ヴォーカルに2弦ベース、サックス、ドラムスという編成が基本ながら、キーボードやギターなども少しずつ入っており、ちょっとばかり豪華なサウンドに聴こえる。とっつきやすくなったということだが、しゃれた味わいの空気感と歌詞はそのまんま。
ボサ・ノヴァ・タッチの心地よい音楽が全編で楽しめる。自身が書いた初の英語詞による(2)も優しい響きで、いかにも石原らしい。英国在住のピアニスト兼シンガーによる3作目は、これまで以上に自分の進むべき方向が明確になっているようで好ましい。