華麗な天平文化の頂点に立つ“美貌の皇后”彼女はまた凄惨極りない政争の嵐の中にそびえ立つ存在でもあった。彼女は生来の叡智と仏への深い帰依によって数々の事業をなし遂げるが,公私にわたり人間としての悲喜にも遭遇する。この天平宮廷に生きた1女性を,政治・社会・文化の各方面からダイナミックに描き出したものである。
かまくらえきのひろばには、なつのひざしがいっぱい。ぼくらは、江ノ電に乗って、海へしゅっぱくです。
われわれは塩を必要とするが、栽培している作物は塩を必要としないし、塩を好まないものが多い。農業がこれまで海に背をむけてきた背景にはこのような進化の歴史があった。しかしながら陸上の塩分の高いところにも植物は生育しており、塩性環境の農業利用を図ろうとするなら、これらについての関心を深め、役に立つ知見をひろいあげてゆく努力が必要であろう。
茶道は今日、日本のみならず世界的に強い関心を持たれ茶道人口も急速に増加しているが、茶道の本旨を理解している人は少ない。本書は、みずから茶道を行じ茶道の玄旨たる禅を究めた著者が茶道文化の本質について秀徹した思索を深め、かつ茶道の将来についての創造的な意見を熱意をもって語った、茶道史上、特筆すべき名著である。
魚屋さんで見られるさかな、水族館で見られるさかなを中心に、日本のまわりの海のさかな250種を、すんでいる環境とともに紹介する、海のさかな図鑑。
広島での被爆、迷いと苦闘、仏教画への第一歩とシルクロードへのはるかな旅立ち、自らの半生の軌跡をたどりながら、「仏教伝来」以来の壮大な画業の内面のドラマをしるす感動の自伝。
いつ訪れても近江路には光があふれている。渡来文化の香りを色濃く残す石造物をはじめ、寺社、城跡・街並、名物料理など、近江ならではの魅力を探る。
ヒロはおねしょをしてひとりでるすばん。と、まどをだれかがノックした。なんと、海のマンボウが、ヒロをむかえにきたというのです…!心の中にはたくさんの海があります。海の大好きな作者と画家が描く心がほっかりあたたまる海のおはなし。5.6才から。
ここに収められたものは、野良から、炭焼小屋から、戦場に駆りたてられ、尊い生命を失った農民兵士たちの便りの数々である。「国のため、君のため」というきびしい軍律のかげに、ふるさとをしのび、農作業を心配し、親はらからの身を気づかう真情が綴られたこれらの手紙は、あらためて戦争の悲惨さと恐しさを私たちに訴える。