東京で大繁殖しているアオマツムシが今年も鳴き始めました。多分、この秋も、夜空いっぱいに鳴き声をひびきわたらせることでしょう。一方、札幌では、10年前にはかなりの広さで空き地があったのですが、ここ数年の急激な人口増加で、それらの空き地には住宅が建ち並び、カンタンの生活環境をおびやかしています。この本で、生きものたちの「環境と適応」について考えていきたいと思います。
五月のある夜、東京の井の頭公園で、東陽工機社員、仙崎が「スズ…」という言葉を残して毒殺された。その一カ月後、札幌・円山公園の池で、島本という男が刺殺体で発見された。なぜか、その死体にはスズランの花が添えられてあった。警視庁捜査一課の勝は、二つの殺人に関連があるとにらみ、北海道へ飛ぶ。浮かんできたある事件と、謎の美貌の女の影。だが、事件のカギを握ると見られる謎の女の行方はいっこうにつかめなかった。進展しない捜査の中、第三の殺人が!連続殺人の背後に隠されてた恐怖の事実。アッと驚くドンデン返し!本格推理とロマンチシズムとの融合に成功した「花伝説シリーズ」第一弾。書下ろし長編推理小説の秀作。
札幌での結婚式に出席後、東京に戻った淵川志郎を待っていたのは、ナイフを突きたてられた妻・真佐子の死体だった。しかも、完全密室での犯行だった。捜査に乗り出した警視庁捜査一課の八木沢警部補は、ある人物に重大な疑いを抱く。だが、その人物には、絶対のアリバイがあった。一方、淵川と札幌まで同行した紺野綾子は、急遽、札幌行きを取り止めた恋人の副島優樹の行動に不審を抱く。ゆれ動く女心。東京ー青森ー札幌をつなぐ完全犯罪の罠。鉄壁のアリバイと密室殺人の謎にたち向かう八木沢の活躍を描いた、書下ろしハイウェイ・ミステリー秀作。“アリバイ崩し”に新境地を拓いた問題作。
この本は、クルマででかける方にとって便利なように編集してあります。地域へのアプローチ、各ポイントへのアクセスの2本立てで、できるだけ具体的にガイドし、さらに検索しやすいように考えました。
あのころは毎日がお祭りだった。座席数48の小さな映画館が俺たちの青春だった。
敬心総合病院に勤務する北条珠紀は、アメリカ出張から帰った夜、歓迎会という名目の飲み会に出席させられた。だが、めっぽう酒の弱い北条が翌朝目を覚ますと、自分のベッドのなかに裸の少年が…。そして自分も何も身に着けていないではないか。そういう人種ではないはずの自分が何故!?「札幌の休日シリーズ」でおなじみの大塚真史とあの人物による番外編。
志賀重昂の思想形成の原点を、札幌農学校時代の若き日の日記に探る。
函館・江差・奥尻島・ニセコ・積丹・小樽・札幌・洞爺湖・登別・襟裳岬・旭川・大雪山・層雲峡・富良野・帯広・池田・トマム・然別湖・網走・能取湖・知床半島・摩周湖・阿寒湖・釧路・根室・尾岱沼・天売・焼尻・稚内・利尻・礼文・紋別。巻末味の店特集。絵ハガキ付き。
五体満足、十指満足が不思議なくらいの波乱に富んだ翔馬の人生。壮絶な馬券買いで負け組の泥沼にハマる。遂には追いつめられて、北都・札幌に落ちのびる。そこで人生最大の逆転劇が始まった。競馬で儲けるのなら下級条件のレースしかない。駄馬がいつ激走するのか見抜くこと。「翔馬指数」なら、それができる。それともうひとつ、本命党は破綻する。これがギャンブルで幾多の死線を超えてきた翔馬の結論。
脳卒中や交通事故で重い障害を背負った人々がたどる、苦しく、迷いにみちた旅路。しかし、家族やリハビリ・チームに支えられ、それぞれが新しい人生を見いだし、勇気ある再出発を果たしていく。生きる意味とは何か。本当の「社会復帰」とは何なのか。自らも悩みながら患者に寄り添ってきた医師が見た、感動的な人間復権の物語と、医療現場から伝える新しいリハビリテーション医療の可能性。
あの岡田監督が、帰ってきた。クラブチーム監督未経験の代表監督としてW杯初出場。辞任後はJ2コンサドーレ札幌を率い、2年後にJ1昇格を決めた。波乱の道を歩んだ指導者の胸の内に、朝日新聞サッカー担当記者が熱く迫る。