子のない夫婦が、つぎつぎとよその子をひきとって育てるー。涙と笑いの日々を、しみじみと描く「二十四の瞳」の壷井栄の文学世界。
漱石、虚子、羯南、鼠骨ら、子規と彼を取りまく人々が生きた十九世紀最後の日々。政治腐敗、都市化の歪み、メディアの跋扈、軍靴の響き…。いま再びめぐりきた世紀末を映す、あの時代の風景。-明治を描いて白眉の歴史物語が全面改稿、1000枚の大作によみがえる。
勇壮な屋台の練り合わせ、厳かに執り行われる神事舞、色とりどりの装束をまとった華やかな行列。「祭りの宝庫・播磨」ならではの、多彩で個性豊かな祭りの競演。
闇の力が吹き出す場所、そこに足を踏み入れると恐いことがおこる。
慶喜が大政奉還を上奏し、同時に討幕の密勅が薩長両藩に交付された慶応3年10月から、「ええじゃないか」の乱舞、鳥羽・伏見の戦い、外国公史の入京と天皇との謁見、尊攘派のパークス襲撃と、めまぐるしく変動する革命の時代をサトウとともに追う。
聖なる森の広がるボルネオ、孤高の島マダガスカルで独自の進化を遂げた動物たち、鼻をなくすという致命的なハンディを乗り越えて果敢に生きる子象“幸運”、流氷のオホーツクにはばたく小さな天使クリオネ…。世界のあらゆる場所で連綿と受け継がれてきた生命の不思議とその尊さを、美しい言葉と映像で綴る感動のビジュアル詩集。
性のあり方を大胆に変革したメスによって、オスは父親にされ、ヒトは「家族」をつくるようになった。森から進出したサバンナで、この大改革を成功させたことが、ヒトを誕生させた。ヒトを進化させたのは、エロスの力だった。熱帯雨林で平和に生きるボノボの性行動と社会から、ヒトの誕生の謎を探る。
労働力不足、公害規制ー。厳しい制約をクリアし、成長する戦略は…。
ホテルの時空間が織り成すストーリー。歴史を彩る世界のホテル100。
親、親戚、知人…。常識ある身近な大人たちが巧妙に行う、子どもたちへの性的虐待の卑劣さ。信頼する家族に体も心も踏みにじられた子どもたちの孤独と絶望感。その深刻な現状を丹念に取材し、日本における性的虐待の実態を追った迫真のレポート。被害者のケア施設一覧つき。
本書は、各電池の電気的特性や取り扱い方と電池を使用する機器との関連に重点をおいて記述したものである。第2版としての加筆にあたっては、ニッケル・水素蓄電池およびリチウムイオン二次電池を中心にして、構成材料や電気化学反応の比較的基本的な事項についての記述を増やし、初版の時点以降に解明された知見や材料および用途面での新しい展開についても加筆した。電気自動車用電池については、1970年から1980年代にかけての記述を削除して、代わりに近年の進歩の状況を新たに記した。
南北が海に面した広大な県土を擁し、日本の縮図ともいわれる『兵庫』。17年ぶりに発刊される、魅力あふれる県土をあまさず鳥瞰する航空写真集。
会計ルールの改正はなぜ行われるのか、その新ルールの大枠は?これからの経営やビジネスにどんな変化が予想されるのか?本書では、会計ビッグバンの大枠からキャッシュフロー、連結、時価という、経営に影響を与える会計ビッグバンの目玉についてまで説明する。
“生命哲学”とも呼ばれる仏法。その深遠な哲理をやさしく解説し、仏法の実践により実現される“宿命転換”の方途を紹介する。
埋め立てられ、汚水を流され続けてきた「ヘドロの海」東京湾は、ハゼ、アナゴ、アオヤギなど、いまも我々の胃袋を満たし続ける宝の海「江戸前」そのものだった…。もぐり続けて十余年。東京湾に暮らす生物と、それを生活の糧にしてきた人たちの営みを綴る等身大のルポ。
本書で取り上げた「ソフトスイッチング」は、スイッチングによって生じる環境ストレスとスイッチング損失を、その発生源で取り除くための技術である。この技術は現在、高信頼性を必要とする通信機用スイッチング電源、高周波加熱用インバータ等に利用されているが、近い将来、省エネルギーと小型化への要求の高まりとともに、汎用技術として普及することが予想される。本書では、このように技術の動きを見据え、パワーエレクトロニクスの専門技術者にはソフトスイッチングに関する知識の整理を、また一般の電気・電子技術者にはソフトスイッチングとはいかなるものかを理解してもらうため、現在わが国の第一線で活躍中の技術者が解説している。各著者の担当部分は一応完結した内容であり、その部分だけ読んでも、或る程度の理解が得られるよう配慮されている。