本書は、『十五少年漂流記』の名で親しまれてきた作品の初の完訳本。夏の休暇を、スクーナーでニュージーランドの海岸を一周して過ごすことになっていた十五人の少年たちが、思いがけない事故のため、無人島に漂着する。ときに反目しながらも、さまざまな困難を乗り越え、彼らは島での生活を築きあげていく。小学校中級以上。
今や、自力で島から脱出することは不可能と悟った少年たちは、友情と協調の精神で島の生活を耐え忍び、救援の手がさしのべられる日を待った。そんなある日、島の砂浜に二人の男がうちあげられているのが発見され、やがて、武器を持った七人の命知らずの悪者が、少年たちの前に立ち現れるのだった。小学校中級以上。
本書の目的は、集合と位相空間について基礎的な部分の解説をすることである。一般的な概念が生まれた動機付けを重視し、基本的な場合の考察から始めて一般化へと進むようにした。また、位相空間のコンパクト性や距離空間の完備性などについては、ユークリッド空間の場合をていねいに記述した。発展編では、読者に現代数学での使われ方にできるだけ早く接してもらうために、具体的な適用例をいくつかあげた。
名著「フランス文法事典」を、著者が遺した5000枚の新原稿を元に再編集した、待望の全面改訂新版。
創業以来わずか40年で売上高世界第1位に急成長した、小売業チェーンのウォルマート。創業者サム・ウォルトン亡き後も、その経営哲学・ビジネス戦略は受け継がれ、ついに世界を席巻した。田舎町の商人から巨大企業へと導いたサムの起業理念、不屈のケチ精神、比類なきアイディア、お客や従業員への思い、家族への愛など、身近な人々のエピソードで綴った自伝。ビジネス成功への鍵はここにある。
本書では、的を核子および原子核同士の数百MeVまでの衝突による反応に絞り、それに対する基礎的な理論の考え方、模型の導出、定式化、物理的解釈などを体系的に説明することに努め、個別的な反応の記述、実験との比較などについてはそれに必要な範囲に止めた。本書は核反応理論を初めて学ぶ人、核反応理論に興味をもつ他分野の研究者、この分野の研究者でもう一度基礎を振り返って見たいと思う人などを読者として念頭に置いている。
キラ星のごとく輝く中国の詩人たちの作品を、日本人はどのようにして、自分たちの血肉としていったのか?先人たちの粒々辛苦の跡を追いながら、読者を風雅の過去へと導く、石川博士渾身の好著。
本書は数学の授業内容について相談する機会の多い人達の集まり:数学・基礎教育研究会による線形代数学の基礎的教科書です。学生諸君の学習経験が多様化しているので、テーマの選択と記述レベルの判断がむずかしいですが、予備知識をできるだけ仮定しないでまとめるように努力しました。
虫歯治療用の笑気ガスがもたらした、とんでもない幻想。朝から晩まで台所の床に寝そべり続けて、親を泣かせた中学生時代。はじめて明かされる、たよりなく取り柄もないが憎めない男・父ヒロシの半生…。日常のなかで出会うトホホな出来事や懐かしい思い出がつまった、爆笑エッセイ。ある生理現象について、真摯な議論が交わされる、三谷幸喜さんとの巻末お楽しみ対談つき。
測量法が改正され、平成14年4月1日から経緯度の測量の基準が従来の日本測地系から世界基準の世界測地系へ変更、施行された。本書は、今回の法改正を機に、望外の好評を博した前書「測量学」の内容を全般的に見直し、新たにGPS測量に関する記述を補強したり、GISの記述を追加するなど、新進気鋭の測量担当教員に執筆者として加わってもらい、大胆な刷新をはかったものである。