戦乱の世に生きた姫君たちにスポットをあてた人気シリーズ『戦国姫』から、織田信長の妻「濃姫」の生涯を1冊でお届け! 「うつけ」と噂される信長の元へ嫁ぐことになった、濃姫の運命は……!?
時代の波に翻弄されながらも、戦乱の世を果敢に生きた姫君の生き様を魅せる、人気シリーズ第3弾! 浅井三姉妹の長女・茶々が、ついに登場!!
赤穂浅野家に仕えるきよは浅草小町と謳われる美女。当主内匠頭の寵臣礒貝十郎佐衛門と、夫婦の約束をしている。だが、内匠頭が吉良上野介を殿中で斬り付け、お家は断絶。礒貝は、家老大石らとあだ討ちを画策する。きよは恋と忠義のはざまで、討ち入りの日を迎える。本懐後も忠義を貫き、遺族の赦免と浅野家再興を目指し将軍家へ近づいていく…。歴史に名を残した実在の女性を描く全く新しい忠臣蔵誕生!
大切な初草を救うため、宗孝は意を決して凶賊の牙城へ!
「十二の君は預かった」。
不吉な投げ文に、慌てて真白の実家に向かった宗孝。
姉の無事を確かめてほっとしたのも束の間、
宣能の妹・初草が凶賊・多情丸に連れ去られたことが発覚する。
初草を取り戻すため、宣能と宗孝は夜の都を駆け回るが……。
いよいよ迎えた多情丸との直接対決、その衝撃の顛末とは!?
さらに、事件の裏でそれぞれの恋路が密かに動き出しーー。
平安冒険譚、シリーズは佳境へ。
野蛮人は攻めてくるのか? 静かな辺境の町に首都から治安警察の大佐が来て凄惨な拷問が始まる。けっして来ない夷狄を待ちながら、文明の名の下の蛮行が続く。2003年度ノーベル賞受賞作家唯一の文庫!
東西冷戦時代、空自一等空尉・那須野治朗がF4ファントムを駆り、伝説への一歩を踏み出す。航空小説のスタンダード。当シリーズを熱烈に支持する書店員による対談を「解説」として収録した新装版!(対談/田口幹人 宇田川拓也)
2019年4月19日公開の映画「キングダム」のノベライズ。
日本映画史上最大規模の製作費、本場中国での1カ月にわたるロケを敢行。
主演の信役に山崎賢人、エイ政役に吉沢亮、河了貂に橋本環奈、楊端和に長澤まさみ、王騎役は大沢たかお等、今をときめく俳優陣が演じる。
アイヌの母と和人の間に生まれ、幼くして孤児となったチカップ。17世紀を舞台に、キリシタン一行と共に海を渡った女性の一生を描いた叙事小説。津島文学の集大成であり、最後の長編小説。遺作。
室町末期。ふと人心に魔が差す様子を、もののけの所業になぞらえて描いた歴史小説。情感あふれる筆致で、日野富子の実像に迫る。
革命により王政が倒れた国・イルバス。
処刑された前国王の遺した三姉妹の末王女アデールは、最北の辺境に建つ『廃墟の塔』に幽閉され、己や国の未来のことなど考えられず、ただ厳寒を耐え生き延びるのが精いっぱいの日々を送っていた。
そんなある朝、他国に亡命していたという姉王女ジルダから手紙が届く。
「イルバスを取り戻す気があるのならーー」。
そして姉の命を受け救いに来たという謎の青年、エタンとの出会い。
廃墟を逃れたアデールを巡り、様々な思惑が錯綜する。彼女と王国を待ち受ける運命とは!?
徳川幕府使節団の一員としてパリ万博に派遣された渋沢栄一。暗躍する薩摩と闘い、英国スパイと渡り合う。若き渋沢栄一の活躍を描く。
時は幕末、世は賭博──。剣術師範代の大御神甘楽は異様な空気を醸す賭博師・豊臣秀と出会い、陰謀渦巻くギャンブル界に身を投じることになる。其々の野望を賭けて、見抜け欺け覚悟を決めろ!
一世一代、大博打劇の幕が上がる!!
倒幕の機運が高まる鎌倉末期。新田義貞は、壱岐に流されていた後醍醐天皇方として挙兵し、大塔宮護良親王、楠木正成、足利尊氏らとともに、ついに鎌倉幕府を滅ぼした。しかし、天皇新政もつかの間、反旗を翻し始めた足利氏の追討のため、義貞は自らの義に従って出陣するが…。帝に忠節を尽くし続けた義貞。歴史の表舞台を駆け抜けた太平記の雄の劇的な生涯を描ききった安部版「太平記」第2弾。
【祝!第24回司馬遼太郎賞(2020年度)受賞】
たった一人の男の野望が、ヨーロッパ全土を震撼させる。
フランスの英雄から、ヨーロッパの覇者へ。
歴史巨編、激動の第2巻!
イタリア遠征でオーストリア軍との戦いに歴史的な勝利を収めたナポレオン。次に向かったのは、古代文明の地・エジプト。イギリスと、その植民地インドとの連絡を断つために、大軍を差し向けた。
灼熱の砂漠を行軍し、華々しい勝利と手痛い敗北を繰り返す中で、彼は知る。イギリスやロシアをはじめとする諸外国が対フランス大同盟を結成し、フランス本国が危機に瀕していることを。
ーーフランスを救えるのは、俺しかいない。
急遽帰国したナポレオンはクー・デタで国を動かす権力を手に入れ、ついに1804年、34歳で初代フランス皇帝の地位に就く。そして、ヨーロッパ諸国との全面戦争に突入してゆくのだった。
【著者略歴】
佐藤賢一(さとう・けんいち)
1968年山形県鶴岡市生まれ。山形大学教育学部卒業後、東北大学大学院文学研究科で西洋史学を専攻。93年『ジャガーになった男』で第6回小説すばる新人賞を受賞。99年『王妃の離婚』で第121回直木賞を受賞。2014年『小説フランス革命』で第68回毎日出版文化賞特別賞を受賞。『ハンニバル戦争』『遺訓』『テンプル騎士団』など著書多数。
民を思い、組織を思い、国を思った稀有の人物・上杉鷹山。九州の小藩からわずか十七歳で上杉家の養子に入り、米沢藩の財政を建て直した名君の感動の生涯。(解説・長谷部史親/鑑賞・平岩外四)
犬公方・綱吉の隠し子を探すべく続々大坂入りする「八犬士」。その手助けをする羽目になる小悪党・網乾左母二郎。伝奇時代小説第2弾。
瑠璃姫、京の都へ帰る! 都での騒ぎで心と体に傷を負い、吉野の里で静養していた瑠璃姫が、京へ戻った。彼女を待つのは、高彬との初めての夜!? 守弥、小萩が語る番外編と本編第3部を収録。
公家から武家へ政権が移行しつつあった平安時代末期。
栄華を極めた平家は棟梁・清盛の死により没落の一途をたどり、源頼朝率いる源氏が新しい時代を築こうとしていた。
源義経の愛妾で白拍子の静御前、
清盛の娘で一族の菩提を弔った建礼門院徳子、
逃避行先で散った義経の正室・郷御前、
頼朝の正室で尼将軍と呼ばれた北条政子。
源平の覇権をかけた戦いに翻弄された四人の姫君の物語。
革命政府の力は徳であり、かつまた恐怖なのだとして、恐怖政治を推し進めるロベスピエール率いるジャコバン派。対するエベール派は、恐怖政治の中核たる公安委員会を倒そうと蜂起を試みるが…。(解説/細谷正充)
神業と称えられる櫛職人の父。家を守ることに心を砕く母。村の外に幸せを求める妹。才を持ちながら早世した弟。そして、櫛に魅入られた長女・登瀬。幕末、木曽山中。父の背を追い、少女は職人を目指す。家族とはなにか。女の幸せはどこにあるのか。一心に歩いた道の先に深く静かな感動が広がる長編時代小説。黒船来航、桜田門外の変、皇女和宮の降嫁…時代の足音を遠くに聞きながら、それぞれの願いを胸に生きた家族の喜びと苦難の歴史。