熊野古道を240km歩いて旅した山本まりこ初の写真集。
米国の「ポルノ王」ラリー・フリントは、GUNで撃たれて下半身麻痺&車イス。日本の「脱がせ屋」高須基仁は、ガンを飛ばしながら痛風&車イス。そんな高須基仁が令和のいま、かつて平成には「ヘアヌード」があったことを伝えておく。
もし1度きりしかシャッターを押すことができないとしたら、何を撮るだろう。そんな素朴な疑問からオトン、オカン、兄ちゃんを撮り始めた写真家・浅田政志。そうしてできた『浅田家』は、写真ファンだけではなく、普段は写真集を買わない人々にも共感をもって迎えられた。
奇しくも選んだ「家族」というテーマは、どうして親は子どもを撮りたいと思うのか、日本人にとって写真はどんな存在なのか、家族っていったい何なのか、もっと大きな問題へと広がっていった。
写真家・浅田政志が生まれるまで、『浅田家』製作の裏側、震災後、被災地で行った家族写真洗浄のボランティア、日本の家族を追いかける「みんな家族」プロジェクト……。本書は、木村伊兵衛賞作家の浅田政志の、家族論であり写真論である。
1 ぼくの家族と家族写真
2 『浅田家』ができるまで
3 東北で出会った家族写真
4 家族アルバムをつくろう
5 さまざまな家族のすがた
6 新しい家族を撮る
今年1月にふげん社が創刊した雑誌『写真』第2号が、7月20日に発売されます。
今号のテーマは「モザイク」。さまざまな問題意識を持って社会に対峙している写真家の眼差しを通して、モザイク画のように現代社会を描く、という試みです。巻頭は、身体を模した手縫いのオブジェ作品を身にまとったセルフポートレイトなど、多彩な表現で活躍する現代アーティスト、片山真理をフィーチャーいたします。
<巻頭言>
雑誌『写真』第2号では、個々に問題意識を持ちながら写真を通して目の前の現実に向き合っている写真家たちの作品に着目します。
さまざまな分野で生き方の多様性が問われる現代、
一つの問題を特定の言葉で括ってしまうことは、さらなる分断を生んでしまう危険性を孕んでいると感じます。
断片である写真や言葉が、それぞれの背景を持ち、それぞれの個性を放ちながら寄り集まることで、
彩り豊かなモザイク画のように社会世相の大きな地図が描けるのではないかという思いから、今号のテーマを「モザイク」としました。
「mosaic」とは、多数の異なる色の石やガラスなどの小片を組み合わせた装飾美術の技法であり、ギリシャ神話の女神に捧げられた洞窟にこの装飾が施されていたことから、ラテン語の「ムーサ(ミューズ)」が語源とされています。また、日本国内における「モザイク」は、プライバシーや個人情報保護のため、またアダルトビデオでの画像加工技術など、隠すことやぼかすことの意味合いでも広く普及しています。
一枚の写真は粒子やピクセルの集合体であると同時に、世界の切り取られた断片でもあります。
一枚のピースに近づきすぎると見えなくなることが、引いて見ることで隣り合う断片が連なり、
共鳴しあって別の世界観を作り出すことができます。
ダイバーシティが求められる現代社会を生きる上で、
写真家たちが世界に寄り添うようにしてとらえた眼差しのモザイクが、
写真を撮る側と見る側にとって、新たな視点のきっかけとなることを願います。
『写真』編集長 村上仁一
【Contents】
[口絵]
片山真理 Mari Katayama
須藤絢乃 Ayano Sudo
西野壮平 Nishino Sohei
野村佐紀子 Sakiko Nomura
梁丞佑 Yang seungwoo
レスリー・キー Leslie Kee
石内都 Miyako Ishiuchi
古屋誠一 Seiichi Furuya
打林俊「曖昧 me mind - 現代日本写真に見る自我と関係性をめぐって」
宇佐美雅浩/苅部太郎/菊地智子/千賀健史/千葉桜洋/殿村任香/七菜乃
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[CURRENT REVIEW]
飯沢耕太郎
小原真史「見られる身体/見る身体 -博覧会におけるまなざしの交叉」
冨山由紀子「銀色夏生試論:『少女』と『少年』の領域」
藤木TDC「AVモザイク修整の歴史」
調文明「日本の写真賞の現在 」
[INTERVIEW]
モレイラ・サレス・インスティテュート現代写真部門長
チアゴ・ノゲイラ(聞き手=速水惟広)
古屋誠一×小林紀晴
「古屋誠一、10年の空白を経て、再び。」
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[ESSAY]
岩根 愛
大澤紗蓉子
カレー沢薫
小林美香
末井 昭
中村紋子
那和秀峻
RYMSTER宇多丸
Jörg Colberg
鳥原学
なんと80種以上のミニオンが捕まえられる。いたずらカメラでびっくり顔を撮影できるミニオンらしい要素や、他にもフォトフレーム遊びやミニゲーム、アラーム機能など遊びがたくさんなイチオシ商品。
会社をリストラされ、夜逃げまで考えたという著者が、中古カメラの売買で自らお金を稼ぎ出す手法を考案。誰にでもリスクなく簡単にできるカメラの仕入れ、商品の価値を高めるメンテナンステクニック、利益を生み出す売却方法、また買いたいと思わせる顧客対応、商品の発送方法まで、そのノウハウや考え方を余すところなく詰め込んだ一冊。
世界的に活躍するフォトグラファー21名の作品と、撮影に使用したNIKKORレンズの解説を加えた写真集。NIKKORレンズの魅力と特性を最大限に引き出し撮影された作品とともに、開発設計者自身によるレンズの解説や、設計思想、テクノロジー、その歴史など様々な解説が盛りこまれた一冊。
写真加工のベストセラー!プロによる写真加工・補正・合成の正しいプロセスとポイントの必読書。Photoshopの最新バージョンに対応して再び登場!
D5600の基本と使いこなしをマスター。
今、見るべき「日本の写真集」の傑作を厳選してセレクト!
写真評論の第一人者・飯沢耕太郎のコレクションから600冊を紹介!
パナソニック社製のマイクロフォーサーズフォーマット・ミラーレス一眼、ルミックスGシリーズ用「ライカDGレンズ」10本で撮った写真作品紹介と、各レンズの性能をわかりやすく紹介しています。単焦点12ミリレンズ〜超望遠100-400ミリズームレンズまでの10本を紹介しております。
パナソニック・ルミックスはデジタルカメラに参入すると同時にライカカメラ社と協業契約を結びました。そして生まれたのが「ライカDGレンズ」です。「ライカDGレンズ」とは、ライカカメラ社が認証し、パナソニック・ルミックスが製造する、ミラーレスGシリーズ用レンズに与えられた名称で、100年に及ぶライカの優れた光学技術と、パナソニックの画像処理をはじめとするデジタル技術を融合させた高性能・高品質レンズです。
巻頭の作品ギャラリーは、水野克比古(京都)、海野和男(昆虫)、ハービー山口(イギリス・ブライトン)、森脇章彦(時計)、HARUKI(東欧)、高橋真澄(美瑛)、相原正明(オーストラリア)、佐藤仁重(権座)、新美敬子(ネコ)、塙真一(パリ)、河野英喜(モデル)、宮武健仁(日本の風景)、深澤武(屋久島、八重山)、水野秀比古(京都)、田村弥(モータースポーツ)、上田晃司(ヨーロッパ)、コムロミホ(キューバ)、片岡三果(ヨーロッパ)、各氏による作品を全88ページに収録し、それぞれのカメラマンの使用レポートも掲載しています。
テクニカルページでは、開発の狙いや技術、性能をわかりやすく解説し、巻末には、マイクロフォーサーズ・ミラーレス一眼のLUMIX Gシリーズの軌跡を紹介しています。
GALLERY 4-91ページ
LEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4
塙真一 高橋真澄
LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7
片岡三果 コムロミホ 塙真一 ハービー・山口
LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2
河野英喜 ハービー・山口 森脇章彦
LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
HARUKI 森脇章彦
LEICA DG ELMARIT 200mm/F2.8
相原正明 田村弥 海野和男
LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0
深澤武 佐藤仁重 HARUKI 宮武健仁
LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0
水野克比古 宮武健仁 新美敬子 水野秀比古
LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0
深澤武 HARUKI 海野和男
LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F2.8-4.0
田村弥 相原正明 宮武健仁
Photographer’s Voice 92-101ページ
LEICA DG LENSES TECHNOLOGY 102-127ページ
G-story 山田久美夫 128-131ページ
星野の実姉の紹介で初めて対面した91年暮れー星野道夫39歳、萩谷直子22歳。翌3月にはプロポーズの言葉を残し星野は再びアラスカへ発つ。その夏、直子は星野の誘いで初めてアラスカを訪れそこが星野と共に自分が生きていく場所であると確信した。以後、愛息の誕生を経て人々に強い衝撃と悲しみを与えた事故までの短くも、宝石のように輝いていた二人の時間を今、夫人が初めて語る。
「北海道で写真家になる!」
40歳を過ぎてから、公務員を辞めて北海道美瑛町へ移住。
大雪山の麓に居を構え、
北海道を飛び回りながら、日々「1000枚」の写真を撮影する。
写真と共にどうやって生きていくのか?
そして移住によって獲得したまなざしとは?