近年、アフリカ農村部では農業以外の経済活動の重要性が増し、生計の多様化が進展している。市場自由化やグローバル化のうねりのなかで、ザンビア南部農村の人びとが農業と非農業活動の間を行き来しつつ、流動的に生活を営んでいる姿を、中小都市との相互作用に注目しながら実証的に明らかにする。
「地域」のブランディングのために何が必要か。地域活性化策として注目を集める地域ブランディングについて、ビジネス・ブランディングとの相互関係を明らかにしつつ、その固有な手法・考え方を解き明かす。実務者にとっても示唆に富む、食文化資源を活用した多数の事例も紹介。
製造業における明治以来の国外技術導入は単なる模倣ではなかった。中国社会科学院世界経済与政治研究所の日本経済専門家がイノベーション経済理論を運用した独自の枠組みで産業経済史を繙き見えてきた日本のイノベーションとは。
これから資本主義は長期にわたって苦しみながら朽ちてゆくーこれまでの危機理論を検証しながら、民主政治の解体と資本主義の変容を洞察する。『時間かせぎの資本主義』の著者による資本主義終焉論の決定版。
“ちょっと奇妙な獣たち”の世界へ。日本初の有袋類の専門書。
妄想・幻聴・陰性症状に焦点化する「症状中心アプローチ」と、研究と実践の往還を重視する「エビデンス・ベイスト・プラクティス」を両輪とする「統合失調症のための認知行動療法(Cognitive Behavior Therapy for psychosis:CBTp)」。CBTp実践経験の共有、スーパーヴィジョン、臨床研究協力を目的とした「CBTpネットワーク」の到達点を、「早期介入」「触法事例」「地域支援」という3つのフィールドにおいて紹介する。ニーズや症状によって多様化する介入目標をいかに設定し、基礎と応用の多彩な技法をどのように活用していくのかー臨場感あふれるケーススタディを通じて、余すところなくCBTpのエッセンスを解説する臨床実践ガイド。
なぜタナゴは美しく多様なのか?いまや全国で絶滅の危機に瀕する日本のタナゴ類全種を写真・図あわせて684枚の圧倒的なボリュームで紹介。保全に役立つ系統や生態についての最新情報が充実。
新型コロナ対応に奮闘した島根県からの報告を緊急掲載!
●人口減少,高齢化,医師の地域偏在など,さまざまな課題が山積する地域医療
●自治医科大学学長・永井良三氏 編集のもと,地域医療の最前線に携わるエキスパートが解決に向けた取り組みを解説!
●Withコロナ時代の地域医療と医師育成を展望する一冊
【目次】
【書き下ろし】新型コロナウイルス感染症と地域医療─地域における広域連携と急性期病院の役割
1.地域医療政策の動向─地域医療構想,医師偏在対策,医師の働き方改革を中心に
2.地域連携の諸展開
3.特定行為研修修了看護師がこれからの地域医療にもたらすもの
4.最近の地域人口の動向─続く大都市部への人口集中
5.地域医療構想
6.行政とへき地・地域医療体制─これまで,そして今後に向けて
7.住民参加の地域医療
8.ソーシャルキャピタルと地域医療
9.地域医療にかかわる医師育成─Withコロナ時代の多様なニーズにも対応できる柔軟な医師育成
10.地域枠制度
11.地域医療とワークライフバランス
12.地域医療と災害医療─その考え方と接点
13.地域医療と文化人類学
14.ビッグデータから眺める地域医療
15.公共哲学としての地域医療
16.地域医療における総合診療医の自己完結性
「環境」「廃棄物」「エネルギー」「地球温暖化対策」に関わる全てのひとへー。「3R」と「低炭素社会」を学び、持続可能な社会へ。最近のSDGsへの取組み、食品ロスやプラスチック問題などの新たな課題をふまえ大幅に改正した。家庭や地域社会から国際社会まで、全てのリーダー必読のテキスト。
本書は、日々の経営環境が激変し不確実性が高まるなかで、利益の最大化に管理会計がどう活用されてきたかを、福井県の総合繊維メーカーであるセーレン株式会社の事例研究をもとに明らかにしている。加えて、本書にはセーレンにおいて実際に使用されている各種フォーマットや業績評価書が数多く示されている。そのため、具体的な企業活動をイメージしながら理解することができ、実務的にも有用である。創業130年を誇る企業における管理会計のエッセンスが詰まった書。
●白血病は速やかな診断と治療の導入が重要な役割を果たす疾患である.古くから細胞形態に基づいた診断法が確立されてきたが,近年では遺伝子異常やゲノム解析が診断に大きく寄与するようになっている.
●最近ではAMLに対し,遺伝子変異を標的とした治療薬が臨床に導入されつつある.さらに,ALLの一部に対し,新たな抗体医薬や免疫細胞治療が有望な効果を持つものとして注目されている.
●白血病の治癒率の向上を目指した治療における進歩は目を見張るものがある.本特集では,特に注目を集めているトピックについて,各領域のエキスパートの先生方に最近の知見をわかりやすくまとめていただく.
白血病各論
1.WHO分類(2017年版)における白血病の分類
2.急性白血病の分子病態
3.急性白血病のゲノム異常─小児と成人の特徴
4.成人急性白血病の疫学と診断
5.小児白血病における遺伝性素因
6.思春期若年成人(AYA)世代急性白血病の特徴
7.急性骨髄性白血病(AML)に対する分子標的薬の展望─FLT3阻害剤とIDH阻害剤
8.フィラデルフィア(Ph)染色体陽性急性リンパ芽球性白血病(ALL)の特徴と治療
9.急性リンパ性白血病に対する抗体医薬の臨床効果─ブリナツモマブ,イノツズマブ・オゾガマイシン,リツキシマブ
10.急性リンパ性白血病に対するCAR-T細胞療法─その現状と展望
11.慢性骨髄性白血病(CML)に対するチロシンキナーゼ阻害薬の多様性と治療選択
12.チロシンキナーゼ阻害剤によるCML治療の効果判定法と服薬中止の可能性
13.白血病に対する同種造血幹細胞移植
14.白血病治療後のサバイバーシップ
トピックス
15.Ph-like ALL─位置づけと今後の展望
16.急性リンパ芽球性白血病(ALL)に対する治療法─ネララビンとクロファラビンの臨床効果とその役割
17.微小(測定可能)残存病変(MRD)を指標とした成人Ph陰性ALLの治療
18.人工知能を用いた白血病診療の可能性