ピカソ嫌いのためのピカソ論。現代芸術の目を覆いたくなる混迷の発端はピカソからはじまる。彼と彼の芸術を理解できない批評家は、彼を超越的天才として彼に盲従してしまった。彼以降、規範をなくした芸術は数多くの現代芸術を創り出すが、それは芸術の崩壊への道でしかなかった。彼が芸術を暴走させてしまったのである。ピカソが盗んだのはバルザックとニーチェである。この二つの思想で彼の言動の難解さ、絵画のほとんどは解明できる。ピカソ芸術の中にある数多くの嘘、彼が盗んだ思想の原典をさぐることで、彼が崩壊へと追いやった20世紀芸術の文法を見直す。
京都造形芸術大学比較藝術学研究センター編集による、美術、工芸、文学、建築といった、多様な分野を自在に比較する新しいタイプの紀要第二号。特集「かざる」では、古代アジアの装飾文様からヨーロッパの装飾思想へと広大な領域を横断し、「かざる」という様々なかたちと身振りを浮き彫りにしている。
はじめての環境デザイン入門書。インテリアから建築そして地球環境まで、今デザインの工夫と知恵が必要とされている。誰もが知っておきたい環境デザインの現在。
ブラームス没後100年を記念して永く名著として評価の高いガイリンガー著の伝記!!生い立ちからの考証、作品評価、その人間性を詳細に述べたブラームス愛好家の必読書。
明治32年、西暦1899年に、森永太一郎氏が看板を掲げた「森永西洋菓子製造所」。アメリカでの11年に及ぶ洋菓子修行ののち、氏が35歳でスタートしたこの工場が、今日の森永製菓の礎となった。
この本は、創業から残る当時の写真やパッケージ、太一郎氏の愛用品などのアーカイブを資料室の古いアルバムなどをひとつひとつ紐解き、VINTAGE LIFE編集部が戦後復興までの時代を一旦の区切りとして、まとめさせていただいたものである。
ラジオも電話もテレビもない、そして洋菓子という概念すらなかった時代をまずイメージいただき、その上で、これから収録された古い紙焼き写真やパッケージ、ポスターなどを見ていくと、森永の広告宣伝やキャンペーンがいかに創造力にあふれていたかということに、衝撃をうける。
アナログで、人間らしく、活気に満ち溢れ、飛行機が飛ぶだけで、大騒ぎになる時代。印刷物ひとつ、催し物ひとつに人々が熱狂しているのが手にとるようにわかる。
キャラメルにチョコレート。日本の全国民が食べたことのない味を、森永がどのように広めていったのか。明治、大正、昭和、3度の戦争を乗り越えながら創造され、この時代まで生き残ったアーカイブたちに敬意を払いつつ。
ひとつひとつのストーリーを、是非ご覧いただきたい。