本書は、研究者へのワーク・ライフ・バランス支援について、日本社会のジェンダー規範から議論する。大学にとどまらず、支援される側/支援する側の両方から、ジェンダー平等な職場づくりを考える一冊である。
「女性研究者支援」としてスタートした現在の研究者支援には、支援対象を女性に限定することで「女性=ケアを抱える存在」とみなすことにつながる、ケアを抱える男性研究者は「マジョリティの中のマイノリティ」であり「男性=ケアを抱えない存在」とみなされがちである、というジェンダー規範がみられる。そのため今後は、性別に関わらず「ケアを抱えた研究者」への支援にしていく必要がある。
2000年代に新しく大学に現れた、支援する側のコーディネーターという職業についても、その専門性や身分について学術的に考察している。コーディネーターは社会学的視点とジェンダー視点を活かす専門職として、学内外で活躍できる存在になっていくだろう。
はじめに
本書の視角 ワーク・ライフ・バランス支援とジェンダー
第1部 日本の大学における研究者のワーク・ライフ・バランスとジェンダー
第1章 文部科学省による女性研究者支援政策とジェンダー規範
第2章 大阪府立大学における研究者のワーク・ライフ・バランス支援とジェンダー規範
コラム1 男性研究者への支援の視点「マジョリティの中のマイノリティ」
第2部 大学の研究者支援を支える専門職としてのコーディネーター
第3章 大学のジェンダー平等を推進するコーディネーターという専門職
コラム2 「女性研究者支援のための担当者自主学習会」の挑戦
「つながることの意義ーこれまでに何を得たか、そしてこれから」
宮崎大学 清花アテナ男女共同参画推進室 清水 鈴代
「コーディネーターという仕事と自主学習会について
-たった一人のための支援であったとしても」
群馬大学 ダイバーシティ推進センター 長安 めぐみ
第4章 親支援に必要な社会学視点とジェンダー視点
おわりに ワーク・ライフ・バランス支援を女性支援からジェンダー平等なケア支援へ
参考文献
執筆者紹介
トラウマという概念がどのような歴史的経緯を経て成立したのか、また、それが文化、社会的にどのように理解され、表現されてきたのか。さらに、トラウマを典型とする社会的苦悩が宗教や文化的実践においてどのように克服されてきたのかを、文化人類学をはじめとする人文・社会科学的な視点から、多角的かつ総合的に考察する。
はじめに
序 章 いま、トラウマを考える [田中雅一]
第1部 概念の歴史
第1章 トラウマと精神分析
ーフロイトにみる「外傷」概念の分裂 [立木康介]
第2章 プレ・トラウマティク・オーダー
ー現代の一般化したトラウマについての試論 [上尾真道]
第3章 出来事とトラウマの在り処
ートラウマ論が示す歴史の方法論をめぐって [直野章子]
第4章 トラウマと日本社会 [樫村愛子]
第5章 東日本大震災のトラウマの外と後でー「こころのケア」を超えて [花田里欧子]
第2部 性と家族、共同体
第6章 社会性の条件としてのトラウマ
ーイヌイトの子どもへのからかいを通した他者からの呼びかけ [大村敬一]
第7章 アダルト・チルドレンの苦悩と回復 [木下直子]
第8章 女性への暴力、虐待、性暴力 [田中雅一]
第9章 トラウマ化された病い
ー韓国社会におけるがん・乳がんをめぐる事例から [澤野美智子]
第10章 トランスジェンダーとトラウマ [高垣雅緒]
第11章 日本の都市部におけるHIV-シンデミクス理論を用いた文化人類学的分析
[アンソニー・ディステファノ(桜井良太・萩原卓也 訳)]
第12章 クィアな記憶の継承ー森井良「ミックスルーム」論 [岩川ありさ]
第13章 スピリチュアリティのもたらす癒し
ー「トラウマ」からの回復と人と人とのつながり [河西瑛里子]
コラム 女性のトラウマ経験と文学
-インド・パキスタン分離独立時の記憶と創作 [常田夕美子]
第3部 他者/死者とともに生きる
第14章 トラウマと時間性ー死者とともにある〈いま〉 [松嶋 健]
第15章 生き延びてあることの了解不能性から、他者とのつながりの再構築へ
ーインド・パキスタン分離独立時の暴力の記憶と日常生活 [田辺明生]
第16章 大きな物語に抗するー災害の経験と記憶 [金谷美和]
第17章 トラウマから架橋へ
ー玉砕戦生還者の記憶がひらく新たな回路 [西村 明]
第18章 痛みを抱えた者が死ぬための場所
ー訪問看護ステーションひなたの看取りの経験 [西 真如]
第19章 喪われた声を聴きなおす
ー追悼ー記念の限界と死者との共在 [石井美保]
索 引
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I 総論
1.医学教育における病理学(笹野公伸)
2.細胞増殖,細胞傷害と細胞死(佐々木功典)
3.細胞変化と疾患(八木橋操六)
4.組織修復と再生(加藤光保)
5.循環障害(高松哲郎)
6.炎症ー炎症の発生機序と過程(澤井高志)
7.感染症(内藤 眞)
8.免疫異常(外丸詩野,笠原正典)
9.腫瘍
10.小児病理(赤坂喜清)
II 各論
11.循環器(居石克夫)
12.呼吸器(松原 修)
13.消化器
14.内分泌系
15.泌尿器系(長嶋洋治)
16.女性生殖器
17.男性生殖器(内田克典,白石泰三)
18.造血器(吉野 正)
19.運動器(長谷川 匡)
20.皮膚(三上芳喜)
21.脳ー神経系(澤田達男)
22.臨床医学としての病理学
付章 剖検・標本作製・人体正常臓器重量(大西義久,福田剛明)
1200万人の生活を支える水源である淀川を「流域」としてとらえると、人びとの多様な暮らしや文化、自然のあり方が浮かび上がってくる。淀川流域のいま・過去・未来を、SDGsの視点で眺めてみよう。地域をグローバルに考える糸口が見えてくる。
はしがき
序 章 淀川流域のいま・過去・未来とSDGs 後藤和子
第1章 将来の淀川流域の洪水対策としてできることとは何か? 石田裕子
第2章 水辺を楽しく利用するためにはどうすればいいか? 石田裕子
第3章 「森林の豊かさ」とは何か? 手代木功基
第4章 淀川上流に新たなダムは必要か? 鳥谷部壌
コラム1 治水事業にみる日本の国際貢献 河原匡見
第5章 災害激甚化時代における洪水防御のあり方とは? 鳥谷部壌
第6章 文化と経済の相乗効果とは? 後藤和子
第7章 なぜ人は水辺に集まるのか? 小林健治
第8章 淀川の風景遺産とは何だろう? 加嶋章博
コラム2 萱島 高度経済成長期の負の遺産と地域資源 加嶋章博
第9章 淀川流域の文化遺産をいかに活用すべきか? 赤澤春彦
第10章 都市農業とは何だろう? 中塚華奈
第11章 淀川の左岸と右岸でどう違う? 八木紀一郎
コラム3 淀川流域の地域支援のあり方 久保貞也
第12章 若年層と女性就業者の流れは淀川流域をどう変えるのか? 朝田康禎
第13章 産業連関表からみる淀川3市の違い 郭進
第14章 淀川流域の魅力を発信するにはどうすればよいか? 増田知也
第15章 大阪湾はお魚よりもプラスチックごみのほうが多いって本当? 鳥谷部壌
あとがき
生命の“質”から生活の“質”へ。戦前の人口の“質”に関する論議から戦後の人口論まで、人口問題と社会政策をめぐる日本的系譜の全体像に迫る。
地域にはさまざまな役職があるが、みずから進んでやりたいという人はまれであって、多くは回り番であったり、あて職であったりすることがほとんどだ。そのような「普通の地域」「普通の人」の地域事例というものはあまり取り上げられることがない。本書は全国8事例から「やる気」と動機と活動の関係から分析。誰もが、地域づくりに参加し、活動の支え手になれる方法を探究したユニークな地域づくり論である。
第1章 地域づくりの「やる気学」の必要性 山浦陽一
第1部 事例編
第2章 ため池管理の「やらされ感」を自己調整する「意義づけ」 柴崎浩平
第3章 地域福祉活動への参加を持続させる「ごちゃまぜ」動機 山浦陽一
第4章 草刈り隊への参加動機の「複線化」 木原奈穂子
第5章 農泊受け入れ家庭のやる気と「心からの交流」 須藤珠里・筒井一伸
第6章 学びの場でそよ風のような地域づくりを育む場を育む「まじりあう時間」 中川秀一
第7章 地域おこし協力隊の活動を円滑にする「他者志向」 高田 晋史
第8章 想定外の役割を前向きに受け入れる「お役目」思考 安部梨杏
第9章 集落営農法人の先代の心理的葛藤を緩和する「出番と目線」 高田晋史
第2部 考察編
第10章 「やる気学」の2つの枠組みと「活動クラフティング」 山浦陽一
第11章 若いみんなの「自分起点」参加と欲求理論 中塚雅也
第12章 「関係系」動機によるやる気の持続モデル 内平隆之
第13章 リーダーの4つの役割と地域学の未来 山浦陽一
日本の科学技術分野のジェンダー平等が進まないのは、本気度が足りないからである。本書は、日本、欧米諸国、中国における科学技術分野の女性参画拡大政策を、統計データや口述史、インタビューを通して分析。日本の現状と課題を描き出し、これからの科学技術やジェンダーを展望する。
★第6回「書店員が選ぶ今年の本」選出(自己啓発・経営、経済、科学部門/韓国書店組合連合会発表)
★寄せられた賛辞
“女性の経験と共にあるさまざまな議論が複雑に入り混じった科学の話を読んでいるうちに、私自身も、科学と女性が出合うことで、目の前の壁を飛び越えられる日が来るかもしれないと夢見るようになった。”--キム・チョヨプ(韓国SFの俊英)
“我々が今まで男性の立場から科学をしてきたことに気づかされた。(…)女性が参加し、女性の観点で創造されるフェミニズムと科学技術の研究は人類の希望だ。”--チャン・ハソク(科学史・科学哲学者/ケンブリッジ大学教授)
★本書の内容
受精は、能動的な精子が受動的な卵子を捕獲する過程ではない。
卵子凍結はあるのに、男性のための精子凍結がないのはなぜ?
アシスタントロボットが「女型」である理由とは?
本書は、かつて科学者になる夢をあきらめた著者が、フェミニズムと科学技術社会論に出合い、憎んでいた科学と「和解」し、女性の観点から科学を見つめ、科学の観点から女性の体と経験を理解しようとした思索の軌跡をまとめたものだ。
“私は、科学と分かり合えなかった経験のある人たち、そのせいで科学の本にはなかなか手が伸びないという読者を思い浮かべながら本書を執筆した。ほかでもない、私がそういう人間だったからだ。”(「はじめに」より)
本書の探究は、「子どものような純粋無垢な好奇心」からばかり出発するわけではない。その出発点は、卵子凍結について悩むことかもしれないし、高校を卒業してすぐに受けた二重手術かもしれない。うつ病になること、摂食障害になること、妊娠とキャリアについて考えること、無責任な父親について考えること、かもしれない。さまざまな要素が混ざり合う、複雑な個人の暮らしから、本書は話を始めていく。
客観的で普遍的で価値中立的であることを装いつつ、じつのところ女性について無知だった科学にかけられた「呪い」を解き、「よき友」として付き合っていくためのエッセイ集だ。同時に、理系への進学を検討している学生や、その子らを見守る大人たちにもおすすめしたい。
“科学が本当の意味で変化するためには、賢い女子学生ではなく、平凡な女子学生こそもっと必要なのだ。(…)科学者や工学者になりたいという女の子や青少年が周囲にいたら、めいっぱい励ましてあげてほしい。(…)「実力さえあれば女でもなんだってできる」といった言葉の代わりに、「今までそこそこしか勉強してない男子学生だって科学者になれたし、科学界の80%に所属できているんだよ」と付け加えてあげてほしい。”(「おわりに」より)
歴史的には上流階級の男性権力の空間であったガーデンと、労働者階級の男性の肉体労働であったガーデニングの世界は、いかにしてジェンダーと人種の多様性を獲得したのか。英国園芸史における女性ガーデナーの誕生と活躍から、現代のガーデンセラピー再評価までを、豊富な視覚資料とともにたどる。
プロローグ
1 神話の世界から一八世紀における女性、植物、ガーデン
第1章 花の女神フローラーギリシャ・ローマ神話にみる花、女性、そして春
第2章 中世ヨーロッパにおける修道院の庭園ー修道女とハーブガーデン
第3章 ルネッサンス以降の荘園領主の庭園ー女主人とウィーディング・ウィメン
第4章 イギリス一八世紀における知の目覚めー女性と自然科学と庭園
2 一九世紀における園芸学の流行と女性
第5章 大英帝国における女性、植物学、園芸学
第6章 園芸学の発展と女性による植物研究
第7章 女性植物学画家の誕生と確立ー美術学校の創設と流行
第8章 女性によるガーデン・ライティングージェーン・ラウドンと園芸雑誌
第9章 コテージガーデンの流行とアーツ・アンド・クラフツ運動ーガートルード・ジーキルの庭園哲学
3 一九世紀における園芸学校設立と女性ガーデナーの誕生
第10章 女性高等教育の扉への道のり
第11章 園芸学校の誕生と発展ースワンリー園芸学校と園芸教育
第12章 中流階級女性のフィニッシングスクールとしての園芸学校ースタッドリー女子園芸農業学校
第13章 女子園芸学校の確立と女性ガーデナーの誕生ーウォーターペリー女子園芸学校
第14章 園芸資格と新たな継続教育における園芸教育ーケイぺル・マナー・コレッジを中心に
4 一九世紀後半から二〇世紀中葉における女性とガーデン
第15章 住居改革と環境改革ーオクタヴィア・ヒルとヘンリエッタ・バーネット
第16章 ガーデンシテイ・ムーブメントからブリティン・イン・ブルームへ
第17章 世界の植物収集と女性の園芸家ーエレン・アン・ウィルモットの世界観
第18章 女性によるガーデンデザイン
第19章 ヴィタ・サックヴィル=ウェストのシシングハースト・カースル・ガーデン
第20章 シシングハースト・カースル・ガーデンの二人の女性ヘッドガーデナー
5 ウィメンズ・ランド・アーミーと女性園芸家の活躍
第21章 第一次世界大戦とウィメンズ・ランド・アーミーの誕生
第22章 第二次世界大戦における新たなウィメンズ・ランド・アーミー活動
第23章 ウィメンズ・ランド・アーミーと女性地位向上への道のり
第24章 ランド・ガールズと女性専門家たちの遭遇
第25章 戦争中のキューガーデンズにおける女性ガーデナーとウィメンズ・ランド・アーミーの遭遇
6 二〇世紀後半から二一世紀における多様な女性ガーデナーたちの挑戦
第26章 一般住居のガーデンづくりーマージェリー・フィッシュの世界観
第27章 新たな世代の女性ガーデナーの可能性
第28章 女性ヘッドガーデナーの軌跡
第29章 人種および性の多様性とガーデナー
第30章 分断から共生へーセラピーとしてのガーデニング
エピローグ
キミの青春のKey Wordが…キミの人生のKey Wordになる!
大韓民国臨時政府の設立から100年を迎えたが、その資料は少ない。本書は、臨時政府と国内の独立運動家たちの姿を、生活と運動を共にした女性の目をとおして生々しく描いた回想録であるとともに、臨時政府についての歴史的にも貴重な資料である。
出版にあたって 拙いことを知りつつもすべてを語る言葉[鄭靖和]
1.北に行く夜行列車
2.鴨緑江を越える
3.逮捕
4.一九二〇年代の上海
5.上海脱出
6.燃えあがる中国大陸
7.水の上の亡命政府
8.花灘渓の青き流れ
9.朝鮮義勇隊と光復軍
10.重慶の臨時政府の人びと
11.大陸を濡らした血と涙
12.日本の降伏
13.祖国へ向かう道
14.喜びと悲しみの地
15.民族は分裂し……
16.北から来た人
17.監獄生活
18.明け方の引越し荷造り
母について 時代の呼び声に両手を合わせて[金滋東]
鄭靖和年譜
訳者あとがき 小さな声で語りつがれる人びとの記憶[姜信子]
生存を賭けた共同性の創造/想像とは何か?トランスナショナルな移動をなすコリアンの歴史と現在。
わが国を代表する第一人者が総力を結集。基礎から日常診療の最前線まで泌尿器科学の精髄を、この1冊に凝縮。日々泌尿器科学の研鑚をつむ専門医、泌尿器科を目指す研修医の必携書。
生物学的精神医学と精神病理学は、精神医学を支える二本の大きな柱である。本書では、著者が最も学問的関心を寄せる統合失調症の妄想論を中核として、幻聴の臨床研究、昨今の操作的診断に対するアンチテーゼから、ワイツゼッカーの主体概念についての考察など、日常臨床のフィールドを総合病院とする著者の境界的クロスカルチュラルな刺激的論考が展開される。現場からのフィードバックによる精神病理学的理解の深化により治療の場を構造化し、精神療法的面接技術を応用発展させることを目指した試みと言えよう。
ディズニーランドを題材にマクロ/ミクロ経済学さらに経営学など多様な視点から具体的な事例を体感し、
経済学のおもしろさや研究することの楽しさを伝える。
ディズニーの実際から経済学の基礎を学び、広げ、深めるための入門書。
はじめに
序 章 一人勝ちのディズニーリゾート
コラム 東京ディズニーリゾート入園者の特徴
第1章 レイアウトの工夫(建築学)
第2章 ディズニーランドの歩み(日本経済史)
コラム 会社の種類
第3章 株価はどう動くか(株式市場)
コラム 新聞の証券面の見方
第4章 東京ディズニーランドのサービス(人事管理)
第5章 値上げや割引はどのように決めるのか(価格戦略)
第6章 消費行動の分析(効用の最大化)
コラム ジャングルクルーズはどこのジャングルか?
第7章 企業行動の分析(利益の最大化)
第8章 テーマパークとレジャー(観光学)
コラム 東京ディズニーリゾートの混雑分析
第9章 世界のディズニーランド(国際経済)
コラム トムソーヤ島とミズーリ州
コラム 為替レートで変わるチケットの割安感
第10章 財務データからみるオリエンタルランド(会計学)
コラム ディズニーランドと住所
第11章 テーマパークの戦略(企業戦略)
コラム 覇権国家オランダ
第12章 「お姫様」と女性の社会進出(ジェンダー論)
コラム グリム童話とのちがい
第13章 ディズニー・キャラクター(知的所有権)
第14章 日本の将来とディズニーランド(将来予測)
第15章 経済学用語集(経済学)
あとがき
巻末資料
世界中のキャリア女性が読んでいる「女性のためのお金学」集中講義。現代ほど女性が自分で財産管理をする能力が問われている時代はありません。経済的に自立し、パワフルで素敵な女性になるために。
格差、貧困、福祉、労働…、いま日本において緊急かつ最重要の問題をめぐる、ベテランと新鋭、二人の経済学者による白熱の対話。徹底した議論の先に見える未来とは何か。