千葉県市原市にある、何の変哲もない地味な崖。でもそこには、約77万年前に地球の磁場(地磁気)が逆転したことを示す痕跡が残されていた…!
もしかしてあなたは、思いがけない出来事で人生のどん底に叩き落とされたのではないだろうか。なぜあんなことになったのか、どこで間違ったのかと自分や他人を責めてみても、出口は見つからない。むしろ自分の痛みにやさしく寄り添うことで、事態は改善していく。著者のラス・ハリスはマインドフルネスと行動心理学から生まれた画期的な心理療法ACTを使って、人生を立て直すヒントを教えてくれる。
2011年の東日本大震災以降、日本列島は火山噴火や大地震がいつ起きてもおかしくない未曾有の変動期に入った。この荒ぶる大地で生き延びるために、私たちが心得ておくこととはなにか。京都大学で学生たちに人気を博した教授による、白熱の最終講義
言葉で考え、言葉で分かち合う私たち。言葉を磨くことは、感性を磨くこと。『感性のある人が習慣にしていること』のアーティストによる言葉と向き合うレッスン。
今から600万〜400万年前、フィリピン海プレートに乗って北上してきた丹沢山地が日本列島に衝突、その後200万〜100万年前には伊豆半島が丹沢山地に衝突し、関東山地や丹沢山地を隆起させた。丹沢・伊豆半島を中心とするプレートの衝突境界付近では、伊豆大島三原山の噴火や伊東沖の群発地震、さらには小田原地震など、さまざまな地学現象が起きており、現在の地球科学を代表するプレートテクトニクス理論解明の現場として、世界的に注目されている。本書は、丹沢山地の衝突と、今なお衝突がつづいている様子を、8人の専門家が多方面から探ったものである。
1900年、地中海で発見された2000年前の沈没船のなかから、金属製の歯車がひきあげられた。この歯車は、どうやら精巧な機械の一部分らしかった。ある学者によれば、これはコンピュータの部品だという。2000年前のギリシア人は、歯車を利用したコンピュータを発明していたのだろうか。それとも…。もっと文明の進んだ時代からもちこまれたものではなかったのか…。
南海地震や東海地震など、大きな地震は決まった場所で、一定間隔で発生するといわれる。今日、日本列島各地の考古遺跡から発見される地割れ、地滑り、液状化跡などの地震跡から、地震の発生年代を考古学的に確定できる。また体系的に収集された千数百年来の地震史料を併用すれば同一地震の過去の発生間隔がより正確に把握でき、将来の地震予知を可能にする。本書は地震学と考古学の成果を生かす新学問の誕生と全貌の紹介である。
大地震がいつ起きたかは決定的に重要であった。1703年の元禄地震では幕府はびくともしなかったが、1855年の安政地震ではがたがたになった。もう自然災害の範囲で食い止められなくなっていたのである。巨大災害は、一国の政治経済、社会生活、世相風俗に潜在していた諸内因をいちどきに顕在化する。江戸の地殻に走った亀裂が、やがて徳川幕府の基盤を掘り崩して政権瓦解に至る歴史のうねりを臨場感溢れる筆致で描く。
「こんなステキな日がまた来るなんて。よかったわあ。ありがとう!」この一言が聞きたくて奮闘する若き精神科医。失敗談も含め、患者・家族との心あたたまる交流から織り成す等身大の躁うつ病像。
あなたの中にある素晴らしいパワーを信じられないほど引き出す本。
謎の人物アスタロトを智慧袋に、正義感あふれる学生グループが金城学園大学の「革命」に乗り出した。手始めに乱行の悪名高い経済学部長夫人をノックアウトし、意気揚々と第二弾の計画へ駒を進める。ところが中盤に至って局面は急転、予想もしない殺人事件が待っていた!言い逃れようのない状況に追い込まれた学生たちは、千々に翻弄されながらも犯人を捜そうとするが…。鷹見緋沙子名義で発表された作品のうち天藤真の手になる、長編『わが師はサタン』と短編「覆面レクイエム」を収録。
「アンタら、いいかげんにして」根拠なくいばる、気に入らないとキレる、言葉の暴力、殴る・蹴る…。誰もが悩まされている、こんなヤツらに立ち向かうためのコミックエッセイ。脳みそ系漫画家と、DV(家庭内暴力)生還者のライターが斬りまくり。
マネーゲームに明け暮れるディーリングルームを抜け出しアジアを歩いて見えてきたものは。第七回蓮如賞受賞作。
「エイリアン」が見つけたカテゴライズされない生き方。VERBAL(m-flo)が今語る/夢、音楽、コンプレックス、恋愛、そして人生のリセット。VERBALの書き下ろしエッセイ、詩、アートを収録。
昭和38年に直木賞を受賞した著者は同年末から週刊新潮で連載を始めた。「男性自身」という奇妙な題名のコラムは、会社員兼作家である自身の哀歓、家族・友人のエピソード、行きつけの店での出来事などが綴られた身辺雑記だった。それは独断と偏見が醸す力強さと、淋しさ・優しさが滲み出た独特の文体で、読者の心を掴んだ。40代に書かれた作品を中心に、大ファンの重松氏が50編を選ぶ。