心臓の脈の打ち方が乱れることをまとめて不整脈と呼び、通常よりも脈が速くなる「頻脈」や、反対に脈が遅くなる「徐脈」、また脈が途中で飛ぶ「期外収縮」と呼ばれるものなどが含まれます。病気によるものと生理的なものがあり、疲労やストレス、加齢などの要因でも不整脈が現れることもあるため、必ずしも心臓の異常が原因であるとは限りません。健康な人でも少数の期外収縮など、危険性の低い不整脈は多くの人に起こるといわれています。疲労やストレス、睡眠不足、食生活の乱れ、喫煙や飲酒、肥満も心臓に負担がかかり、悪化させる要因になります。
不整脈には、緊急の処置が必要なものもあれば心配ないものもあり、対処法も多種多様です。この本では不整脈のタイプを解説するとともに、不整脈の治療の解説、予防や改善のための呼吸法・ストレッチ、おすすめの食事やストレス解消法を指南し、不整脈を感じている方が安心して過ごせるようになる方法を紹介。
※本書は2021年発行のムック『動悸・息切れ・めまい・胸の痛み 不整脈 期外収縮 心房細動 頻脈を自力で正す 自律神経と血流に効く 坂田式ゆっくり呼吸法&ヨガ』を書籍として再編集したものになります。
2011年7月「材料設計計算工学 計算組織学編」刊行から約8年が過ぎた.この間のマテリアルズ・インフォマティクスの台頭を踏まえ,本増補新版では第8章に計算組織学と機械学習の関連性に関する節を追加,さらに付録にはPythonを用いたプログラムの解説,あるいはハイエントロピー合金が世界的に注目されるなか多成分系の拡散に関する理論なども加え充実した増補となっている.姉妹書「材料設計計算工学 計算熱力学編 増補新版」とともに計算による実用材料設計への道を示す.
目 次
第1章 フェーズフィールド法
秩序変数について/全自由エネルギーの定式化/発展方程式/保存場と非保存場の発展方程式の物理的意味
第2章 多変数系の熱力学
熱力学関係式/変数の拡張/一般的な多変数系への熱力学の拡張
第3章 不均一場における自由エネルギー(1) -勾配エネルギーー
濃度勾配エネルギー/平衡プロファイル形状と勾配エネルギー係数について/まとめ
第4章 不均一場における自由エネルギー(2) -弾性歪エネルギーー
弾性歪エネルギーの定式化/エシェルビーサイクル/スピノーダル分解理論における弾性歪エネルギー/ハチャトリアンの弾性歪エネルギー評価/まとめ
第5章 エネルギー論と速度論の関係
拡散方程式と熱力学/非線形拡散方程式(カーンーヒリアードの非線形拡散方程式)/まとめ
第6章 拡散相分離のシミュレーション
A-B二元系におけるα相の相分離の計算/Fe-Cr二元系におけるα(bcc)相の相分離の計算/まとめ
第7章 変位型変態のシミュレーション
計算手法/計算結果/まとめ
第8章 おわりに
組織形成のモデル化法としてのフェーズフィールド法/材料特性を最適化する組織形態の探索法としてのフェーズフィールド法/フェーズフィールド法とマルチスケールシミュレーション/計算組織学とデータサイエンスの連携/まとめ
付録A1 汎関数微分について
付録A2 エシェルビーサイクルについての詳細説明
付録A3 ランジュバン方程式からフィックの第一法則へ
付録A4 式(7-9)の導出
付録A5 多成分系における拡散理論
付録A6 データ同化と材料工学
付録A7 Javaによる非常に簡単な科学技術プログラミング
付録A8 Pythonによるフェーズフィールドシミュレーション
「地中熱ヒートポンプ」の知識や設計手順を丁寧に解説し、最新動向を反映させた改訂2版。
本書は、2007年に発行され好評を博した『地中熱ヒートポンプシステム』の改訂2版です。
地中熱ヒートポンプシステムに関する基礎知識、設計手順、および導入事例などについて、建築設備技術者の実務に直截役立つように解説しています。改訂にあたり、地盤条件や事前調査について新章を追加し、種類に応じた採放熱量の比の記述追加や、交換器や熱源機の種類などについて最新動向を反映させています。
設備設計者はもちろん、積雪にお困りの自治体や実務者、省エネ化・二酸化炭素の排出量削減に関心のある建設関係者といった方々に読んでいただきたい1冊です。
東京国立博物館保管の印籠・根付は、他にない特色をもった、まことに貴重なコレクションである。これをできるだけ多くの方々に鑑賞していただけるよう、平成2年(1990)以来、本館の第16室に専用の展示ケースを設けて陳列をおこなってきた。ただ、一度に陳列できる作品の数は限られており、全貌を知るには不都合だという指摘が、海外の研究者からもなされているところであった。今回、全作品を網羅した本図版目録の刊行によって、それらの声に応えることができるようになった。
科学リテラシーの向上を目的とし、「学生による実験」「手元で行う実験」を軸とした物理テキスト。身近な素材でできる数多の実験レシピを、実験前の予想のディスカッション、実験、結果の考察、物理法則の確認、例題、という流れで解説。オンライン授業に対応可能な、家にいても一人でできる実験も収載。頭と五感を使って物理を「考える」ことを促し、小学校、中学校、高校の先生方にもアクティブラーニング授業の参考書として最適。
エキス剤で健康保険適用の126処方を薬効別に収載。各処方とも、見開きの2頁に方意、診断のポイント、処方の特性と舌証・脈証・腹証、原典の読み下し文、処方構成、君臣佐使、構成生薬の本草学的効能、八綱弁証、臨床応用、類方鑑別などがまとめられており、特にその処方の特徴をよく表したユニークな腹証図が好評。このたびの改訂では、図版・本文を含めた全面にわたる大幅な修正を行い、新たに「症状・病名索引」を追加した。
施設園芸学の最新教科書。基礎を余さず収載しつつ,近年需要が高まる大規模な温室農業や植物工場などについても解説。〔内容〕園芸植物の生理・生態特性/温度/光/空気流動/根圏環境/植物センシング・モデリング/植物工場他。
『日本語初級2 大地』に準拠。復習用教材として使用できます。
学習した文型や語彙を音声でも理解できるようになることを目的とした聴解教材です。
各課の問題は初級1と同様に、4つのセクション
1:会話を聞いて内容に合うイラストを選択する問題
2:会話を聞いた後で問題文を聞き、○×で答える問題
3:少し長い、より自然な会話を聞いて要点を把握するタスク型問題
4:質問を聞いて自分の言葉で答える問題
からなります。
それぞれの会話は初級1より少し長めになっていて、前後の内容を関連づけながら聞く力も伸ばせます。
この教材で扱う文型と語彙は『日本語初級2 大地』に準拠しており、同テキストの各課の復習として使用することもできます。
レベル:初級後半
構 成:全20課
表 記:漢字かな混じり
総ルビ
量子論と熱力学の壁に戸惑う初学者向けに物理化学の土台をつくる教科書
1章 はじめに
2章 原子核ー元素の起源
3章 はじめての量子化学
4章 原子軌道と原子構造
5章 共有結合と分子
6章 分子集団とその物性
7章 はじめての熱力学
章末問題の解答
好評の旧版を全面的に改訂。〔内容〕物質の構造/材料の変形/材料の強さと強化法/材料の破壊と劣化/材料試験法/相と平衡状態図/原子の拡散と相変化/加工と熱処理/鉄鋼材料/非鉄金属材料/セラミックス/プラスチック/複合材料
1. 物質の構造
1.1 原 子
1.2 元素の周期表
1.3 原子の電子配置
1.4 原子の結合
1.5 原子間力と物性
1.6 結晶の構造
1.7 金属の結晶構造
1.8 固体の密度
1.9 結晶の幾何学
1.10 X線による結晶構造解析
1.11 格子欠陥
1.12 アモルファス固体・準結晶
2. 材料の変形
2.1 応力とひずみ
2.2 弾性と擬弾性
2.3 塑性変形
2.4 結晶のすべり変形と転位
2.5 加工硬化
2.6 すべり変形以外の変形機構
2.7 温度と変形速度の影響
3. 材料の強さと強化法
3.1 材料の強さ
3.2 弾性係数と原子間結合力
3.3 結晶の欠陥と材料の強さ
3.4 合金化による強化
3.5 複合強化
4. 材料の破壊と劣化
4.1 材料の信頼性
4.2 延性破壊と脆性破壊
4.3 破壊靭性
4.4 疲労破壊
4.5 金属材料の腐食
4.6 ポリマー材料の劣化
5. 材料試験法
5.1 引張試験
5.2 硬さ試験
5.3 衝撃試験
5.4 破壊靭性試験
5.5 疲労試験
5.6 クリープ試験
5.7 摩耗試験
5.8 その他の試験
5.9 非破壊試験
6. 相と平衡状態図
6.1 状態変化の方向
6.2 1成分系状態図
6.3 2成分系状態図
6.4 3成分系状態図
6.5 自由エネルギーと状態図
7. 原子の拡散と相変化
7.1 固体中の原子の移動
7.2 フィックの法則
7.3 結晶中の拡散と拡散係数
7.4 拡散の種類と経路
7.5 拡散と材料
7.6 相変化と材料プロセス
7.7 拡散型相変化
7.8 マルテンサイト変態
8. 加工と熱処理
8.1 材料プロセスと材料特性
8.2 熱処理
8.3 鋼の熱処理
8.4 加工熱処理
8.5 析出硬化型合金の熱処理
9. 鉄鋼材料
9.1 鉄鋼の分類
9.2 Fe-C系平衡状態図と炭素鋼組織・機械的性質
9.3 炭素鋼
9.4 低合金鋼
9.5 高合金鋼
9.6 鋳鉄と鋳鋼
9.7 鉄鋼材料の腐食と防食
10. 非鉄金属材料
10.1 アルミニウムとその合金
10.2 銅およびその合金
10.3 チタンとその合金
10.4 マグネシウムとその合金
10.5 特殊合金材料
11. セラミックス
11.1 セラミックスの結晶構造と材質
11.2 セラミックスの作製プロセス
11.3 セラミックスの特性とその用途
11.4 今後のセラミックス材料の動向
12. プラスチック
12.1 プラスチックの分類
12.2 高分子材料の特性
12.3 プラスチックの成形方法
12.4 プラスチック成形とそのコスト
12.5 近年の技術開発動向・課題
13. 複合材料
13.1 複合材料の分類
13.2 複合材料の特性
13.3 強化材とその特性
13.4 プラスチック基複合材料
13.5 金属基複合材料
付 表
索 引
海技士国家試験受験者、海事関係業務従事者必携の一冊。船舶搭載機器の構造・原理・取扱いを理解する上で、必要不可欠となる基礎知識がこの一冊に詰まっています。
全世界で猛威をふるう新型コロナウイルス。
おかげで「ウイルス」という言葉にすっかり慣れてしまいましたが……ウイルスってそもそも一体何?
細菌と何が違うの?
ウイルスは生物なの? 単なる物質なの?
ウイルスの変異変異って、そもそも変異って何?
私たちの身の周りにもたくさん存在するウイルス。
ある意味とても身近なものなのに、“ウイルス”の実態はほとんど理解されていません。
ウイルスの実態をもっとよく知ってほしい・・・・・・ということで生まれたのが『ずかんウイルス』です。
この本は、“ウイルスそのもの”に注目。
美しい写真をメインに、コミカルなイラストとともに、ウイルスをわかりやすく解説。
「細菌とウイルスの違いって何?」
「カプシドやらエンベロープってなんぞ?」
「DNAウイルスやらRNAウイルスって……何それ?」
「ウイルスは人に悪さばかりするの?」
ウイルスにまつわる数多くの疑問も、本書を読めばよくわかる!
身近にあふれるウイルスの世界を、存分にご覧ください。
★『ずかん ウイルス』のココを見てほしい★
◆有名どころからマイナーなウイルスまで幅広く掲載。かなりスゴいぞ!
◆コミカルなイラストとわかりやすい文章で、ウイルスのことがよくわかる。
◆あまり知られていないウイルスの利用法もばっちり掲載。
◆パンデミックの歴史からウイルス発見史も。調べ学習にも最適!
自然界で作られる結晶がどういう環境を経て作られ成長してきたかを知るのが結晶成長の科学であり、どういう具合いに結晶成長を制御すれば、鉄には強度を、半導体には純度を与えられるのかが結晶成長の技術である。
本書は、結晶成長の基本ストーリーを、物理の普遍的な見方に基づいて説明した入門書である。数式はできるだけ初等的な範囲に抑え、図の助けを得ながら、計算式も一つ一つ追え、そして結晶成長の科学技術の基礎にある熱力学・統計力学が理解できるように心がけた。
1.相変化の熱力学
1.1 エネルギー,エントロピー,自由エネルギー
1.2 化学ポテンシャル
1.3 2相平衡
1.4 潜熱と1次相転移
1.5 結晶化の駆動力
演習問題
2.結晶の誕生
2.1 準安定状態からの核生成
2.2 界面自由エネルギー
2.3 臨界核
2.4 均一核形成
2.5 臨界核の形,平衡形
2.6 界面張力のバランスとヘリングの関係式
2.7 不均一核形成
2.8 幾何学的選別
演習問題
3.理想的成長
3.1 融液成長
3.2 気相成長
3.3 溶液成長
3.4 成長形
3.5 晶相変化と晶癖変化
演習問題
4.表面構造とラフニング
4.1 テラス,ステップ,キンク
4.2 結晶化とは
4.3 ラフニング転移とステップ自由エネルギー
4.4 結晶の表面エネルギー
4.5 ステップ間相互作用
4.6 カイネティック係数
演習問題
5.表面カイネティクス
5.1 2次元核形成
5.2 2次元核形成による結晶成長速度
5.3 らせん転位
5.4 渦巻き成長による結晶成長速度
演習問題
6.界面不安定性と形態形成
6.1 マリンズーセケルカ不安定性
6.2 過冷却融液からの結晶成長 -熱伝導方程式ー
6.3 平らな界面の成長
6.4 球状結晶の成長
6.5 針状結晶 -イヴァンツォフの解ー
6.6 フラクタル結晶
6.7 表面張力の効果
6.8 規則的樹枝状結晶 -速度選択則ー
演習問題
7.エピタキシャル成長
7.1 エピタキシャル成長
7.2 表面拡散
7.3 拡散方程式
7.4 特異面の成長
7.5 エーリッヒーシュウェーベル効果とマウンド不安定性
7.6 微斜面の成長
演習問題
大気・海洋を含む地球全体を総合的に概説した「地球科学」のためのテキスト。最新の地学知見をもとにした改訂版。地球科学の基礎知識、地球規模の現象のとらえ方や考え方を紹介。大学の教養講義の参考書として最適。本書は2003年3月に東海大学出版部より刊行された同名同書(最終版:2017年10月第2版第2刷)を弊社において引き継ぎ出版するものです。
「円周率」「高速フーリエ変換」「単振動」などの基礎から、「熱解析」「生命工学」「太陽発電」「反物質ロケット」など、幅広い応用分野のシミュレーションを、サンプル・プログラムつきで解説。