自然療法とは、対症療法としてハーブや栄養素を使用するのみならず、患者と向き合い病気の真の原因を理解し、それらを患者の正常な機能回復のサポートに統合・補完的に活用する療法のことである。本書は自然療法が有効な36の疾患について、それに対応した自然療法の活用方法を示す実践的手引書。本書の前身となる『自然療法』では取り上げなかった、がん、子宮筋腫、子宮内膜症、女性の抜け毛、線維筋痛症候群、パーキンソン病など17の疾患を追加。臨床現場でのさらなる活用が期待される19の疾患を厳選し、全章を最新のエビデンスに基づいて再検証。最も信頼性の高い診断法、最も新しい治療法を収載した。疾患ごとに、診断のポイント、病気の概要、独自のフローチャート、治療上の留意ポイント、自然療法の治療アプローチの5つのパートで構成。特に症例管理の概念図となる3段階のフローチャートは、自然療法の活用要旨が明確に分かり、症例に応じた治療手順と方法を効率よく見出すことができる。自然療法を臨床に取り入れたいと願う医師や薬剤師、就学者をはじめ、在宅でのケアに関心の高い一般読者まで幅広く活用できる。
◎3段階のフローチャート
・通常医療の必要性を判断する。
・治癒を妨げる要因を特定してできる限り除去する。
・患者に合わせた治療プランを策定する。
監修者序文/著者序文/自然療法における治療優先順位
アトピー性皮膚炎(湿疹)
アフタ性口内炎(アフタ性潰瘍/鵞瘡/潰瘍性口内炎)
アルコール依存症
アルツハイマー病
過換気症候群/呼吸パターン異常
過多月経
関節リウマチ
乾癬
感染性下痢症
がんー自然療法による総合的支援
原虫腸管感染
更年期障害
肛門科疾患
骨粗鬆症
子宮筋腫
子宮内膜症
歯周病
情動障害
女性の抜け毛
じんま疹
セルライト
線維筋痛症候群
喘息
単純ヘルペス
中耳炎
つわり
パーキンソン病
肥満症
不眠症
片頭痛
扁平苔癬
膀胱炎
ポルフィリン症
慢性カンジダ症
慢性疲労症候群
免疫力強化
付録
資料1 健康的な献立作りに役立つ食品リスト
資料2 塩酸サプリメントの使用法(患者用)
資料3 ローテーション式食事療法:基本プランIおよびII
索引
オペに専念したい外科医を悩ませる専門外の問題のひとつ「感染症」。院内に感染症のプロがいなければ、いかに専門外といえども術後感染症や抗菌薬の適正使用について正しい知識を知っておく必要があります。本書は感染症診療の大原則や各科でよく診る感染症のピットフォールについてわかりやすい語り口で解説しました。
日本結核・非結核性抗酸菌症学会編集による,本邦初のエビデンスに基づく結核診療のガイドライン.総論では結核の診断・結核菌検査・結核患者の管理・治療・潜在性結核感染症について基礎から実践までまとめた.また臨床上問題となる「IGRA検査の解釈」,「薬剤耐性遺伝子検査の適応」,「高齢者結核の治療」,「免疫抑制宿主に対する治療」といった12のCQに推奨を明記し,対応の指針を示している.呼吸器科医、感染症医はもちろん,結核診療に関わる全医療スタッフ,行政担当者必携の一冊.
【序文】
『結核診療ガイドライン2024』 の発刊にあたってご挨拶申し上げます.
ガイドライン作成作業は,2018年に大阪で開催された日本結核病学会の総会時より始まりました.COVID‑19のパンデミックもあり,6年の歳月を要しましたが,ようやく発刊にいたりました.
このガイドラインは,『Minds診療ガイドライン作成マニュアル』に則り,科学的エビデンスに基づいたものを目指して作業が始まりました.日本結核・非結核性抗酸菌症学会の関連する委員会の長には,統括委員にご就任いただく体制で臨みました.それでもエビデンスが不十分なものもありました.これらは,Future Research Questionとして取り上げました.今後の学会活動を通した研究が行われ,新たなエビデンスが示されることを期待します.
システマティックレビュー担当者を公募したところ,50名を超える方のご参加をいただきました.必ずしも,結核を専門とされている方ばかりではありません.しかし,論文を科学的に吟味することに意欲的な若い世代の医療人でした.是非,これを契機に結核に対する強い関心を寄せていただき,私たちの仲間になっていただけることを期待します.
日本の結核罹患率は低下し,2022年の結核罹患率は10万対8.2となり,結核低まん延国となりました.ここに行きついたのも,先輩方の努力によるものであり,現役世代であるわれわれも同様に努力を重ね,次の世代へ継承する責務があります.『結核診療ガイドライン2024』は十分な成果物になると確信しています.
『結核診療ガイドライン2024』の作成にあたっては,多くの方々の努力の支援によって完成しました.そのすべての方々への感謝の気持ちを述べさせていただきます.
『結核診療ガイドライン2024』が,結核診療に従事する医療人と結核に罹患した患者さんの診療と治療に寄与することを祈念しています.
2024年4月
一般社団法人 日本結核・非結核性抗酸菌症学会 結核診療ガイドライン統括委員長
猪狩英俊
近年,国内外で様々な感染症が発生している。感染症は地球規模でとらえるべき環境問題であるとともに,社会問題でもある。感染症は病原生物・宿主・環境が複雑に関係しあっておきる。したがって,感染症を予防し拡大を防ぐためには、診断と治療に役立てる従来の病理学的知見はもとより,病原生物と宿主と環境との相互作用を解明する生態学的知見が不可欠である。
自然環境中の病原生物をどのように検出・定量したらよいのか? 潜伏感染期間の体内でなにがおきているのか? 病原遺伝子はどのようにして広まるのか? 病原生物と宿主と環境要因のどのような相互作用が感染症をひきおこすのか,あるいは制御するのか? ヒトのインフルエンザをある一定期間内に終焉させるためにはどのようなタイミングでワクチンを投与すればよいのか? 効果的な感染症の対策はどのようにしたらよいのか? ヒトはこれから感染症とどのようにつき合っていけばよいのか? 病原生物の生態系における役割は何か? これらの様々な問題に答えるヒントが,感染の分子レベルから病原生物・宿主・環境との相互作用までを幅広く扱った本書から見えてくる。本書の生態学的考え方にもとづいた感染症の理解は,感染症がもたらす社会問題を考えるための基礎となるであろう。
本書がきっかけとなり,従来にはなかった新しい生態学の分野が切り開かれていくことを期待している。
1部 基礎知識
第1章 微生物の多様性・系統分類・検出方法(山口進康・那須正夫)
第2章 病原生物の生活史と宿主:ウイルスと細菌(北村真一)
第3章 病原生物の生活史と宿主:寄生虫(浦部美佐子)
第4章 感染症の発症メカニズム(源 利文)
第5章 感染のダイナミクス:伝播と免疫(梯 正之)
2部 感染症の生態学的機能と進化
第6章 病原生物と宿主の種間相互作用(佐藤拓哉・鏡味麻衣子)
第7章 病原生物の食物網・物質循環における機能(鏡味麻衣子・佐藤拓哉)
第8章 病原遺伝子の水平伝播(谷佳津治)
第9章 侵入生物としての病原生物(五箇公一)
第10章 病原生物と宿主の進化(加茂将史・佐々木顕)
3部 感染症事例
第11章 藻類の感染症(外丸裕司)
第12章 野生植物の感染症(佐橋憲生・田中千尋)
第13章 マツ材線虫病(二井一禎)
第14章 ナラ枯れ病(伊藤進一郎)
第15章 栽培植物の感染症(水本祐之)
第16章 動物寄生虫(佐藤 宏)
第17章 貝類の感染症(良永知義)
第18章 魚介類の感染症(湯浅 啓)
第19章 コイヘルペスウイルス病(内井喜美子・川端善一郎)
第20章 鳥インフルエンザ(長 雄一・大橋和彦・村田史郎)
第21章 ヒトの真菌感染症(広瀬 大)
第22章 ヒトのインフルエンザ(佐々木顕)
第23章 AIDS(岩見真吾)
第24章 マラリア(中澤秀介・門司和彦)
4部 対策と管理
第25章 防除対策:隔離?ワクチン?環境管理(浅川満彦)
第26章 院内感染(河野梢子・梯 正之)
感染症の病態把握に活きる!適切な抗菌薬使用の用心棒。
大好評の「よくわかる脳MRI」が8年ぶりに全面改訂! 新WHO分類を反映させ、豊富な内容と美しい画像・シェーマ、充実の解説でさらにグレードアップした。脳のMR画像が見たい時、疾患が知りたい時に“よくわかる”1冊。
【序文抜粋】
本書は1998年の初版,2004年の第2版,2012年の第3版に続くもので,お陰様で初版から20年以上のロングセラーとなっています.この間の画像診断の臨床的広がりは著しく,本書の分野でいえば,たとえば脳梗塞の診療は画像(拡散強調像やMRA)により根本的に変わったと思います.インターネットの普及による情報収集,最近ではDeep Learningによる人工知能の画像診断への応用など,画像診断を取り巻く環境も大いに変わっています.さらにわが国はMRIのavailabilityが高く撮像頻度も高いため,専門家以外が最初に判断する必要に迫られることも多くなっています.
一方,インターネットの情報は検証を要するものも多く,本書のように定評のあるロングセラーの教科書の意義は高いと考えます.特に画像はまだまだ検索が難しく,載せているWEBサイトも限られており,役割は高いと考えています.
初版から継承されている,見開きを基本として“調べたくなった時に画像がみられる”という特徴を今回も継承し,初心者にも調べやすい形態は継承したつもりです.版が重なるごとに増えるページは,知識が増えるのである程度致し方ないとしても,使いやすさも考慮しコンテンツは思い切って減らすこととし,他で容易に調べられる疾患の解説を削り,画像に特化しました.
本書は以前の版で勉強していただいた放射線診断医,これから放射線科医や脳に係わる診療科を目指す専攻医・研修医・医学生,診療放射線技師,さらに脳MRIに係わることのある医療者,研究者に広く対応したものとなっていると考えます.
変わらぬご協力をいただいた共編者・著者,新たに加わっていただいた先生方とともに,出版業界の激変にもかかわらず初版から変わらず編集・校正を行っていただいた学研メディカル秀潤社の皆様に感謝いたします.
2020年3月
【主な目次】
1 正常解剖と正常変異・アーチファクト
2 脳腫瘍+腫瘍関連
3 下垂体・傍鞍部
4 脳血管障害
5 小児
6 先天奇形
7 小児脳の破壊性疾患
8 神経皮膚症候群および類似疾患
9 小児期に発症する代謝変性疾患
10 小児感染症・脳症・痙攣
11 中毒・薬剤性
12 脱髄
13 変性代謝
14 全身疾患と免疫
15 感染症
16 てんかん
17 頭部外傷
付録1:MRI の検査・読影法
付録2:MRI 用語集/ 略語比較表
付録3:MRI 略語集
●宇宙視点のSDGs・新型コロナのまとめと展望・両親がオスのマウス誕生・ChatGPTの危険性など、短時間で深い科学教養が身につく!
●作家で科学ジャーナリストでもある著者が、原著論文をもとに執筆した「高い専門性」と「ニュース性」を併せ持つ記事29本を収録
●「海外の一流ビジネスパーソンは、科学の話題にも通じている。文系出身者でも『サイエンティフィック・アメリカン』を読んでいる」(本書より)。──ビジネスパーソンの科学教養をこの1冊で!
●ニューズウィーク日本版WEBサイトの人気連載「サイエンス・ナビゲーター」書籍化
【本書で紹介する主なトピックス】(目次より抜粋)
第1章 宇宙
若田光一宇宙飛行士に聞くSDGs/太陽フレア対策/アポロ計画・アルテミス計画/中国が月の新鉱物を発見/確認された太陽系外惑星が5000個超に
第2章 医療
新型コロナウイルスのこれまでと展望/インフルエンザでもmRNAワクチン/日本人の睡眠傾向とリスク/がん細胞だけ攻撃する免疫細胞/世界で進む「糞便移植」/ブタからヒトへの心臓移植
第3章 地球・環境
「ガイア理論」ラブロック博士の功績/地球内核の回転スピードとうるう秒/世界最大「謎」のカットダイヤモンド/飽和潜水法とはなにか/花見に迫る危機/国内唯一の地質時代名「チバニアン」
第4章 生物
両親がオスの赤ちゃんマウス誕生/オスだけ殺すタンパク質「Oscar(オス狩る)」/生魚の寄生虫アニサキスの対策法/サイボーグ・ゴキブリが災害救助?/イルカの知られざる一面/『鬼滅の刃』に登場する「青い彼岸花」の秘密
第5章 アートとテクノロジー
対話型AI「ChatGPT」の危険性/「世界終末時計」の問題点/AI鑑定とルーベンス作品の真贋論争/音楽と科学の深い関係/核融合エネルギーの開発状況/未来予想図の答え合わせ
【著者プロフィール】
茜灯里(あかね あかり)
作家・科学ジャーナリスト/博士(理学)・獣医師。東京生まれ。東京大学理学部地球惑星物理学科卒業、東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻博士課程修了。東京大学農学部獣医学課程卒業。朝日新聞記者を経て、東京大学、立命館大学などで教鞭をとる。著書に、第24回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作『馬疫』(2021年、光文社)、『地球にじいろ図鑑』(2023年、化学同人)。分担執筆に『ニュートリノ』(2003年、東京大学出版会)、『科学ジャーナリストの手法』(2007年、化学同人)など。
白血病/MDS診療は,革新的な分子生物学的解析手法によって,大きな変容を遂げている.本書では,この最新の知見に基づいて,疾患概念や分類,検査などのほか,薬物や放射線,造血幹細胞移植などの完治をめざす治療法や支持療法について解説する.また,治療各論として,白血病/MDSのタイプごとに,臨床試験の結果を踏まえた最適な治療法を詳述し,書名にある“ここまできた”が実感できる内容にまとめている.
欧米で最も読まれている病理学の定本!疾病の病理pathologyと病因論pathogenesisを理解するための必須情報(解剖生理から病態生理後の臨床的事項まで)を要領よくまとめた、基礎医学と臨床医学のかけはしとなる病理学の決定版。
家庭の医学とメガビタミン療法
ノーベル賞受賞者の生化学者ライナス・ポーリング博士が唱えた「オーソモレキュラー〔=分子整合〕医学」。この革命的な新医学を牽引してきた2人の大家、A・ホッファーとA・W・ソウル両博士が、医師だけでなく一般読者に向けて書き上げた、栄養療法/メガビタミン療法の決定版!
〈本書で紹介する主な疾患/症例〉
消化器系障害、心血管系疾患(動脈硬化・静脈瘤、血管炎・脳卒中・糖尿病・心不全)、関節炎、各種の“がん”、精神・行動障害(アルツハイマー症、てんかん、統合失調症、うつ病、ADHD)、アレルギー、風邪その他の感染症、皮膚障害や老化……etc.
新項目として寄生虫検査を追加!検査材料別検査法を見直し、検出菌の表を充実!薬剤耐性菌のメカニズムおよびその検査法のUpdate!抗菌薬の体内動態についてわかりやすく解説!微生物検査の基本操作、アウトブレイクの定義を追加!学生さんにも臨床家にも使いやすい、必携の1冊。
クリエイティブな人、偽ブランドを身につけている人、共同で仕事をする人は、「ずる」しやすい?不正による報酬が高額になると、ずるはむしろ減る?キャッシュレスになると不正が増える?行動経済学の第一人者であるアリエリー教授が、楽しい実験を通して「ずるをするのは悪人だけではない」ことを明らかに!私たちがちょっとした嘘やごまかしを正当化してしまうからくり、ずるを未然に防ぐ効果的な方法を考える。
家庭医/プライマリ・ケア医のための総合誌■総 論
コロナ禍とアフターコロナを見据えての咳診療のあり方 倉原 優
もう一度振り返る,臨床に役立つ咳のメカニズム 長尾大志
咳の診療にあたり,考えること 亀井三博
■診断編
問 診 松村榮久
問診ツール 森川 昇
情報のとり方 横田雄也
身体所見のポイント 喜舎場朝雄
画像検査 藤田次郎
呼吸機能検査 寺田邦彦
喀痰の診かた 佐田竜一
鑑別診断 坂本 哲,志水太郎
■コモンな原因疾患の診療編
新型コロナウイルス感染症を考慮した急性咳嗽 藤岡遥香,中島 啓
感染性咳嗽 宮下修行,尾形 誠,福田直樹,矢村明久
結核・非結核性抗酸菌症 露口一成
喘 息 新実彰男
COPD と喫煙 丸毛 聡
副鼻腔気管支症候群と上気道咳症候群の周辺 倉原 優
■ライフステージごとの診療編
小児の咳の診かた 永田理希
高齢者の咳の診かた 吉松由貴
連載
1 問1 答! 在宅報酬必須知識(1)
在宅医療の5 つの呪文(永井康徳)
えびさんぽ(4)
抗菌薬にプロバイオティクス(整腸剤)は併用した方がよいですか? (青島周一)
─ ランドマークスタディと路地裏エビデンス
─ 臨床での使い方
メンタル産業医が教える! 今月の筋新たな時代の咳診療の道しるべ
2019年に発生した新型コロナウイルス感染症により、診療様式は大きく変わりました。特に咳を診ることに関しては、従来の肺機能検査やグラム染色が行いにくくなる場面も多く、困難な状況が続いています。
本特集ではプライマリ・ケア医として、限られた環境の中で咳診療に望めばよいか、この一冊ですべてわかるようにまとめました。明日からの現場で使える、そして今知っておきたい知識が満載となっていますのでぜひご一読ください!
本書は,薬学生に必要な微生物学・感染症学の基礎知識をわかりやすく簡潔に記述されている.微生物やウイルスの分類などはもちろん,感染症の特徴,感染経路,感染症の予防,薬物の作用機序などを解説する.新たに追加された感染症治療学には処方例が取りあげられており,学習に役立つ.また,将来学ぶ免疫学,ゲノム薬学,薬物治療学などの基礎としての役割も視野に入れてまとめられている.薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠.用語解説,コラム,章末問題付き.
1.微生物学の基礎
2.感染と発症
3.細菌学総論
4.病原性細菌各論
5.ウイルス学総論
6.病原性ウイルス各論
7.真菌学総論
8.寄生虫学総論
9.感染症の予防と治療薬
10.感染症治療学