2008年7月に放映された同タイトルのテレビ・スペシャルのサントラ。おなじみのメイン・テーマは、今回は70年代ブラック・ムービーっぽいファンキーな仕上げ。フレンチ・ポップ風なエンディング・テーマの「夜想曲」は、ゲストの原田知世の声にマッチしすぎてコワイくらい。
不可視の内部を持つ者同士が頻繁に接触し、さまざまの関係を取り結ぶ複雑で流動的な現代社会では、コミュニケーションは見せかけや偽装などのレトリックを必要とする。しかし、このような社会を思想史的に展望するならば、超越的な理念、懐疑と自省を無視できなくなるだろう。