2019年12月、世界のリーダーに影響力を持つ「世界経済フォーラム」が発表した「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は前年度より順位を落とし153カ国中121位だった。長年ジェンダー問題について取材・執筆・実践に取り組んできた著者が、世界の取り組みを紹介しつつ「日本で男女格差が縮まらない理由」を考察、国内の成功例を挙げながら、次世代のためにできることを提案する。
甲信越・北陸・東海エリアのバス停26,000ヵ所以上を路線別に収録!泉麻人氏、今尾恵介氏、書き下ろしコラム掲載!
アメリカの民主・共和の二大政党は、世界の中で極めて異質だ。両党は、地域の政党組織の連合体に過ぎず、党首、恒常的な綱領、党議拘束もない。他方で、地方政治家、政府高官、裁判官など隅々にまで浸透し、いずれかの党派であることが当然視される。両党は法によって優遇されてもいる。本書は、支持層・基盤を変えながら二大政党が制度化していく歴史を辿り、大統領を中心に語られてきたアメリカ政治の本質を描く。
人類初の文明は5500年前のメソポタミアに生まれた。潅漑農業、都市、文字など、現代でも必須な文明の要素は全てこのときにシュメル人が発明した。その後、「目には目を」で名高いハンムラビ王、初の世界帝国を築いた新アッシリアのアッシュル・バニパル王、「バビロン捕囚」で悪名高いネブカドネザル二世など数々の王たちが現れ、様々な民族の王朝が抗争を繰り広げる。イスラームの登場まで、4000年の興亡を巨細に描く。
ドイツは第二次世界大戦の敗北後、東西に分裂する。ソ連の影響下、社会主義国として四〇年にわたり存在したのが東ドイツである。東西統一後、東ドイツは、非人道的な独裁政治やシュタージといった秘密警察の監視など、負の側面ばかり強調されてきた。本書は、ベルリンの壁崩壊後に明らかになった史料から、楽観的で無責任な指導部、豊かさを求めて声を上げる民衆など、壁の向こうの実験国家の実態と全貌を描く。
ラファエロ(1483〜1520)は、イタリア・ルネサンスの巨人である。37年の短い生涯にもかかわらず、聖母子画やローマ教皇らを描いた肖像画などの傑作を残した。本書は、その歩みと作品をたどって、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロら芸術家たちとの交流や、古代ローマへ向けた関心などを読み解く。そして、後世に巨大な影響をもたらした彼の知られざる多面的な実像を明らかにする。
NHKラジオ「山カフェ」でおなじみ、マスター石丸謙二郎が語る登山の愉しみ。
うつ状態、摂食障害、発達障害…。心の悩みを抱えた思春期の子どもたちを病院に連れて行けば、すぐに病名が付き、薬も処方されます。けれど、どんな病名が付いたとしても、子どもの本当の悩みと向き合わずに問題が解決することはありません。思春期の子どもの心の悩みの背景には、親子関係や両親の夫婦関係の問題が隠れていることも多いのです。子どもが再び前向きに生きるために、親が家庭の中でできることがあります。
子供の資質・能力を育成するために、本書では、指導計画作成から題材設定、評価まで、図工授業づくりの基礎をしっかり盛り込みました。また、各題材の紹介では、子供の様子を丁寧に語ることで、授業展開がバッチリ理解できるようにしています。目の前で活動を楽しんでいる子供には何が起こっているのか。それに気が付けば、楽しい活動のその先が見えてきます。
モノノケは、古代・中世では、正体不明の死霊を指した。病気や死をもたらす恐ろしい存在で、貴族らは退治や供養に苦心した。近世になると幽霊や妖怪と同一視され、怪談や図案入りの玩具を通して庶民に親しまれる。明治以降、知識人のみならず政府もその存在を否定するが、新聞に掲載される怪異や文芸作品で語られる化物たちの人気は根強かった。本書は、豊富な史料からモノノケの系譜を辿り、日本人の死生観、霊魂観に迫る。
辛酸なめ子が女子校の謎とその魅力にせまる!あの名門校の秘密の風習や、女子校で生き抜くための処世術、気になる恋愛事情まで、知られざる真実をつまびらかにする。在校生へのインタビューや文化祭等校内イベントへの潜入記も充実した、女子校研究の集大成。読めば女子校育ちは「あるある」と頷き、受験生はモチベーションがアップすること間違いなし。令和よ、これが女子校だ!
近代日本が生まれた幕末維新期。日本史上これほど暗殺が頻発した時期はない。尊皇攘夷論の洗礼を受けた者をはじめ、彼らはなぜ暗殺に走ったのか。大老井伊直弼から内務卿大久保利通に至る国家の中枢、外国人、坂本龍馬らの“志士”、市井の人々までが次々に標的となった事件の凄惨な実相と世間の反応を描く。さらに後世、一方で暗殺者を顕彰し、他方で忌避した明治国家の対応も詳述する。闇から見つめる幕末維新史。
『法華経』は、釈尊入滅から約五百年後、紀元一世紀末から三世紀初頭のインド北西部で誕生したとされる。日本には六世紀半ばに伝わり、『法華秀句』を著した最澄や「法華経の行者」を自任した日蓮から、松尾芭蕉、宮沢賢治に至るまで、後世に広く影響を与えた。本書では、サンスクリット原典の徹底的な精読を通じて、「諸経の王」とも称される仏典の全体像を描き、平等な人間観に貫かれた教えの普遍性と現代的意義を示す。
アスパラガスの生理・栽培・最新研究を収録した大百科。原産と来歴、生理・生態、品種、栽培と生育、各作型の基本技術など、最新の基本情報を網羅。病害虫対策、土づくりと排水性改善、端境期対策、夏秋の高温対策、軽労化技術も詳しく解説。端境期の国産供給力を高める作型モデル、大幅な省力化を実現する最新の栽培システムを紹介。一時代を築いた篤農家・先駆者、地域の技術リーダーなど、主要産地の精農家15事例を収録。アスパラガスの特性と栽培がよくわかるカラー口絵、調べたいことがすぐ引ける索引付き。
銘に使いたい禅にちなんだことば、禅語に多用される語句。本書にとりあげたことばは、数多ある銘のうちから禅語などの中にしばしば登場する約300語を選び出し、その語に関わる禅語を簡単な説明とともに紹介するものです。ことばの奥に深い意味を秘めた、禅味あふれる銘の世界を味わいたいものです。
本書は「ベイズ統計」がゼロから最速・最短でわかる本です。「ベイズ統計って何?」という初歩の初歩から、ビジネス現場での応用例までしっかり理解できます。「意思決定の最強ツール」であり、「いまどきの統計」でもあるベイズ統計の世界を私と一緒に旅しましょう!
本書では、新学習指導要領を踏まえた授業づくりを考える上で解決すべき課題について、その方策やステップをできるだけ分かりやすく示せるように章立てを工夫しました。第1章では、改訂された学習指導要領のポイントや教育課程、授業づくりについての理論を学ぶことができるようにしています。第2章では、第1章の理論を具現化した特別支援学校の取組を紹介しています。第3章では、新学習指導要領を踏まえた授業づくりモデルを紹介します。
ひとつのことに執着せず、自分がやるべきことに集中できているのが無心です。世間がどれだけ騒がしくても惑わされず、自分がやるべきことを見失わずにやれるようになるのです。邪念、我欲、煩悩、執着から離れたところに無心があります。他のことはいっさい考えず、自分の本分を全うする。無心になっているからこそ気がつけること、感じられることもあります。自分の心をコントロールできるようになることが、いまの社会では求められているはずです。本書は、そのヒントのための手引き書です。