水俣病問題は、けっして過去の歴史的事件ではない。水銀汚染は世界各地でいまだに止むことはなく、原発事故、薬害禍、食品事件など、あらたな環境破壊が続発している。わたしたちが自ら「明日」を切り開くために、「水俣学」の提唱者が開示する「希望への扉」。
国内治療の拠点病院に勤める看護師たちが、初めてHIV/AIDS患者の看護に携わる方のためにわかりやすい入門書をまとめました。
本書は、日本貿易振興会アジア経済研究所が実施した平成13年度「アフリカ経済論の再構築」研究会と、平成14年度「新アフリカ経済論」研究会(いずれも平野克己主査)の最終成果である。
過酷な医療現場で、共に苦悩を抱える人間同士として、患者と真摯に向き合った臨床家たちの、人間味と感動に満ちあふれたナラティヴなケースレポート集。
三代将軍・徳川家光の懐刀として小姓から老中まで昇りつめた「知恵伊豆」松平伊豆守信綱の生涯を描く長編時代小説。
中国農村部出身の著者が、中国の農村と農民の苛酷な生活実態を紹介。蔓延する不平等、不均衡、格差、差別の現状に初めて迫る。中国農民は果たして惨めな困窮生活から逃れることができるのか。
手術の成功率は80%です。この検査により死亡率は40%減ります。30%から50%の確率で副作用が出ます。それって本当はどういうこと?専門家の「いかにも」な数字で余計な手術を受けるはめに!?数字のウラまで正しく読み解く、必読の「サバイバル統計入門」。
生命とは何か?種とは何か?発生とは何か?死とは何か?進化とは何か?遺伝とは何か?生物学には、分かっているようで、解明されていないことがたくさんある。だからこそ、生物学は面白い。一見取っつきにくそうだが、基礎さえ理解していれば、新聞の記事や生物学の本を、より楽しく深く読むことができる。事象の本質へダイレクトに迫り、現代の生物学を分かりやすく解き明かす。
発展途上国の貧困を削減することは、現在、国際連合や世界銀行など国際社会における援助政策の最終目標に位置づけられている。その中で、貧困削減目標の核心の1つとして基礎教育の普及があげられ、教育に代表される人的資本蓄積に注目が集まっている。本書は、貧困削減の鍵として人的資本の蓄積が果たす役割や、その役割を効率的に実現するために望ましい政策・制度設計について、ミクロ・マクロ両面から理論的・実証的に分析したものである。特に、ミクロ計量経済学のアプローチを貧困削減政策に応用することで、理論的に厳密であるだけでなく、開発途上地域の家計や教育従事者の行動について客観的に分析することが可能となっている。
人類共通の緊急課題である「エイズとの闘い」に人々が関心を示さない状態が続いているのはなぜか?
厚生省担当記者としてエイズ発生当初から取材をし続けてきた著者が、世界規模でのHIV/エイズ対策をリポートする。
●数字で見るエイズの現在
●はじめに SARS危機とエイズ危機
●第1章 不特定神話
●第2章 HIVアンテナショップ
●第3章 横浜の遺産
●第4章 沈黙を破れ
●第5章 21世紀の保健戦略
●第6章 危機の20年を歩く
●あとがき 再び日本の現実から
●ブックガイド ●年表 ●索引
国際情勢、ビジネス環境は危険の度を高めつつあり、企業の人的資源(派遣社員)の生命と財産を守ることは、企業にとっての至上命題である。本書は著者のスペイン留学中の研究テーマの1つである「企業の人的資源のリスク管理」の研究成果である。特に事例研究では極秘扱いとされていた欧米大手企業の危機広報対策を初めて明らかにした気鋭の書である。