日本ではじめて自治体にオンブズマン制度がしかれてからあしかけ十年になる。オンブズマンには一般オンブズマンと特殊オンブズマンがあり、本書では、もっぱら自治体の現実にそくして、それがどうつくられ、どう運営され、また制度化に当ってはどういう問題があるかなどという具体的問題について、実践者や実践にくわしい人間が執筆している。
温暖化の要因は自然現象なのか、人為的な影響なのか…。地球は温暖化しても破局はしない。破綻するのは化石燃料に依存した現代社会のライフスタイルだ。先端の気候科学でどこまで解明されているか。
桜井「女学」の集大成!現代女性の心理、行動、欲望、願望、嗜好がおもしろいほどよくわかる。
白い雪を深紅に染めて、城崎温泉の橋の上に浴衣姿の男女が倒れていた。男は死亡、女は重傷。第三者が介入した形跡のない「屋外の密室」で倒れていた女は、じつは男としては生きられぬ若い青年だった。奇妙な現場に残された謎の文字「TANGO」を追って、志垣警部は愛憎うずまく日本海へと旅に出た。
本書は、計量士の資格を取得しようとする方々のために、最も能率的な勉強ができるよう、この国家試験に精通した専門家の方々が執筆。専門科目あるいは共通科目ごとにまとめてある。
本書は、身の回りの気象・気候(小気候)を調べるための最新の方法について、著者たちの経験にもとづいて紹介するものである。単純な解説にとどまらず、その観測値からどのようなことが読み出せるかなど、実際の観測値をもとにした具体的な実例を示した。気象観測機器の入手方法や、関連資材の加工方法に関する解説も行っている。気象庁関係のデータについては、観測網の解説と共に、刊行されている資料(電子資料も含む)の解説やその入手方法などを詳しく紹介し、気象庁以外で気象観測を行っている機関の気象観測についての情報にも多くのページを割いている。歴史時代の気候復元を行う際の調査手法についても触れた。
徳島県南部の平和な山村を震撼させた血生臭い事件と凄まじい女の怨念。一つの集落を壊滅させたのは女の驚異的な霊的エネルギーだったのか?碑文によれば、明治25年7月25日、一大音響と共に山腹が崩壊し、田畑や人家ともども尊い36名の人命が一挙に失われたと記録されている。土地の古老たちの話によると、この大崩落の原因は悲惨なお富親子の死に由来するものである。しかも、お富が最後に残した呪いの言葉とその中で予告されていた時期、そのスケールの大きさ等についてあまりにも正確であったことから、この地の人々はその原因についてこれを確信し、代々言い知れぬ恐怖を覚えながら語り継がれていると言われている。
本書は、地表面に近い大気の科学・気象学について述べたものである。新しい諸問題への応用は、基本的なことがらが理解できて可能となるので、個々の内容は詳しく説明し、取り上げる項目数は少なめにした。また、調査・観測計画をたてる際に定量的な見積もりができるように、理論的な考察の部分では最低限の数式と、諸パラメータの数値・実験式も示した。文中に〔参考〕とした部分は、やや専門的な詳細を知りたい読者のために設けたものである。
時代考証の正確さと、庶民の生活ぶりを、季節の変化を上手に折り混ぜながら、生き生きと描き出す、その多彩な表現力。
どこで何をしていても“あなた”のことが頭から離れない。あふれる想いが言葉となってほとばしるー恋する女性の尽きせぬ想いを切々と綴った、たおやかな感性のアンソロジー。
大男は8年ぶりに刑務所から出てきたばかりだという。名前はマロイ。酒場の歌い手だった恋人のヴェルマを探しに、その酒場にやってきた。ドアの向こうで、何か鈍い音がしたかと思うと、マロイが飛び込んできた。手には45口径のコルトが握られている…。ヴェルマの消息がつかめぬいらだちのあまり、殺人を犯してしまったマロイ。フィリップ・マーロウは姿を消したマロイと、幻の女ヴェルマを捜し求める。そんなマーロウに、不可解な事件が待ち受けていた。-ロサンゼルスを舞台に、体を張って、そして切れ味鋭い言葉で、次々と襲いかかる難関を乗りこえていく名探偵フィリップ・マーロウ。痛快にして、抒情性豊かな、ハードボイルド・ミステリーの傑作。
本書では地球大気の観測衛星開発の歴史を概観するとともに、大気の衛星観測と分光学の関係を基礎理論から説明し、衛星センサーを開発するに必要な項目を日本の衛星センサーを例にとり説明する。その後、今までの衛星観測で明らかになった最近の知見や、今後の衛星観測の国際的動向について紹介する。
俳句など伝統詩歌に限らず日常的にも身近な音数形式、五音句と七音句はどのように生まれ受け継がれてきたのか。依然不明とされるその成立と継承の謎に迫る。
黒人音楽、ユダヤ人音楽、沖縄にたくわえられた豊かな歌…。アイデンティティを引き裂かれた者たちが、その只中で震える声を上げる。国家に抗し、民族にも収まらぬ分裂した音が、未来の自由を夢見る。
人間が生活をしている地表付近では、どのような法則が気象を支配しているのであろうか。人間活動が活発になってきて地表面を人工的に変えたことがどのように気象に影響を与えているのであろうか。本書は特にこの2点に注目して現在までに得られた知識をまとめた。