デザイン業界を牽引する20名のクリエイター。そのストーリーで心得る一流の仕事。オリエンテーションで得ている大切なこと。課題解決のためのリサーチとメソッド。それぞれのデザインメイキング。創意・独創力のための日常のインプット。
食をデザインするとは?
気候変動や人口増加、紛争問題に関連する食料輸出制限など、さまざまな課題が私たちの食環境において顕在化してきている中、フードテックと呼ばれる一連の技術開発や、昆虫食に象徴される持続可能な食品開発も注目を浴びています。あたらしい食のシステム、サービス、食品を生み出すために、これまでの食に関する知識や技術を身につけるだけでなく、人間・地球にとって望ましい食のあり方を問い直し、これまでになかった食文化をデザインすることが、今求められています。
本書は、国内外で発展する、食にまつわるテクノロジーやサービスの先進事例、文化形成を目的に据えた実直な調査研究のプロセスを追いながら、フードデザインの手法と役割を照らし出す一冊です。多様なジャンルの専門家らと未来の食をテーマに議論した座談会や、著者が実践した2ヶ月183食のフード3Dプリンタ日記も収録。不確実な問題に対する可能性の提案を得意とする、デザインの特徴を最大限応用した、「これからのフードデザイン」の考え方と実践方法をわかりやすく提供します。(※本書は大阪ガス株式会社エネルギー技術研究所と京都工芸繊維大学 KYOTO Design Labの共同研究成果の一環として制作したものです。)
はじめに
CHAPTER 01
フードデザインとは
フードデザインを学ぶ
CHAPTER 02
フードデザインの現在
国内のフードデザイン事例を知る
Case 01 NEXT MEATS(ネクストミーツ株式会社)
Case 02 DeliSofter(ギフモ株式会社)
Case 03 ZENB(株式会社 ZENB JAPAN)
Case 04 snaq.me(株式会社スナックミー)
CHAPTER 03
フードデザインの実践
ケーススタディから学ぶ フードデザインのプロセス
01 未来シナリオの描き方を学ぶ
02 ありうる未来の兆しを収集する
03 未来シナリオの芽になる情報を統合する
04 未来シナリオの方向性を検討する
05 未来シナリオを8コマ漫画で描く
06 未来シナリオを評価する
07 明確なニーズを持つユーザーに注目する
08 カードゲームを用いてアイデアを練る
09 カードゲームの結果からアイデアを創出する
10 未来シナリオをユーザー視点で映像化する
11 オンライン環境でサービス体験をシミュレーションする
12 フード3Dプリンタを使った生活を体験する
13 リサーチ結果からさらなる「問い」を掲げる
14 サービスの構造を可視化し、ありうる未来の食の姿を描く
COLUMN フード3Dプリンタ日記 ─2ヶ月183食の記録─
実践 フード3Dプリンタのある暮らし
CHAPTER 04
フードデザインの未来
「未来食の試食会」を開催する
フード3Dプリンタに関する基礎研究
協同クリエイターの選定
食品開発
有識者・事業者へのヒアリング
サービス構想
最終プロトタイプ作成
未来食の試食会 1│商店・自宅 編
未来食の試食会 2│飲食店 編
考察
座談会 01 「未来の食文化」を生み出すフードデザインとは
島村雅晴×宮下拓己×山内 裕×水野大二郎
座談会 02 豊かさや幸福感とともにあるフードデザインとは
辻村和正×ドミニク・チェン×中山晴奈
モデレーター 水野大二郎、緒方胤浩
おわりに/謝辞
選ばれるブランドにするデザインのアイデア満載。
シリーズ旗艦タイトルにして世界中で広く読み継がれているロングセラー、10年ぶりの改訂。臨床研究の基本から紐解き、効率的かつ効果的な質の高い研究をデザインし実施する方法・ノウハウを明快に解説。ミクストメソッズ(mixed methods)研究の広がりに呼応すべく質的研究方法が独立して章立てされるなど、内容は大幅に更新。今版でも翻訳調を避け日本語表現は徹底して推敲され読みやすい。医学のみならず広く保健医療分野で研究に携わる際必読の教科書でありすぐれた実践ガイド。
再生療法ではさまざまなフラップデザインが提唱されてきた。その切開線にはそれぞれ意味があり、各症例で適宜修正して組み合わせる必要がある。フラップデザインには公式のようなものはあるが、すべてに当てはめられるものではなく、各構成要素の意義や目的を理解し、適宜組み立てていくことが大切なのである。本書ではこのフラップを構成する4つの要素、フラップデザインと治癒・再生に影響を与える種々の要因について解説したい。
CHAPTER 1 フラップデザインのバイオロジーーー創傷治癒と,弁の整合性の観点から
CHAPTER 2 切開1 歯頸部の切開
CHAPTER 3 切開2 歯間部の切開(歯根間切開)
CHAPTER 4 切開3 遠心端の切開
CHAPTER 5 切開4 縦切開
CHAPTER 6 フラップデザインに影響を与える種々の要因
クリスマスに限らず、今では1年間、日々の暮らしやホームパーティーで人気の高いフラワーリース。デザイン性や用途、素材に応じたリースの発想法と、用途に応じた基本のリースの作り方、製作時に必要なテクニックが掲載。150以上のリースの作例を掲載し、一部には制作者の発想意図がわかりやすいデザイン画を合わせて紹介することで、よりわかりやすいテクニックブックとなっている。
本書は自己理解,仕事理解を探索していくワークブックです。
第1章では,働くことやキャリアデザインについて学びます。第2章〜第9章では自分の個性全般の理解から,強み,価値観,職業興味を見ていきます。第10章〜第13章では,社会変化や組織と自分との関係について見ていきます。最終章では,それらを総まとめしていきます。
本書を手に取った読者の方々が,自己理解を深め,自分の強みや価値観を明確にするだけではなく,多様な視点から変化に対する力を養成できるように構成しています。各章に配置された個人ワークによって自己理解を多面的に深める過程で,自身のよさに気づいて自己効力感につなげていくことや,グループワークを通して,学びを他者と共有しつつ,相互理解のための態度や姿勢が身につけられるようになっています。
皆さんも,ぜひ本書を手に取って,キャリアの旅を味わってみませんか?
『解像度を上げる』『仮説行動』『逆説のスタートアップ思考』著者
東京大学FoundXディレクター 馬田隆明氏推薦!
地域社会を変える「仕組み」「人材」「構想」への取り組みの歴史、最前線の苦難と工夫、そしてその裏にある構想を知れる一冊。産学官民連携で地域の未来を作るヒントがここに。
質問1 地域でそのような動きを支えるためには、どんな仕組みが必要でしょうか
質問2 本で紹介されているような意欲ある担い手をどのように増やしていらっしゃいますか
質問3 これからの国や地方の形はどうあるべきなのでしょうか
産学官民連携15年の実践をふまえて、具体的に回答!
はじめに
序章 人口減少社会に向き合う
第1章 社会を変える「仕組み」をつくる
「社会の変え方」のイノベーション/産学官民連携のプラットフォーム「FDC」/戦略の策定から推進までを一貫して行う「シンク&ドゥタンク」/情勢の変化を踏まえたアジャイルな政策形成/新たなニーズを捉えた事業のイノベーション/地域経済主体の対応力強化のための基盤形成/国際金融機能誘致TEAM FUKUOKA/効果的な産学官民連携の実現に向けて
第2章 社会を変える「人材」をつくる
九州大学地域政策デザインスクール/地域政策デザインの実践/福岡県大牟田市/福岡県福津市/福岡県宮若市/福岡県嘉麻市/佐賀県小城市/時代に合わないルールをアップデートする/社会的変革を担う人材
第3章 社会を変える「構想」をつくる
トランスフォーマティブ・イノベーション/統治機構のイノベーション「道州制」/日本の地方行政制度について/九州における広域行政の検討/モデレートな「九州府」に向けて/九州スマートリージョン構想/ONE KYUSHUサミット/目指すべき未来像の具体化に向けて
おわりに
教育保育施設設計の最前線を切り拓く日比野設計「youji no shiro」と「KIDS DESIGN LABO」の最新作品集。
国内外で高く評価された実績をもとに、都市型から郊外型の施設、インテリアデザイン、家具の設計に至るまで、教育保育環境に対する多角的なアプローチを丁寧に紹介。国内外の最新28施設事例を豊富な写真と図面と共に紹介。更にクライアントインタビューや設計のキーワードも体系的にまとめられており、ビジュアルと論理的アプローチの両面から学べる構成です。教育保育関係者はもちろん、建築設計関係者や学生にも必携の一冊。未来を担うこどもたちのための「空間デザインとは何か」を問い直す、思考を深めるヒントが詰まった一冊です。
Chapter1 Places for Children
Chapter2 Client Speak
Chapter3 Key Designing Elements for Children's Spaces
Chapter4 Furniture for Children
Chapter5 Visual Identity
自分らしく暮らす、サービス付きの住まい
住み慣れた我が家だけれど年を経て使いづらくなってきた、災害や物騒な事件のニュースを目にすると心細くなることがある、話し相手が身近にいないーー暮らしの不安や悩みに応えるシニア向けサービス付きの住まいに、「生涯自宅で」と考えていた高齢者が、住み替えを決める事例が増えています。
さらに最近は、介護が必要になってから、子どもが適切な施設を慌てて探すのではなく、入居者本人が元気なうちに新しい住まいを検討して選ぶケースが目立ってきました。
そうしたアクティブシニアが、安心に加えてシニアレジデンスに求める3つのキーワード「質の高い食事」「コミュニティの充実」「健康増進」に着目し、自立入居可能な首都圏のハイクラス物件をビジュアル中心で紹介します。
【編集担当からのおすすめ情報】
シニアレジデンスは見守りの安心だけでなく
新しいことへの挑戦や、趣味で繋がる出会いなど
心と身体を動かすことでも注目を集めています。
実際に入居するご夫婦の言葉が印象的でした。
「部屋を出て、エレベーターで降りれば、楽しいことがたくさん待っています。
でもこうした暮らしも、健康で元気だからこそ楽しめるのではないでしょうか」
将来に備え、元気なうちに
自分らしく過ごせる居場所探しを始めてみませんか。
インテリアデザインは利用者の目に触れ、手が届く空間である。環境を整え直接五感にはたらきかけ、安心を届ける力がある。本書は主に病院と、高齢者、障害者、子どもを対象にした福祉施設において、療養環境や居住環境を向上させるインテリアデザインについて紹介する。
I 病院のインテリアデザイン
病院の第一印象はエントランスで決まる/気候風土に寄り添う病院/原風景を形にする/ヒューマンスケールな空間/ランドマークで迷わない/色が有効に働く・・・他
II 福祉施設のインテリアデザイン
玄関は混乱をなくし安全を確保/障害を際立たせない/障害特性に対応した食堂/入居者のニーズに合わせた居室/訓練・作業室/階段室で気持ちや行為を切り替える・・・他
ロゴづくりから、システムづくりへ。
絶えず変化し続けるこの世界では、堅固なものはすべて壊れる運命にあると思ったほうがいい──デザイナーはこれまでに学んできた静的なアプローチを捨て、ロゴに固執するのをやめて、フレキシブルなシステムを想像しなければなりません。フレキシブル・デザイン・システムは、あらゆるメディアに適用するデザインのアプローチです。
現代のビジュアル・アイデンティティは、企業に限らず、組織、イベント、人物、プロダクト、あらゆるもののために作られます。インタラクティブなコミュニケーションや、動画を含むさまざまなフォーマット上で、一貫して「それらしく」機能する必要があります。デザインに体系的にアプローチすることで、無限に増え続ける展開をサポートできる、大きな基盤を作れることに気づくでしょう。
静的なものからフレキシブルなものへ、多感覚で多次元のものへシフトすることで、さまざまなメッセージを、さまざまな場所で、さまざまな受け手に対して、臨機応変に発信できるビジュアル言語(=システム)を手に入れることができます。本書では、それを可能にするデザインのアプローチを授けます。10年の研究と20年の実践を経てつくられた本書は、すでに世界のデザインや、デザイン教育のカリキュラムを変え始めています。
社会デザインとは何なのか。本書では、日々思索を重ねてたどりついたその有りようがしたためられ、いっぽうでは実践のかたわら得られた教訓が語られる。わたしたちは多種多様な社会デザインの地平に立ちながらも、今後いかにして住みやすい社会をつくればいいのだろう。その重要なヒントをこの本からくみ取ってほしい。
第1章 子ども理解、「ぼくのぴったり」を見つけて
1 教室を飛び出してしまったのは……
2 大人が変わることから、子どもの力が見えてくる
3 救いを求めている子 パーソナルデザインへの覚醒
4 求められる「ぴったりのノウハウとコツ」
5 子どもを捉える(巡回相談の視点を参考に)
6 発達障害の理解(ADHD・ASD・LD の特性)
7 「 ぼくらしい輝き」の成長プロセスへ(パーソナルデザイン)
第2章 「活動」を育てるユニバーサルデザインとちょいサポ
1 みんなが活動しやすいユニバーサルデザイン
2 ちょいサポで「小さなできた」を
3 わかりやすい指示
4 注意の集中・注意喚起
5 プロンプト(わかる、見える、残る手がかり)
6 ほめが生み出す力
7 OFF からON へ “ 小さなできた” を引き出すコツ
8 耳打ちのことばかけ(外側からの行動調整の支援)
9 実行機能「できそう」のちょいサポ
第3章 見つけた!「ぼくにぴったり」の学びのスタイル
1 子どもにとって、学びは今を生きる分かれ道
2 学びの過程におけるバリア対策
3 学びの特性の理解
4 学びの特性に合った学習スタイル
5 みんなの学び、ぼくの学び
6 個別学習における学びのコツ(通級指導など含む)
7 行動を調整する力(go/no-go 課題 コーディネーション運動)
8 書く力、聞く力、読む力(アカデミックスキル)
9 されど漢字、漢字学習のコツ
10 気持ちがわかってくる、文脈の読み取り
11 計算(繰り上がり、繰り下がり、小数のわり算)
12 算数 文章題理解への方策
13 図形・作図(実行機能が求められる学習課題)
14 わかりやすい、役立つプリント学習に向けて
15 苦手分野の学びを充実させるコツ
16 授業には、谷あり、山あり、それが育ちへ
第4章 自我、セルフコントロールの育ち
1 サポートのフェードアウトと自我
2 子どもの考えと力を引き出す「合いの手」
3 手順(実行機能)が見えてくると、自分でだんだんとできるように
4 社会性と自我の育ち
5 気持ちを整えて(不安、怒り、もやもや、もどかしさの調整)
6 トラブルから修正の力を学ぶ
7 needs you(ぼくは、一人じゃないんだね)
8 自分ミーティング(ぼくの中のリーダー作り)
9 衝動性が強い子どものパーソナルデザイン
10 ぼくには、ぼくのスタイル(葛藤と自己実現)
世界的なデザイナー、コシノジュンコ氏による「教養新書」初の書き下ろしとなる本書は、ファッションから工業意匠、イベントプロデュースまでを手掛ける自身の「デザインの思想」を掘り下げる。天と地、人工と自然、光と影、四角と丸のように、それぞれが独立して混じり合わない「対極」を生かす「対極の思考」。文化と経済の共存共栄を目指しながら日本のアイデンティティー回復を図る「アール・フチュール(未来芸術)」の活動。余分な情報をそぎ落としてモノ・コトの核心に迫る「引き算の思考」。これらによって、自身のデザイン世界がどう豊穣になったのかを検証し、デザインの未来を予想する。友人の三宅一生、高田賢三両氏との親交、パリコレと社会主義諸国で開いたショーの舞台裏、コロナ禍における活動など、豊富なエピソードを交え、デザインについて「喜びと元気と未来を人びとに与える」「新しい生活を人びとに提案する」と言い切るコシノ氏。「カタチ、モノ、コトは、デザインを通じてのみ、商品・サービスから『作品』」に飛翔する」との言葉を受け止めるとき、彼女がなぜ「ファッションデザイナー」ではなく「デザイナー」を名乗ってきたかが理解できる。【帝京大学 創立60周年(2026年6月)企画】
まえがき/第一章 GENTENは原点、あるいはピュア/第二章 GENTENは現点、あるいは未来芸術/第三章 GENTENは玄天、あるいは共時的/第四章 GENTENは元填、あるいはプロポーズ/第五章 GENTENは現転、あるいはショー/第六章 GENTENは減点、あるいは引き算/第七章 GENTENは限展、あるいは新世界/第八章 GENTENは幻澱、あるいはコロナ禍/あとがきに代えて
チラシを作りたい!と思うけれど何から始めたら良いのか…。レイアウトや配色はもちろん、企画の立て方、スケジュールの組み方などチラシ制作に関するあらゆる疑問に答える一冊。
簡単3STEPで時短しながら、デザインのテクニックがどんどん身につく本。
もうデザイン迷子になりません!
ポスター、バナー、チラシ、POP、DM、雑誌、タグなど
さまざまな作例を通して、「いまいち」なデザインとその改善例を
紹介しています。
改善例はすべて3STEPで、シンプルだから
迷うことなくサクサクデザインが進みます。
時間がない…
アイデアが出ない…
デザインできたけどオシャレじゃない…
そんな悩みが解決します。
日本のビジュアルカルチャーをデザイン的な視点からテーマごとに地図にまとめ紹介するバイリンガルのガイドブック。デザイン専門誌「アイデア」の編集部と、国内外で活躍するグラフィックデザイナーたちが推薦する東京のデザインミュージアム、ギャラリー、デザインスポット・ショップなどを、推薦者のおすすめポイント付きで紹介。全ページ日英併記で外国人の方々にもお楽しみいただけます。