2000年に62歳で斃れるまで、原発の危機を説き続けた「市民科学者」高木仁三郎が、その思想の全容を語りつくした名著、いま蘇る。
Niche(ニッチ)として知られる帝王切開瘢痕は子宮切開創の内腔に形成される三角形の欠損。術後の約60%に認められ、うち約30%が出血、疼痛、不妊などの症状を経験し、帝王切開瘢痕症候群(CSDi)と診断される。中長期予後の鍵となるniche(ニッチ)に焦点を当て、標準的帝王切開術を解説する。
性が、いとも手軽にもてあそばれている今日、あなたの知識は間違いだらけではありませんか?男のからだも女のからだも、きわめて精緻な構造と生理によってつくられた賜物。深い愛と尊敬のなかで正しく理解されることが期待されているのです。若い世代に遺された笠井博士の「遺言」。
多様化が進む国際社会で求められるリーダー像とは何か。女性が真に活躍する社会をめざし、様々な分野の泰斗が語るリーダーシップ論。
女性活躍推進法の制定以降、女性リーダーに関する社会の関心が高まっている。だが国際比較では、日本における女性リーダーをめぐる実態にはなお乖離がある。この状況をいかに打破するのか、国内外でリーダーシップを発揮できる人材育成をめざすお茶の水女子大学で行われた、各界で活躍する講師による連続講演会の内容をまとめた一冊。
ジェンダー/セクシュアリティ/階級/文化を規定する〈自然〉概念を内破させるために
霊長類学、免疫学、生態学など、生物科学が情報科学と接合されるーー。高度資本主義と先端的科学知が構築しつづける〈無垢なる自然〉を解読=解体し、フェミニズムの囲い込みを突破する闘争マニフェスト。
女性の就業を阻むものは、本当に結婚・出産や子育てなどのライフイベントなのか。自治体間でのさまざまな支援の相互作用をみながら、支援が女性の就業にもたらす効果も明らかにした。逆に、就業が女性に与える影響も、晩婚化、晩産化、子どもの不登校、虐待、貧困に着目して分けて検証し、行政の婚活支援が少子化に与えている影響、若年女性の社会移動の傾向もみている。今後の女性の就業支援を検討する素材が本書にある。
オンデマンド版につき、初版本にあったカバー・帯はありません。
ポイントをおさえて、すっきり理解。臨床直結系!!わかりやすいカラー写真・イラスト250点。臨床に触れているという実感。
ピアノの歴史を学ぶと演奏はもっと楽しくなる! 第2弾はロマン派中期から現代まで。ピアノと作曲家たちの関係や、作曲時の試行錯誤やこだわりがわかり、曲や奏法への理解が深まる。ショパン、リストなどピアノの大作曲家が活躍し、「ブルクミュラー」「バイエル」「ハノン」などの教則本が登場したピアノの黄金時代を、一挙に解説!!
※本書は「すぐわかる!4コマピアノ音楽史 ロマン派〜20世紀」(GTB01090092)と同じ内容です。
古代から近世にいたる台所空間の呼称を系統的にまとめることでその実像をとらえると共に、台所の原点である火と水の空間の成り立ちと地域性を建築計画的視点で分析。さらに戦後、「はれ」の空間となるまでの台所の発展過程と、そこで働く女性像の変容から、21世紀の家族のゆくえと台所のかたちを浮き彫りにする。
本書では,プレシジョン栄養学とはどのようなものかという概説から,個別化方法の進歩,さらには社会実装に向けた実践についての最新の話題を,気鋭の専門家11名の研究成果を基に各領域からアプローチする。
近年,医療や栄養学に於いて個人対応が求められるようになってきている。ゲノム情報を利用した医療(プレシジョン医学〈先進医療〉)が成功をおさめ,日本でも一部がんゲノム医療として保険適用されるに至った。疾病予防,QOL向上を目指して栄養学に於いてもプレシジョン栄養学(オーダーメイド栄養学,テーラーメイド栄養学,個人対応型栄養学,個別化栄養学)が急速に期待されるようになってきている。
プレシジョン栄養学は,個人を特定(個別化)するところから始まる。近年,ゲノム,エピゲノム,トランスクリプトーム,プロテオーム,メタボロームなどのオミクス生物学による網羅的解析によって精密に個別化する手法が進展してきた。さらに,腸内細菌(マイクロバイオーム)研究が進み,腸内細菌の多様性が個人差や体質,疾患への感受性をよく説明することがわかってきた。生活パターンなど多様なライフスタイルを支える最も重要な因子である睡眠やエネルギー摂取をできるだけ詳細に検討することで,個別化することは重要である。性別もライフスタイルに非常に大きな影響を与える因子である。特に女性のライフスタイルの複雑さは,個別化の大きな因子となる。時間栄養学の観点から,食事のタイミングが健康や体質を決めることが明らかになり,体内時計が個別化の重要な因子となっていることもわかってきた。現代の情報通信技術の進歩は,パソコン,スマートフォン,スマートウオッチなど様々な電子端末を連動することを可能にし,「寄り添い」ながら,「持続可能」な情報を取得して,フィードバックすることができるようになった。それらのウエアラブルデバイスを使って非侵襲的に体の中を推測することができるようになってきている。
社会実装に向けては,多くの産業界の連携が必要である。ゲノムやマイクロバイオームの検査会社,ウエアラブルデバイスの開発会社,食品会社,レストラン,食品宅配会社,コンビニエンスストア,食事評価会社,スマート家電,情報解析・AI技術の産業である。そしてそれらを支えるのが,「デジタルプラットフォーム」である。レシピデータベースや個人情報などの権利保護を実現しつつ,緩やかに共有できる社会インフラが必要である。
プレシジョン栄養学は,食の出口としての健康を提供するとともに,過剰なエネルギーを摂取せず,最適な食事を提供することにより食品ロスを減らして,なおかつ美味しい食生活を提供できることに貢献できるものと考えている。
ヒルデガルト思想の入門書。
12世紀ドイツ、ベネディクト会女子修道院長にして預言者・神学者・病院長・治療師・薬剤師・音楽家・詩人そして説教師。
「中世ヨーロッパ最大の賢女」ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの代表的著作でホリスティック医学の古典『病因と治療』を18のテーマに分類し読み解く。
序ー『病因と治療』を俯瞰する
1 病とは何か
2 宇宙と人間の創造
3 治療と恢復
第1話 宇宙の創造と物質の成り立ち
1 天地の創造
2 元素と風
第2話 魂と肉体の創造
1 光の恩寵
2 魂と体の成り立ち
第3話 体液という運動
1 粘液という体液
2 リヴォルの弁証法
3 黒色胆汁の謎
第4話 黒色胆汁と脾臓の謎
1 脾臓という神秘
2 脾臓の発生学
第5話 体液論と臓器論
1 古代ギリシャの体液論と臓器論
2 ヒルデガルトの体液論と臓器論
第6話 臓器の世界
1 霊魂の在所
2 心臓は命
3 脳と頭
4 胃という世界
5 肝臓ー偉大なる敗者
第7話 気質について
1 気質とは何か
2 ヒルデガルトの四気質
第8話 男と女と愛と性
1 男と女
2 雅歌の愛
3 男性の性的メカニズム
4 女性の性的メカニズム
第9話 女性の生理学
1 エヴァの罪と月経
2 月経と月齢・気質・感情
3 経血の魔性
第10話 妊娠ー宇宙の孕み
1 受胎のプロセス
2 胎児の形成
3 魂の注入
4 男女の愛と子どもの性別
5 受胎と月齢
第11話 出産と永遠の力
1 星を抱く女
2 生みの苦しみと永遠の力
3 難産と処方
第12話 夢と無意識
1 夢と無意識
2 意識と無意識
3 無意識と身体の生理
第13話 感覚ー世界との交わり
1 正しい感覚
2 五感の働き
3 花を嗅ぐアダム
第14話 感情とは何か
1 内臓と感情
2 ヒルデガルトの感情論
3 悲しみの根
第15話 ヒルデガルトの診察室(1) 望診
1 魂の姿
2 生と死の兆候
第16話 ヒルデガルトの診察室(2) 瀉血と焼灼
1 瀉血について
2 乱切法
3 吸い玉
4 焼灼療法
第17話 ヒルデガルトの診察室(3) 処方
1 響き合うもの
2 ヒルデガルトの薬剤
3 ハーブの処方
第18話 ヒルデガルトの診察室(4) 養生法
1 養生法
2 ヒルデガルトの食養論
3 肉食について
4 睡眠と覚醒
5 入浴ー風呂とサウナ
本書は、わが国で行ってきた労働衛生工学の各課題はもとより、欧米のインダストリアルハイジーンで扱っている課題まで広く網羅して、労働衛生の国際化にも対応できるように考えている。
女性の生きづらさはどこからきているのか。その解消や緩和のために何ができるのか。臨床現場に近しい心理学者や実践家が真摯に向き合い,女性たちの声をすくいあげる。現代のジェンダーに埋め込まれた生きづらさ,マイノリティ性の問題に対して一石を投じる。
●第1部 子どもの生活とジェンダー
第1章 子どもたちの生活実態とジェンダー──さまざまな相談の現場から(小林幹子)
第2章 はじき出された少女たち──少年院の女子少年からみえる世界とは(鈴木育美)
●第2部 青年期をめぐるジェンダー
第3章 女子大学生の時間的展望──過去,現在,そして未来(都筑 学)
第4章 デートDV──「一心同体の恋人関係」に潜む危険性(松並知子)
第5章 性を超えようとする人たち──マイノリティと呼ばれて(薛 小凡)
●第3部 家族・子育てをめぐるジェンダー
第6章 育児休業の光と影ーー母親に取得が偏る実情が物語るもの(瓜生淑子)
第7章 「子どもを預ける」「子どもを預かる」──女性の仕事の格差と葛藤(清水民子)
第8章 母親の人生は誰のものか──障害児を育てる母親の語りから(沼田あや子)
第9章 保育という仕事──母性的ケアと労働のはざまで(五十嵐元子)
●第4部 社会のなかで生きぬく女性たち
第10章 女性が女性を支援すること──支援される者との対等な関係は成立可能か(沼田あや子・五十嵐元子)
第11章 女性と非正規労働──派遣労働に着目して(田口久美子)
第12章 「となりにいる」フェミニストたち──the personal is politicalのいま(青野篤子)
第13章 戦争と平和と女性──被爆女性のライフヒストリー(青野篤子・田口久美子)
岩井宜子専修大学名誉教授の傘寿と安部哲夫獨協大学名誉教授の古稀を祝賀し,2人の所属する女性犯罪研究会が中心となり企画した論文集。「女性犯罪研究」,「女性による殺人」,「矯正施設における処遇」,「ファミリー・バイオレンス」,「性犯罪・被害」といった同研究会がこれまで研究対象としてきたテーマに加え「最近の課題と刑事政策」を主題とする各論文のほか,女性犯罪の動向やこれに関連した研究成果を整理し,これからの女性犯罪研究の⽅向性について語りあう「座談会」を巻頭に収録。女性犯罪研究のマイルストーンとなり,かつ10年先を見据えて新たな布石を打つような意欲的な論文集。
【座談会】 21世紀の「女性と犯罪」を考える
司会:後藤弘子
参加者:安部哲夫・岩井宜子・小西聖子・名執雅子・宮園久栄・渡邉和美
〔女性犯罪研究〕
家父長的ジェンダー差別秩序と刑事法/後藤弘子
日本の女性犯罪史〈1980年代〜2010年代〉/伊比智=山梨光貴=柴田守
ドイツの女性犯罪研究レビュー〈1980年代〜2010年代〉/海老澤侑
〔女性による殺人〕
女性による殺人事例の特性の変化/柴田守
わが国における新生児殺・嬰児殺・「親子心中」について/田口寿子
〔矯正施設における処遇〕
矯正施設に収容された女性の処遇と社会復帰支援/名執雅子
受刑者を親にもつ子ども(拘禁者を親にもつ子ども)への刑務所の対応──ジェンダーの視点を加味して考える/矢野恵美
少年院におけるマインドフルネスの活用の実践報告/東本愛香
〔ファミリー・バイオレンス〕
今さらながら,今だからこその,DV防止法改正──DV制度見直しに向けて/宮園久栄
代理ミュンヒハウゼン症候群と「病気」概念──母性とジェンダー問題を考察する/南部さおり
【解説】虐待に関係する損傷の法医学的なみかた/藤田眞幸
フィンランドにおける児童虐待を予防する方策/齋藤実
〔性犯罪・被害〕
性犯罪の被害者には女性が多い──当たり前を学際的な視点で考察して分かること/大江由香
女性性犯罪者の特徴/渡邉和美
性暴力被害の実態──全国の婦人相談員への調査結果から/山梨光貴=柴田守=宮園久栄
〔最近の課題と刑事政策〕
COVID-19と刑法/井田良
大麻に対する刑事規制の在り方/太田達也
犯罪を行った精神障害者の処遇──精神保健福祉法の通報制度との関係で/柑本美和
ジェンダーレスに走るLGBT教育。
「できるから、やってみる」で進む生殖医療を正しく疑うための基礎知識。
第1部 男女そしてLGBTQの生物学
第1話 体の性決定・性分化のしくみ─ 男女の生殖器官はどのようにできるのか
第2話 性決定・性分化の複雑さとインターセクシュアル─ 男女の定型とは異なる体の性もある
第3話 生殖腺と外性器の性が異なることもある─ アンドロゲン不応症・5α -還元酵素欠損症・先天性副腎皮質過形成
第4話 脳の性分化1─ 胎児期の男性ホルモンと性自認
第5話 脳の性分化2─ 胎児期のホルモンと性指向
第6話 心の性・性指向の多様性とトランスセクシュアル
コラム1 ト ランスセクシュアルとトランスジェンダー.─ 意味するものは大きく異なる
コラム2 トランスセクシュアルと性指向
第7話 ホルモンと遺伝子と社会環境─ ホルモンですべてが決まるわけではない
第8話 性の多様性とスポーツ1─ なぜ生物学的な男女でわけて競うのか?
第9話 性の多様性とスポーツ2─ トランスジェンダー女子の女子競技参加
第2部 生殖生物学と生殖補助医療
第10話 精子と卵子のできるしくみ─ 減数分裂に見られる男女の違い 93
第11話 女性の年齢と生殖─ 卵子数、妊娠確率、流産確率、妊娠合併症
第12話 男性の年齢と生殖─ 精液の量と質、妊娠確率、流産確率
第13話 父母の年齢と生殖細胞遺伝子の変化─ 染色体の突然変異とDNAの断片化
第14話 不妊─ 男性不妊・女性不妊・不妊治療・生殖補助医療
第15話 卵子の凍結─ 受精卵凍結(胚凍結)と未受精卵子凍結
第16話 人 工授精、体外受精・胚移植が可能にしたこと─代理母・借り腹出産
第17話 日 本の生殖補助医療─ 法的規制の不在と医師による自主規制の限界
第18話 生 殖補助医療で生まれる子の法的地位と出自を知る権利─ 法整備不在の下に次々と生まれてくる子どもたち
第19話 生 殖補助医療と子の先天異常─ 自然妊娠より高い、障害をもつ確率
第20話 子 宮移植─ あなたは賛成、それとも反対?
第21話 3 人の遺伝的親をもつ子ども─ 卵子のミトコンドリアをドナーのもので置き換える
第22話 人工配偶子─ iPS細胞から作られつつあるヒトの精子と卵子
第23話 人工配偶子作製のゆくえ─ 他にもある作製術と受精卵作製容認への動き
「女性は自然の奇形である」としたアリストテレスに始まり、女性の性質に関する科学的な興味には長い歴史がある。しかし、ヴィクトリア時代(1837-1901)に興隆した性差の科学ほど、誤謬と偏見に満ちたものはなかった。当時の科学者や知識人たちは、解剖学、生理学、進化論的生物学、自然人類学、心理学、社会学など、最新の学問の成果を駆使して、女性は男性より劣っていることを必死になって証明しようと試みたのである。すなわち、「女性は未熟な男性」で、「一種の未開人」として位置づけられる…。本書はこうした性差の科学を豊富な事例とともに分析し、世紀末の科学思想、社会思想の背景にあった人間のヒエラルキーの虚妄をあぶりだした一書である。