本書の目的は、自家歯牙移植における創傷の治癒、適応症、術式、予後(術後経過)をわかりやすくまとめ、多くの歯科医師(とくに臨床家)が正しい知識と理解をもつための一助にすることである。創傷の治癒の章では、自家歯牙移植を理解するために必要な治癒機転をできるだけわかりやすい図を用いて解説を試みた。適応症と術式(治療の流れ)では、多くの保存的な適応症と詳しい術式をアトラス形式で見ることができるように配慮した。またさまざまな状況で移植が対応できるように、多種類の移植の流れを紹介するよう努力した。術後経過を長期間追った症例を可及的に多く提示し、統計的数値だけでなく臨床実感として移植の予後について把握できるように配慮した。また、この本の特徴は、歯根完成歯の移植を中心に考察されている点である。これにより移植の適応症が広まったと同時に正しい適応症の把握(非適応症の排除)が可能になった。
自然や歴史にあまねくひそんでいる沈黙、人はそこから何を聴き取るのか。大いなる存在に促されて、謙虚になっていく言葉、その言葉を携えた黙想は、やがて詩となって生まれる。表題作「テッセンの夏」ほか、19篇を収録する最新詩集。
過去7回分の統一国家試験の問題を吟味、収録するとともに、その出題傾向を分析し、オリジナル問題と併せて出題基準の項目順に整理、配列。
本別冊では,基本的な審美補綴物の製作技術を紹介するとともに、歯周組織との調和のために、歯科医師と歯科技工士がどのように連携をとって、長期的予後を獲得できる補綴物の製作をするべきかについて紹介している。
本書はエナメル基質タンパクの使用法について書かれたものである。このタンパクは、より予知性の高い再生を目指した次代の処置法。他の再生治療ではみられない、軟組織や硬組織に良好な反応が常に得られることから、間違いなく臨床医からさらなる注目をあびるだろう。
顎延長法に関して基礎から臨床に至るまでを網羅したわが国最初のテキスト。基礎編、臨床編、症例編の3部から成る。その内容は、現在までに明らかになった、骨延長に関する基礎的な最新情報の紹介。実際に顎口腔領域の骨変形症の治療を行ううえでの診断法、治療計画、術式、手術器具などのこまかな解説。さらには、さまざまな顎変形症の実際の治療例が解説されている。
本書はQDT1998年1月号より同年12月号まで連載されていた『初心者のための総義歯製作法』に学習のポイントと用語解説などを加筆し、よりわかりやすく編集したものである。
障害者治療の新しい視点。行動変容法とは何か。その考え方をわかりやすく整理し、臨床に生かすための指針を与える。障害者歯科治療に携わる人々に必読の書。
本書では、インプラント治療における近年のパラダイムシフト(基本理念の転換)と最新の治療戦略についてできるだけ具体性を維持しながら第1部で総論を述べている。さらに第2部では、臨床の第一線で活躍中の先生方がインプラントを適応することによって、他の治療手段では到達困難な治療のゴールを達成した多くの症例についてフォーマットを統一して提示している。