売れないタレント・おかえりこと丘えりかは、依頼人に代わり旅をする「旅の代理人」。秋田での初仕事を終え、次なる旅先は北海道ーーある動画に映っている人物が、かつての恋人か確かめてほしいという依頼だった。依頼人には、初恋を巡るほろ苦い過去があって……。『旅屋おかえり』未収録の、幻の札幌・小樽編が待望の書籍化。北海道旅エッセイ&おかえりデビュー前夜を描いた勝田文さん描き下ろしの漫画も収録した特別編!
◎電車など公共交通機関を利用した自転車旅のスタイル「輪行」。自転車の分解と組み立て、輪行袋などのグッズ紹介、公共交通機関利用の際の注意点など、そのノウハウをわかりやすく解説。
観光とは「地域を歩くこと」から始まる。歩くことは迷うことでもある。日本古来の「旅」、インゴルドの徒歩旅行論などに刺激され、「観光まちづくり」や「地域芸術祭」を歩き回った著者自らの体験を振り返りながら、観光のあるべきかたちを模索する。
*観光人類学の先駆者が自らの「歩いた」軌跡をたどりつつ、「観光」とは何かを熱く語る、恰好の入門書。
単なる散歩ではなく、「地理」の視点でもっとディープにまち歩きや旅を楽しめるようになりたいという方のための実践マニュアルです。
行き先の選定から調べ方、地図の読み方、現地での歩き方など、訪問記も含めて具体的にくわしく解説しています。また、まち歩きや旅のみならず、読書やクラブ・ボランティアガイドなど、「地理」のさまざまな楽しみ方を豊富な事例とともに紹介しています。とにかく本書は、地理好きな著者の体験がギッシリ詰まっているので、読むだけでも地理的なまち歩きの面白さを体験できます。「日本橋一丁目一番地めぐり」や「図書館の旅」などは、すぐにでも真似してみたくなることでしょう。一生楽しめる趣味を探している方にもおすすめです。
「馬を巡る旅」は2014年11月から2019年12月まで5年間、週刊競馬ブックで連載させてもらった記事である。厩舎業務の合間をぬって取材・執筆を進めてきた。
当初は慣れない活動にとまどったものの、やがて日常の一業務となった。記事は1年間で単行本にまとめ、計5冊、「馬を巡る旅」シリーズとして出版した。毎回1600字前後の文章に写真が1枚つく。文章は担当編集者の手を煩わせながらなんとか形にしている。
文章に比べれば写真の方がよほど自信がある。特に競走馬は東京競馬場でアルバイトをしていた学生時代から撮り続けていて、競馬四季報を発行する競馬ピーアルーセンターにも出入りしていた。自分が撮った写真がグラビアを飾ったことも一度や二度ではない。
連載では毎回1枚しか使えない。これなら人の鑑賞に堪えるはずと思える1枚も多々あった。2019年に5年に渡る連載を終え、発表できなかった写真を機会を見てまとめたいと思った。日常に流され、今日まで形にできなかったが、やっとまとまった。
みなさんがどんな感想をお持ちになるか、批評に身を委ねたい。
●神馬にみちびかれて
神馬
賀茂競馬
流鏑馬祭り
馬上武芸
駈馬神事
相馬野馬追
くらやみ祭り
●草競馬の愉しみ
ンマハラセー
さがら草競馬
高ボッチ
●海外遠征
済州島
ニューマーケット
●馬のいる風景
誘導馬
馬の温泉
ばんえい
馬市
木曽馬
馬搬・馬耕
愛することが哲学だ
えっ!? 紀元前のアテナイでソクラテスと愛について対話する?
当代一のプラトン研究者が、名著『饗宴』を再現して挑む、驚きのギリシア哲学入門書!
本書は、哲学者プラトンの代表作で、古代ギリシア語の散文作品として名高い『饗宴』のなかに、語り手の「私」(「現代からの客人」)が列席し、ソクラテスら演説者たちと「愛(エロース)」をテーマに競演する、類を見ない教養新書である。「哲学(フィロソフィア)」という言葉は「知(ソフィア)」を「愛し求める(フィレイン)」という意味の合成語。哲学=愛であることが、いま明かされる。
まえがき
ペロポネソス戦争時のギリシア
プラトン『饗宴』篇の構成
人物紹介
関連年表
第一話 誘う──アカデメイアに立つ
一つの旅
古代ギリシア
アカデメイアの杜
学園訪問
パピルス巻物
第二話 競う──恋愛とはどんなものか
朗読会
声の連鎖
祝勝宴会
アリストデモスの誘い
ソクラテス登場
愛をめぐる言論
聖なるエロースと世俗のエロース
宇宙的エロース
第三話 求める──欲望は満たされるか
半分になった人間
主役の演説
ソクラテスの問答
エロースは神ではない
欲望としての愛
私たちは何者か?
第四話 出会う──美のイデアを目指して
美の中で出産する
愛の導き
美の上昇
イデアと出会う
洞窟の中で
第五話 乱れる──愛することが哲学だ
アルキビアデス乱入
ソクラテス礼賛
かけがえのない愛
饗宴の幕引き
付録 パロディーの哲学
あとがき
40年以上、日本人旅行者の バイブル として旅をサポートしてきた「 地球の歩き方 」。ガイドブックという実用書でありながら、それぞれのタイトルには編集者(旅人)が現地で感じたアツい想いが込められています。
目を閉じてことばを聞くだけで、旅先の情景が浮かんでくるような旅心をくすぐる名言を、約160の国と地域を扱う「地球の歩き方」約120タイトルから厳選しました。そしてことばとともにお届けするのは、その国や地域の絶景写真。パラパラとめくるだけで「地球の歩き方」でめぐる世界旅行に出発。もちろん待ちに待った次の海外旅行の旅先選びにも使っていただけます。
■1章: ヨーロッパ
■2章: 南北アメリカ
■3章: 太平洋 / インド洋 の島々& オセアニア
■4章: アジア
■5章: 中近東 アフリカ
■ガイドブック紹介
予告なく一部内容が変更される可能性もあります。予めご了承ください。
この本の塗り絵の舞台は愛知県。豊かな自然に育まれた美しい情景や歴史文化、四季折々の姿が、個性あふれるイラストに描き出されます。ネコたちの目線でぶらりと旅する気分であなただけの塗り絵ブックを完成させてください。
あの名画の舞台は実はこんな絶景だった! 誰もが知ってる名作映画の舞台・ロケ地を紹介するガイドブック。ヨーロッパ編、アジア編を同時発行。舞台、ロケ地に関するトリビアも多数掲載。『ハリー・ポッター』映画7作すべての撮影に使われた映画スタジオが現在公開されています。スタジオツアーの魅力をご紹介! 『アメリ』主人公アメリが働いていたカフェは、モンマルトルに実在します! その現在の姿とは?『ノッティングヒルの恋人』ヒュー・グラントが働いていた本屋は、今でも実在します。一度閉店しかけたものの、存続の要望が強く、営業を続けることになったのだとか。
旅も人生も、知恵と勇気とサムマネー。
待望の文庫改訂化!
異国での経験から得た旅本来の目的や心構え、
さらに我々人類の歴史上の移動の立ち位置までを掘り下げて綴った、
単なる「来た・見た・感動した」形式とは一線を画す、全く新しい旅行記。
私の国内外の旅と旅とは何かについて
旅のスタイル
金
旅の目的
まず心について
体について
技について
経験について
これまで主に一人旅してきた海外の国々・場所・地域
特急「あじあ」で旅に行こう!
機関車、客車、駅舎、町並み、建造物の美麗&秘蔵フォト420枚、市街図、時刻表、路線図等により、満洲鉄道の旅をバーチャル体験ーーあの満洲の風景がいま甦る。ロマンあふれる鉄道旅行!
■第1部 満鉄本線の旅 大連〜長春(新京)間
■第2部 満洲国鉄の旅
■第3部 北満鉄路の旅
■第4部 満鉄安奉線の旅 奉天〜安東間
■コラム 満洲の公共建築
本書では、恋愛、仕事など様々な「縁結びの神様」として知られる主祭神「大国主大神」のご利益や、出雲神話の神々についての予備知識をはじめ、参拝方法から大社宮域の詳細ガイド、末社・摂社の紹介はもちろん、お社の建築様式、祭事、関連博物館、出雲大社ゆかりの神社や史跡まで、「出雲大社参拝」を徹底解説します。
さらに、門前町ガイドから、地元ゆかりのグルメ、外せない観光スポット、宿泊施設まで周辺観光コンテンツも豊富に紹介していきます。
東欧3ヵ国のポーランド、チェコ、クロアチアの個性あるアニメーションの伝統を紹介!!「東欧アニメをめぐる旅ーポーランド・チェコ・クロアチア」公式図録兼書籍。
常に進化する街ニューヨーク、交通もグルメもショップも新顔トレンドが揃い踏み。今回も最新から定番まで、ニューヨーク観光のすべてを網羅してお届けします!ニューノーマルなNY事情や、物価高の味方となるスーパーマーケットなどのコンテンツも満載。
最新の2024〜25版には以下の内容が収録されています。
●特集
・話題の展望台&高層スポットを楽しみつくす!
・NY最旬スポットを総ざらい
・地球の歩き方“的”NYモデルプラン
・どうなってる?NYのニューノーマル
●アクセスと交通
空港からマンハッタンへ / 交通機関 / マンハッタンの3大ターミナル/新導入されたOMNYの解説/配車サービスを使いこなす ほか
●エリアガイド
マンハッタン
ミッドタウン・ウエスト / ミッドタウン・イースト / チェルシー / グラマシー / グリニッチ・ビレッジ / イースト・ビレッジ / ソーホーとノリータ / ロウアー・イースト・サイド / トライベッカ / チャイナタウンとリトル・イタリー / ロウアー・マンハッタン / アッパー・ウエスト・サイド / セントラルパーク ほか
ブルックリン
ダンボ / ウイリアムズバーグ / ブッシュウィック ほか
マンハッタン近郊
レッドフック / コニーアイランド / クイーンズ / スタテンアイランド / ブロンクス / ニュージャージー
●ダイニング
最旬ベーグル /コーシャーって何?/DIGを極める/チープイート/フードコート/ステーキ/デザート目当てのカフェ/ハンバーガー/肉/パンケーキ ほか
●ショッピング
アメリカン・カジュアル・ストア/テイクアウトもおみやげも活躍のスーパーマーケット ほか
●ホテル
ホテル基本情報 / アドバイス・利用方法 /ホテル・リスト
●ミュージアムとギャラリー
メトロポリタン美術館 / 近代美術館(MoMA) / グッゲンハイム美術館 / NYのギャラリー・リスト ほか
●エンターテインメントとナイトライフ
ミュージカル観劇ガイド / チケット入手法 / ミュージカル / オペラとクラシックとバレエ ほか
●スポーツ
NYでメジャーリーグ観戦! / チケット入手法 / ニューヨークでダンスレッスン ほか
●旅の基本情報、治安、感染対策など
DVD2枚とレシピカードがセットになった、かわいらしいレイチェル・クー初のDVDボックス。NHK Eテレで放送されたシリーズ番組『レイチェルのおいしい旅レシピ』全10エピソードを収録<250分>。レシピカード32枚には、映像で紹介された料理のレシピが詳しく掲載されています。
なんども通いたくなる、ひみつの食べどころ、作り手めぐり。
いま、魅力的な「人」や「場」が続々と生まれる、恵みの地・九州。あたらしい出会いを満喫できる、
美味しくてたのしい新・九州をご案内。
「あたらしい旅行」シリーズ、第4弾。あの人に逢いたいから、あの空間を体感したいから「わざわざ行く」。九州地方には、そんな価値のある「人」や「場」があります。本書は、そんな九州に集いし、あたらしい「人」「場」を紹介し、今まで知らなかった九州を満喫できる旅をご案内します。巻末にモデルコースのご紹介、アクセスMAPつき。
奇妙な老人が奇妙な部屋にいる。彼は何者なのか、何をしているのかーー。オースター作品に登場した人物が次々と現れる「写字室の旅」。ある男が目を覚ますとそこは9・11が起きなかった21世紀のアメリカ。代わりにアメリカ本土では内戦が起きている。闇の中から現れる物語が伝える真実。年間ベスト・ブックと絶賛された「闇の中の男」。傑作中編二作を合本。ここに新たな物語空間が立ち上がる。
南北に長い日本列島の沿岸を歩くと、自然の美しさや人々の日常に触れて心が軽くなる。そんな臨場感のある沿岸のさまざまな情報や課題を詰め込み、海と人のかかわりを考えるルポ。旅で遭遇するいくつもの発見をからめた記述が、SDGs(持続可能な開発目標)にある「海の豊かさを守ろう」を身近に感じさせる。
日本の海の幸は豊かで水産業も多彩だ。本書に出てくるのは「関あじ関さば」(大分)や越前がに(福井)、カキ養殖(広島、岡山、大分)など知名度の高いものはもちろん、それぞれの地域で自慢の魚介類がずらりとそろう。カツオ、サバ、アナゴ、サケ、ニシン、ハモ、イワシ、イカ、タコ、甘エビ、クルマエビ、毛ガニ、ホタテガイ、アサリ、シジミ、ウニ、モズク、ノリ、ワカメ…。
伝統を受け継いだ漁法で魚を捕る場面だけでなく、水産加工や養殖の現状も紹介し、観光など他の産業とのつながりにも触れている。かぼすブリのような養殖技術が進化を続けていること、浜売りや朝市など地域の個性が多様であることなど、現地取材を基にしたストーリーが縦横に展開する。
本書は2021年12月出版の『日本沿岸旅』の続巻である。一般財団法人地球・人間環境フォーラムの月刊環境情報誌『グローバルネット』に連載中の「日本の沿岸を歩く 海幸と人と環境と」の2020年1月号〜2022年9月号の33回を修正しまとめた。取材地は北海道、東京湾、福井県、愛知県、岡山県、広島県、高知県、大分県、沖縄県。連載計画の目標のうち半分をカバーしたことになる。
筆者は環境ジャーナリストとして「日本人の財産である美しく豊かな自然には、健全な農林水産業が不可欠」という考えで取材・執筆を続けてきた。しかし、経済成長に伴う沿岸部の開発や埋め立てなどの環境破壊は止まらず、磯焼けや乱獲などいくつもの深刻な問題に直面している。そうした負の部分が人間活動に伴う「必然」だとしても、「目先の利益に惑わされず、自然と人間の共存を考えるべき」と筆者は願っている。
希望を感じさせるのは、漁業者による資源管理の努力や粘り強い自然保護運動だ。三番瀬のような貴重な干潟の保全、アマモ場やサンゴ礁の再生、カブトガニや水鳥など希少な生き物の保護など、自然を愛し行動する人々がいる。海から川、里、森へのつながりを大切にする社会的コンセンサスが成熟してきたことを読み取ることができる。
有名落語家やタレントが各地を訪ねる人気テレビ番組を意識しているのかどうか、旅へのこだわりも感じさせる。取材地へ早く着くことよりも、移動中の時間を大切にし、鉄道、飛行機、車、船、バス、自転車などの移動手段を選びながら、出合いや車窓の風景を楽しむ旅のスタイルがある。何もかもが急速に変化し、効率が最優先される現代社会への筆者のレジスタンスのようである。
地域の歴史や「食」のほか、場所にまつわる歌曲も登場する。海を素材にした無数の歌謡曲が日本人の海への愛だと気づかせたいのだろうか。取材の同伴者として読んでほしい、読後に「現地を訪ねたい」と思わせたいという願望が込められている。