全20冊分冊中第19回配本。ミノタウロスセンチコガネとウシエンマコガネという近い仲間であっても、大きく異なる生態をもつ糞虫の暮らしを描く。訳者のコレクションから原寸大の標本写真も掲載。
子どもたちが海水浴でつかまえる「ヤドカリ」。
よく知っている生きものだけど、貝の仲間と間違えている子も多く、ちゃんと観察するとおもしろい発見がいっぱい。海水を使わないと死んでしまうなど、飼い方のコツや、生態の不思議も紹介。
死を知らない虫が死んだふりをする?
虫に「死」という概念はあるのでしょうか。死んだふりをする虫がいますが、「死」を知るはずのない虫がなぜ死んだふりをするのか…ファーブルは疑問に思います。自らの実験でそれを確かめた結果、さて!
創業記念企画全20巻中第18巻目。奥本大三郎氏のわかりやすい翻訳、原書にはない写真、イラスト、脚注、訳注を充実。今巻は星座にまでその名が記されるほど民衆の想像力を駆り立ててきたサソリの生態。
おいしいごはんが世界を変える!
職場と自宅の往復で晩ごはんといえばコンビニ弁当が定番の冴えない毎日をすごしていた愛子。それがある日、風変わりな隣人・珠子と知り合って世界が一変! 最初は珠子の胡散くささに戸惑っていた愛子だけど、いろんな国のおいしいごはんを作って食べさせてくれる珠子にいつしか胃袋をつかまれて──!?
多くの異論や懸念にもかかわらず国会で強行採決された「特定秘密の保護に関する法律」-通称「秘密保護法」が施行される。この「秘密保護法」は、誰が、何の目的でつくったのか。法に違反したらどんな裁判が行なわれるのか。そもそも「特定秘密」とは何なのか?本書は、秘密保護法の内実とそれがもたらす影響について、刑法学の見地、知る権利との関係、憲法との整合性など多様な視点から概説する。
これからの注目は「都心北部」だ!
【本書の特徴】
●7日間かけて東京(主に都心北部)を旅する
●詳細地図つき
●歴史的、社会学的に東京を眺める
●過去の痕跡を手がかりに、豊かな時間を取り戻すための提案をする
●モモ(ミヒャエル・エンデ)と一緒に東京を街歩きする
「街を見失わないために、ゆっくり移動することの価値を復権させましょう。エンデが『モモ』のなかで示した時間論を、私たちは東京の街歩きにも活かしましょう。モモの冒険が「灰色の男たち」から人々の時間を取り戻す挑戦であったのと同じように、私たちの街歩きもまた、高度成長期以降の開発主義の東京から、再び人間的時間を取り戻す戦略を含むことになります」--吉見俊哉
【主な内容】
●都心に路面電車を復活させる
●どこに行っても「渋沢栄一」がついてくる
●23区で唯一「消滅可能性都市」とされた豊島区はポテンシャルが高い
●エロス(性愛)とタナトス(死)の境界線を歩く
●川筋から未来の東京を考える
【目次】
第1日 都電荒川線に乗って東京を旅する
第2日 秋葉原ー上野ー浅草間に路面電車を復活させる
第3日 動物園を開放し、公園を夜のミュージアムパークに
第4日 都市にメリハリをつけながら、古い街並みを守る
第5日 都心北部で大学街としての東京を再生させる
第6日 武蔵野台地東端で世界の多様な宗教が連帯する
第7日 未来都市東京を江戸にする
【著者プロフィール】
吉見俊哉(よしみしゅんや)1957年、東京都生まれ。東京大学大学院情報学環教授。同大学副学長、大学総合教育研究センター長などを歴任。
社会学、都市論、メディア論、文化研究を主な専門としつつ、日本におけるカルチュラル・スタディーズの発展で中心的な役割を果たす。
著書に『都市のドラマトゥルギー』『五輪と戦後:上演としての東京オリンピック』など。
5巻では私たち日本人にも身近なセミとカマキリが登場します。セミの雄が大声で鳴くのはなぜ? またカマキリの雌が交尾した後に雄を食べてしまうのは本当か? 昆虫の不思議に果敢に迫ります。
今、「女」が選挙で勝つためのキーコンテンツになりつつある!?
与野党を問わず、政治家は女性の存在と女性にまつわる政策を“頼みの綱”にしているのだ。
日本の政治がいかに変わりつつあるのかーー。
女性初の朝日新聞政治部次長を務めた著者が、海外の事例を含めて丹念に取材し、データとともにひもとく。
多様化が進んだ現代では政治家も多様性が求められており、分断を広げるだけでは真の男女平等につながらない。
女性政治家が増えれば〈誰もが〉生きやすい社会になるということを可視化する、新しい論点。
民主主義を機能させるのはあなたです!
【目次】
第1章 地方で芽吹く変化
第2章 女性議員が増えると政治の何が変わるのか
第3章 今、杉並区で起きていること
第4章 女性議員を増やすには
第5章 もっと女性議員を増やすには〜海外編
第6章 国政は変わるのか
【著者プロフィール】
秋山訓子(あきやま のりこ)
朝日新聞編集委員。
東京生まれ。東京大学文学部卒業。ロンドン政治経済学院にて修士、筑波大学にて博士号を取得。
朝日新聞入社後、政治部、経済部、AERA編集部などを経て現職。
政治やNPO・市民社会、多様性・ジェンダーなどを中心に取材。
著書に『女は「政治」に向かないの?』『コーヒーを味わうように民主主義をつくりこむ』ほか。
世界中の一般家庭を訪ね歩き、食卓を共にした旅の記録。ごはんを作ってもらって一緒に食べることから見える、生きた世界のかたち。
いま、私たちが語るべき“希望"とはーー。
30年以上にわたり「命」を見つめてきた産婦人科医が問う、真の多様性。
2020年のノーベル化学賞受賞により改めて注目された「ゲノム編集」。
とくに、医療面における治療技術の開発は現実的かつ切実な願いであることは間違いありません。
しかし、ゲノムについて臨床現場から発信されている一般書はほとんどなく、なかでも生殖医療とゲノム編集のかかわりについては議論が避けられがちというのが実情です。
本書では、生殖医療の最前線に携わる産婦人科医であり生殖内分泌学者の著者が、今、私たちに問われている「ゲノム」の意味を思索。
これまでの研究やデータを紐解くとともに、自ら世界中の専門家にインタビューし、その対話をヒントにゲノム編集と私たちの未来をどう理解すべきか、エッセイ調の筆致でわかりやすく解説します。
「子どもを持つ意味」「家族とは」「生命倫理について」など、みなさんに他人事としてではなく考え、議論することを呼びかける一冊です。
【目次】
1 ゲノム編集の深淵
2 子どもを持つこと、持たないこと
3 卵子、精子をもらうこと
4 遺伝情報を伝えること、変えること、組み合わせること
5 生殖あるいはセックスとは
6 命の選別
7 「生命倫理」という弁解、あるいは虚構・幻想
8 約束のかたち
9 総括
【著者プロフィール】
石原 理(いしはら おさむ)
1954年東京都生まれ。
女子栄養大学栄養学部教授(臨床医学)および女子栄養大学栄養クリニック所長。
埼玉医科大学名誉教授。
1980年、群馬大学医学部卒業後、東京大学医学部産婦人科助手などを経て、2002年から埼玉医科大学産科婦人科学教授、2022年から現職。
専門は生殖内分泌学、生殖医療、生殖人類学。
一般向け著書に、『生殖革命』(ちくま新書)、『生殖医療と家族のかたち』(平凡社新書)、『生殖医療の衝撃』(講談社現代新書)などがある。
「男が8割」の衝撃ーー。女性の“いない”キャンパス。
現役の教授による懺悔と決意。
これは大学だけじゃない、日本全体の問題だ!
2023年現在、東大生の男女比は8:2である。
日本のジェンダー・ギャップ指数が世界最下位レベルであることはよく知られているが、将来的な社会のリーダーを輩出する高等教育機関がこのように旧弊的なままでは、真に多様性ある未来など訪れないだろう。
現状を打開するには何が必要なのか。
現役の副学長でもある著者が、「女性の“いない”東大」を改革するべく声を上げる!
東大の知られざるジェンダー史をつまびらかにし、アメリカでの取り組み例も独自取材。
自身の経験や反省もふまえて、日本の大学、そして日本社会のあり方そのものを問いなおす覚悟の書。
【目次】
序 章 男だらけの現状
第一章 東大は男が八割
第二章 女性のいない東大キャンパスーー戦前
第三章 男のための男の大学ーー戦後
第四章 アメリカ名門大学の共学化
第五章 東大のあるべき姿
終 章
【著者プロフィール】
矢口祐人(やぐち ゆうじん)
東京大学大学院総合文化研究科教授、同大グローバル教育センター長、同大副学長。
1966年、北海道生まれ。
米国ゴーシエン大学卒業。
ウィリアム・アンド・メアリ大学大学院で博士号取得。
1998年より東京大学大学院で教える。
専攻はアメリカ研究。
著書に『ハワイの歴史と文化 悲劇と誇りのモザイクの中で』(中公新書)、『憧れのハワイ 日本人のハワイ観』(中央公論新社)、『奇妙なアメリカ 神と正義のミュージアム』(新潮選書)など。
世界には「トイレがない」環境で生きる人々が26億人存在すると言われている。世界の辺境を長年めぐってきた著者ならではの視点で、「人間が何を食べ、どう排泄してきたか」をテーマにルポする。
大手デベロッパー勤めの麻生ミホは、30歳を過ぎてもなかなか大きな仕事を任されないことを悩んでいた。そんな中、あるキッカケから巡ることになった銀座の名店の数々。そこで歴史ある料理や、話したことのない客層の人々に触れるうちに、彼女は少しずつ成長していく…。おいしいモノのために働く全ての食いしんぼうに捧げる、銀座のご褒美グルメコミック!!
歳もまちまち、暮らしもそれぞれ。なのに、扉あけたら皆笑顔。そんなスナックが沢山あれば、人類平和は夢じゃない。そんな気にさせちゃうピースなプレイス、「スナックバス江」が、あなたの心をほぐします。
「さみしいなら、トキを選べばいいって思ったんだよ」
光晴が高二の夏休みに出会ったのは、性別を持たない宇宙人・トキ。なりたい性を選べるトキは、光晴の決めた方になるという。選択を託された光晴が、本当に望むのは? 二人の青春が始まる──。
安全への渇望かーー。
それとも、多様性の重視かーー。
私たちはいったい何を望んでいるのだろうか?
ミル、ホッブズ、ルソー、バーリン、シュミット、フーコーという六名の思想家の名著から“今”を読む
【推薦コメント】
人権か、覇権か。究極の難問に答える偉大な先人たちのエッセンスが詰まっている。
政治学者・姜尚中氏より
一流の思想を学ぶことは、三流の思想に囚われないためのセキュリティになる。
憲法学者・長谷部恭男氏より
【内容】
新型コロナウイルス感染症の蔓延やロシアのウクライナ侵攻以降、人々が強く欲したセキュリティ。しかし、それと引き換えに脅かされたのは、自由と多様性だったーー。
本書は、権力論・自由論研究の第一人者である著者が、ミル、ホッブズ、ルソー、バーリン、シュミット、フーコーという六名の政治思想家の名著をアクチュアルに読解。
権力の一元化への衝動が強まる昨今の状況に一石を投じる。
真偽不明な情報や言説が飛び交う中、よりよく生きるための羅針盤は、古典の言葉にこそある。
【目次】
第1章:ミル『自由論』を読む
第2章:ホッブズ『リヴァイアサン』他を読む
第3章:ルソー『社会契約論』他を読む
第4章:バーリン「二つの自由概念」他を読む
第5章:シュミット『政治的なものの概念』を読む
第6章:フーコー『社会は防衛しなければならない』を読む
【著者プロフィール】
杉田 敦(すぎた あつし)
1959年生まれ。
政治学者。
東京大学法学部卒業後、東京大学助手、新潟大学助教授などを経て、法政大学法学部教授。
専門は政治理論。
著書に『権力の系譜学』『権力』『デモクラシーの論じ方』『政治への想像力』『境界線の政治学 増補版』『政治的思考』『両義性のポリティーク』。
編著に『丸山眞男セレクション』など。
十色商事・青木と緑川の部署に新たに赤・黄・桃色が配属された。いま、カラフルな日々がはじまる──!
あなたにとって、地元のごはん、汁、めんといえば? 出身県が違えば慣れ親しんだ食も変わるというもの。みんなが愛する楽しく珍しい地元の味を、簡単レシピとうんちく満載で届ける新感覚のグルメ本!
絶対的存在あの、5年ぶり待望の写真集。
「いま」の空気を体現するアーティストとして、若者世代だけでなく現代のポップアイコンとして認知度を拡大し続けている“あのちゃん”。
そんな彼女の「いま」を見つめる、5年ぶりとなる写真集です。
本作の撮影を担当したのは、写真界の芥川賞と言われる『木村伊兵衛写真賞』を2015年に受賞し、あのちゃんとは公私共に交流のある川島小鳥氏。
撮影地は新潟県佐渡島。佐渡島ならではの自然と建物の中で見せる”あのちゃん”の表情・姿を収めた1冊です。
【撮影中のあのの手記より抜粋】
たらい舟でフグやクロダイみれた。
5年前、小鳥さんとの撮影で花火をした。それも写真集。
あれから5年が経ち、最後、花火をした。
別に何も変わらないけど、
あの日、髪の毛が燃えた。
今日は、フードで燃えなかった。少し成長した。
「YOU&愛Heaven」を海辺で弾き語りした。
波の音にかき消されまいと歌をうたった。
僕の声はどでかい海とその波の音に吸い込まれてった。
まだまだでっかくなる。
でっかくなれるんだ、と少し嬉しくなった。
【編集担当からのおすすめ情報】
個性ある海や山などの自然、廃ホテルやたらい舟、温泉など画になる場所も多く存在する佐渡島。
そこで、“あのちゃん”のイメージを体現する衣装から、意外性のある衣装まで、全19着で魅せる「いま」のあのちゃんは、必見です。