英日翻訳の基礎となる技術を身につけながら、言語と文化について理解を深めることができる翻訳入門書。首を傾げたくなるような翻訳からの脱却を目指す。学生からのQ&Aも積極的に取り入れた。翻訳家によるコラム・実践練習問題付。
■本書の3つの特徴(本書まえがきより、一部変更)
第1に、翻訳の意味と機能に集中していること。これまでの翻訳の教科書は、高校や大学受験の続きで、文法的な項目をどう訳すかを検討したものがほとんどでした。本書は、英語と日本語それぞれの発想を捉え、首をかしげるような日本語訳を、日本語らしい自然な訳に置きかえる技術を提供します。
第2に、学生からのQ&A を取り入れ、わかりやすい説明を加えたこと。対話形式の質問と回答によって、高度な疑問も平易な語り口でわかりやすく頭に入ってきます。
第3 に、翻訳を実際に行う、実践的な練習帳であること。各章で学んだことは、練習、演習、課題の3 つのステップで確かめるように構成されています。
第1章 翻訳者になるために
第2章 優れた翻訳とは
South America holds rich rewards for intrepid travelers.
第3章 代名詞
I told him that!
第4章 数量詞
Some Chinese like sushi.
第5章 比較級と最上級
We need to have a deeper understanding of the issue.
第6章 無生物主語 I
Yesterday’s hurricane killed 20 people.
第7章 無生物主語 II
The new technology enabled videoconferencing.
第8章 名詞句
The introduction of the new technology increased the output.
第9章 順行訳
The rocket will be traveling for six months before it reaches Mars.
第10章 話法
I asked Linda if she could come to the party.
第11章 レトリック
This relationship is foundering.
第12章 イディオム
Danny slept like a log.
第13章 肯定表現と否定表現
Stay seated on the toilet to activate the cleansing water.
第14章 「は」「が」構文
Annie has no worries.
第15 章 まとめ 翻訳の深さ
ドイツ語学者・関口存男(1894-1958)が独自の言語観にもとづき、ドイツ語について展開・実践した文法理論(通称・関口文法)を全3巻で紹介し、解釈し、言語研究の発展に寄与する。第1巻の『関口存男の言葉』では、関口の「言語観と人間観」、そして(その「言語観と人間観」にもとづいて展開された)「関口文法」において重要視される「文法現象」を、数多くの著作の中から精選し、関口の「生の言葉」で紹介する。今後、第2巻『関口存男 前置詞辞典と文例集』、第3巻『関口文法の解釈とその発展の可能性』の刊行を予定している。
第一部 関口存男の言語観と人間観
1 文を作るための文法
2 人類共通の「意味形態」
3「事実」と「事実の考え方」と「言語表現」
-「意味」と「意味形態」[その1]-
4 達意眼目
5「言語」から「思想」への影響
6 意味形態文法と人間
- 人間は未来一辺倒の存在物 -
- 企画話法 -
7「事」と「もの(者・物)」
8 名詞という品詞
- 他の品詞はすべて「事」,名詞だけが「もの」-
- 文の短縮形である「事型名詞」-
9 規定
- 言語それ自体の有する根本関係; あらゆる文章論の出立点 -
10 定形中心論
11 述語
- 達意の内容そのもの -
12 非人称動詞の心理的根拠
Exkurs 関口存男の「多弁的座談調」の文体について
第二部 関口文法の注目する言語現象
1 言語について
2「意味」と「意味形態」[その2]
3 さしずめ性 (zunächst und zumeist)
4 誤想の排除,否定
5「指す」と「受ける」
- 指示詞と定冠詞の違い -
6 換称代名詞
7 言(げん)と語
8 展張 (Erstreckung)
- 展張方向の in,展張範囲の四格 -
9 移轍(いてつ)(=形式上の錯構)
10「合言葉」は挙げる,「判定」は下す
11 現象の自主自足性とその承認
- 循環話法(再帰話法:再帰述語文,再帰物主冠詞)-
12 類造 vs. 耳慣れた語像・音像
13 伝達的呼称:「定例的異変」の無冠詞
14 処理的遂行と宿命的遂行
15 関心の三格
16 万能三格
17「論程」という話場
18 単数と複数の区別を超越した「単数形」
19 日本人の慢性定冠詞症 (Bestimmterartikelitis chronica)
20 zu 不定句の多岐多様な性格
21 関口文法とエスペラント語
22 日本語との対照
(1) 日本語では「規定する」語が「規定される」語の前に置かれる
(2)「馬鹿も休み休み言え」
(3) 日本語にも定冠詞が生じていたかもしれない
(4) 日本語はすべてを「音響」に,ドイツ語はすべてを「方向」に
(5) 外交的接続法(または婉曲話法)と日本語
第三部 関口存男の言葉
1 言語と思想
(1) 遅読の讃
(2) ひねれ
(3) 羽目に立て!
(4) 自己と対決せよ!
2「文化語学」と「実用語学」
3「朗読文学」について
4 ゲーテの墓碑銘
引用は「どの」版から?
外国語はどのように脳内に記憶されて活性化されるのか。最新の認知科学の成果を援用しながら、外国語知識の特徴、ことばの萌芽、定着、活性化、保持と忘却について考察を深めていく。学習者が受ける言語刺激の量と質がもたらす影響を分かりやすく解説する。小学生とそれ以降の学習者は、思考方法と記憶方式が異なる点に着目し、学習者の立場に立って学習・指導上の留意点を提唱する。
日本はなぜ成功し韓国は出遅れたのか。
韓国の超エリートによる日本の歴史書を超えた江戸時代研究の決定版!
発行:楓書店
●各事例ごとに,評価結果の解釈に基づき,どのように支援
を組み立てるかが具体的に記載されている.
●長期指導例が多く,発達の経過や予後を知ることができる.
知的障害
自閉症スペクトラム障害
言語発達障害
読み書き障害
脳性麻痺
言語の働きは本当に道具としてのそれだけなのだろうか?それとも、言語には有用・無用にかかわりなく存在するなにかもっと大切な働きがありはしないだろうか?一見、無用とも思われがちな少数民族の言語に私たちはかけがえのない価値、それも当該民族にとってのみならず、この地球上に生きる私たちすべてにとってかけがえのない価値を見出すことはできないのだろうか?そして、そのような価値を見出すことができたとして、私たちはそれを守るために一体なにができるだろうか?本書は、シベリアの少数民族の言語、コリャーク語のフィールドワークを通して、著者がこのことを自分自身に問い続けてきた記録である。
言語聴覚士養成校で学ぶ「聴覚障害学」のテキストとして最適な1冊。日本言語聴覚士協会が2018年に発表した「言語聴覚士養成教育ガイドライン」を踏まえた目次建てとし、前版の内容をベースにしながら全面的に改訂している。今版より成人、小児ごとに評価から指導・訓練に至る流れを明確にし、また事例の記載を増やすことで学生の理解がより進む構成とする。加えて各章の冒頭で「学修の到達目標」を設け、学びの指針とする。
言語のない人間文化はあり得ない。文化から切り離した言語も考えられない。言語学の第一人者による留学記、講演、追悼文、対談等を収めたエッセイ集。
目玉焼き・メロンパン・希望の光・人生の黄昏ーー日常言語に含まれる思考手段としてのメタファーをとりあげ、人間的意味の形成のしくみを明かす。
メタファー早分かりーー「月見うどん」はメタファー、「きつねうどん」はメトニミー、「親子丼」はシネクドキ。また、「白雪姫」はメタファー、「赤ずきん」はメトニミー、「人魚姫」はシネクドキ。さらに、「たい焼」はメタファー、「たこ焼」はメトニミー、「焼き鳥」はシネクドキ。
メタファーは、類似性に基づく。より抽象的で分かりにくい対象を、より具体的で分かりやすい対象に《見立て》ること。(略)
メトニミーは、現実世界(民話のような想像世界も含める)のなかでの隣接関係に基づく意味変化である。「赤ずきん」は「赤ずきん」そのものを指すのではなく、赤ずきんをかぶった女の子(赤ずきんちゃん)を指す。(略)
シネクドキは、意味世界(私たちの頭のなかにある)における包含関係に基づく意味変化である。(略)「親子」という類で特定の種「鶏とその卵」を表し、「人魚」という類であの海に身を投げて泡と消えた「人魚姫」を表している。--本書より
●メタファーとの遭遇
●「見る」のメタファー
●「分かる」とは何か
●光と闇
●位置と運動
●人生は旅
●「道」のメタファー
●メタファーと心理
●メタファーと経済
●メタファーと科学
豊富な図・グラフ・表を用いながら、音声コミュニケーションのシステムを紐解く待望の書。序章・調音音声学・音響音声学・知覚音声学・終章から構成。掲載図表約150点、楽しめる「コラム」約60点、理解を深める「練習問題」、「主要用語索引(付、英語訳)」。
新項目1,000語を加え、収録語数7万7千5百。「文法」欄を新設し、日本語を外からとらえる観点に立って文法事項について詳しく解説。「運用」欄では、待遇表現や使用場面によって帯びる意味など、運用面での諸相を簡潔に示す。形容詞項目を全面的に見直し、使用者の感性と合致させられるような語釈を示す。便利な「アクセント」表示と「かぞえ方」欄、豊富な漢字「表記」欄。
本書は、言語学の角度から中国語の音声、文字、語彙、文法、表現、そして情報処理面での大まかな姿を章立てして説明し、併せて日本語との比較を通じて、2つのことばの相違をまとめたものである。
東京言語心理学会議、第11回大会の研究発表講演集。
多文化共生社会においてどういう情報をどう発信するのがのぞましいか、時には情報を受けとる立場にも身をおきながら、メンバーそれぞれの着眼点から、研究対象となる事象について現状を記述。改善や解決が求められる課題の提起も。
第1部 観光情報の発信と旅行者の利便性を考える
第1章 横浜の言語景観と観光情報発信
─港街の魅力発信に関する考察─ 由川美音
第2章 中国語パンフレットの情報提供から考える観光行動の支援方法
─言語特性・地域特性・行動特性の観点から─ 鈴木慶夏
コラム1 観光都市バルセロナとオーバーツーリズム
─地域住民との共生の観点から─ 堤 明子
第2部 定住者・生活者にも関わる情報提供のあり方を考える
第3章 公園施設等における「日本語のみ」の表記にはどのような課題があるか
─社会における不当評価や不平等を生まない表記について考える─ 佐藤 梓
第4章 韓国の多文化家族(multicultural family)に対する言語政策 李 忠均
コラム2 港町神戸─多文化モザイクそぞろ歩き─ 鈴木幸子
第3部 教育・学習をめぐる言語景観と環境を考える
第5章 ロシア語の言語景観
─戦争・多文化共生・言語教育の観点から─ 小林 潔
第6章 キャンパスにおける言語景観との接触
─言語景観はレアリアとなり得るか─ 高木南欧子
コラム3 キャンパスの自治と観光の共存
─アフォーダンスとシグニファイアを映す言語景観─ 高木南欧子・佐藤梓
第4部 言語景観・公共サインのもつ意味を考える
第7章 アジアの観光都市に見る英語サインの役割 鈴木幸子
第8章 東京・ソウル・北京・台北の言語景観の特徴
─「観光公用語」の導入を視野に入れて─ 尹 亭仁
コラム4 長崎の多言語景観にみる国際観光都市としての顔 由川美音