市民社会・大衆社会を超えた「繋衆(けいしゅう)社会」の到来を論じ、多様性と“つながり”を基軸に未来の社会像を提示する一冊。
現代社会を読み解く鍵、それは「つながり」にあるーー。本書『「繋衆(けいしゅう)」の時代』は、市民社会、大衆社会を経て登場した新たな社会モデル「繋衆社会」を提起する。この社会では、〈友人〉でも〈他人〉でもない〈知人〉がつながりを形成し、SNSやネットワークを通じた等距離的な人間関係が特徴となっている。従来の政治や経済が社会を規定するという見方を問い直し、社会自らが秩序を形成する時代の到来を論じる。大衆社会を基盤とする価値観や制度が揺らぐ中、多様な社会問題にどう向き合うべきか。本書は、ネットワーク型社会がもたらす変化を明らかにし、政治・経済の再構築に向けた示唆を提供する。変わりゆく時代を生きる我々に、新たな視座を与える一冊となっている。
【目次】
序 章
1.大衆社会の特異性
2.社会と政治・経済関係の逆転可能性
3.〈知人〉が構成する繋衆社会
第1部 市民社会から大衆社会へ
第1章 社会へのアプローチ
1.〈1対1〉、〈1対多〉、〈多対1〉、〈多対多〉
2.〈1対1〉--インターパーソナル・コミュニケーションの根源性
3.〈多対多〉--市民社会
第2章 大衆社会とその変容ーー〈1対多〉から〈多対1〉へ
1.〈1対多〉--マス・コミュニケーションと大衆社会
2.〈多対1〉--ニューメディアと分衆社会
第3章 大衆社会の政治・経済思想
1.修正資本主義(ケインズ主義)
2.全体主義(ファシズム)
3.無政府主義(アナキズム)
4.社会主義(ソーシャリズム)
第2部 繋衆社会
第4章 繋衆社会の形成ーー〈多対1〉から〈1対1+〉へ
1.〈1対1+〉
2.プライバシーの公開
第5章 繋衆社会の政治・経済思想
1.インターナショナル・エリティズム
2.ポピュリズム
3.ネットワーキズム
4.原理主義
終 章
1.「市民社会モデル」の再考
2.「時間」の再考
3.フィルターバブル
4.全体性と弱者
5.繋衆社会と自然環境
ネイチャーポジティブ(自然再興)の実現への重要法令。増進活動実施計画等の認定制度の創設や生物多様性維持協定について定める「地域における生物の多様性の増進のための活動の促進等に関する法律」(令和6年4月19日法律第18号/令和7年4月18日までに施行)を収載。
ダイバーシティ・マネジメントは以下の課題を解決します。「単一化・集中」から「多様化・分散」への価値転換。「オフィスワーク」から「テレワークとのハイブリッド」への移行。「多様化する組織」から「成果・イノベーションを創出する組織」への再編。
トリ,ヒト,それぞれが視る世界は同じものではない.赤ちゃんはいつごろから自分を自分と認識するのか.心の働きの多様性を比較認知科学・発達認知科学の視点からわかりやすく解き明かす.大学出版部協会創立50周年記念出版.
第一章 トリの「視る」世界ー動物の錯視と心(中村哲之)
私が視ている世界が絶対ではないーー視ることは主観的体験/錯視研究から「視る」を見る/トリとヒトの錯視を比べる/トリとヒトはどのように世界を視ているか/ハトとニワトリの実験部屋/心の相対性から見えてくるもの
第二章 ヒト型脳とハト型脳(渡辺 茂)
いろいろな動物の脳/ヒトの脳はなぜ大きくなったのか/見る能ーーピカソとモネを見分けるハト/ヒトとハトの脳の違い/鏡の中の自分がわかる?/細胞レベルからの脳理解へーー動物の脳研究の可能性
第三章 脳は世界をいかに捉えているか(開 一夫)
意識とはなんだろうか/赤ちゃんの意識/自己映像と脳の活動
第四章 討論ーー心の多様性と現代(藤田和生×中村哲之・渡辺 茂・開 一夫)
ヒトの視覚システムがもし急にハト型になったら/「自己認知できる」とは/
質問?-自然界で錯視は起こる?/質問?-錯視は学習か進化か?/質問?-「使われていない」脳の役割は?/質問?-ヒトの脳は特別?/質問?-研究で人間の本質がわかる?/質問?-動物の権利とは?/心の多様性を人間社会に活かすー比較認知科学の役割
あとがき(藤田和生)
多くの人にとっての働く場であり、自己実現の場である中小企業の多様性を事例をまじえながら描き、その可能性を探る。統計や事例などを大幅に刷新した、第3版。
《定価:税込1,540円》
これからの社会を生きる上で大切な「人権リテラシー」を学べる、学習者目線のワークブック。大好評につき第2版刊行決定! 基礎的知識の解説のほか、アクティビティ、グループワーク、考察課題(ぐるぐるタイム!)、発展学習課題など、手を動かしながら楽しく学べる課題が満載。付属資料として、各回のワークシート、 穴埋め記入例、解説動画も活用できます。これまでの人権教育における蓄積を盛り込み、最新トピックもカバー。教材・研修等のテキストとして最適な一冊です。
【本書の特徴】
・人権教育分野で学生・読者目線のワークブックは、近年の類書が少なく貴重。
・各回のワークシートは、申込み不要でHPよりダウンロード可能。
・本文穴埋め箇所の回答例あり。(HPより要申込)
・各回のアクティビティの進め方やポイントを、講師向け解説動画でしっかり学べます。(HPより要申込)
・付属資料は、個人学習用にもご利用いただけます。
・第2版では、実際の授業と受講者の反応などを踏まえて、解説や設問の表現などをよりわかりやすくしました。
【著者紹介】
栗本敦子(クリモト・アツコ)
Facilitator’s LABO 〈えふらぼ〉主宰。
市民団体の事務局職員を経て、現在はフリーランス。ワークショップ(参加型学習)のファシリテーターとして活動。行政・企業・各種法人の人権研修・ハラスメント研修、市民対象の各種講座などの講師、高校・短大で「ジェンダー入門」、大学で「ダイバーシティと人権」の非常勤講師をつとめる。大阪府府民文化部人権室(人権局)発行の『人権学習シリーズ』vol.4〜10の教材作成委員。共著に『やってみよう!人権・部落問題プログラムー行動につなげる参加型学習』(解放出版社、2012年)。
伏見裕子(フシミ・ユウコ)
大阪公立大学工業高等専門学校総合工学システム学科准教授。同校人権教育推進室長。
出産をめぐる民俗と人権問題について、フィールドワークを中心とした研究を展開。校務では、人権教育「ふらっと高専」のコーディネートや、人権関連科目の授業を担当。「ふらっと教育パートナーズ」代表。主著に『近代日本における出産と産屋ー香川県伊吹島の出部屋の存続と閉鎖』(勁草書房、2016年)(第37回日本民俗学会研究奨励賞受賞)。
【目次】
この本の使い方
第1回 ガイダンス
第2回 そもそも人権とは?
第3回 人権は進化/深化する
第4回 「わたし」と人権
第5回 すべての人が尊重されるってどういうこと?
第6回 差別は「する」? 「ある」?
第7回 マジョリティ・マイノリティ
第8回 特権とは
第9回 みんな同じ=平等?
第10回 対立は悪くない
第11回 「わたし」と「あなた」を尊重する
第12回 情報の取り扱い
第13回 よりよい社会をめざして
★第71回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(高等学校の部)選定作品★
【もし、親の耳が聴こえたらーーなんて、想像もつかなかった。】
ときに手話を母語とし、ときにヤングケアラーとみなされて、コーダは、ろう者とも聴者(ちょうしゃ)とも違うアイデンティティをもち、複雑な心を抱えて揺れ動く。
日々の通訳、聴こえない親とのコミュニケーション、母語としての手話、手話歌や「感動ポルノ」との付き合い方、マイノリティとして生きること。作家である著者が、幼少期の葛藤や自身のなかにある偏見と向き合いながら、コーダの目で見た世界を綴る。
2024年9月公開映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」原作者の最新エッセイ集。
※コーダとは、Children of Deaf Adultsの略(CODA)で、聴こえない/聴こえにくい親のもとで育つ、聴こえる子どものこと。
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「あなたはコーダなんだね」と言われたとき、生まれて初めて感じるような衝撃を受けた。自分のような生い立ちを持つ者を総称する言葉がある。その事実は、たしかな安堵をもたらした。名前が付けられるということは、同じ境遇にある人が一定数以上存在することを意味するだろう。つまり、ぼくはひとりではないということだ。
(本書より)
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《Contents》
はじめに 聴こえない親のもとで育つ、聴こえる子ども
1 1 聴こえない親との関係/2 ラベルがもたらす安堵感/3 コーダはヤングケアラーか
2 4 手話とはなにか/5 親との共通言語を取り戻す/6 音楽との付き合い方/7 作品に描かれるマイノリティ/8 「知る」だけで終わらせない
3 9 テクノロジーとコミュニケーション/10 コーダと家族/11 父について/12 もしも親が聴こえたら
おわりに コーダを生きる
《目次》
はじめに 聴こえない親のもとで育つ、聴こえる子ども
1 1 聴こえない親との関係/2 ラベルがもたらす安堵感/3 コーダはヤングケアラーか
2 4 手話とはなにか/5 親との言語を取り戻す/6 音楽との付き合い方/7 作品に描かれるマイノリティ/8 「知る」だけで終わらせない
3 9 テクノロジーとコミュニケーション/10 コーダと家族/11 父について/12 もしも親が聴こえたら
おわりに コーダを生きる
【著者、NHKスペシャル出演!】
2022年1月1日放送のNHKスペシャル「パーフェクト・プラネット 〜生命あふれる“奇跡の惑星”〜」に、著者が出演します。
【保全の理由をあらためて考えよう】
偽善か? 使命か?
私たち人間は、地球に「六度目の大量絶滅時代」をもたらしてしまった。生物多様性を守るための学問、「保全生物(生態)学」の重要性がかつてなく高まっている。
それにしても、生物多様性を守らなければいけない理由とはなんだろうか? パンダやトキが絶滅すると、何か不都合があるのだろうか? じつのところ、生物学はこれまで「保全の理由」をうやむやにしていた。いまあらためて、「命」との向き合い方の話をしよう!
【おもな内容】
序章 生物の保全は必要か?
第1章 保全不要論ーー絶滅は自然の摂理か?
1-1 今と昔の生物多様性
1-2 第六の大量絶滅は自然のプロセスか?
第2章 ヒトがもたらした絶滅の歴史
2-1 ヒトの起源と世界進出
2-2 ヒトは悪気のない死神か?
2-3 未来の技術で環境問題は解決可能か?
第3章 強い種が弱い種を絶滅させるのは自然の摂理か?--〈弱肉強食論〉を考える
3-1 弱肉強食は自然の摂理か?
3-2 生存競争は大量絶滅を擁護するか?
3-3 社会ダーウィニズムーー弱肉強食の誤解がはびこった歴史
第4章 トキやパンダは役に立つ?--脆弱な〈役に立つから守る論〉
4-1 役に立つ種
4-2 論理的にアウトーー〈役に立つから守る論〉の問題点
第5章 〈正義〉の生物学ーー保全は人の宿命か?
5-1 人間非中心主義
5-2 そもそも種は存在するのか?
5-3 〈正義〉の生物学
序章 生物の保全は必要か?
第1章 保全不要論ーー絶滅は自然の摂理か?
1-1 今と昔の生物多様性
1-2 第六の大量絶滅は自然のプロセスか?
第2章 ヒトがもたらした絶滅の歴史
2-1 ヒトの起源と世界進出
2-2 ヒトは悪気のない死神か?
2-3 未来の技術で環境問題は解決可能か?
第3章 強い種が弱い種を絶滅させるのは自然の摂理か?--〈弱肉強食論〉を考える
3-1 弱肉強食は自然の摂理か?
3-2 生存競争は大量絶滅を擁護するか?
3-3 社会ダーウィニズムーー弱肉強食の誤解がはびこった歴史
第4章 トキやパンダは役に立つ?--脆弱な〈役に立つから守る論〉
4-1 役に立つ種
4-2 論理的にアウトーー〈役に立つから守る論〉の問題点
第5章 〈正義〉の生物学ーー保全は人の宿命か?
5-1 人間非中心主義
5-2 そもそも種は存在するのか?
5-3 〈正義〉の生物学
普通の幸せって、何?
小説現代長編新人賞『檸檬先生』で鮮烈デビュー!
Z世代の新鋭が描く、切なさと温かさに満ちた青春&家族小説!
東京で大学生活を謳歌していた茂果は、友人の由紀からあるアニメを布教される。
柔らかな表情、手描き感のあるタッチ、自然な体重表現、甘い雰囲気の色使い、繊細な塗り。紹介された絵師のイラストは、弟の穂垂が描いたものだった。
Twitterの裏アカウントでBL作品を創作し、普段から異性との恋愛話をしない穂垂に対して、茂果は同性愛者なのではないかと考え、やがて過干渉してしまう。境界の曖昧さ、線引きの難しさを、姉弟の視点から見つめ直す。
小説現代長編新人賞受賞後第一作
一 明日はアースカラーのネイルをする
二 こっちの水
三 フィクションでありファンタジー
四 17×2=34
五 ほうほう
六 幸福の光
七 ゴーヤは緑から黄色になってやがて甘くなる
八 あなたの光でちょいとこい
東京都出身。館山市在住。東京海洋大学客員准教授、名誉博士。
大好きなことを見つけて、夢中になることの強さ、尊さ、輝きが詰まった、さかなクンの初の自叙伝。
家族やまわりの人に温かく見守られ、応援されて「好き!」をつらぬきとおせたさかなクン。
ときに挫折をあじわいつつも、幼いころから大好きだった絵とお魚の力で未来を切り開く!
自らの生い立ちから、学生時代、そして現在まで。お魚や生きものたちとの出合い、友人たちとの出会いをたっぷり語ります。2022年夏に公開予定の映画「さかなのこ」の原作となった作品です。
はじめに
好きになると一直線
はじめは「トラッククン」
ダンプトラック
ゴミ収集車の楽園
「トラッククン」から「妖怪クン」へ
運命の落書き
タコ! タコだったんだ!
本物だあ!
頭の中はタコだらけ
生きてるタコに会いたい
ヒヨのおじいちゃん
タコ獲りの現実
タコ獲ったどー!
タコちゃん、ごめんね
一目惚れ
運命の出会い
小松のにいちゃん
飼いたかっただけなのに……
宝石のような味
好奇心が止まらない!
お魚料理だってお手のもの!?
お魚の知識比べ
お魚の絵で許してやるよ
このままでいいんです
ハゼ釣り名人のおじいちゃん
初めてのハゼ(マハゼ)釣り
ハゼちゃんがんばって!
コバルトスズメ
飼い方を猛勉強
ヒヨの水槽
新しい図鑑は図書館で
酒蓋ブーム
カワハギのはく製
干物の香りの自由研究
魚音さんに飾られた絵
ミーボー新聞
水槽で家が沈む!?
奥谷喬司先生
神様からの手紙
将来の夢
ランドセルの卒業式
水槽学部!?
楽器とお魚が青春
悪夢の儀式
カブトガニがやってきた!
カブちゃんのお散歩
カブちゃんとの別れ
2代目カブちゃん、ようこそ!
トウモロコシ? じゃなくて卵!
カブJr.誕生!
小さな世界でいじめは起きる
釣りをすればみんな友達!
フィールドワーク部でサバイバル
あったあった! 吹奏楽部!
夢のmyバスクラリネット
初めてのアルバイト
出たい! 出てみたい!
これが予選!?
ついにTVチャンピオン出場へ!
感動は爆発だ!
初めて経験した悔しさ
リベンジできる!
みんなのサポートでリベンジ!
進路
お魚好きは一芸?
あるはずの……がない!
しかし……あった!
お魚の道を探して (1)水族館実習
エビスダイちゃん
理想と現実
お魚の道を探して (2)熱帯魚屋さん
お魚の道を探して (3)お寿司屋さん
描いていいんですか!?
よろこぶ姿がうれしくて
ひとすじの光
“さかなクン”誕生!
イラストレーターとしての初仕事
ギョギョ! テレビのお仕事
「伝える」というお仕事
ハコフグ帽子の誕生!
千石正一先生
お魚達人はみんな自分の大先生!
大好きな館山へ!
あこがれの水産大生!
奇跡の出来事
任命式
教壇に立って
いまにつながる、たいせつなもの
奇跡の魚
東日本大震災
もぐらんぴあ
日本のために、お魚のために
一魚一会
言葉に出すと夢はかなう
あとがきー他ー
第五七回夏休みの本(緑陰図書)に選出。
人と話すのが苦手で本好きなぼく、彫の深い顔立ちで少し怖かったけど実は優しい虫好き西森くん、いつもユニコーンのぬいぐるみを抱えた長いおさげでアメリカからの帰国子女の先輩アズサ、それぞれの事情を抱えた三人の物語。
書店関係/ポタジェのように自立しながら持ちつ持たれつな3人の姿が清々しく輝いていました。自分も、全ての人との会話を楽しめるタイプじゃなく朔弥の気持ちが痛いほどわかります。フラットだけどあたたかい眼差しの平林先生が物語のなかで3人をやさしく導く灯台のようでとても素敵です。後半の母親との会話には心をぎゅっと掴まれました。心配しすぎるあまりすれ違う思いと、あまりにも自己肯定感が低すぎて相手の気持ちをうまく受け止められないもどかしさ。生きててもいいの?と言わせてしまう切なさはぐさりと刺さります。とにかく、たくさんの人に読んでほしい作品です!
図書館関係/面白くて一気読みしました。先生がいい人過ぎて、こんな先生と一緒に部活したら楽しいだろうなと思いました。名言や名シーンがたくさん。バラバラの3人をうまく繋げてくれて、いい緩和材になってました。部員もそれぞれキャラが違いながらも、ぶつかり合いながら成長してる姿がまぶしかった。各々の悩みを抱えながらも、乗り越えているストーリーは若い読者にも勇気を与えてくれそう。脇役たちもいい人が目立つ中で、主人公のお母さんだけが悪者っぽくうつってしまったけど、やっぱり、ただただ心配してただけなんだ。と分かり合えて良かった。続編希望
レビュアー/黒田くんは自分の意見とは関係なく「より自分にとってのリスクの低い方」を選択しなから生きています。他の部員や顧問の先生とのやり取りが軽快で、物語のテンポも良く孕んでいるバックグラウンドを重く感じ過ぎすに読むことができました。園芸部がいつしか主人公にとって居心地のよい場所になっていく心の機微が細やかです。皆、思い思いに好きな事をして、でももし僕が困ったらきっと二人とも助けてくれるだろう。初めはむやみに人を恐れていたはずの黒田くんが素直にそう感じるようになっていく姿は応援せずにはおられず温かい気持ちに。また表紙の装画はそれぞれ自由に好きな方向をじっと見つめているが実は軸足はしっかりとポタジェのある花壇を踏んでいて彼らにとっての園芸部そのものを表しているようです。
レビュアー /3人の関係が、植物の成長とともに変わっていくさまがいい。彼らの活動を追体験することで自然と理科が学べてしまうのもこの本の魅力。アブラムシのびっくり生態や、害虫に益虫をぶつける工夫、相性のいい植物の存在など、好奇心をそそる知識が山盛りでしたよ。
もくじ
1園芸部
2帰国子女
3おじいちゃんの遺品
4園芸部はお金がない
5種
6それぞれの事情
7初収穫
8台風一過
忍術使いにファッションリーダー、子育て名人も!?
多様な水辺の生きものたちが大集合!
「水辺の推し、全力で紹介します!」
淡水生物ってどんな生きもの?
田んぼや川、池など、
私たちのすぐそばにいるけれど、
知らないことがいっぱい。
そんな水辺の生きものたちの
魅力をたっぷり詰め込んだのがこの図鑑です。
著者は、日本で最も多くの淡水生物を見てきた
自然写真家・関慎太郎さん。
幼いころから水辺の生きものに魅せられて、
彼らを見つけるセンスと捕まえる技は神業レベル!
フィールドワークのために全国を駆け巡り、
生息環境を知り尽くしたスペシャリストです。
そんな関さんが、2022年7月に
小さな水族館「びわこベース」を建てました。
ここは、日本最大最古の淡水湖であり、
世界でも稀有な
古代湖のひとつである琵琶湖のほとりに、
小さな水族館を併設した
水辺の生きものを未来に残すべく誕生した
日本初の生息域外保全センターです。
数十年前までは
身の回りにあたりまえにいた生きもの、
とくに田んぼや池、川など水辺の生きものは
人知れずその数を減らしています。
海外ではこうした施設が見られますが、
今後日本各地にたくさんできることを期待しながら、
身近な生きものの魅力を発信しつつ、新たな人材を
育成できる場所となればという思いで建てられました。
本書は著者の豊富な経験と
びわこベースの活動を背景に、
水辺の生きものたちの魅力を発見する一冊です。
読めば、身近な水辺の生きものが
もっと好きになるはずです!
●環境配慮型書籍●
FSC認証、グリーンプリンティング、植物性インキ使用
■INTRODUCTION
・淡水生物とは? そもそも淡水とは?
・この本で紹介する生きものの種類、場所について
■第1章:たくましくて美しい淡水生物図鑑
水辺で暮らす数ある生物のなかから、
著者関さんの推しを、
美しい写真と紹介文章でご紹介します。
■第2章:淡水生物の多様な世界
模様や色がオシャレな「ファッション」、
ユニークな「子育て」のテーマ別に
さまざまな角度から淡水生物の
生き方をご紹介する写真絵巻です。
■第3章:びわこベースとフィールドワーク
・関慎太郎物語(水辺の生きものと出会い、
自然写真家としての歩み、
びわこベース設立から現在まで)
・びわこベースやフィールドの楽しみ方
・世界取材旅行記
■巻末対談「撮るということ、待つということ」
著者の関慎太郎とその師匠、
飯村茂樹、二人の自然写真家による、
生きものたちと過ごす時間について
コ ミ ュ ニ ケ - シ ョ ン の 技 術 を 学 ぶ な ら こ の 一 冊 !
社会で活躍するにはコミュニケーション能力が必要、といわれるが、学校では体系的に教えてくれない。本書では友だちの数や「いいね」の数では測れない、本当のコミュ力についてマンガと図解で解説。10代から大人まで一生役立つ、実践的な一冊。
読者から絶賛の声!困ったら読み返したい。あなたの心のお守りになる一冊。
・私たちの年代によくある悩みと、その対処法がまとまっている本だから、みんなにも一回読んでみてほしい。(高校2年生)
・中学生の娘に薦めたいです。娘が社会に出たときにうまくいくように。(40代 会社員)
・人との関わり合いやコミュニケーションの取り方を学べる、10代の教科書にしてもいいと思える一冊でした。(20代 図書館司書)
・マンガが多くて、本が苦手な私でもたのしく読めました。(中学3年生)
・「心地よいチームのつくり方」のところは、自分自身の仕事で参考になる情報がたくさんありました。社会人が読むのもお薦めです。(30代 会社員)
・学校にあまり友だちがいなくても、「自分が無理なくたのしく」過ごせればいいことを知り、気持ちがラクになった。(高校1年生)
・人間関係って悩み始めたらどうにも止まらないもの。この本にはそんな悩みを解決するヒントが集められている。悩んでいる人はこの本を読んでみてほしい。(60代 自営業)
・「人間の価値は人と違うところに宿る」という言葉が印象に残った。この本を読んで私は自分を肯定できるようになった。(高校3年生)
・『うわ、私だ』『ああ、昔そういうやりとりあったわ』『そういう考えもあったのか』『あの頃の私に読ませたい』のオンパレード。10代はもちろん、大人こそ読むと気持ちいい本かもしれない。(40代 書店員)
・自分ではできていたつもりでも、できていないことや新しい発見がたくさんあった。(中学1年生)
・ぜひすべての子どもたちに手に取ってほしい一冊。そして、まだ悩んだままの大人にも読んでほしい。あぁ、15歳の自分にこの本を渡したかった。(40代 学校司書)
(※本書の発売前モニターキャンペーンに参加した129名のアンケート回答より。)
YouTube登録者73万人超の人気YouTuber「スティーブ的視点(Steve's POV)」のスティーブ氏が、トランプ再選とディープ・ステートとの対立を軸に、アメリカと世界の現状を解説。
日本ではトランプが分断と混乱を招く存在と報じられているが、それは歪められたイメージであり、LGBTや移民、多様性推進などを盾に混乱を招いたのは、むしろグローバリストやリベラル勢力だと指摘。
バイデン大統領の民主党政権において、DEI(多様性・公平性・包摂性)政策が「絶対正義」とされ、異論を唱える者が差別主義者として排除されてきた現実や、アメリカの伝統文化の破壊、社会分断の深刻化、その反発からトランプ支持の再燃が起きたことを克明に解説。
その一方で、アメリカで活動しづらくなったDEI推進勢力が日本に流れ込み、ポリコレやキャンセルカルチャーが日本で勢いづく可能性にも警鐘を鳴らし、日本にも覚醒が必要だと訴える。
『日本人の英語』の著者が、「多様性」「性と愛」「資本主義」「原子力問題」「津波」「死」などのキーワードを縦横無尽に論じる。日英米の社会・文化の魅力と本質を英語から浮かび上がらせる画期的な1冊。
3年目社員は後輩の手本にならないといけない…そんなポジションになった真白は、日々の仕事をアツくこなしつつ、同僚の黒瀬とゆっくりじっくりといい関係をはぐくみ中。その黒瀬への尊敬の念が重たすぎる弟の幸高は、真白と兄の「交際」を反対し続けている。そんな幸高が抱えるある事情が、真白が関わるマップ制作とクロスすることに…。お仕事コメディーの決定版、12巻!!