聖者ローナンの怒りに触れ、その呪いによって空飛ぶ鳥に変身させられ、生涯さ迷い続けた王スウィニー。アイルランドの美しく厳しい自然を背景に繰り広げられる古い伝承物語がヒーニーの筆によって蘇る中世文学の名作。
ただの出会いから毎日がときめく「出愛」が訪れる。自分がきらめき始め、運明が変わりだす26のエクササイズ。
句集名は前々から後藤比奈夫先生にお願いしようと決めていた。「武庫泊」は拙宅の傍を流れる武庫川の河口付近にあった古代の湊の名。万葉時代から難波津と大陸を結ぶ海上交通の要地であり、歌枕でもある。
幕末維新史の裏面を描く歴史ミステリー!明治二年正月五日、伯仲の都大路で開明的思想家・横井小楠が暗殺された。だれが、なぜ襲ったのか、その黒幕とは?
聞こえたから。ブルンブルンって、今すぐ走りだしそうな、その心(エンジン)の鳴る音が!
「もう泣いてほしくないから、だから、だから、走る!」中学時代、全国大会に出場していながら、なぜか駅伝に対して激しい恐怖心を示すアミ。その理由を知るために、アミの元チームメイトで駅伝強豪校ハマコーの主力ランナー・伊織が持ち掛けた走りの勝負に挑むミチ。負けたらハマコー陸上部に入ることが条件という中、ミチに思わぬアクシデントが発生し…。途絶えてしまった絆(ルビ:タスキ)、すれ違う想いーー今、少女たちの心の強さが試される!
争わなくていい!日本で幸せに生きるための新ルール。地形、歴史、習慣、言葉、伝統、文化、役割…あらゆるものからメッセージを受け取る方法。
日本の明治期、中国の清末民国初期における日中演劇界の緊密な連携関係、とりわけ中国の近代演劇の成立に果たした日本の役割について、両国話劇のはしりである文明戯(中国)と新派(日本)の関係を中心に、多数の新史料と具体的な事象(人物の往来、脚本の翻訳、舞台芸術)を通して総合的に論じる。
ファーストキスの相手は結婚する人と!という家訓と決意をもつ琴梨。でも学年一のチャラ男桐野にいきなりキスをされてしまい…!? 毎日、キスをするドキドキラブコメ、開幕!!
多くの女性がやせたいと思っていますが、「いつも続かない……」「一度やせてもすぐリバウンドしてしまう」など、さまざまな悩みを抱えています。
こうしたダイエットの悩みが尽きないのは、じつは身体ではなく「こころ」の問題だから。
本書では、今までうまくいかなかったダイエットを根本原因を見つめ直し、新しい自分に生まれ変われるような「魔法のダイエット」を紹介します。
本書を読めば、「やせなくちゃ…」という焦りや惰性で取り組んでいたダイエットを卒業し、より自分らしく輝いて幸せになるためのダイエットの秘訣がわかるはずです。
彼女はとても繊細な風景画家なのだ。勿論見たままの風景ではないことは言うまでもない。彼女の心の目を通して見える風景なのだ。以前シェイマス・ヒーニーの詩を訳していたとき、彼の詩集の表題に、SEEING THINGS というのがあった。「物を見る」と訳したのではなんともならない英語である。「物の本質を見る」とでも訳せばいいのだが、それではなんとなく納まりが悪いので、「物の奥を見る」としてみたことがある。リジアさんの場合もそんな感じではないだろうか。風景 landscape というのではなく、彼女の眼の奥に煌めいた風景 inscape という言葉を使った批評家がいたのを思い出す。その意味では彼女は inscapeの風景画家だと言ってみたい。 (訳者「あとがき」より)
OCEAN HUM
SHEETS OF RAIN/PASSING CLOUDS/I EMERGE/CLOSE MY LIPS/I STEP INTO THE SEA/DROWNING/BEFORE THE FINAL DREAM/THE DRUM OF PINES/YOUNG MEN/THE SEA WAILS/THE OLD MAN/SHELL OF SEA/BIRDS CROSS/ONE SEAGULL
ECHO OF TREES
I RETURN/MY MOTHER/THE HAZED MARKET PLACE/THE CITY'S EYES/THE UŽUPIS/WHEN BONES IN THE DARK/A DAY VEILED/MY FATHER/THE NIGHT/STARLIGHT/TO MELT OR TO FREEZE/COAL ISLAND/THE GUMS/I DIMINISH
SUN DOORS
CHANCE MEETING/I KNEW YOUR VOICE/RED BREAD/EYES IN THE WATER/STALKS OF ACHE/TIME FREEZES/THE GIFT/THE SMILE/A HEAD FULL OF SPACE/WHEN EYES/PETUNIAS/IN MY ABSENCE/YOU SWEEP/NOW THAT WE ARE PARTING/GREENFIELD
WIND SHEEN
THE FIRST NOTE/GULLS SHRIEK/WATERMELON SUN/SEA-BIRDS SCREECH/WIND TORN MINARET/CRACKS OF LIGHT/WHITE COLUMNS/SEA-COLOURED EYES/THE BLUE WOOL/A GRAIN OF WIND/SEA GRASS/WIND/PINES
大洋の囁き
海のシーツが/去りゆく雲が/私は現れる/ビロードの目を持つ/私は海に踏み込み/溺れ行く/夢の果てる前に/松林のドラムが/若者たちは/海が泣くのは/老人は/海の貝/カモメは/一羽のカモメ
樹 霊
私は戻る/母は/広場には霞がかかり/都会の目は/ウズピスは/骨が闇の中で/一日が/私の父が/夜が/星影が/溶けるためか固まるためか/石炭の島/ユーカリが/私は小さくなって
太陽の扉
/声で判ったよ/赤いパン/水の中の目は/忍びよるのは/時は凍り/贈り物は/頬笑みは/空っぽの頭は/眼が雲の/ペチュニア/姿をかくして/あなたは掃き出す/今私達は別れるのだ/緑の野原は
煌めく風
蝉の/かもめが鳴く/西瓜の太陽が/海鳥たちが甲高く鳴く/風に引き裂かれたミナレットは/シャッターの隙間に/白い柱が/海色の眸が/青色の毛糸が/風が一粒/海の草は/風は/松の木が