むこうには、みんな。ここには、ぼく。みんなの楽しそうな声が、ぼくには大きな音になって響く。そうだ、紙飛行機を飛ばしてみよう。もしかしたら、誰かが気づいてくれるかもーー。ベストセラー絵本『ちいさな あなたへ』(主婦の友社)のピーター・レイノルズの新刊は、自閉症の子をもつ母親との出会いから生まれました。「息子の声なき叫びに耳をかたむけ、どうか手をさしのべてほしい……」。彼女の切なる願いが、レイノルズさんを衝き動かしました。その思いを受け止め、日本の読者へとつなぐのは、30数年にわたって自閉症児の治療に取り組んできた臨床心理士・酒木保さん。「レイノルズさんは、みごとな表現で、これ以上ないほどに自閉症の子どもに近づいておられます。わたしも、人は人が解るのかという、解けることのない課題に、少し近づけたと思います」。シンプルな絵と最小限の言葉で紡がれる、かけがえのない出会いの物語。「ひとりの人にとって、あなたはすべてなのかもしれない。たとえ、あなたがおおぜいの中のひとりであっても」
高校3年生の梅雨の日の放課後。御影悠希は喋ったこともないクラスメイト・新城馨から2000円で貞操を買われることになった。とある事情からお金が必要だった御影は、深く考えずに彼女の誘いに乗ってしまう。新城の行動をきっかけに、御影を狙う女子たちの欲望が絡み合い、後戻りのできない深みにハマっていくー。書籍化に伴い読みやすく大幅改稿!書き下ろしに「天使なぼくと、爆発物な彼女たち」も収録。
離婚した父親の家への、月にいちどの訪問。きびしくてたくましい弁護士のパパ。なんでも知ってるおじいちゃん。ママと思いえがく、理想のキッチンテーブル。亡くなったパパの幽霊(みたいなもの)。これから母親が結婚する相手との「採用面接」。生まれてはじめて会う祖父とのキャンプーーいちばん近くていちばん知らない、「家族」のこと。 ニューベリー賞受賞作家アヴィが、さまざまな「家族」をえがきだす7つの短編集。
国民的アイドルSMAPの中で、最も遅咲きの草〓@4CF6@(なぎ)剛ーその生い立ちから現在 優しさと硬派の二つの素顔が同居する草〓@4CF6@(なぎ)クンの魅力を徹底解明。
こころでわかる、めぐりめぐるいのちの縁。最後の場面に、思わず胸が熱くなります。
土曜日の朝、ジョージは、おばあさんと二人きり。ところが、このおばあさん、いじわるで、身勝手で、椅子にすわったまま、ブーブー文句ばかり言っている。ジョージは、仕返しをしてやりたくなった。何か、とてつもないやりかたで…。ふと、おばあさんのくすりびんが目にとびこんできた。そうだ!新しいくすりをつくってやろう。頭のてっぺんをドカンと吹きとばすような、魔法のくすりを。
両親の海外赴任のため、寮がある学園に転校した雅弘。だが入寮初日に、女教師の優花に下着泥棒と間違われてしまう。しかも学生寮が廃止されていたために、女教師3人と女生徒1人がいる職員寮で暮らすことになった。女性ばかりの寮生活を喜びたいところだが、家事を押しつけられたり散々だ。だが本物の下着泥棒を捕まえたことにより、もともと彼に興味を持っていた女教師たちもやさしくなる。やがて童貞を奪われ、寮内では雅弘のエッチな争奪戦に…。
デクスターは転校した日から新しい学校がきらいになります。授業を受ける前からむしゃくしゃして、名前も知らない子をたたいてしまいます。先生は次から次へと課題を出して、けんかのことをくわしく書くようにせまります。いやいやながら作文を書くうちに、デクスターの気づいたこととは?
1950年代、新制東大教養学部の学生を中心に刊行された詩誌。創刊マニフェストにおいて「人間を守る」ことを掲げた本誌は、50年代の激変する社会を題材にした作品や、海外詩人の作品翻訳を通して、戦後に生きることの意義や価値を模索した。『ぼくたちの未来のために』というタイトルは、英国戦没学徒による詩集『For your tomorrow』への応答とされる。
占領解除間もないころ、新時代の学生たちの志と思いをもって創刊された本誌は、悲惨な経験が忘れられた現代にこそ、多くのことを問いかける。
<主要執筆者>
池田守/石川巌/入沢康夫/岩成達也/宇佐美誠一/小田島雄志/金子嗣郎/亀井俊介/川口澄子/木原孝一/粂川光樹/小海永二/斎藤忠利/嵯峨信之/島良夫/西川正雄/花崎皋平/松川八洲雄/村上義人/山本恒/吉川常子
推薦文より
のちにシェイクスピアを全訳する小田島雄志、ミショーの訳業で名高い小海永二などを輩出したこの誌はまた、同時代外国詩人の作品を幅広く翻訳紹介した点でも注目に値しよう。その訳業の特質としては、小海訳ロルカなど、英米仏の既成の枠を超えてその射程が国際的に開かれていたこと、斎藤忠利訳ラングストン・ヒューズや小海訳のフランス黒人の詩のように、マイノリティの文学がしかとその視野に収められていたこと、などがあげられる。花崎皋平、山本恒そして小海、小田島など、同人たちの「その後」の活動と達成への予感も含めて、『ぼくたちの未来のために』はまさに、一九六〇年代の文学を様々に先取りした同人誌であった。戦後詩研究、比較文学研究、翻訳研究のための、まぎれもない第一級の資料である。
ー 井上健(東京大学名誉教授)
委曲を尽くした解説を付す今回の復刻版が、戦後詩や戦後サークル運動史の研究に多大な貢献をなすのは間違いあるまい。さらにこの労作がー専門家相手の史料提供にとどまることなくー一九五〇年代の若きポエットたちの初々しい《表現=肉声》の「磁場」に触れた一般読者を鼓舞して、自分たちなりの詩作・思索を促していくことを望んでやまない。
ー 川本隆史(東京大学名誉教授)
『ぼくたちの未来のために』復刻版 1950年2月〜1958年1月 全36号
(前誌:『ETWAS』2,3号、『詩のつどい』1-4号を含む)
別冊にて、解説、総目次
少年アリージャの目に映った戦争とは?ボスニア・ヘルツェゴビナのしずかな村に暮らす家族と犬のものがたり。2002年度オーストラリア児童図書賞受賞作。
アントニー・ペンローズことトニーは、イギリス東サセックスの農場で少年時代を送っていた。そこにやってきたのは、大きな目をきらきらさせながら、不思議な絵を描き、魔法のようにいろいろなオブジェを作り出す男、ピカソ。ゲームに夢中になったり、動物の世話をしたりしてともに時間を過ごすうち、ふたりは大の親友になっていく。本書は、トニー少年が、年の離れた友人、パブロ・ピカソと過ごした少年時代の思い出を、少年の目線で綴ったものである。「小さな人たち」のためのピカソ入門書であると同時に、トニー少年と大人のピカソが結んだ心温まる友情の物語にもなっている。
ぼくはキリンじゃない。ゾウでもサイでもない。もちろんチンパンジーやワニでもない。それならいったいぼくはだれ?
140万部突破シリーズ最新作!
花ちゃんは実の父親に引き取られる形で、京都からママチャリたちの地域にやって来ます。学校は、早苗さん(スケバンお蘭)のいる私立女子校『北女』に転入。しかし、父にはすでに再婚相手の女性がいることが分かって、花ちゃんは荒れます。もともと古武道を習っていて、強かったことが災い。早苗さんたちスケバングループと対立します。そんなことは、まったく知らないママチャリは、孝昭の策略に乗せられてスケバンお蘭と2人でコンサートに。よりによってこの日、花ちゃんがスケバングループと白黒をつけるため、お蘭に決戦を挑みます。花ちゃんが、2人のヤクザを従えていたため、早苗さんを案じたたママチャリは、西条たちに援軍を求めます。こうして、北女の頂点を決める市営グランドでの戦いがはじまった!
うちに閉じこもらずに、他者に出会うことが、「想像力欠乏症」を治すための方法である。だから、現場に行かなければならない。(「学び、変わる 未来のために あとがきに代えて」より)
理不尽に立ち向かう人、困っている人、明日の世界のために奮闘する人ーー統計やデータからは見えない、現場の「声」から未来を考える。
【目次】
第一章 社会の変化や違和感に向き合う
ウーバーイーツで配達してみた
どうなのテレワーク
京大タテカン文化考
メガヒット、あつ森をやってみた
5人で林業 ワーカーズコープに学ぶ
五輪の陰
男性メイクを考える
何をどう伝える? 子どもの性教育
第二章 気候変動の地球で
電力を考える
世界を救う? 昆虫食
未来の「切り札」? 培養肉
若者が起業 ジビエ業の現場
エコファッションを考える
レッツ! 脱プラ生活
「気候不正義」に異議 若者のスト
第三章 偏見を見直し公正な社会へ
差別にあえぐ外国人労働者たち
ミャンマーのためにできること
釡ケ崎で考える野宿者への差別
今も進行形、水俣病問題
水平社創立100年
石巻で考える持続可能な復興
福島・いわきで自分を見つめる
特別回 アイヌの今 感情に言葉を
学び、変わる 未来のために あとがきに代えて
今日は、水曜日。レオおじさんが、ぼくの家にやってくる。そして、ぼうけん話を語ってくれる。でも、兄さんは、それは「ホラだ!」「うそだ!」って、いう。でもぼくは、全部ほんとの話だって、しんじている。レオおじさんのふしぎな大ぼうけん話、はじまり、はじまり!小学校低〜中学年。
知らないと損をする常識から小ネタまで、マンガを交えてわかりやすく解説。『モリのアサガオ』の著者がおくる、超実践的・裁判入門。