本書ではよく見かける鳥を一か月ごとに環境を変えて紹介している。
この本は、野鳥を実際に見つけることができるようにくふうをした。双眼鏡がなくても、自分の眼と耳で野鳥を見つけられるように、その鳥の特徴をわかりやすく表現してある。生態写真は、よく見られる環境や動作が読みとれる作品を、写真家の方々からいただいた。日本で記録された500種以上の野鳥から、身近に出会える約100種類をしぼって紹介した。
野鳥たち、その存在そのものに、詩がある。都会の曖昧さに馴染んでぬくぬくと生きている自分にテレながらも、野鳥たちの詩は聞いていたいと想うわがままを、どうかゆるしてほしい…せめて終宴(絶滅)のない詩を願う気持ちだけは失うことのないように心がけている。
本書では、ぜひ訪れてみたい探鳥地を網羅した。野鳥に関わる話題もいっぱいの解説と、野鳥写真家による美しい生態写真、そして親切なコースマップと問合せ先などの情報も掲載。
約160種の貴重な野鳥の生態、生息状況等を分布図とともに詳しく紹介。
録音構成40年の第一人者が選びぬいた美しいコーラスとソロの74分。はじめて世界の名鳥を加え、内外の名歌手たち52種の競演を実現。図版155点入り、野鳥のことならなんでもわかる現代ハンドブックも充実。
信州霧ケ峰、車山の肩に小さな山小屋を建てて35年。その歳月に出会った人や遭偶した出来事、懐かしくも切ない思い出が高原に舞う野鳥の姿と声を伴って、明滅する星の光のように近づいては遠ざかる。著者の想念は高原の天空を自在に飛翔して、ゴブラン織のような物語を織りあげる。それは、少年の日に山にあこがれ山に住みたいと願った著者の、山住みの日々の精神の記録であり、登場する22種の野の鳥は主な役割をもって全篇を飾るが、本書の希基幹には著者をとり巻く多くの人々との暖かくもほろ苦い人間模様があふれ、滔滔と流れている。
わが家のベランダで、ささやかな野鳥の病院、バードクリニックを開いて6年。つり人の不注意によるテグス被害を受ける野鳥の数はいっこうにへらない。つりをする人たちが、テグスをすてないという、ちょっとした心づかいがあれば防げることだ。ものを大切にする、不用品をところかまわずすてないといった心がけが、自然環境を守る第一歩だと思う。この本に登場した傷ついた野鳥たちも、それを一番のぞんでいるにちがいない。
傷ついた鳥を発見し助けたいと思っても、いきなり鳥に近づけば、そのことだけで鳥を死なせてしまうこともあります。この本は、ケガや病気をした鳥をどのようにしてつかまえ手当をすればよいのかといったことから、やがて野生に帰す方法まで、さまざまなケースについてていねいに書かれています。