本書は、感染症疫学における数理モデルの先駆的研究を行なってきた執筆者陣により、斯学の基本的な考え方から最近の発展までを、具体的な事例を取り上げながら丁寧に解説・紹介した本邦初の成書であり、感染症の理論・予防・治療における数理モデルの利用に関心をもつ学生・研究者にとって必携の書である。
青少年の健康リスク行動、喫煙・飲酒・薬物・性行動・生活習慣について解説。全国の中学・高校生10万人規模の〈たばこ・アルコール〉のアンケートをもとにした実態・分析・対応策。2004年度調査結果表掲載、表・グラフ多数。
60回〜102回医師国家試験の一般問題と、臨床問題の中で診断をつければ一般問題の知識で解ける問題の選択肢を一問一答化した問題集。随所に関連事項の語呂をちりばめ、必修・禁忌肢に完全対応。
個体群ダイナミクスの基礎的な数理モデル、その数理モデリングの考え方は、集団生物学や個体群生物学の発展的・応用的な数理モデリングの基礎になっているばかりではなく、より広い数理生物学(Mathematical Biology)のさまざまな数理モデリングの基礎となっている。生態学に関わる問題はもちろんのこと、社会生物学、動物行動学、動物生理学、集団遺伝学、分子遺伝学、細胞遺伝学、細胞生物学、分子生物学、発生学などの生物学における他分野、医学・生理学、数理社会学、数理心理学、数理言語学などにおける問題に関する数理モデリングの基礎としての位置づけをも持っている。本書は、個体群ダイナミクスの数理モデル解析が歴史的に最も発展した生態学関連のトピックを中心に、近年ますます応用の進む疫学や免疫学関連のトピックも盛り込み、数理生物学の数理モデル研究の魅力を著した13人の執筆者によるモノグラフを編集した。
第1章 個体群動態の数理モデリング序論(瀬野裕美)
第2章 群集構造の安定性(中島久男)
第3章 時間遅れのモデリング(竹内康博・宮崎倫子・中岡慎治)
第4章 免疫ダイナミクス(竹内康博・梶原 毅・佐々木徹・岩見真吾)
第5章 構造化個体群ダイナミクス(稲葉 寿)
第6章 理論疫学:数理モデルによる感染症流行の分析(梯 正之)
第7章 植物個体群のダイナミクスと進化(高田壮則)
第8章 個体数変動の非線形時系列解析(酒井憲司)
第9章 生物個体群の絶滅リスク(松田裕之)
人差し指と薬指には神秘が隠されている。この長さの比が、持ち主の男らしさ・女らしさやセクシャリティにかかわっているのだ。それだけではない。性格や行動、ガン・心臓病・アレルギーなどの病気のかかりやすさにも関係があるという。二本の指の謎を生物学と心理学から解き明かした画期的な書。
肺感染症は、罹患や死亡の主たる原因の1つである。ここ最近、様々な感染症の流行のみならず、新しい重大な病原体も認識されるようになってきている。本書は、肺感染症の鑑別診断を行うにあたっての胸部X線写真の価値と限界、CTの適応、最適のCT技法および造影剤の役割などを示している。豊富なX線写真とCT画像、さらに実用的な表によって、簡潔で実践的なアプローチが得られ、肺感染症患者の評価における画像の価値と限界を知ることができる。放射線科医、呼吸器内科医はもちろん、呼吸器感染症の患者を診ている一般内科医や開業医にも有用な一冊。
臨床神経学の立場に立って、基礎の神経科学(1)から疫学・社会医学まで、18項目の検査、治療、病態や障害される系統に基づく主要疾患分類について、トピックスを取りあげてその第一人者が執筆。