母の死後、まだ幼い異父弟ジーノを育てているリビーのもとに、イタリア巨大企業の後継者ラウル・カルドゥッチが訪ねてきた。彼の養父、そしてジーノの実父でもある先代が亡くなり、遺言によってジーノに莫大な財産が遺されたというー母子ともにイタリアで暮らすことを条件として。問題は、リビーがジーノの母親だとラウルが信じていることだ。貧しい私が母ではなく姉とわかれば、弟は連れていかれてしまう。とはいえ、病気がちな弟に良い環境を与えてやりたいとも思う。たとえ財産狙いと思われても、母親と偽ってイタリアへ行こう。私への軽蔑の念を隠そうともしない、この尊大な男性と…。
セーヌ河岸、美術学校そばの路地。シャンピオンはその一隅に暮らしたベル・エポックの出版人である。古文書を尋ね、古本屋をめぐり、有名無名のパリジャンたちを語る回想録。
チャンピオン、カスパロフはなにと闘い、そして敗れたのか。チャンピオンのセコンドによる、カスパロフ陣営の内情、再戦をめぐるIBMとの葛藤の克明な描写!カスパロフ本人による序文と指し手解説付。
その昔、カスティリア王国に生を受けた王子クレオマデスは、人並み外れた勇気の持ち主でした。ある日かれは、空飛ぶ木馬に運ばれてトスカナの王国にやってきました。この国の王女、5月のバラよりも優雅なクラルモンディーヌは、気高い王子を見つめれば見つめるほど、好きになっていったのです。あの愛の短剣ーこれまでたくさんの男女の心に傷を与えてきたあの短剣に刺されてしまったのです。王子の方も同じです。そして、この2人を見舞った試練とは…。5月のバラよりも美しく優雅な姫君のために一身を賭し、数々の試練を克服してゆく若者クレオマデス王子の世にも不思議な冒険物語。
古代ギリシア文学の出発点にして世界文学の永遠の名作ーホメロスによる二つの英雄叙事詩『イリアス』『オデュッセイア』をヤングアダルト向けにわかりやすく記した読み物。
アリスト王国の王女キティは、王室主催のパーティの夜、魅力的なギリシア人大富豪のニコスにメイドと間違われてしまう。明るい妹と違って、内気な彼女は社交が苦手で、男性とつき合った経験にいたってはゼロ。でもだからといって、メイド扱いとはあんまりだ…。ニコスに名前をきかれたキティは、とっさに嘘の名前を告げた。王女だと告げて、哀れみの目を向けられるよりましだと思ったのだ。そのときニコスの力強い指に顎をつかまれ、彼女は驚き、素性を偽ったことを後悔した。このままではメイドと勘違いした彼に唇を奪われてしまう。
一流ブランドの光と影。熾烈なる舞台裏。
ねこ・いぬ・ハムスターの毛・カナリアの羽根・かめのこうら…ペットとして私たちと共に暮らす身近な動物について、さわって学べます。
小さな子どもの疑問に答える、初のさわるしかけ絵本。
私の初めての恋人、ランツォが来ているなんて…。ジーナはパーティ会場で彼と再会し、身を震わせた。10年前の夏、二人は森の奥で木漏れ日を浴びながら愛を交わした。だが数週間後、彼は一方的に別れを告げてイタリアへ帰った。当時の苦悩と悲しみがよみがえるなか、今や大物実業家となった彼から思いがけない提案を受ける。「半年間、僕の秘書になってほしい。高給を約束しよう」失業中の身にもかかわらず、ジーナは迷った。ランツォのもとで働いたら、私はきっとまた傷つけられる。いまだに彼に抱かれたくてたまらないのだから。