再結成全国ツアー最終日、2009年11月14日の武道館ライヴを収録したアルバム。70年代後半の大ヒットよりも、それ以前のナンバーがメイン。序盤はフォーク、中盤からはロックアレンジで聴かせる。新曲「GOING HOME」のコーラスは、全国ツアーで収録した述べ10万余の観客の歌をつないだもの。
2010年1月発表のオリジナル2枚組大全集。「幸せはすぐそこに…」「花筏ーHanaikada-」などのシングル・ヒット曲を中心に収録。彼女の世界観を集大成した、ファン必携のアルバムだ。
マイケル・ジャクソンの来日時に通訳も務めたシンガー・ソングライター、Hanah。2枚目となるシングルは、彼女らしいソウルフルな歌声をたっぷり響かせながら、女性らしく優しさでも包み込む。エンディングのファルセット・ヴォイスも感動的。カップリングで新たな可能性も次々に発揮。
TOKYO NO.1 SOUL SETの渡辺俊美によるソロ・ユニット、THE ZOOT16の約3年半ぶりの4作目。スパニッシュやクンビアを咀嚼したアコースティック・サウンドと、お得意の哀愁のメロディとが無理なく融合。全編に漂う男の色気のようなムードも含め、彼の個性をきっちり示した佳作。
澄んだ透明な声を駆使して一曲ずつ丁寧に歌い繋ぐ松田希世の真摯な歌唱に好感を抱く。中田喜直の「霧と話した」など、慎み深い表現の中から自然と醸し出される抒情的な美しさに心惹かれる。日本歌曲に清新の気を吹き込む初々しいデビュー・アルバムである。
勝手にしやがれのリーダーのソロ・アルバム。ジャズやラテンのテイストを巧みに織り交ぜて、J-POPではない現代の歌謡曲的なまったく新しいものに挑んでいる彼らしい一作だと思う。矢沢節っぽい「プリティ・ビーナス」、「ラ・バンバ」な「ブランチ・ルンバ」、FPMがリミックスした「エグジット」、弾き語り調「マザー・アース・パラダイス」など楽曲も粒ぞろいだ。
音楽と連動したエコ貢献活動でも注目を集めるシンガー・ソングライター、竹仲絵里の3年ぶりとなるアルバム。シングル曲「傘」をはじめ、タイアップ曲も多数収録した充実の内容となっている。
松田聖子、河合奈保子らとともに80年代幕開けを可憐に彩った実力派シンガーの、デビュー30周年記念盤。アイドルのボックスを聴く楽しみの一つは、本格歌手へ移行するその境目を、身を持って感じ取れることである。彼女の場合、シティ・ポップ・アレンジの鬼才である林哲司を招いた『Wardrobe』(84年)あたりにそれを感じた。当作発表後「タッチ」がヒットしたこともあり、次回作『halftime』(85年)は歌謡曲テイストが若干強め。この作品も芹澤廣明のクセあるメロディをうまく昇華した良盤だが、今の彼女が林哲司的な世界観を追及した作品も今後ぜひ、聴いてみたい。各盤には膨大な追加曲と、本人音声によるコメントを収録。また、当時の封入物やLP帯のレプリカが収められ、パッケージの紙質まで再現している徹底ぶり。音だけでなく、視覚や触覚までも含め懐かしさを運んでくれる。
ディック・ブルーナの絵本で知られる“ミッフィー”の誕生55周年を祝い、5タイトルに55曲ずつを収録した“55(ゴーゴー)”シリーズ。ミッフィーとともに育った家族みんなが仲よく歌って楽しめる内容だ。
クラリス、響子さん、ナウシカと永遠のアニメ・ヒロインを演じてきた島本須美が、自身の出演作のアニメ・ソングをカヴァー。お母さんが子供に歌って聴かせているような温かいアルバム。イントロにクラシックをコラボさせたり、リズミカルなアレンジのおもしろさも聴きどころ。みんな大好き!!アンパンマンのおもちゃは、こちら!
動画サイトで人気のクリエイター、minato(流星P)のメジャー・デビュー・アルバム。初音ミクをフィーチャーし、同人リリースながら好セールスを記録した『magnet』をリミックス。新曲を加えたスペシャル仕様だ。
「魔法使いサリー」「ひみつのアッコちゃん」など、“魔女ッ娘”アニメの主題歌をクラブ・サウンドへと昇華した作品。アレンジ担当としてはエレクトロDJのクリストファー・ジャストら、ヴォーカリストとしては磯山さやかや篠原ともえなどが参加している。
男女7人のエンタテインメント・グループ、AAAが2009年9月22日に横浜アリーナで行った4周年記念ライヴをシューティング。5面ステージを使ったエネルギッシュなパフォーマンスを、余すところなく収める。
あの人に空気公団を聴かせるとしたらーー。そんな“誰かに聴かせたい”楽曲をファンにじっくり選んでもらったファン・セレクション・ベスト盤。10年以上、ゆっくり丁寧にたくさんの名曲たちを生み出してきた彼女たちの足跡がぼんやり見えるような、温かでほがらかでちょっと切ない名曲集だ。