集中力、構想力、平常心、探究心…師匠が初めて明かす藤井流「心の整え方」「頭の使い方」。谷川浩司十七世名人との対談を収録。圧倒的強さの秘密に迫る!
歴史をひもとくと、古代の日本社会は多様な思想や価値観に満ちていた。
しかし、いつからか「日本は集団主義的で同調圧力が強い」と評されるようになった。
いったい、なぜ? ターニング・ポイントは?
我々の「日本人意識」は、どのように形成されてきたのか?
そもそも、我々はいつから日本人なのか?
本書では、古代から現代までの「日本人のものの考え方」のルーツを探る。
その過程で、時代ごとに影響を与えた思想を「マトリックス」で図解・整理。
日本思想史を俯瞰する「見取り図」を通じて、その構造と大きな流れを読み解いていく。
壮大な物語を読み解くナビゲーターは、駿台予備校のカリスマ世界史講師であり、YouTubeで14万人のファンがいる茂木誠氏。
世界史の視点から、日本で繰り広げられる「大いなるドラマ」を解説する。
日本人の思考様式・行動原理・アイデンティティは、どのように醸成されてきたのか?
日本人とは何か、どこへ向かうのか。
そのすべてがわかる!
食による脳や身体の成長が、人類の進化にどうかかわってきたのか、また「食」の革命が人類と世界をどう変えたかを明らかにする。
●約400万年〜約200万年前 アウストラロピテクス 脳容積は現生人類の35%
●約240万年〜約140万年前 ホモ・ハビルス 狩りをして肉を食す。脳が劇的進化
●約150万年 アフリカに出現 ホモ・エレクトス 石器の使用などを始める食への欲求を司るブロードマン10野が発達した集団が自然淘汰の戦いに打ち勝つ
脳内のブロードマン10野が発達したヒトは、あらゆる動物のなかで、もっとも食べ物を美味しく食べられるように進化してきた。そして雑草、酵母を栽培化して、イネ、ムギ、パン、酒をつくり出してきた。作物の不作による西ローマ帝国の滅亡から大航海時代を支えた保存食、じゃがいも飢饉らによるバイデン政権の誕生など、食が動かした人類史を明らかにする。
●人類の脳は肉食で大きくなった
●ヒトは雑草を進化させて食料を生み出した
●塩が古代文明を支えた
●古代ローマ人が愛した調味料ガルム
●イスラムが生み出した蒸留酒の世界
●最初は危険と思われたトマト
●食の工業化が人口爆発を引き起こした
結婚後は専業主婦になるのが普通だった昭和40年代半ば。後に徳洲会病院創設者となる徳田虎雄と結ばれた秀子は、7人の子を育てながら経営計画書を作り、銀行から資金調達し、土地を購入して病院を建てた。決して自ら表舞台に出ることなく夫を立てながらである。
その夫、虎雄が医師を目指したのは、9歳の時に弟を病気で亡くしたことに起因する。故郷の徳之島で貧しい農家の子として育った虎雄は、夜中に体調を崩した弟を医者に連れて行くも診療拒否され、翌朝、弟は息を引き取った。当時の医療機関には休日・夜間診療などなかったのである。
「お金があれば弟は助かったかもしれない」「貧富の差で医療が受けられるかどうか変わるなんておかしい」。虎雄は数々の苦難を乗り越え大阪府松原市に徳洲会病院を建設する。
その理念は「生命だけは平等だ」--。24時間・365日、高度な医療が受けられる日本最大の医療法人の誕生である。
既得権益を脅かされた開業医の団体である日本医師会は猛反発。各地で徳洲会の病院建設阻止に動く。これに対し、虎雄は国会議員となり徹底抗戦した。何度も苦境に陥った虎雄を励まし、自らも陰で病院設立・運営に携わり続けたのが秀子だ。
虎雄の理念は浸透し、今では休日診療・年中無休の総合病院が当たり前になった。徳洲会は全国各地に200の施設を抱える医療法人にまで成長し、東日本大震災などでは災害(被災地)医療なども展開。弱者を助けるという虎雄の思いを今も引き継ぐ。
現在の徳洲会グループの発展は秀子の力なくしてあり得なかったともいえる。本書は貧しい生活から日本一の病院を作り上げるまで、夫の夢の実現にそばで携わり続けた妻の生きざまを描いたノンフィクション。
◆微分・積分の理解に、数式や記号はいっさい不要!
◇数式を使わず、微分・積分の本質を、1つひとつ丁寧に解説。
◆数学が苦手でもスラスラ読めて「完全独習」できる入門書!
微分・積分と聞くと、「数式ばかりで難解」と思う人も多いかもしれない。
しかし、それは「大きな勘違い」であり、なおかつ「もったいないこと」だと、
クオンツ、データサイエンティストとして、微分・積分を活用する著者は言う。
なぜなら、微分・積分は「現代社会の礎」と言われるほど重要な数学理論であり、
理解すれば「世界の見方がガラリと変わる」とも言われているからだ。
しかも、その本質を理解するには「数式も暗記も一切不要!」と著者は語る。
そこで本書では、数式や記号を使わず、図やイラストを中心に、
微分・積分のエッセンスを、1つひとつ丁寧に解説する。
数学が苦手でもスラスラ読めて「完全独習」できる入門書、ここに誕生!
【本書の内容】
〇 微分・積分、それは「未来予測の数学」である
〇 微分・積分を支える“いいかげんな発想”
○ 「戦争と大砲」という現実的ニーズが微分を生んだ
〇 ケプラーは「酒好き」が高じて積分を発明した?
〇 天気予報、株価予測、飛行機……現代社会を支える微分・積分
「自動改札機を通過するとき、腕をクロスさせなければならない」など、左利きならではの不便は多々存在する。さらに、かつては左利きだと結婚に差し障りが生じたことすらあったという。左利きの苦難の歴史と現状を解説し、左利きが暮らしやすい社会を生むための取り組みも紹介。坂本龍一や石原慎太郎など左利きの著名人のエピソードも語る。
皇位継承が持明院統と大覚寺統で交互に行なわれていた鎌倉時代後期、量仁(光厳天皇)は持明院統の期待を背負って即位した。 しかし、幕府が倒される際、六波羅探題軍とともに京都から逃れるも追い詰められ、目の前で六波羅探題ら四百名以上の武士が自刃。捕えられた光厳は、前帝・後醍醐によって即位そのものを否定されてしまう。その後、後醍醐と敵対した足利尊氏に擁立されることで、一度は“治天の君”の座につくも、尊氏の裏切りにより、南朝の囚われの身にーー。彼を慕っていた鎌倉武士の死、宿敵・後醍醐との泥沼の闘い、吉野での幽閉の日々……南北朝の動乱の中、「天皇とは何か」を真摯に考え続け、現在の“象徴天皇”にも繋がる生き方を貫いた、“忘れられた天皇”を描く、著者渾身の歴史長編小説。
おさんぽはだいぼうけん!ベビーカーが「イヤイヤ!」なお子様にも。
あなたにこの謎は見抜けるかーー。『珈琲店タレーランの事件簿』の著者、最高傑作! 大御所作家の遺稿を巡る、予測不能のミステリー。
桶狭間の後、「お起ちなされ」と家康に今川家からの独立を促した母・於大。その決断によって悲劇に追い込まれ、家康を憎むことになる正室・瀬名。自ら鎧を身にまとい、三方ヶ原で逃げ帰った家康にぬるま湯をぶっかけ、鼓舞した於葉。家康の弱さを受け止め続け、関ヶ原でも轡を並べたお須和(阿茶)。-徳川家康という男に惚れ込み、時に憎み、生涯を懸けて愛を貫いた九人の女たちの姿を描く歴史小説。文庫書き下ろし。
京の呉服屋の三男坊ながら、戯作者を夢みる喜三郎(きさぶろう)に、婿入りの話が持ち込まれた。しかしその相手には、許嫁が短命に終わるという「婿殺し」の異名があり、戸惑う喜三郎は、知人の寺に相談に行く。するとそこには見知らぬ琵琶法師がいて、「救うべきは、その娘だ」と告げられるーー。
芝居小屋の怪、拐(かどわか)される幼子、人の心を狂わす妖刀……。
京で大人気の芝居誕生に秘められた、悲しい真実を巡る感動の時代ミステリー。
文庫書き下ろし。
許嫁を拒絶して大奥に入ったお利久は、出世を志すが…「ひのえうまの女」(永井紗耶子)、店を継がせるために、幼い頃に養子に出された兄が呼び戻されるが、妹は彼を偽者だと言い出し…「鬼は外」(宮部みゆき)、摺師の安次郎が手掛けた錦絵が評判を呼ぶ中、絵の題材となった娘に会わせてほしいという武士が訪れてきて…「ぼかしずり」(梶よう子)など、江戸で働く人々の哀歓を描いた時代小説アンソロジー。
爆笑問題・太田光さん推薦! !
ーーあの短編の名人、星新一先生が天国でこの本を読んだら、こう言って笑うかもしれない。「私は書きすぎだったかな」
9マス×6行の原稿用紙につづられた、世界一短い(かもしれない)短編小説として、SNSで話題の『54字の物語』。
新作10編を加え、装いも新たに待望の文庫化。
待望のシリーズ第3弾では、「54字の文学賞」に寄せられた投稿作の中から、特にゾクゾクする作品を厳選して収録!
さらに、爆笑問題・太田光さんをはじめとする著名人、さらに、『54字の物語』シリーズの作者である氏田雄介氏による、書き下ろし作品も収録。
あなたは、この物語の意味、わかりますかーー?
◆「犯人はこの中にいる」と探偵は言い放った。全員に完全なアリバイがある。そして探偵は犯行時の心境を語りだした。
◆佐藤がタイムマシンに乗って、昔の自分の両親に会いに行ったらしい。未来が変わる危険もあるのに大丈夫かな、鈴木。
◆畑に強力な成長促進剤をまいた。野菜は大きく育っているものの、最近巨大な鳥の目撃情報が多発しているので心配だ。
他の物語&物語の解説は、ぜひ本書でお楽しみください!
※『54字の物語3参』(PHP文芸文庫)は2019年5月にPHP研究所から刊行された『みんなでつくる 意味がわかるとゾクゾクする超短編小説 54字の物語 参』に、新たな作品を10編収録し、加筆・修正を行ない、改題したものです。
「ねえ、わたしと一緒に人助けしない?」
「正義」を信じられなくなった少年と、ヒーローになりたい少女。
二人が出会った時、世界は少し変わり始めるーー。
『交換ウソ日記』の著者が描く、感動作!
●STORY
高校二年生の鈴森実(まこと)は、ある日、クラスメイトの城之崎聖良が、赤いジャージに身を包み、マントをつけた「ヒーロー」に扮して、困っている人を助けているところに遭遇する。「ヒーロー活動」を見られたと知った聖良は、「わたしと一緒に人助けしない?」と実を誘うが、実には彼女と関わりたくない「ある理由」があって……?
傷を抱えながら「世界」と向き合う、少年少女の思いが胸を打つ傑作青春小説。
文庫書き下ろし。
腕の立つ二人の料理人による、板長の座をかけた料理対決がすっかり定着し、評判を得た京都の老舗料亭「糺ノ森山荘」。ところが、その料理人の一人に、他店からの引き抜きの話が持ち上がる。また、従業員の嫌がらせとも思える内部告発により、保健所の査察が入るなど、次々に降りかかる難題に女将の明美は……。
鴨カツサンド、鯛めし、巣籠蕎麦(すごもりそば)など、垂涎の料理の数々も楽しめる人気シリーズ第2弾。
文庫オリジナル。