最新の情報を盛り込みながら、日本語や英語を中心に「ことばの不思議」を紐解く言語学入門。音声・文法・意味から言語と文化の関連までを解説する。欄外にポイントやキーワードをまとめるなど、学習しやすさへの配慮を施し、知識の確認ができる練習問題も充実させた。
こころと脳を探る生成文法
言語研究を認知科学、生物学の一部と位置づけて研究を進めてきた生成文法の最新入門書。今世紀以降に進展した言語の脳科学や言語の起源・進化学などの研究成果を取り入れながら、改めて言語研究の各分野の基本的知見を提示し、生成文法に基づく科学的な言語の見方を明らかにする。コラムを設けたほか、各章末に練習問題を付す。研究社ホームページには読書案内を掲載。ロングセラー『言語研究入門』(2002)の姉妹編。
→コンパニオンサイト https://www.kenkyusha.co.jp/generative_linguistics/
<目次>
まえがき
《 第I部 生成文法を学ぶための基礎知識I 》
第1章 はじめに:なぜ言語を研究するのか (大津由紀雄・今西典子)
第2章 言語知識の性質 (杉崎鉱司)
《 第II部 生成文法を学ぶための基礎知識II 》
第3章 言語の音とは:音声学・音韻論 (田中伸一)
<<第3章補足>> 音の記号:言語で異なる音の区分と性質 (田中伸一)
第4章 語とは:形態論 (長野明子)
コラム1 音と形態のインターフェイス (石原由貴)
第5章 文とは:統語論1 (小町将之・瀧田健介)
第6章 統語現象を考える:統語論2 (瀧田健介・小町将之)
第7章 意味とは:意味論1 (稲田俊一郎・猪熊作巳)
第8章 意味現象を考える:意味論2 (猪熊作巳・稲田俊一郎)
第9章 発話とは:語用論 (瀬楽 亨)
コラム2 統語と音のインターフェイス (塩原佳世乃)
コラム3 統語と意味のインターフェイス (中尾千鶴)
《 第III部 こころと脳を探る言語研究の展開 》
第10章 言語の獲得1:第一言語の獲得 (郷路拓也)
第11章 言語の獲得2:第二言語の獲得 (磯部美和・平川眞規子)
第12章 言語の運用 (大津由紀雄)
第13章 言語の変化 (宮下治政)
第14章 言語の脳科学 (尾島司郎)
第15章 言語の起源と進化 (池内正幸)
コラム4 幼児言語と自己埋め込み (照沼阿貴子)
コラム5 手話言語 (坂本祐太)
コラム6 少数言語の研究 (大滝宏一)
終 章 言語研究の展開と今後の展望
(稲田俊一郎・杉崎鉱司・磯部美和・大津由紀雄・池内正幸・今西典子)
付録
エッセイ:言語研究の楽しみ (水光雅則)
事例研究1:コーパスを使った言語研究 (深谷修代)
事例研究2:日本語と英語における結果構文とその関連構文 (阿部明子)
あとがき
怪我をした教授に代わり、魔界でモンスターとの言語的&非言語的コミュニケーションの調査を任されたハカバ君。ガイドのススキと共に魔界を旅をする、新人研究者の苦悩と日常を描いたモンスター研究コメディ!
乳幼児期の思考と言語発達の過程を研究成果とその要約、用語の説明、演習問題、参考文献を提示しながら認知言語学、発達心理学のエキスパートが徹底的に解説。早期英語教育の専門知識を明確に伝える一冊。
言語学の面白さ、ここにあり!言語研究において問題となる重要なトピック扱った論文と、これからの日本語論に資する著者独自の「日本語系統論」を収録。言語学を志す人、言語を愛好する人にとって真に役立つ参考図書。
2020年世界をコロナ禍が覆う中、言語学・音声学を専門とし、ポケモン言語学(英語では Pokemonastics)の提唱者である著者が「言語学は社会に役立つか」という問いに正面から挑んだ。「世の中の役に立たない学問は見捨てられてしまうのではないか」と落ち込む著者が、友人の励ましを受け、言語学という世界の殻を破って、言語研究の地平を広げていく。「コロナに関する迷信の打破」を様々な言語に翻訳するプロジェクトに携わり、オンラインという機会を活かしラッパー、声優を授業に招き学生とともに学ぶ。声優・歌手と音声学の新しい可能性を探る。「幸せの認知科学」をオンラインで学ぶ。また、海外の研究者とも共同研究を続け、ポケモンのネーミングに関する大規模オンライン実験を行い、その分析は一流学術誌に掲載される。プリキュア名の分析を通じ新しい統計手法を学ぶ。その姿から本書を通じ、読者に「制約は創造の母である」というメッセージを届ける。
新書化によせて
第1章 制約は創造の母である
第2章 学問を通してコロナ禍で人の役に立つ
第3章 音声学的知見から似非科学に立ち向かう
第4章 教養としてのヒップホップ
第5章 日本語ラップを大学教育で扱う
第6章 声優さんたちと音声学の可能性を探る
第7章 幸せの認知科学を勉強する
第8章 ポケモン言語学を振り返る
第9章 言語学における再現性の危機
第10章 プリキュアで学ぶブートストラップ入門
第11章 ポケモンで学ぶランダムフォレスト入門
第12章 言語学は、あなたのお役に立てますか?
参考文献
謝辞〜言語学者は感謝したい
言葉のしくみと成り立ちがわかれば、語学は上達する!本書を一読するだけで、あなたの「勉強法」は大きく変わります!
東京を中心とした首都圏の話しことばは、首都圏方言と呼ばれ、多くのドラマ、漫画などの作品で用いられるほか、日本語の会話教育でも取り入れられることがある。本書では、主に漫画作品を対象として、ラ行音の撥音化(わからない→わかんない)等、首都圏方言の表現のゆれがどのように使い分けられているかに関する観察を行った。日本語学習者の表現の幅を広げる支援を行うための基礎研究となることを目指す。
『誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方66のルール』のツボを徹底伝授。1話ごとに“会話力がグーン”とUP!カフェ店主・ヒトミの「即効レッスン」!
ことばと社会は、どのように結びつき、互いを形づくるのか。社会学、人類学、言語学・コミュニケーション学、宗教学・文化学、社会心理学、教育社会学、ジェンダー研究・子ども研究など、ことばをめぐる全ての学知を横断的に接合し、アラブ・イスラーム圏とユダヤ世界、欧州と南北アメリカ、南アフリカや南太平洋を含む、世界各地に見られることばと社会の多様な関係を体系的に探究・提示する。言語人類学の泰斗による記念碑的著作。
目次
序
第1章 社会学/社会言語学にとって階層とは何かーラボヴ派社会言語学などに見られる連続的ダイグロシアの諸階層
第1節 階層と階級ー社会科学における階層研究とその批判
第2節 アフリカ系アメリカ人(黒人)俗語英語とその社会言語学的分析
第3節 スタイル・シフト
第2章 ジェンダーとー聖/俗なるものの言語
第1節 ジェンダー、権力/権威、そしてアイデンティティの言語とその階層
第2節 ユダヤ教、語用、ジェンダー指標
第3章 アラブ社会言語学ー社会史のなかの言語
第1節 導入
第2節 エジプトの言語政治とイスラーム
第3節 言語をめぐる闘争ーモロッコ、アルジェリア、チュニジアにとってのアラビア語、ベルベル語、フランス語
第4節 言語とジェンダー、そして標準語の記号論
第4章 社会言語学的階層と同化と異化ーー分裂生成の諸例
第1節 潜在的威信ージェンダーと「土着の誇り」
第2節 分裂生成ー差異の昂進
第3節 潜在的威信と差異化の原理
第4節 差異化をもたらす接触ー発散的アコモデーションの過程
第5章 アコモデーション理論、クロッシング、社会言語学的階層、そして政治経済の記号論
第1節 アコモデーション理論の系譜ー社会、心理、言語、そしてミクロとマクロとを繋ぐ再帰的メタ語用
第2節 オーディエンス・デザイン、クロッシング、マクロ・コンテクストー在イギリス南アジア系移民などを事例として
第3節 アコモデーション、同化と異化、 社会階層ーアイデンティティ、葛藤、二重意識
第4節 社会言語と政治経済層ーコミュニケーション論の地平
第5節 結語 現代社会とその言語ーコミュニケーションの過程における社会言語学的階層と政治経済的秩序
結ー社会言語学と社会の全域、あるいは、ことばに関わる全ての学に向けて
世界各国・地域の代表的な英語を紹介し、その歴史と現状や、発音・語彙・文法などの特徴を分かりやすく解説する。各地の英語ばかりでなく、文化や習慣についての興味深いコラム、やさしい練習問題、厳選された参考文献を収載。英語専攻ばかりではなく、異文化理解を専門とする学生にも最適なテキストである。
言語聴覚士養成校で学ぶ「言語発達障害学」のテキストとして最適な1冊。第3版では日本言語聴覚士協会が2018年に発表した「言語聴覚士養成教育ガイドライン」を踏まえた目次立てとするとともに、学生が学ぶ際の指針として各章・各項目ごとに学修の到達目標を明示する。さらに今版では事例の記載を充実させ、臨床をイメージできる内容とするとともに、保健・福祉・教育との連携や言語発達障害支援の最前線についても解説する。
言語学者・門田修平教授監修の「1単元の理解→2リピート音読→3問題演習」という最適なステップで英文のつくり方が確実に身につく。例文・解説はツイッターで人気の英語学習アカウント複数名と初心者目線で厳選して掲載。
伝染病も老化も死も、官僚制も企業も大学も、「免疫」からはこう見える! 『免疫の意味論』(大佛次郎賞)を凌駕する圧倒的スケールで描かれる、稀代の免疫学者による「超」生命論。(解説:養老孟司)
「私はこの本で、生命の持つあいまいさや多重性、しかしそれ故に成り立つ「超(スーパー)システム」の可能性について考えた。そこには「不気味さ」と「美しさ」が紙一重で同居している」--「まえがき」より
[目次]
まえがき
第一章 あいまいな私の成り立ち
第二章 思想としてのDNA
第三章 伝染病という生態学(エコロジー)
第四章 死の生物学
第五章 性とはなにか
第六章 言語の遺伝子または遺伝子の言語
第七章 見られる自己と見る自己
第八章 老化ーー超(スーパー)システムの崩壊
第九章 あいまいさの原理
第十章 超(スーパー)システムとしての人間
参考文献
あとがき
解説 多田富雄さんと私 養老孟司
まえがき
第一章 あいまいな私の成り立ち
第二章 思想としてのDNA
第三章 伝染病という生態学(エコロジー)
第四章 死の生物学
第五章 性とはなにか
第六章 言語の遺伝子または遺伝子の言語
第七章 見られる自己と見る自己
第八章 老化ーー超(スーパー)システムの崩壊
第九章 あいまいさの原理
第十章 超(スーパー)システムとしての人間
参考文献
あとがき
解説 多田富雄さんと私 養老孟司
本書は、日本語や英語・フランス語・ドイツ語における語りの問題、特に自由間接話法をはじめとする主観性関連の諸現象への複合的なアプローチの試みである。15篇の論文それぞれの関心は相互に重なり合うが、第1章では言語学的問題、第2章では文学論・物語論、第3章では言語以外の表現形態との接点について主として考察している。
執筆者:赤羽研三、阿部宏、石田雄樹、出原健一、川島浩一郎、小林亜希、嶋崎啓、鈴木康志、田原いずみ、平塚徹、深井陽介、牧彩花、松澤和宏、三瓶裕文、吉川一義
まえがき
第1章 話法と構造
単純過去の主観的用法とイストワールの起源
平塚徹
自由間接話法、光と影の研究史から
“Tomorrow was Christmas.”と“I am to blame for everything.”について
鈴木康志
ドイツ語の自由間接話法
嶋崎啓
語りの中の匿名の発話行為
阿部宏
メタファーおよびメトニミーの成立過程における主観的な弁別の解消
中和の理論の転義への応用
川島浩一郎
第2章 物語と主体
The Inheritors (1955)における焦点化の問題 主観性の揺らぎをめぐって
小林亜希
自由間接話法の周辺
主観化の文脈効果と語りの文から自由間接話法までの連続体
田原いずみ
一人称小説における自由間接文体と中動態 モディアノの場合
赤羽研三
レチフ・ド・ラ・ブルトンヌにおける一人称の語りの多層性とその変遷
石田雄樹
プルーストにおける自由間接話法と分身の声
吉川一義
フローベールの〈主観的語り〉(自由間接話法と視点)の文脈依存性について
『ボヴァリー夫人』『感情教育』『純な心』の場合
松澤和宏
自伝的フィクションにおける「私」の多重性
ミュッセ『世紀児の告白』とランボー『地獄の季節』の比較を中心に
深井陽介
第3章 言葉とイメージ
マンガの主観表現から言語の主観表現を考える
出原健一
一人称詞を用いた引用発話に潜む「声」 日仏対照の観点から
牧彩花
三人称小説における語り手の視点
ドイツ語の〈三人称的〉語りと日本語の〈一人称的〉語り
三瓶裕文
あとがき