超高齢社会を迎えているわが国では,慢性期医療のニーズは高まるばかりである。しかしながら,実際はほとんどの医師が急性期病院で卒後研修を行うため,慢性期医療に詳しい医師は非常に少ない。この状況を打破するべく,慢性期病院として全国に27病院を傘下にもつ平成医療福祉グループのノウハウを詰め込み,慢性期医療のすべてを網羅した教科書として刊行するのが本書である。
急性期病院では完治を目指して検査や治療を行うが,慢性期病院では高齢患者に対する栄養管理,QOLの保持,合併症の対応などが行われる。また,高齢者特有の感染症や認知症などについての知識も要求される。実際の慢性期医療現場で要求されるのは,既存の教科書にあるような老年医療の理論ではなく,より実践的なノウハウである。
「診療」「リハビリテーション」「看護,介護」「薬剤」「栄養」まで,慢性期医療のすべてをこの1冊でマスターしてほしい。
ICUで必ず押さえておきたい4つの人工呼吸管理症例(肺炎・敗血症性ショック、ARDS、COPD、術後呼吸不全)に沿って、医師、看護師、臨床工学技士、理学療法士、薬剤師が、何を見るか、どう動くかを徹底解説。Dr.讃井の集中治療哲学が随所にあふれる一冊!
ER型救急医による高齢者救急診療の指南書!!好評本『ERのTips』(2016年3月発刊)では取り上げなかった、ER特有の思考戦略についてまとめるシリーズ本の第1弾!豊富なエビデンスと臨床経験が導く、基礎からディープなレベルまでを身につけたい研修医・内科当直医へ。
医師となって初めて患者さんを担当すると、多くの課題に直面します。どんな食事をオーダーすればいいのか、食事ができないとき、食事だけでは足りないときに静脈栄養のメニューはどのように組むのか、経腸栄養剤や流動食はどのように選択し、どのように使用するのか…。それらの課題を解決し、疾患・病態に応じて食事療法、経腸栄養、静脈栄養を実践するための知識を分かりやすく解説しました。(まえがきより)
★研修医のための入門書。病棟ですぐに役立つ栄養療法の基礎知識をまとめました。
★種々の病態に応じた処方を紹介。輸液・栄養剤の選び方・使い方を分かりやすく解説しました。
★無料の電子版が付属。巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます。
第1章 食事・栄養療法の基礎知識
栄養アセスメントの方法
低栄養に対する考え方
エネルギー過剰に対する考え方
ビタミン・ミネラル
投与経路の選択
輸液製剤の種類と選択
経腸栄養剤の種類と選択
第2章 病態に応じた食事・栄養療法の実践
糖尿病
脂質異常症
高血圧
心不全
COPD
誤嚥性肺炎
クローン病
潰瘍性大腸炎
消化管術後
急性肝炎
慢性肝疾患
急性膵炎
慢性膵炎
CKD
透析
脱水
重症患者
脳血管障害
悪性腫瘍
周術期
サルコペニア・フレイル
褥瘡
第3章 静脈栄養の合併症と対策
カテーテル関連血流感染症
機械的合併症
高血糖・低血糖
高TG血症
リフィーディング症候群
第4章 経腸栄養の合併症と対策
胃食道逆流・誤嚥
下痢
便秘
低ナトリウム血症
ビタミン欠乏症
チューブ・カテーテル関連合併症
皮膚トラブル
直感的に理解できるよう豊富なイラストを使って、難解と思われがちな病理学をわかりやすく解説。総論では病気の基本概念を理解し、各論を通じてより深く総論を理解できるように配慮。Nursing Eye(看護の視点)で臨床との関連をフォローした。
はじめに…3
病理学総論
1、 病理学入門…12
2、 先天異常…14
3、 代謝障害…26
4、 進行性病変…42
5、 循環障害…48
6、 炎症…60
7、 免疫病理と感染症…66
8、 腫瘍…80
病理学各論
1、 循環器疾患…100
2、 血液・リンパ系臓器疾患…124
3、 呼吸器疾患…134
4、 消化器疾患…152
5、 泌尿器疾患…186
6、 男性生殖器疾患…198
7、 女性生殖器および乳腺疾患…202
8、 内分泌疾患…216
9、 運動器疾患…226
10、 皮膚疾患…236
11、 神経疾患…240
病理解剖と病理検査…252
参考文献…254
索引…255
日本の子どもは諸外国に比べ睡眠の問題を抱えていることが多く,特に発達障害のある子どもは睡眠障害の有病率が高いとされる.本書はそんな発達障害のある子どもの睡眠について,各ライフステージにおける日常生活に着目しながら,多角的に解説.発達と睡眠の関係を示した総論に始まり,発達障害のある子どもが抱えがちな睡眠の問題,よりよい眠りを得るためのヒント,問診,検査,新規治療法など様々な話題を豊富に詰めこんだ.
この30年の研究の発展により,めざましい発展をとげている数理人口学.年齢構造を考慮した人口・生物個体群ダイナミクスの数学的理論を主題とした,世界で広く読まれている基本書をベースに,最新の研究の発展を考慮して内容・文献を補完した待望の日本語版.
第1章 線形理論の基礎
第2章 線形理論の諸発展
第3章 非線形モデル
第4章 平衡点の安定性
第5章 大域的挙動
第6章 年齢構造をもつ人口における感染症流行
第7章 感染症流行における感染年齢構造
付録
本書は,Mimmo Iannelli、 Mathematical Theory of Age-Structured Population Dynamics (Giardini Editori e Stampatori in Pisa、 1995)の全訳をベースに,加筆修正したものです.
慢性活動性EBウイルス病(CAEBV)および、その類縁疾患であるEBウイルス関連血球貪食性リンパ組織球症(EBV-HLH)、種痘様水疱症リンパ増殖異常症(HV-LPD)、重症蚊刺アレルギー(SMBA)の4疾患からなる診療ガイドライン。2016年の初版発行以降、2022-2023年にはWHOリンパ腫分類が改訂され定義も新たになり、疾患名を国際的な診断名と合致させるため刷新。本疾患群の新知見が詰まった1冊です。
目 次
改訂にあたって
序文(2016年版)
◆ガイドラインサマリー
◆診療アルゴリズム
慢性活動性EBウイルス病(CAEBV)
EBウイルス関連血球貪食性リンパ組織球症(EBV?HLH)
種痘様水疱症リンパ増殖異常症(HV?LPD)
重症蚊刺アレルギー(SMBA)
◆略語一覧
第1章本ガイドラインについて
1.作成組織
2.本ガイドラインについて
第2章疾患の基本的特徴
1.慢性活動性EBウイルス病(CAEBV)
2.EBウイルス関連血球貪食性リンパ組織球症(EBV?HLH)
3.種痘様水疱症リンパ増殖異常症(HV?LPD)
4.重症蚊刺アレルギー(SMBA)
5.慢性活動性EBウイルス病とその類縁疾患の病理
6.慢性活動性EBウイルス病とその類縁疾患の位置づけとWHO分類との関係
第3章クリニカルクエスチョン(CQ)に対する推奨と解説
1.慢性活動性EBウイルス病(CAEBV)
CQ1 CAEBVの診断や病態評価のために行う定量PCRに用いる検体として,
全血と血清(血漿)のどちらが推奨されるか?
CQ2 CAEBVに薬物療法は推奨されるか?
CQ3 CAEBVに造血幹細胞移植は推奨されるか?
CQ4 全身症状や臓器病変のない時期のCAEBVに,薬物療法・造血幹細胞移植
などの治療介入は必要か?
2.EBウイルス関連血球貪食性リンパ組織球症(EBV?HLH)
CQ5 EBV?HLHの診断に行う定量PCRに用いる検体として,全血と血清(血漿)のどちらが推奨されるか?
CQ6 初感染EBV?HLHの治療開始基準として推奨されるものはあるか?
CQ7 初感染EBV?HLHにどのような薬物療法が推奨されるか?
CQ8 治療抵抗性のEBV?HLHに造血幹細胞移植は推奨されるか?
3.種痘様水疱症リンパ増殖異常症(HV?LPD)
CQ9 種痘様水疱症リンパ増殖異常症の診断に,どのような検体・手法を用い
EBVゲノムを検出することが推奨されるか?
CQ10 遮光は種痘様水疱症リンパ増殖異常症の予後の改善に有用か?
CQ11 ステロイド外用は種痘様水疱症リンパ増殖異常症の予後の改善に有用か?
CQ12 臓器病変のない種痘様水疱症リンパ増殖異常症に,薬物療法・造血幹細胞
移植などの治療介入は必要か?
4.重症蚊刺アレルギー(SMBA)
CQ13 重症蚊刺アレルギーの診断に,どのような検体・手法を用いEBVゲノムを
検出することが推奨されるか?
CQ14 重症蚊刺アレルギーでは,蚊刺を避けることが予後の改善に有用か?
CQ15 重症蚊刺アレルギーにステロイド内服は推奨されるか?
CQ16 臓器病変のない重症蚊刺アレルギーに薬物療法・造血幹細胞移植などの
治療介入は必要か?
文献検索式
索 引
多くの病気の根本的な原因は、過度なストレスにあります。
このことを理解すれば、病気になるリスクから逃れることができます。また病気になったとしても、軽い症状であれば自分の体の力で回復することができます。
本書では、ストレスが体に与える影響と、私たちの体の中で起こっていることとを、わかりやすく追っています。
病気になる原因と過程を学べば、体を守る基本が身につきます。
本書をご覧くださるみなさまが、病気から我が身を守る方法を学んでいただければと思います。
はじめに
第1講義 概論
1.免疫
2.ストレス
3.病気
4.病気から逃れる
第2講義 白血球の分類と感染症
1.赤血球と白血球
2.リンパ球の組織
3.リンパ球の分類
4.免疫反応の特徴
5. B細胞が分泌する抗体の種類
6.いろいろな感染症と戦う白血球
7.白血球の自律神経支配
第3講義 自律神経と内分泌
1.自律神経の働き
2.内分泌の働き
3.自律神経・内分泌系による白血球分布の調節
4.リズム(日内リズム・年内リズム)
第4講義 エネルギー生成系
1.真核生物のエネルギー生成
2.解糖系
3.ミトコンドリア系
4.体温
5.ミトコンドリアの共生した生物
6.年齢とエネルギー系のシフト
7.生殖
8.ミトコンドリアは刺激で数を増やす
第5講義 スポーツと健康
1.筋肉
2.エネルギー生成系と筋肉の関わり
3.筋肉が使うエネルギー
4.体温とミトコンドリア
5.赤筋の限界
6.運動不足の危険
7.年齢と運動
8.健康とのつながり
第6講義 医療について -多大な進歩と多少の問題ー
1.医療の進歩と拡大
2.医療の進歩進捗
3.医療を支える医学
4.薬剤
5.手術法
6.移植医療
7.医療の拡大が続く
8.健康診断
第7講義 免疫の二層性
1.新しい免疫系
2.新しい免疫系を構成する免疫臓器
3.新しい免疫系を構成するリンパ球
4.古い免疫系
5.古い免疫系の特徴
6.古い免疫系を構成するリンパ球
7.ストレスと免疫系の関係
第8講義 移植、妊娠、老化
1.移植と拒絶
2.妊娠
3.老化
4.移植のいろいろ
第9講義 生活習慣病
1.血圧
2.高血圧症
3.コレステロール
4.高脂血症と脂肪肝
5.糖尿病
6.がん
おわりに
索引
医師国試の過去問を1問1答化した短期集中型問題集。問題と解説を短く整理し、コンパクトにまとめました。出題数約30問の得点源・小児科の「弱点のあぶり出し⇒知識の補強」に!
総論1 成長・発達
総論2 栄養
総論3 主要症候とその病態生理
総論4 新生児
総論5 先天異常
総論6 治療
各論1 消化器疾患
各論2 循環器疾患
各論3 内分泌・代謝性疾患
各論4 腎・泌尿器疾患
各論5 免疫・膠原病
各論6 血液・造血器疾患
各論7 感染症
各論8 呼吸器疾患
各論9 神経・精神疾患
各論10 運動器疾患
各論10I 小児の新生物
女性のライフサイクル各期の健康問題、性と生殖のケアの基礎知識を詳述
●【2024年版改訂】「助産師国家試験出題基準 令和5年版」を踏まえて全面改訂。遺伝、ゲノム、性の多様性、プレコンセプションケアの内容を刷新し、国家試験を見据えた学習をサポート。
●女性のライフサイクル各期の基礎知識、そこで生じる健康問題とケアについて図解しながら解説。高度生殖医療など性と生殖をめぐる今日的課題、女性の生き方の変化について、幅広い知識が得られる内容。
獣医繁殖学者が科学と想像力で読み解く人と動物の性の真実と不思議。老いも若きも呼び覚ませ!人間本来の「性活力」。
子牛の獣医療に関する情報を網羅した産業動物獣医療関係者必携の一冊。
出生後から育成期における子牛の疾病に焦点を絞り、徹底解説した子牛の総合医学書決定版!
草食反芻動物という特異な解剖学的・生理学的特徴を有する牛には、他の単胃動物と同様の疾患に加え、それらの特徴に対応した異常病態が発現する。さらに、出生段階ではそれらの特徴はまだ機能しておらず、育成段階においてはその特徴的機能へ移行しつつある状態にある。本書は、子牛の様々な疾病を臓器・部位別に整理し、最新の知見に基づいて各疾病の病態から治療・予防までをわかりやすく丁寧に解説。臨床現場で必要となる各種検査や処置の方法なども詳しく説明した産業動物獣医療に携わる方必携の一冊。
[本書のポイント]
◆子牛の疾病を網羅!
疾病ごとに、背景、症状、病態、診断、治療・予防の5つの項目に分けて詳しく解説。子牛の疾病を中心に掲載しているものの、成牛の疾病についても触れており、幅広い情報を提供。各疾患に対応したカラーページでは、明瞭な写真を豊富に掲載し、理解に役立つ。
◆臨床現場で必須の検査や処置についても詳しく解説!
臓器別の疾病の解説だけではなく、子牛の病態診断に必要な検査・診断法や検体の採取・処置に必要となる保定方法、また特に子牛に対して必要とされる処置の手法の概要など、臨床現場で役立つ技術について解説。
◆薬剤一覧など、便利な付録が充実
主要な薬剤の投与量などをリスト化した便利な「薬剤一覧」のほか、出生後の各種血液検査における値の変化などを整理した「各種血液検査」、「略語一覧」を収録。
◆総勢64名の豪華執筆陣!
臨床現場の最前線で活躍している経験豊富な臨床獣医師、大学・研究機関の専門家による、64名の「知」を集結。
糖尿病学のなかでも特にわが国発の研究に重点を置いて重要な課題を取り上げ,専門的に解説したイヤーブック.今年もこの1年の基礎的研究,臨床・展開研究の成果等が18編の論文に凝集されている.糖尿病研究者のみならず,一般臨床医にとっても必読の書.
一時は「消えゆく疾患概念」と考えられていた気管支拡張症だが.欧米において嚢胞性肺線維症と関連しない症例の増加から大規模な患者レジストリへと進展し,近年目覚ましい研究成果をもたらしている.いまや呼吸器領域の一大カテゴリーとなった気管支拡張症について,欧米の最新知見を踏まえ,臨床像から病態,疫学,診断や重症度分類,治療と管理までを体系的にまとめた.