ミステリアス北海道の誘惑 札幌、函館、襟裳、知床…北国の抒情と大自然の息吹きが織りなすロマンの陥穽!
強大な陸上戦力のスミノフ侵攻軍を前に、88式戦車やハリアー戦闘攻撃機で応戦する北海道島IBM軍。だが総本部によって核の無制限使用を封じられた防衛軍は、次第に追いつめられてゆく。そして-ついに陥落する札幌。孤立したニセコ要塞では、“1986世界”の謎を解き、戦争終結をめざす密かな努力が続く。一方、IBM総本部では、空母機動部隊による日本海大反攻作戦が準備されていた。『ニセコ要塞』シリーズ第1期完結篇。
上り寝台特急「北斗星」が函館を出て一時間後、ロイヤルルームで男が服毒死、同室の女が姿を消した。殺人と断定した捜査本部は動機の面から、札幌でブディックを経営する永倉麻友子を突きとめたが、彼女にはアリバイがあった。一方、死因に疑問を抱いた元刑事の栢次郎は友人の高比良亮と、男の単身赴任先である札幌と東京に別れ独自の調査を開始したが…。錯綜する殺意と不可能犯罪の謎。やがて栢が掴んだ意外な事実と第二の殺人。
代議士愛人の引き逃げを目撃した男と女。迫水純一郎は大金を受けとるために博多発「ひかり8号」に乗ったが、広島駅到着直前に毒殺された。札幌で五千万円を入手するはずだった結城佑子は迫水が殺された三時間後、犯人と遭遇、そして殺された。走行中の新幹線から札幌への殺人ルートはいったいどこにあるのか?
名門・山手女学院大学の助教授・弓丘弥生は、テレビのニュースキャスターもこなす気鋭の国際政治学者として、講演に執筆にと引っぱりだこである。博多で老舗料亭を経営している父親は、そんな一人娘に悪いムシがつかないようにと、板前の佐原繁次郎をボディガードとして送り込む。そんな折、学会で訪ねた札幌の盛り場で、口論が高じての殺人事件を目撃した2人は、被害者の残したダイイング・メッセージ「きりゅう、いずし…」を手掛かりに、逃走した犯人を追いはじめるー。
北海道・札幌の「雪まつり」会場に不審な雪だるまが見つかり、中から美女の刺殺死体が…。北国の冬の風物詩を舞台に、おなじみキャサリンと浜口一郎のコンビが謎をとく表題作ほか、博多どんたく、恐山大祭、阿波おどりと、日本各地でくりひろげられる祭りを背景に、季節感ゆたかに描く傑作ミステリー全四篇。はなやかな祭りのさなかに殺意がめざめ、事件は起きるー。
八八式戦車やハリアー戦闘攻撃機で、強大なスミノフ侵攻軍に立ち向かう日本列島防衛軍。だが、IBM総本部から核の無制限使用を禁じられた防衛軍は苦戦、ついに札幌も陥落してしまう。IBM総本部は戦艦阿蘇率いる空母機動部隊を日本海に投入、大反攻を開始。一方、孤立したニセコ要塞では、“1986戦場世界”の謎を解き、戦争終結をめざす日本列島防衛軍首脳の必死の努力が続く…。
夫・伸夫の行動に不審を抱く札幌のイベント会社専務・越川春恵-その原因はプロモーター・白井信吾に…。春恵の依頼で白井の身辺を探るかつての部下・戸田亘は「やくも…」の言葉を残して失踪。麻薬がらみか。戸田の行方を追い札幌へ飛んだ、名探偵・浅見光彦を待ち受ける北大植物園の絞殺死体。さらに浅見は、謎の老人・徳永から全天候型競技場建設にまつわる不可解な動きを知らされた。-一人の男の蒸発が、北海道開発を巡る利権の暗闘を暴き出した。北の都・札幌の“闇の素顔”を描破する“旅情ミステリー”書下ろし秀作、全力第15弾。
失踪した男を追い札幌に飛んだ浅見光彦は、〔北大植物園〕と〔ひかり公園〕での殺人事件の渦中に…。両事件の鍵を握るプロモーター・白井信吾の不可解な行動。光彦は刑事局長の兄・陽一郎に白井の身辺調査を依頼するが、逆に手を引けと忠告され。 さらに白井自身からも…。光彦の背後に迫る不気味な組織とは何か。彼を支える謎の老人・徳永の正体とその目的は。闇に潜む巨怪を撃つ浅見光彦の危機と名推理。「旅情」と「サスペンス」を見事に融合させた、全力の書下ろし長編大作、ここに完結。新境地を拓いた内田ミステリーの傑作。
五体満足、十指満足が不思議なくらいの波乱に富んだ翔馬の人生。壮絶な馬券買いで負け組の泥沼にハマる。遂には追いつめられて、北都・札幌に落ちのびる。そこで人生最大の逆転劇が始まった。競馬で儲けるのなら下級条件のレースしかない。駄馬がいつ激走するのか見抜くこと。「翔馬指数」なら、それができる。それともうひとつ、本命党は破綻する。これがギャンブルで幾多の死線を超えてきた翔馬の結論。
脳卒中や交通事故で重い障害を背負った人々がたどる、苦しく、迷いにみちた旅路。しかし、家族やリハビリ・チームに支えられ、それぞれが新しい人生を見いだし、勇気ある再出発を果たしていく。生きる意味とは何か。本当の「社会復帰」とは何なのか。自らも悩みながら患者に寄り添ってきた医師が見た、感動的な人間復権の物語と、医療現場から伝える新しいリハビリテーション医療の可能性。
本書では、1980年4月1日以降、2003年1月1日までに在籍した「路面電車」と「中私鉄」の車両を、写真と文字で紹介する。