どうする?! 日本を跋扈する外来種問題
近年、外来種が問題になっています。外来種とは、人間の活動によってほかの地域(特に外国)から入ってきた生物のこと。よく知られているものが、食用として輸入したウシガエルと、その餌として輸入したアメリカザリガニ。ともに、日本中で見られます。現在では、農作物や家畜、ペットとして輸入されたものが逃げ出したり放されたり、流通の過程で海外から入ってきたりしています。それが日本に定着して分布を広げ、在来種を食べてしまうなどして生態系が壊され、在来種が交雑してしまい在来種の遺伝子の独自性がなくなることが多々報告されています。外来種が凶暴・有毒であると、人間に被害が及ぶ可能性もあります。特にそのリスクが高い生物を「特定外来生物」に指定して、法律で取り締まっていますが、一度自然界に広がった外来種を根絶することは難しいのです。本書は、インターネットニュースサイト「THE PAGE」に連載され、好評を博している記事をまとめるものです。著者は国立環境研究所・侵入生物研究チームの五箇公一博士です。外来種の侵入の経緯やそのリスク、対処法についてわかりやすく解説していて、日本の自然や生物について考えさせられる1冊です。
プロローグ:外来種とは?
「セアカゴケグモが増えた夏 そして忘れ去られた夏」
「人間の役に立つはずが、害虫扱い! 憐れなセイヨウオオマルハナバチ」
「世界遺産 小笠原諸島の固有生物を食い尽くすグリーンアノールとは?」
「マングースはハブと闘わない 有害外来生物をつくり出した学者の責任」
「SF映画が現実になったキラービー 人間がつくり出した殺人ミツバチとは」
「獰猛で狂犬病リスクをもつアライグマ かわいく描かれすぎらラスカルの功罪」
「水辺のカメ ほとんどすべてが外来種 ブーム後の無責任放逐が生んだ結果」
「アリゲーター・ガー、ピラニアなども生息 外来種の宝庫と化す多摩川」
一冊で全教科を網羅。試験に頻出する項目を徹底紹介!全国保育士養成協議会「保育士試験出題範囲」に準拠。「1日10分」で試験範囲を集中的に学習、保育士の基礎知識も身につく。改訂版「保育所保育指針」と、「幼稚園教育要領」を全文掲載。各条項の確認ができる。
結核・呼吸器疾患の1年分資料の集大成。
保健衛生関係者はもとより、一般の医師・研究者・学生の方にもご活用いただけます。
病院をはじめ看護・保健師学校・医学系大学にはぜひ備えていただきたい一冊です。
■グラビア22頁
■資料編 14頁
■平成30年結核登録者情報調査年報集計結果 101頁
付1 主な指標値別、高位(低位)保健所一覧
付2 結核管理図
付3 都道府県別管理図の指標・偏差値
小児の咳嗽診療に必要とされるさまざまな事項を、それぞれのエキスパートによって客観的な立場から解説。とくに、咳嗽の原因で困ったときに正確な鑑別診断ができること、治療法の定まっていない疾患に対して、現時点での最適な治療が行えることを目標とした。
気候変動が差し迫った課題となっていることや、ロシアのウクライナ侵略などに起因する電力調達価格の高騰で電気料金が値上げされることなどをふまえて、原子力発電の利用を促進すべきだという主張が強まっています。
私は、福島第一原発事故を起こした原発を引き続き電力供給の主軸にしていくのか、あるいはこのような事故を二度と起こさないために撤退していくのか、そもそも生活や産業を支えるエネルギーや電力をどう安定供給するのか、国民が肝を据えて議論しなければならないと思っています。
ところで、こういった議論を進める上で必ず押さえておかなければならないひとつの問題が、このところ抜け落ちてしまっているように思えてなりません。それが、この本のテーマである原発事故時の防災対策、すなわち原発で重大な事故が起こってしまった際にどのようにして命を守るか、という問題です。(「はじめに」から)
第1部 原発事故ーその時、命を守るために必要な知識
第1章 日本と世界の原発で、どんな重大事故が起こってきたか -福島第一、チェルノブイリ、スリーマイル島
第2章 原発事故と放射性物質の基本を知ろう
第3章 放射線をどれくらい浴びると影響が出てくるのか
第4章 福島第一原発事故後に福島県でどんなことが起こったのか
第2部 原発で重大事故が起こった!-できる限りリスクを小さくするために、どう判断・行動するか
第5章 日本の原子力防災対策は事故時に役に立つのか -石川での30年にわたる防災計画・訓練の調査で分かったこと
第6章 原子力防災対策と感染症対策は両立できるのか
第7章 命を守るためにどう判断・行動すればいいか
臨床医の素朴なギモンをふまえ、病理像の見かたのコツを病理医が伝授。病理像には→や「囲み」を多用して、注目すべき部分が迷わず理解できる!症例をイメージしやすいよう、臨床経過、X線写真・CT写真も掲載。
情報サイトには載っていません。
取材歴20年のプロだけが知っている、安心して楽しく遊ぶための実践的教科書。
多くの読者や店長が「本当に役立つ」と絶賛したロングセラーが待望の文庫化。ボッタクリ店・優良店の見分け方。性感染症にならないためには。好かれる客、嫌われる客の傾向。どの時期に遊ぶのがいいか。手土産は何がいいか。店外デート、本番など、ワンランク上のサービスを受けるには。風俗嬢の下半身事情。風俗嬢と結婚するには。取材歴20年の著者が教える、安全に楽しく遊ぶための実践的教科書。歌舞伎町、上野の人気店店長による座談会も収録。
lecture01
人気嬢と遊ぶには
lecture02
ボッタクられない方法
lecture03
ボッタクリ店の裏側
lecture04
性感染症になる前に
lecture05
いい客になる条件
lecture06
手土産は何がいいか
lecture07
どの時期に遊ぶのがよいか
lecture08
携帯番号や名刺を渡すかどうか
lecture09
店外デートはすべきか
Q&A
lecture10
写真や動画、個人情報の流出トラブル
lecture11
ルール違反をしたときの「業界流儀」とは
lecture12
嫌われる客の傾向
lecture13
風俗嬢の下半身事情
lecture14
風俗嬢とつき合うには
lecture15
風俗嬢と結婚するには
lecture16
風俗の本当の楽しみ
extra lecture
歌舞伎町・上野風俗店店長座談会
感染症・がん領域の臨床センスにグッと差がつく200症例!
薬剤師の臨床センスを身につける「薬トレ」の感染・がん編が登場!
感染領域,がん領域各100症例を取り上げ,臨床現場でよく遭遇するものから対応に悩むものまで,さまざまなシチュエーション・難易度の問題を掲載.
現場の薬剤師の自己研鑽・スキルアップに役立つだけでなく,薬学教育においても実践的な知識・スキルが身につけられる問題集です.
すべての内科医へ。血液疾患の診療はこの一冊にお任せ!
2000年代以降、日本における数学を取り巻く環境は激変している。数学の必要性・重要性が産業界や省庁などで見直され、産学官の連携も出来上がりつつある。しかし一方で、STEAM教育などの取り組みはなかなか浸透しておらず、AI産業なども後手に回っているのが現状である。
本書では、数学が自然科学、工学など他分野や産業界にどのように関わって社会の問題解決に貢献しているか、また、新たなイノベーションを創出しているかを紹介する。
第1巻では、最適化理論、耐量子計算機暗号、数理ファイナンス、力学系、感染症の数理、ネットワークなど、産業界と協奏する研究を紹介し、それぞれの分野における数学の役割を紐解いていく。
また巻頭では、長年数学と産業界に軸足をおいて活躍されている研究者が考える、キャリアパスや人材育成についての提言を座談会として掲載した。
本書をきっかけに、数学・数理科学とその応用分野の発展に多くの方の深い関心が寄せられることを期待する。
座談会 産業と数学におけるキャリアパスと人材育成
小磯深幸+佐古和恵+高田 章+高橋桂子+若山正人+吉脇理雄+高島洋典(司会)
序章 数学の展開に期待してーー人類の知識財産の活用(若山正人)
第1章 社会、産業と最適化
第2章 量子情報処理
第3章 耐量子計算機暗号
第4章 数理ファイナンスと金融工学
第5章 力学系と安定性、制御、感染症の数理
第6章 不確実性:数学・数理科学の視点から
第7章 ネットワーク、グラフとSNS
第8章 数学のひろがりーー行列式と因数分解の視点から
多岐にわたる疾患について,最新のガイドライン・診断基準・重症度分類に準拠し必要な知識を1冊で!
日常診療で役立つ,各疾患の基本的事項,診断基準使用のコツ,臨床亜型,今後の課題を考えるうえで役に立つ診断基準の問題点をわかりやすく解説適切な診断と治療のための必須知識をまとめた診察室に常備したいマニュアル.
あの『小児感染症のトリセツ』が帰ってきた! 前版の構成を一新し『抗菌薬編』と『疾患編』の2 部作となってさらにバージョンアップ。
『疾患編』では、頻出のコモンディジーズから知っておきたい重症感染症の対応まで、小児感染症の診断名別に診療のプロセスが分かる。
「病名」から小児感染症を学びたい方はまずはこちら。
姉妹本の『抗菌薬編』もあわせて読めばさらに盤石! 圧倒的な情報量と現場で何をすべきかを両立した小児感染症マニュアルの決定版。
CONTENTS
Chapter 1 敗血症
Chapter 2 中枢神経感染症
Chapter 3 上気道・頭頸部感染症
Chapter 4 肺炎・下気道感染症
Chapter 5 尿路感染症・外陰部感染症
Chapter 6 血管内・血流感染症
Chapter 7 消化管感染症
Chapter 8 腹腔内感染症
Chapter 9 発熱性発疹症の診かた・皮膚軟部組織感染症
Chapter 10 骨・関節感染症
Chapter 11 眼の感染症
Chapter 12 発熱性好中球減少症
Chapter 13 原発性免疫異常症
1994年の初版以来、長きにわたり世界的に読まれてきたテキストの最新版。新型コロナの第二波・第三波に備えて現在もっとも読まれるべき一冊。著者はスウェーデンの「集団免疫戦略」をリードする専門家会議のメンバー。
第1部 感染症疫学への序
第1章 感染症の疫学ーーがんの疫学や循環器の疫学と何が違うのか
第2章 感染症疫学を学ぶための第一歩ーー定義
第2部 疫学の基礎
第3章 記述疫学ーー全ての疫学の始まり
第4章 リスクと相対リスクおよび発症率
第5章 ケース・コントロール研究ーー交絡について
第6章 コホート研究ーー偏りについて
第7章 感染症の臨床疫学ーー感度・特異度・分類間違い
第8章 多変量解析と交互作用
第9章 生存解析
第10章 感染症の数学モデル
第3部 感染症疫学への応用
第11章 アウトブレイクの発見と解析
第12章 感染症監視システム
第13章 「感染する」ということを計測する
第14章 感染症の自然史について
第15章 血清疫学
第16章 感染症と人々の暮らし、行動
第17章 ある疾病が感染症か否か、どうすればわかるのだろう
第18章 ワクチンの疫学
第19章 サブタイピングの使用
診療指針シリーズに初めて「皮膚疾患」が仲間入り。
日本皮膚科学会が監修するガイドラインは、診療の手引きを含めると66疾患に上り、皮膚科専門医であっても専門領域以外の領域のガイドラインを熟知することは困難になってきています。
本書は「ガイドラインへのガイド」というべき本であり、コンパクトな内容で疾患ガイドラインの概略をしっかり把握できる内容になっています。
本書の執筆陣はガイドライン編纂に関わった専門家が中心になっています。
またガイドラインがない皮膚疾患については、専門の先生に標準的な治療であると考えられる診療指針をご提示いただき、内外のガイドラインの現状についてコメントしていただきました。
実臨床で非常に役立つ強力な一冊です。
1. 湿疹皮膚炎群
接触皮膚炎
手湿疹
アトピー性皮膚炎
脂漏性湿疹
2. 紅斑症
多形滲出性紅斑
Behçet病
結節性紅斑
3. 膠原病
全身性エリテマトーデス
全身性強皮症
限局性強皮症
皮膚筋炎
4. 血管病変
下腿潰瘍(末梢動脈疾患,静脈血栓塞栓症,下肢静脈瘤)
皮膚血管炎(IgA血管炎,皮膚動脈炎)
5. 蕁麻疹・痒疹類
蕁麻疹
痒 疹
6. 水疱症
天疱瘡群
類天疱瘡群
7. 膿疱症・膿皮症
掌蹠膿疱症
壊疽性膿皮症
化膿性汗腺炎
8. 遺伝性角化症
魚鱗癬
9. 炎症性角化症
尋常性乾癬
乾癬性関節炎
膿疱性乾癬(汎発型)
扁平苔癬
10. 色素異常症
眼皮膚白皮症
尋常性白斑
肝斑・日光黒子
11. 物理化学的皮膚障害
色素性乾皮症
熱 傷
褥 瘡
12. 薬 疹
薬 疹
Stevens-Johnson症候群
TEN
薬剤性過敏症症候群
13. 肉芽腫症
サルコイドーシス
14. 母斑症
神経線維腫症1型(NF1)
結節性硬化症
15. 皮膚悪性腫瘍
有棘細胞癌
基底細胞癌
乳房外Paget病
悪性黒色腫
皮膚血管肉腫
皮膚リンパ腫
16. 真菌感染症
足白癬・爪白癬
皮膚粘膜カンジダ症
癜風・マラセチア毛包炎
17. 細菌感染症
蜂窩織炎・丹毒・ 壊死性筋膜炎
伝染性膿痂疹
18. スピロヘータ感染症
梅 毒
19. ウイルス感染症
帯状疱疹
疣 贅
20. 寄生虫
疥 癬
21. 付属器疾患
痤 瘡
酒 皶
円形脱毛症
男性型および女性型脱毛症
限局性多汗症
22. 皮膚瘙痒症
皮膚瘙痒症
一時は「消えゆく疾患概念」と考えられていた気管支拡張症だが.欧米において嚢胞性肺線維症と関連しない症例の増加から大規模な患者レジストリへと進展し,近年目覚ましい研究成果をもたらしている.いまや呼吸器領域の一大カテゴリーとなった気管支拡張症について,欧米の最新知見を踏まえ,臨床像から病態,疫学,診断や重症度分類,治療と管理までを体系的にまとめた.
PART2は,「小児看護学」「母性看護学」「老年看護学」「在宅看護学」「地域看護学」で構成され,最新の医療状況や看護教育の現状を踏まえた内容を加筆しより誌面を充実.クリティカルシンキング,問題解決思考,科学的思考を身につけ実践能力を養う
2020年初頭に突如世界を襲った新型コロナ・パンデミックから抜け出すため、新たに開発されたワクチン。
日本では、2021年4月頃から本格的に接種が始まった。
人々は、この「未知のウイルス」に対抗するために「未知の技術」で開発された「未知のワクチン」を、どのように受け止め、接種するか否かを決め、実際に行動したのだろうか?
長きにわたるパンデミックの中で、新型コロナウイルスは変異を繰り返し、ワクチンの効能に関する情報もたびたび変化した。この極めて不確実な状況下で、研究者として、あるいは政策現場に参加する有識者として、著者たちは、「行動経済学」を武器に未知のウイルス・未知のワクチンと対峙し、接種を進めるためのナッジ・メッセージを開発し、接種が進む中での政策のあり方を提案し、接種者・非接種者の分断など社会への影響を考え続けてきた。
そんな著者たちが、当時の想い、経験、そして調査・研究における苦労と創意工夫を振り返りながら、将来起こりうる新たなパンデミックへの対策として何が必要か、私たちは何をすべきかを問い直す。
行動経済学、感染症学などの知見をわかりやすく解説しつつ、新型コロナ危機の教訓を活かし、ネクスト・パンデミックに備えて今から動き出すための指針を、臨場感あふれる筆致で描く。
プロローグ(佐々木周作)
第1部 「未知のワクチン」にどう向き合うか?
第1章 「未知のワクチン」に向き合うための基本道具
[大竹文雄の目]ワクチン導入をめぐる政策議論
第2部 「未知のワクチン」の接種開始前夜
第2章 「接種を受けるつもり」を測定する意義:たかが意向、されど意向
第3章 自律性を阻害せずに接種意向を高めるナッジ・メッセージの探究
[佐々木・大竹・齋藤の「当時を振り返る」]エビデンスの作り方と使われ方
[大竹文雄の目]接種勧奨と出口戦略をめぐる政策議論
第3部 「未知のワクチン」の接種はじまる
第4章 接種意向は水物か?:実際の行動とのギャップ
第5章 ナッジは実際の行動も促すのか?:フィールド実験による挑戦
第6章 ワクチン接種の意外な効果
[佐々木・大竹・齋藤の「当時を振り返る」]パンデミック下の研究開発と社会実装
[大竹文雄の目]ワクチン効果の変化と行動制限の必要性をめぐる政策議論
第4部 ワクチン普及後の世界:「未知」から「既知」へ
第7章 ブースター接種にナッジは必要か?
第8章 ワクチン接種者と非接種者の分断と共生
[佐々木・大竹・齋藤の「当時を振り返る」]ナッジの意味とは
第5部 ネクスト・パンデミックのために「行動経済学+感染症学」ができること
第9章 将来のパンデミックに向けた10の政策研究アジェンダ
第10章 政策研究アジェンダの「実現可能性」を議論する
あとがき(大竹文雄、齋藤智也)