穏やかでお菓子作りが上手な母・茜と、法律事務所に勤めるしっかり者の娘・七。ある日、茜は夫から離婚を言い渡されてしまう。突然のことに傷つき、離婚後も落ち込む茜。茜の生き甲斐を取り戻そうと、七と商店街の友人たちは手作りケーキの販売を持ちかけ…人生へのリベンジをかけ、母娘二人の洋菓子店が開店する!奮闘する母と娘の絆を、スイーツと共に温かく描く感動作。
「どうぶつがっこう」は、どうぶつたちが先生で、にんげんの子どもたちがせいとのがっこうです。どうぶつのせいとは、しまうまの子どもだけでした。どうぶつの先生のじゅぎょうでは、どんなことをするのかな?「しまうまシリーズ」第4弾!小学1〜3年生向け。
世界支配を目指した大国はいかに興り、滅びていったのか?
京都市中京区の薄暗い路地にある「中京こころの病院」。心の不調を抱えて病院を訪れた患者に、妙にノリの軽い医者が処方するのは、薬ではなく、本物の猫!?戸惑いながらも、猫を「服薬」する患者たち。気紛れで繊細、手がかかるけど愛くるしい猫と暮らすことで、彼らの心も変化していく。そして医者が猫を処方するのには、ある理由があってー。猫と人が紡ぐ、ハートフルストーリー!
高校生の石津南美は、そりの合わない家族やクラスメートに囲まれながら、退屈な毎日を送っていた。そんな時、南美は黒塚亜莉沙という美しい少女と出会う。二人はすぐに打ち解けるが、ある日亜莉沙は、異形の者がひしめく電車に乗り込み、南美の目の前で何処かに消えてしまった。南美は、亜莉沙を救い出すことを誓うがー。異界に通じる場所「ヨモツヒラサカ」の秘密を追うホラー小説。文庫オリジナル。
心がすっきりはれやかになる「人を大切にする人」の実話から、「接待の時に何を飲むべきか」「先に謝る習慣」などの達人の知恵まで。「パワーのある言葉」や「一流の人たちの目からウロコのエピソード」を集めた。
中国と日本は隣国でありながら、その歴史は真逆といっていいほど違う。その根本的な理由は何なのか?実はその背景に中国の三大病といえる、天命思想・科挙・礼教がある。政治の安定を狙って導入したこれらが、易姓革命を繰り返させ、学問の幅を狭め、中国女性に地獄の苦しみを与えた。日本は、漢字、仏教、律令など、大陸から多くを導入したが、この三つだけは、受け入れなかった。この判断がアジアで最も早く日本を近代化に導き、反対に中国の近代化の足かせになったと著者は語る。現代中国も抜け出せない中国を覆う病の正体に迫る。
きょうのそらのくもは、どんなくもでしょう。そらをながめて、なんというくもかしらべてみましょう。
2021年、イスラム主義組織のタリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧した。アメリカ軍がアフガニスタンから撤退し、暫定政権が発足すると、欧米のメディアは一様に「女性差別」「人権抑圧」について報じ、タリバンを前近代の遅れた存在と見なした。21世紀の民主主義の眼から見れば、そういう話になるのだろう。だが、われわれが日本の歴史を顧みたとき、いまアフガニスタンで起きていることに、どこか思い当たる節があるのではないか。戦争の現場を見て、考え抜いたジャーナリストの眼が、コロナ下の「鎖国」に慣れきった日本人を再び目覚めさせる。
時は明治、女子が写真を学ぶ学校として設立された「女子写真伝習所」。伝習所に通う銀・基美・シズの三人組は、ある日新宿高野に「バナナ」という南国の果物が輸入されたと聞きつけたが、三人のお小遣いを集めても手が届かない高級品。どうしても諦められない銀は“写真よろづ相談所”を立ち上げ、お金を稼ごうとするも…。写真師になることを夢見る少女たちの“美味しい”ミステリー!文庫書き下ろし。
息子と妻を喪い、警察を追われて荒れた生活を送る鬼束は、仁科英雄・大樹というヤクザの兄弟から、謎の殺し屋「ミスター」を捜す仕事を請け負う。鬼束らは「ミスター」に繋がる安城の過去を探ることで殺し屋の正体に迫るが、同時に裏社会の根深い抗争に巻き込まれていく。「ミスター」を追いながら、その手で自らの命が奪われることを望む鬼束。そして訪れた絶体絶命の窮地…。闇に沈んだその心に救いはあるか。魂の絶望と再生を描く傑作長編。
“幸せな”億万長者が大切にしている45の教え。読んだ人から、ホンモノのお金持ちになれる。お金+仕事+人間関係。全部うまくいく絶対法則。
不思議がいっぱい!地学が楽しくなる名講義。ドラマチックな地球と宇宙のはなし。
気象予報士のかたつむりが「梅雨明けはもうすぐでしょう」と伝えると…。梅雨明けから夏までを描いた絵本。
客観的に正しい歴史など存在しない。日本人が信じる「世界史」を疑え!ギリシャもローマも、常にオリエントの世界に屈服し続けた。アレキサンダー大王やローマの五賢帝は、例外にすぎない。その例外を特筆大書し、さも「常に西洋は人類の中心だった」と描いているのが、日本人が信じる「世界史」だ。誰も教えてくれなかった驚愕の講義!
45歳以上の社員を「早期退職」「希望退職」という名目で、リストラする企業が急増している。「今さら頑張っても…」「もう無理」と諦めている場合ではない。本書は「50代社員に関する意識調査」の結果をふまえたうえで、50代の強みを分析、必須となるコミュニケーションの知識や、転職・独立しても困らない「年収を維持・向上する力」などを解説する。巻末に、「これだけはやめよう」「これをやってみよう」チェックリストも収録。
楽しいことや辛いことも、心の糧として蓄えてきた50代は、人生の中で最も楽しく輝く時期。禅が教える後悔しない豊かな生き方。
「自ら考え、創造する力」-このスキルこそが、先の見えないこれからの時代には必要不可欠だ。しかしこの能力は、生まれつきのものではなく、意識的な訓練によって鍛えることができる。本書は、東京大学の教授が、立ち見続出の人気講義をもとに、“思考のトレーニング方法”を誰もが実践できるよう、やさしく解説したもの。本当に役立つ知恵が身につくだけでなく、考えることが楽しくなる一冊。
著者には、東京帝国大学の卒業記念として出版された『王陽明研究』と、「王陽明伝ー王陽明の生涯と教学」(王陽明生誕五百年記念『陽明学大系 第一巻』所載、昭和46年)の名著がある。本書は、この名著を下敷きに、「分りやすく」と「平明に」を念頭に、王陽明と陽明学について説いた講話集である。難解と言われる陽明学の入門書にして、本シリーズの掉尾を飾るに相応しい、師の「陽明学第三の名著」である。