〈熱力学の方法を、平衡はもとより非線形性や不安定性をも含むあらゆる現象へ拡張できないであろうか? ……新しい「構造」は常に不安定性の結果として出現する。すなわちそれはゆらぎから生じるものである。ふつうはゆらぎが生じると、系をもとの乱れのない状態に戻そうとする動きが続いて起るが、新しい構造が形成される場合には、反対にゆらぎは増幅される。……安定性の理論を不可逆過程の熱力学に結びつけ、ゆらぎの巨視的理論を包含する一般化された熱力学を作り上げなくてはならない。〉
散逸構造の理論で、1977年、ノーベル化学賞を受賞したプリゴジンの、グランスドルフとの共著による初期の著作。開放系に現れる構造の問題を、非平衡熱力学の立場から、物理学、化学、生物学について、統一的な観点からの説明を試みる。
本書では現在の産業界の技術動向を考慮して、機械工学を学ぶ学生および一般技術者に必要な実験・実習をテーマに取りあげている。各章は機械工学の分野別に、材料工学、流体工学、熱工学、機械工学、メカトロニクス、機械工作、および数値実験などの分野から構成されており、各章のはじめにテーマがどの観点から選択されたのか、さらにはテーマ間の関連はどのように考えたらよいのかが丁寧に解説されている。
本書は,機械・航空系の大学生や技術者を主対象とした流体力学の教科書・入門書として,導入から粘性流体力学,圧縮性流体力学の基礎事項を網羅した。
第1部は流体力学の導入から始まり,静止流体の力学および質量,運動量,エネルギーバランス式に代表される流体力学の基礎方程式系を扱う。さらに,非粘性・非圧縮性の渦なし流れを対象に,複素関数論の基礎を用いて流れ場を記述する方法を述べる。
第2部では,第1部で学習した流体力学の基礎方程式系を,粘性・熱伝導性流体および圧縮性流体に応用する。具体的には,粘性・熱伝導性流体の力学として,熱の移動を伴う流れや境界層を扱い,圧縮性流体の力学としては,等エントロピ流れのみならず不可逆過程や熱移動を伴う流れ,衝撃波と膨張波,一次元非定常波動,乱流の基礎などを扱う。
クラシックは知の広大な世界への入り口だ! 社会学や文学、法律、美術、歯科医学など、さまざまな分野の専門家たちが、自身の活動領域と結び付けて語るクラシックの多面性と魅力。美に震撼したい者が未踏の世界への扉を開くための超知的クラシック評論。
はじめに 許 光俊
美術とクラシック 杉本のりひこ
クラシックの遺跡 大前田 青
クラシックとアイビーリーグ 高岡 明
〈私〉は、私という家の主人ですらない 丘沢静也
ブルックナーのヴァーグナー熱 須永恆雄
二十世紀思想から見た「クラシック音楽」--ドイツ語圏を中心に 初見 基
クラシック知性主義童話「太郎家の人々」 許 光俊
クラシック音楽にとって知性とはなにか 梅田浩一
音楽ジャーナリストの夢、情熱、危機 池田卓夫
缶詰の地獄ーーデジタルがクラシックにもたらしたもの 喜多見 慧
演奏解釈と法の解釈 高 秀成
クラシックと環境法 小島 恵
クラシックと会計学 城多 努
クラシックと社会学 若林幹夫
ファッションとクラシック 杉本のりひこ
音楽と歯科医学 麻生明彦
弦楽四重奏とその聴き手をめぐって 新谷 崇
スコットランドとクラシック 城多 努
音楽のウィーンーー倚音をめぐる二景 須永恆雄
お天気の科学としての気象学、気象の平均値としての気候学は、大気全般の基礎科学として大気科学と呼ばれている。大気現象を支配している太陽放射と地球放射、偏西風とジェット気流などの大気大循環について説明し、その循環を駆動する気圧と風の関係や地球の自転の効果を学習する。さらに、私たちにとって身近な雲と降水、積乱雲や雷、ヒートアイランド現象、地球温暖化の問題や気候変動、成層圏のオゾンホールの問題なども解説している。
1.地球大気の歴史 2.地球大気の鉛直構造と気温の南北分布 3.太陽放射と熱のバランス 4.気圧と風 5.地球の回転の効果 6.グローバルな大気循環 7.雲と降水 8.温帯低気圧 9.台風と熱帯低気圧 10.積乱雲の起こす嵐 11.日本の四季の気象 12.ヒートアイランド 13.天気予報 14.エルニーニョと大気海洋相互作用 15.異常気象と気候変動
大人気予備校講師が,これから物理の入試対策をはじめる人,物理に苦手意識をもっている人,もっと物理を好きになりたい人のために書いた,物理のノウハウをすべて注ぎ込んだ渾身の一冊です。
《3つのポイント》
【ゼロからていねいに解説】
超基礎からていねいに説明しているので,教科書なしでも無理なく学習できる!
【サクッと読んで結果が出る】
入試に絶対必要な重要事項と理解するべきところだけ,わかりやすく整理されているので,効率よく基礎力が身につく!
【図やイラストにも解説の書き込み】
図やイラストにも解説を書き込み,現象をイメージしながら学習できるので,理解しやすい!
※本書は2022年4月からの新学習指導要領対応商品(2022年4月以降に入学した高校生が対象です)
[熱編]
第1講 熱量と温度
第2講 気体の状態方程式と熱力学の第1法則
第3講 気体の状態変化
第4講 気体のモル比熱
第5講 気体の分子運動論
[電磁気編]
第1講 電場
第2講 電位
第3講 直流回路
第4講 コンデンサー
第5講 コンデンサーを含む直流回路
第6講 磁場
第7講 電磁誘導
第8講 コイルを含む直流回路
第9講 交流と電気振動
[原子編]
第1講 光の粒子性
第2講 物質波
第3講 核反応
本書は接着のなかでも、自動車の車体や航空機の胴体のような構造用の接着接合に焦点をあてた入門書である。接着のメカニズムや接着剤の種類といった基礎的な内容から、接着接合の耐久性をどのように評価するのかといった実務に直結するような内容まで取り扱っている。さらに、類書では取り扱われることの少なかった、疲労やクリープなどの力学的負荷、および、湿熱にもとづく環境的負荷とが組み合わさることで生じる複合的な劣化についても丁寧に解説している。
これらの内容は、接着の研究に長年従事してきた著者による独自の実験データや観察結果を多数交えて紹介しているので、読者自身で実験を行う際の注意点や意識すべきポイントが具体的に理解できるようになっている。これから接着接合の研究を始める初学者はもちろん、経験豊富な読者でも新たな気づきや発見がある内容となっている。
古代ギリシャの哲学者へラクレイトスは、「なべての物は流れ、すべて〈ある〉はなく〈なる〉のみ」という有名な言葉を残した。本書の表題は、存在(ある)から発展(なる)への、つまりは可逆的な力学的世界観から不可逆的な熱学的世界観への転換を意味している。
古典物理学の三大支柱のうち、力学と電磁気学は、ある時刻における条件が与えられればその後の変化が確定的に決まるという意味で〈決定論的〉であり、また時間の向きを逆転してもそのまま成立するという意味で〈可逆的〉である。これに対し、熱力学は古典物理学においてきわめて異質的な存在で、その著しい特徴は不可逆性にある。熱現象に特有のこの不可逆性は可逆的な力学理論からどのようにして導出できるのであろうか。
本書は、非平衡熱力学の開拓者である著者が〈発展の物理学〉における自らの独創的業績の基礎を体系づけ、その哲学的意義を明示したものである。構想力に富む本書は、不可逆性への新しい視点を提供するとともに、物理学的世界観の変革への契機をはらむものとして注目を集めてきた。その後『混沌から秩序へ』を経て、〈複雑性〉の考え方につながる端緒となった著作である。
二級ボイラー技士試験の重要ポイントをマンガでわかりやすく解説!
ボイラー技士は、工場・病院・ビルなどボイラーをもつ多くの施設で必要になる資格です。
マンガは「サインはV」で有名な望月あきら氏が担当し、本文はボイラー試験対策書籍で多数の好著があり、自身も特級ボイラー技師である南雲健治先生とボイラー資格の多くの講座を担当する小谷松信一先生が丁寧に監修しました。マンガだけではなく、各章には練習問題を、巻末には本番を想定した3回分の模擬問題を掲載しており、この一冊で十分に合格できる内容となっています。
1章 ボイラーの構造
2章 ボイラーの取り扱い
3章 燃料および燃焼
4章 ボイラーに関する法令
練習問題 解答・解説
模擬問題(1)
模擬問題(2)
模擬問題(3)
模擬問題 解答・解説
二級建築士テキストの決定版!
二級建築士の試験は出題範囲が広く、受験者にとって各学科の要点を無駄のない方法で効率良く学習できるテキストが望まれています。そこで、合格のために必要な知識を簡潔にまとめ、最近の問題を取り入れた「テキスト+問題集型」のテキストとして発行するものです。
「統計力学」は物理の中では比較的高度な内容で,物性物理,素粒子物理,半導体工学などのために教えられることが多く,そこでは量子統計まで含んだ議論が行われることが多い。そのために,量子論を学ぶ理工系の学部3年以上の学習課題になっている。しかし,古典統計だけでもそのカバーする範囲は広く,特に化学や生物への応用例も豊富にある。本書は学部1年程度の力学,静電気学,数学(微分積分、確率論)の知識から,生体分子の統計力学を論じたものであり,特に確率論に基づく点がユニークである。統計力学の基礎的な問題に関してはさまざまな類書で十分に論じられているので,ボルツマン分布を基本的な確率分布関数として認めたうえで,それからどのように自由エネルギーやエントロピーといった,初学者に難しい概念を理解させることができるか試みている。その際に,いきなり一般化せずに,1次元系やブタンといったシンプルな系での議論を,かなり技術的な詳細に至るまで丁寧に解説しており,初学者には分かりやすくなっているものと思われる。また,統計力学をある程度以上分かっている読者にも,その説明法などで示唆的なところがあるだろう。また,本書を更に特徴付けているのは,通常の統計力学の議論は平衡系についてのもので終わることが多いが,最初からダイナミクス(動き)と統計力学の関係を自然なものとして導入していることである。本書の後半ではやや程度の高い確率過程論についても,生体分子の文脈で平易に論じている。この部分はいわゆる「非平衡統計力学」に関連する部分であり,その際に「経路の確率」という概念を導入している。これは現在盛んに研究されるようになった「レアイベント」と呼ばれる遷移現象を調べる際には基本となる概念であり,このことを議論している国内外の類書はないものと思われる。そこも本書の重要なポイントである。
エンジン開発の重要なポイントとなる筒内現象に焦点を当て、基礎理論と計測・シミュレーションの幅広い知識を学ぶ。
【主な目次】
第1章 イントロダクション
第2章 熱力学サイクルと燃焼
第3章 火花点火エンジン
第4章 圧縮着火エンジン
第5章 過給システム
第6章 シリンダ潤滑
第7章 噴霧特性の計測
第8章 エンジン筒内の計測
第9章 シリンダシステムの計測
第10章 エンジンの燃焼系開発とシミュレーション(CFD)
第11章 詳細化学反応計算
第12章 3Dシミュレーション
第13章 1Dシミュレーション
第14章 今後の展望
本書は理工系の読者を対象にした熱・統計力学の演習書.基礎から学期末・大学院入試までカバーできるような応用力が涵養できるように工夫されている.
【主要目次】熱力学を学ぶための数学/熱力学の基礎法則/熱力学の展開と応用/統計力学の基礎/古典系への適用/量子力学からの帰結/量子系への適用
熱力学を学ぶための数学/熱力学の基礎法則/熱力学の展開と応用/統計力学の基礎/古典系への適用/量子力学からの帰結/量子系への適用
好評書『変動経絡検索法〈VAMFIT〉』が、新版となってさらに内容が充実。VAMFITのすべてがわかる完全版!
●VAMFIT(Verification of Affected Meridians For Instantaneous Therapy)は経絡治療の基本寒熱証に対する本治法、およびその寒熱の波及部位から発生する主訴に関わる正経十二経、十八 絡脈、奇経八脈、十二経筋のすべてを包含した治療体系となっている。
●だれにでも短期間で身につけられる単純、明快、合理的な治療方法として、古典医学に根拠をおいて提示する一冊。
●新版では、既存の経脈では対応できなかった症例にも効果を発揮する「素経脈」の考え方を解説。奇経治療の内容も補足し、臨床でのさらなる活用が可能に。
【目次】
第1章 VAMFITへの導入
第2章 VAMFITの概説
第3章 VAMFITの実際(頸入穴VAMFIT)
第4章 霊背兪穴VAMFITと刺熱穴VAMFIT
第5章 VAMFITの応用
第6章 「素経脈」(正経十二経にも奇経にも属さない経脈)とその臨床
第7章 天・地・人のシステム(VAMFITと併用したい治療システム)
古典的な物体運動と同様,人工知能(AI)技術やビッグデータ解析などの近年発展著しい技術の根底にある原理を理解するには数理が必要である.自然現象を記述する微分方程式,フーリエ変換,変分法,超関数といった応用解析の手法を紹介し,その有用性を示すことで,明確な動機をもって数学を学ぶ機会を提供する.
光、振動、熱、電磁波などを利用した発電材料の特性を解説し、エネルギーハーベスティングを組み込んだデバイス設計と応用展開も詳述している。
エンタルピー、エントロピー、自由エネルギーなどのいわゆる状態量の数値に馴れ親しむことによって熱力学の真の理解がなされるとの著者の考えに則って、工学部の化学系の学生に実際に使える熱力学を教えることを目的として書かれています。