人と自然の相互作用で持続可能な里山里海に。里山再生・保全の理念、仕組み、手だて、可能性を現場の取り組みをもとに多角的に追究。
人間のせいで、動物たちがひどい状況にさらされています。動物たちのすみかは“開発”によって破壊され、化石燃料をもやすことによって地球の温暖化がすすみ、動物たちの生きる環境が大きくかわってきました。本巻は、こうした動物に関する多くの問題について見ていきます。また、動物と人間がともに生きるために、なにができるかを考えます。
爆発的な増加で、深刻な農林業被害や交通事故まで引き起こす北海道のシカ。ただ、この生物資源を活用すれば、森林生態系を守り、ヒトの健康に役立つ「利益」にも直結する。「エゾシカを食べることは、まもること」。新しい発想を詳しく分かりやすく解説した。
農業生物資源研究所が社会人講座を開催して、自らの研究を広く情報提供する「NIASオープンカレッジ」の講義をまとめた一冊。
四〇億年の生命進化の来歴を刻み、現存する一七〇万種の生物多様性の関連をつなぐ遺伝子。遺伝マインドとは、人間も生物の一種として遺伝子の影響を受けており、心のあらゆる側面にそれが表れていると考える姿勢や態度を意味する。行動遺伝学の知見を土台に、環境決定論でも、遺伝決定論でもない、いま求められる新しい遺伝観、および環境と社会の見方を提示する。
ヒト、モノ、カネというように、人材は重要な経営資源である。人材の持てる力を最大限に引き出し、活かすことが、競争優位にも結びつく。本書では効果的な人材マネジメントについて論じるため、組織文化の問題、報酬の問題、多様性のマネジメント、テレワークなど、幅広い問題を取り上げている。
日本初の洋風公園として明治三六年に開園した“日比谷公園”。百有余年の足跡に東京の生活文化の変遷を見る。文明開化の象徴となった三つの“洋”、戦時下の極限的公園利用、“アベック公園”時代。市民生活の大舞台でありつづけた百年公園の歴史はこれからの公共空間利用のあり方を考えるための示唆に満ちている。
英語偏重の傾向にあるわが国の外国語教育を再考し、様々な言語の学習によって多極的な世界観について学ぶ重要性を説く。
『ビオトープ管理士』受験者必携。自然を守るつもりで、実は破壊していないか?環境問題をやさしく解説。
プログラミングを人の行為の側面から考察した古典的名著。
六歳のときに双子の弟を亡くして以来、シェリーは深い悲しみと罪悪感にさいなまれてきた。それでも、自らを奮い立たせ、家業を切り盛りしている。ある日、用事があって町に出かけたところ、少女のころ憧れていたブロックと五年ぶりに再会した。彼は一族を支配する独裁的な祖父にうとまれ家を離れていたが、その祖父の危篤に際して、なぜか呼び戻されたという。いきなりブロックからディナーに誘われ、シェリーはうきうきしたが、そんな自分を冷静に戒めた。彼が誘ってくれたのは私への同情からにすぎない、と。
曖昧、言葉足らず、決めつけ、論理の飛躍といった検定教科書の問題点を鋭く突き、学校で教えられるべき「生命の学問」の本質を探る。生命の起源、発生、遺伝子、性の決定、生態学、進化論などの主要なテーマを再構成し、新たなテーマ「がん」や「脳と心」を加えた、21世紀対応の生物学教科書。