョン ダウン、森 茜が登場します。
今、あえて銅版画で制作をする理由とは。銅版画の新潮流とは何か。最前線で活躍する作家たちの作品とインタビューから、現在の銅版画シーンを明らかにする特集です。
巻頭特集 銅版画の新潮流
第1章 マチエール表現の作家達
入江明日香 ”版表現”で世界と向き合う
濱田富貴 「構造」というマチエール
山田純嗣/森本由貴子/田沼利規/西村 涼/河内大樹
第2章 私的表現の作家たち
重野克明 版画はまじめに苦しまないと 取材・辺見 海
村上 早 銅版画、私の傷。
島田北斗/玉分昭光/豊泉綾乃/チョン ダウン/森 茜
座談会 銅版画の新潮流とは何か? 野口玲一・藤村拓也
版画家ヒストリー 中林忠良(銅版)
「版画アートコレクション」の作家 吉田秀司(木版)
期待の新人作家 土屋未沙(木版)
写真芸術の世界 ロベール・ドアノー
近代日本のアール・デコ 第6回 満鉄のアール・デコ
展覧会スポットライト
没後70年吉田博展/KYOTO版画2021閉会展/「HANGA」NEXT GENERATION/丸山浩司作品展・ゼミ有志展
展覧会レポート
第11回飛騨高山現代木版画トリエンナーレ2020 文・磯見輝夫
版画で作るオリジナル・グッズ 第5回 小さな版画で作る豆本 講師・早川純子
今すぐ買える版画の逸品 版画マーケットプライス2020年12月〜2021年2月版
版画展覧会スケジュール 2020年12月〜2021年2月版
公募展受賞作品/公募展募集要項
版画インフォメーション
HANGA GEIJUTSU English Summary
己を削って努力を続けるアーティストを漢方薬で支えたい。
身体機能の極限に挑むアーティストの身体、痛み、精神的苦悩に
医療チームもあらゆる手立てで援護します。
本書では、西洋医学にプラスαの漢方薬を加えてアーティストを支える漢方薬を伝授します。
アーティスト自身が本書で主治医に相談する、薬局で漢方薬を入手して対応することもできる
わかりやすい記載も魅力。Amazon3冠を獲得した『フローチャート整形外科漢方薬』の第二弾!
精神科医、田中伸一郎先生も加わりパワーアップした最新刊。
完結。文芸批評をのりこえる「作品科学」の方法論。闘争を科学する。
日本では、古くは江戸時代より「美人」が浮世絵版画の画題として親しまれてきました。ですが、「美人版画」は単に女性の姿かたちを描くだけではなく、時代ごとの風俗をうつしとり、流行を彩ってきたものなのです。「時代」はとりわけ女性の装いに顕著に表れていました。
本特集では単に「女性を美しく描く=美人版画」という図式ではなく、描かれた女性像に、現代ならではの視点が盛り込まれた作品を紹介します。また、第 2 章では伊藤深水や竹久夢二といった、大正・戦前までの女性を描いた版画作品も合わせて掲載することで、近代から現代に至る時代の変遷にも注目します。
巻頭特集 「美人版画」の現在 時代をうつす鏡
第1章 「美人版画」の現在
掲載作家
・山口 藍
・浅野勝美
・岩渕華林
・中田真央
島崎良平/鈴木結紀子/西田版画室/佐藤真奈美/長谷川可奈/前橋 瞳/高松和樹/石川真衣
「今、美人を描くということ」(談・川西由里)
第2章 「新版画」や口絵・挿絵にみる美人たち
掲載作家
「木版口絵」の美人…鏑木清方
「美人画ポスター」の誕生…山田秋畝/北野恒富
「夢二式美人」の隆盛…竹久夢二
「新版画」の美人…橋口五葉/伊東深水/山川秀峰/鳥居言人/山村耕花/小早川 清/石川寅治
「イラストレーション」の美人…高畠華宵/蕗谷虹児/中原淳一/橘 小夢/竹中英太郎/神保朋世/志村立美
「日本美人」は紙上イメージにあり(談・岩切信一郎)
版画家ヒストリー 星野美智子(リトグラフ)
「版画アートコレクション」の作家 鈴木良治(リトグラフ)
写真芸術の世界 今 道子
近代日本のアール・デコ 最終回 モニュメントと博覧会のアール・デコ(文・山田俊幸)
展覧会スポットライト
海を渡った版画家たちー平塚運一と神原 浩ー/三塩佳晴展/舟越 桂小品展/山中 現展ーミニマルー谷川俊太郎詩集より
展覧会レポート
第10回 FEI PRINT AWARD展(文・河内成幸)/アワガミ国際ミニプリント展2021(文・平木美鶴)
版画で作るオリジナル・グッズ 第9回 シリコペ紙版画 講師・松田圭一郎
今すぐ買える版画の逸品 版画マーケットプライス2021年12月〜2022年2月版
版画展覧会スケジュール 2021年12月〜2022年2月版
公募展受賞作品/公募展募集要項
版画インフォメーション
HANGA GEIJUTSU English Summary
フランスの老舗出版社「ラルース」が19世紀から発行してきた百科事典から、多岐にわたるジャンルの色鮮やかなレトロイラストを集め、一冊にまとめました。
みっちりと敷き詰められた美しい博物画が、現代の解説を添えて紹介されています。
羽ばたく者たち/陸上に住む仲間たち/深海の生き物たち/畑での仕事/果樹園とブドウ園で/庭のさまざまな顔/都会の喧騒/工房にて/舞台に集まれ!/場の騒乱のなかで/挿絵画家の紹介
真の芸術に至るために古代ギリシア芸術への回帰を唱えたヴィンケルマン(1717-1768)。芸術の真髄を「高貴なる単純と静謐なる偉大」に見出し、精神的なものの表現に重きを置いた。ゲーテら同時代人の古代への情熱をかきたて、近代思想に多大な影響を与えた名著。匿名の著者を装って自ら同書を批判した「公開状」、同文への回答、書簡なども収録。
凡例
絵画と彫刻におけるギリシア芸術模倣論
『絵画と彫刻におけるギリシア芸術模倣論』にたいする公開状
ドレスデン王立古代小キャビネット陳列室の一体のミイラについて
『絵画と彫刻におけるギリシア芸術模倣論』の解説と模倣論にたいする公開状への回答
彫像描写
書簡
ヨハン・ヨアヒム・ヴィンケルマン略年譜
ヴィンケルマン使用文献(原注および訳注)
解題
神名・人名索引
志望校攻略に欠かせない大学入試過去問題集「赤本」
海外で作品が高額で取引される村上隆が、他の日本人アーティストと大きく違ったのは、世界基準の戦略を立てたこと。
稀代の芸術家が、熱い情熱と冷静な分析をもって、アートとビジネスの関係を語る。
明治以降、書壇とはちがった流れにおいて書に向き合った人物たち7名(松田正平・熊谷守一・柳宗悦・白井晟一・中川一政・高村光太郎・武者小路実篤)を取り上げて、代表的な書をビジュアルに見せながら、彼らの美学を論じる。
そして、各々が専門とする分野(絵画や彫刻、建築など)において生まれ出た美学が、自身の専門ではない「書」という分野においても生かされたことを示していく。造形美だけでない「書」の魅力を解き明かし、また、鑑賞する際の新たな視点を提示する一冊。
はじめに
松田正平「書と原点」
熊谷守一「書と心象」
柳宗悦「書と用」
白井晟一「書と常」
中川一政「書と遅筆」
高村光太郎「書と造型」
武者小路実篤「書とことば」
おわりに
現代における美術の役割と意味ーー。美術作家、創造者となるには何が必要か!若い学生たちに人気の美術批評家が「現在」美術をどう生きるか?を問いかける。
ポスト・パンデミックの時代に
第一章 前提
一 本書の成り立ち
二 履歴書
三 私の研究/批評方法
第二章 覚悟
一 創造者の決意
(時空の超克/作品の本質と制作の根源。誰の為の制作、自分とは。/魔術と狂気/現代芸術の始まり/決意する/自己紹介の大切さ)
二 創造者の社会的役割と場所
(今と過去を知る。自己と他者を知る。/学問としての社会的地位/分類できない全ての事項/芸術の種類/職業としての社会的地位/価値の変動/財産/芸術、デザイン、広告の違い)
三 遮二無二制作する
(人が絵を描き、言葉を綴る理由/作品の内容=思想と技術/制作の欲求/制作の動機/自己の作品の「思想」を探る/言葉を綴ること/芸術の方法と学問について)
第三章 制作
一 優れた作品とは?
二 作品発表
(美術館の展覧会と展評/画廊/劇場、ダンススペース、クラシックホール)
三 今日に活動する創造者達
第四章 知る/学ぶ
一 現代を知る
(新世界秩序/新自由主義/新右派連合/悲観的な社会観/反共産主義/反「戦後民主主義」/「『改革』のレトリック」/「新世界秩序」と「新右派連合」まとめ/今道友信/佐伯啓思/オルテガ・イ・ガセット)
二 近代を知る
(近代の思想と技術と近代国家/近代の問題/相対性理論/相対性理論の芸術ー近藤樹里×近藤孝義/パウル・クレー/戦争とは何か/『地霊よ何処へ。』/リングアート/高橋眞司(未)/芸術と科学)
三 学ぶことの意義
(読書/E・カッシーラ/歴史を読む)
第五章 活動
一 発表することの意義
二 生活と制作
三 コラボレーションの不可能と可能性
(及川廣信とヒグマ春夫/現代芸術の死)
おわりに
この本では、ピカソやゴッホ、草間彌生など、9 名の芸術家たちの作品をもとに、さまざまなしかけを施されたカップが登場します。何かを、新しいやり方、思いがけないやり方で表現する。それがアートのおもしろさです。自分ならどうえがくか、偉大な芸術家になったつもりでページをめくってみませんか?
甲骨文から前衛書道までを読み解き、書の表現を歴史的、構造的に解き明かしたロングセラーに新章「現代の作家の書」を収録。