調味料の胡椒の使い方を聞かれたら、まず炒め物に、と迷うことなく浮かんでくるでしょう。しかし、もう少し調味料の特性がわかってくると、思いもよらないマッチングができることに気づきます。ココアに黒胡椒3ふりをいれてみてください。異色の組み合わせですが、おいしさに驚きます。本書は、著者の視点で調味料の特性を丁寧に解説すると同時に、今までにない新しい使い方も提案しています。本書を読めば、調味料の使い道が飛躍的に広がります。調味料全73品目収録。
ティラノサウルスのベビー、トリケラトプスのトップス、ステゴサウルスのゴンちゃんの、海のぼうけんものがたり。ガラクタス諸島をめぐって、なぞのオオウミガメをさがすんだ。
私と、性行為ではない肉体関係を、してみませんか?精神は肉体をもてあまし、潤うことも充足することも叶わない。「男と女」、「女と女」が対をなす双作小説。
かわいいムーミントロールとやさしいママ、おしゃまなミイにすてきな仲間たち。毎日が平和すぎてものたりないムーミンパパは、ある日一家と海をわたり小島の灯台守になります。海はやさしく、ある時はきびしく一家に接し、パパはそんな海を調べるのにたいへんです。機知とユーモアあふれるムーミン物語。
この国は、絶望であふれている。「夢」や「成長」、「勝つこと」を強いられ、たとえ夢を叶えても苦しく、勝てば勝つほど人生に負けていくような社会。一度はみ出すと、二度と戻ってこれなくなる社会。「もう死ぬしかない」というところまで追いつめられる人間が、年に3万人もいる社会。恐ろしいのは、普通に生きようとしても苦しい社会だということだ。見たところ独裁者はいないし、先進国・経済大国で自由も人権も保障されているのに、どうして僕らは、こんなにも満たされないのだろうか。いったい僕らは、何に救いと希望を求めて生きていけばいいのだろうかー?山田玲司が「マンガ×小説」で描く、この狂った国で、僕らが幸せに生きていくための哲学。
「ノマドスタイルで自由に生きよう」「これからは会社員よりフリーランスだ」など、働き方についてイメージだけで語られることも多い。しかし、フリーランスはそんなに甘いものではない。今まで会社に任せていたものをすべて自分で引き受けなければならないからだ。本書では、フリーランスになりたての人がつまずきやすい税金、保険、年金、契約、法人化について、税理士と社会保険労務士がわかりやすく解説。確定申告についても「ようするに何をすればいいのか」を隣で教わっているような感覚で理解できる。「一人でも、地に足をつけて、強く生きていこうと覚悟した」すべての人に捧げるフリーランスの教科書。
就職活動に全敗し、頼みの綱でもあった「LB管理者採用試験」も体調不良による棄権を余儀なくされた千鳥さん。ただ、自分にとっての天職を見つけたいだけなのに…。自分に自信がなく、といって好きなことも思い浮かばず、回復しない体調に苛立ちながら、なやみ、うなだれていた彼女に差し伸べられたのは、人々の羨望を集めた“神の手”を持ちながらも、紙の本が稀少化したこの世界に絶望した、ひとりの“図書修復家”の手だったー。“本の未来”が収められた、美しく、不思議な図書館を、紅玉いづきが紡ぐ待望のシリーズ第二弾。
個性的なホストたちが人気を集める渋谷のホストクラブ「club indigo」。常連客の真千子が殺され、指名されていたホスト・DJ本気が疑われる。オーナーの晶とホストたちが事件を追ううち、ネット上に「もう一つのindigo」が存在し、真千子がそこを運営していたことが分かる。ネットとリアルの両方から犯人探しを進める晶たちだが…。大人気シリーズ最新作が文庫オリジナルで登場!
ミステリーに殉じた作家を敬愛する4人による驚嘆のアンソロジー。巧緻に練られた万華鏡のごとき謎、また謎。遊郭に出入りする男の死体が握る白い花に魅せられた若い刑事(「桔梗の宿」)、月一度、母の愛人と過ごす茶室に生涯を埋めた女(「花衣の客」)などに加え、綾辻×伊坂、巻末対談でその圧倒的な魅力を語る!
3人の若き創業者は厚かましく奇妙なアイデアをいかに猛スピードで3兆円企業にしたのか?世界3万4000都市を超える宿泊ネットワークを築いたエアビーアンドビーに迫る初のノンフィクション。
個人として史上最高額となる4300億円の負債を抱え、自己破産した朝比奈ハル。「北浜の魔女」と呼ばれた彼女は、平成が終わる年にひっそりと獄死した。昭和8年に和歌山の寒村に生まれたハルは、いかにして巨額のマネーゲームに身を投じるようになったのか。その生額を小説に書こうと決めた“私”は、生前の彼女を知る関係者に聞き取りを始める。
パセリのからだにさわってね!ほんものの犬そっくりの手ざわり。