なぜみずからの性別に違和感をいだくのか?どのようにして、割り当てられた性別とは異なる性同一性を形成していくのか?「ある性別として生きる」とはどういうことなのか考えてみたい、すべての人におくる一冊。
序章 「ある性別として生きる」とはどういうことかー新たな性別観呈示のために(多様な性に関する諸概念
本書の構成)
第1章 これまでの性別観はどのようにつくられてきたかー本書の背景(性別観をめぐる学校教育領域とマス・メディア領域の立場の違い
これまで性同一性は、何によって形成されると考えられてきたのか
遺伝と環境要因をつなぐ行動遺伝学研究
“病理”としての性的自己の非典型性)
第2章 研究1 双生児データによる性同一性障害傾向の発達メカニズム(小児期から成人期までの性同一性障害傾向の遺伝と環境の影響)
第3章 研究2 多様な性同一性の形成(性同一性の測定法
身体への医学的介入とジェンダー・アイデンティティの関連
典型的性役割とジェンダー・アイデンティティの関連
性的指向の諸側面
他者や社会からの受容とジェンダー・アイデンティティの関連
ストレスコーピング・スタイルとジェンダー・アイデンティティの関連
規定されないものとしてのジェンダー・アイデンティティ)
終章 これからの性別観ー総合考察(多次元モデルからみた性同一性
多様で流動的な性別のあり方)
本書は、市民系NPOと共益型NPOとの多様な協働のありかたを探ることによって21世紀市民型社会を展望する。最前線のNPOの実践報告をはじめ、全国初の「介護保険市民オンブズマン」や「NPO専用融資システム」・「NPO寄付システム」も紹介。
新たな分析視角から理論・実証を提示。理念論争に終始しがちな公私ミックス論を、福祉国家論の変容の中に位置づけ、年金・医療・介護の国際比較とフランス・米国・日本の医療保険の事例分析をもとに、理論的・実証的に検討する。
割り当てられた性に対して非同調の人々、トランスジェンダー。性自認の性を女性とも男性とも断定できないなど、性別(ジェンダー・アイデンティティ)のとらえかたは多様であいまいである。医療言説の分析、当事者、運動団体、親へのインタビュー等により、現在生じている新たな現象を概観し、自己像を多様であると見なす認識のあり方や、他者との関係性をあきらかにした意欲作。
私の性別は私が決める。ジェンダーを自由に選択できる多様な性のあり方を認めよう。
グローバル化と急速なテクノロジーの進展により、言語教育も多様な課題への対応を迫られている。本書では、言語には多方向から作用するダイナミクスがあることを認め、様々な地域や文化の言語教育の実践事例を通じて、複合的な視点を持つことの重要性を強調する。
AI時代のいま、「なぜ・何を・どう学ぶか」を問い直す一冊。文理をつなぐ追手門学院大学の共通教育「OIDAI式 知の探究」を背景に、社会学・言語学・文学・物理学の多彩な視点から、生涯学び続けるためのヒントと学際的なものの見方をわかりやすく伝える。
まえがき
第1章 子どもは学校で民主主義をどのように経験するかーー実証的研究の動向
第2章 外国語を有効に学ぶコツーー苦手意識を克服するには?
第3章 言語の習得とは
第4章 アダプテーションから読む「西洋文学」
第5章 現代短歌における漢字・ひらがな・カタカナ・Alphabet
ーー植物名の表記選択に関わる歌人の意識
第6章 時間と空間の物理学
あとがき
「平均の人間」なんて存在しない。個性の数は無限大。生き物各々が異なっているのには理由がある。唯一無二の生命をつなぐための生存戦略がここにある。
生き物は死なない、と躍起になって論じてきた。”Spherophylon” の刊行に向けての経緯を紹介すると言いながら、本筋から逸れているように見える。しかし、この叙述に、そのおそれは織り込み済みである。
“Spherophylon” で論述しようとした意図は、この複雑で多様化した社会の中で、私たちは今何を考えなければならないか、という問題を、生物多様性の研究を通じて感得した考えのうちから提起したいという点にある。それは、生命系の概念を提起する意味をもっと丁寧に説明することで果たす課題といわれるかもしれない。しかし、読んでいただく人が退屈しないでこの問題に向かうと期待するのは、単純な生命系の解説で果たせることではないと知る。
そこで、下巻の後半では、生命系を考えることによって到達する視点、寿命が尽きても、人が死滅することはない、に突進してみたいと考えた。生命系の概念を説明するために、自分の寿命を考えてもらうことはいいきっかけになると考えていた。一般論の生命を論じてもなかなか関心を向けてくれない人でも、自分の寿命を考えることには熱心である。いわんや、あなたは永遠に死なない、とオカルト宗教のような呼びかけをすれば一応話を聞いてみようかと立ち止まる人があるのも現実である。その人間の弱みにつけ込んで、生命系の久遠の生命を考えてほしいと期待する。ヒトという私たちが属している生物種も、その種の構成要員の一員である私自身も、生命系が永遠に生きるなら、その生の一翼を担うのである。さらに、人のみが認識して知る生には、現在でいえば 80 億分の1で、それが、文化というほどの概念が育ってからでも 1 万年以上もの間のヒトの一員の特性であり、社会に影を残す活動でもある。生命担架体としての肉体の、遺体を残す死があったとしても、それと同時に、自分の生が、先祖から引き継いで預かっていた生であり、継代して子孫に遺す生であることを知れば、自分も永遠の生を生きさせてもらっていることを認識するだろう。
日々の出来事に追われて生き、今の生活の効率だけに執着している現状から、生命系の生の永遠性に着目し、その生命系の生を生きている自分が、個体としての自分の生の維持だけにこだわっている現実を見直す機会を作りたい。それが、生命系の生を、80 億人の地球人すべてに発信したいと考えた理由であり、生物多様性の研究に関わって、呪文のような論文を産出した私が気づいている現実である。その意味で言えば、“Sphelophylon”はコケシノブのモノグラフと表裏の関係にある著作だというのが、それをものした著者の本音でもある。
著作に至った経緯はそれとして、せめて最後のところでは、生命系の概念にこだわる意図は知っていただきたい。それこそが、この世に生を賜った生き物の責任であり、歓びであることを、文化を創出した人の一員として認識したいと考える所以である。
(本文「生命系の生を論じる意味」より)
生物多様性の保全に貢献したいと考える企業等に必須の重要法令(令和6年4月19日法律第18号/令和7年4月18日までに施行)。「ネーチャーポジティブ(自然再興)」実現への取組みを定める。COP15(生物多様性条約第15回締約国会議)の、「昆明・モントリオール生物多様性枠組」を受けて、「30 by 30(サーティー・バイ・サーティー)」(2030年までに陸域と海域の少なくとも30%以上の保全)への道筋をつける。
今でも連綿と続く不可思議な性の習俗。立場を変えた営み、女性からの生存戦略、子孫を残すための生存本能、少数派の進化の可能性、他では見られない奇妙な性の化学反応。性を「貪り」「抗い」「欲する」男女の絡み合う思惑──。
バイセクシュアルだと言っていた一人息子のアレックスから、ある日、「自分はノンバイナリー。男でも女でもないし、男でもあり女でもある」と打ち明けられた母・アミア。
理解したい一心から、ジェンダーやLGBTQ+の学びを始めるが…。
混乱、悩み、行きつ戻りつの奮闘の日々の先に、子供とそのパートナーや夫との関係にも新たな変化が…。
ジェンダーマイノリティをめぐる、世界の動きにとまどう親世代の本音をリアルにつづって、共感必至!
【目次より】
この本を開いてくれたあなたに/LGBTQ+を理解するための基本的な用語解説/はじめに/
第1章 カミングアウトは突然に/第2章 私には勉強が必要だ!/第3章 ありのままのあなたが美しい/第4章 何がなんでも愛してる/第5章 親にもアライが必要だ/第6章 ノンバイナリーの仲間との出会い/
アレックスからエスカへーー私たちのノンバイナリー協奏曲
【著者プロフィール】
アミア・ミラー/Amya Miller
1966年、日本生まれ、東京と北海道育ち。ゴーシェン大学で社会学を学ぶ。卒業後は日本の民間企業や駐日米軍、FBI、アメリカ大使館などで通訳者・翻訳者として活動。2011〜20年、東日本大震災のボランティアをきっかけに陸前高田市の海外広報ディレクター、特別顧問に就任する。現在はフリーランスのライターとして活動。
著書に『TSUNAMI:Our Shock,Pain,and Resilience』(戸羽太(前・陸前高田市長)共著/TRANS PACIFIC PRESS)など。
本書は初めて日本語で執筆した書き下ろしエッセイとなる。アメリカ・シアトル在住。
LGBTに関する議論から取りこぼされてきたものがある。
それが「アセクシュアル」「アロマンティック」などのセクシュアリティだ。
アセクシュアルとは「他者に性的に惹かれない」という指向で、アロマンティックとは「他者に恋愛的に惹かれない」指向をいう。
私たちは「誰しも他者を恋愛的な意味で『好き』になったり、性的な関係を持ちたいと思ったりするはずだ」という前提で日々を過ごしがちだが、そういった思い込みは彼らの存在を否定することになる。
本書ではアセクシュアルやアロマンティックの人々の経験や置かれている状況、歴史、そして関連する用語や概念を詳細に解説する。
松浦優(まつうら・ゆう)
一九九六年福岡県生まれ。
九州大学大学院人間環境学府博士後期課程修了。
博士(人間環境学)。
九州大学大学院人間環境学研究院学術協力研究員。
専門はクィア・スタディーズおよび社会学。
共著に『フェミニスト現象学:経験が響きあう場所へ』『アニメと場所の社会学:文化産業における共通文化の可能性』『恋愛社会学:多様化する親密な関係に接近する』『入門・家族社会学:現代的課題との関わりで』。
【目次】
はじめにーー「好きになる」とは
第1章 アセクシュアル/アロマンティックとは何か
第2章 Aro/Ace の歴史
第3章 Aro/Ace の実態調査
第4章 差別や悩み
第5章 強制的性愛とは何か
第6章 セクシュアリティの装置
第7章 結婚や親密性とセクシュアリティの結びつき
第8章 Aro/Ace の周縁化を捉えるために
第9章 Aro/Ace のレンズを通して見えてくるもの
おわりに
人類史に例を見ない250年にも及ぶ長期平和を維持した江戸。その裏には「江戸システム」という持続可能な資源循環システムが息づいていた。一元主義的な西欧型資本主義が破綻しつつあるいま、世界が江戸の多様性に注目している。「2020年東京オリンピック以降のグランドデザインは江戸にある」と断言する著者が、一本の長い時間軸を引いて、史実を忠実に検証する。
人類史に例を見ない250年にも及ぶ長期平和を維持した江戸。
その裏には「江戸システム」という持続可能な資源循環システムが息づいていた。
一元主義的な西欧型資本主義が破綻しつつあるいま、世界が江戸の多様性に注目している。
「2020年東京オリンピック以降のグランドデザインは江戸にある」と断言する著者が、
一本の長い時間軸を引いて、史実を忠実に検証。
明治維新政府に全否定され、土深く埋まったままの江戸を掘りおこし、
引き継ぐべきDNAを時代の空気と共に初解明する。