9.11同時多発テロやイラク戦争以後、戦争は世界各地の地殻を揺るがせている。現代のこの流れの中で戦争を考えるために、神話化された戦争を扱う文学を取り上げる。作家は極限状況に置かれた登場人物にいかに戦争と向きあわせ、人間性を描いてきたか。さらには戦争と人間の関わりの本質的意味へと思いを至らせる。
まえがき
第一部 昔々の戦争
第1章 シェイクスピア・戦争・神話(藤田 實)
第2章 スペイン継承戦争とホイッグ的崇高(西山 徹)
第3章 ホーソーンと追憶のなかのウルフ
-『英国ノート』 を通してー(入子 文子)
第二部 前世紀の戦争
第4章 ディケンズによる奴隷制度批判と南北戦争前後の
アメリカ(吉田 一穂)
第5章 ヘンリー・ジェイムズの戦争感覚
-刻印された身体と複数のアイデンティティー (中村 善雄)
第6章 戦争とコンラッド文学
-「エイミィ・フォスター」 と 『闇の奥』 を中心にー (松村 敏彦)
第7章 廃墟に佇む死霊たち
-ベケットにおける 『神曲』 的類比ー (井上 善幸)
第三部 当今の戦争
第8章 ベンジャミン・ブリテンの 『戦争レクィエム』 をめぐって (安川 イク)
第9章 シンシア・オジック 『ショールの女』
-脱ホロコーストー(広瀬 佳司)
第10章 視線が語る戦争
-『墜ちてゆく男』 における九・一一をめぐる目ー(佐々木知彦)
第11章 日本の英文学研究と戦争 (宇佐美太市)
あとがき
索引
定まった時間で安全に大量に、しかも省エネルギーで人や物を運べる輸送機関・鉄道が最近再評価されつつある。その鉄道の力をフルに出させることのできるネットワーク型新幹線がいま求められている。新幹線発案者が語る過去と未来。
会社をクビになった著者がこれは絶好の機会とばかり、念願の日本縦断バイクツアーリングへ。行く先々で起こる、ハプニングやエピソードの嵐の連続!怒濤の経験を重ねる毎に著者はいままで気づかなかった何かに気づき始める。好奇心旺盛な著者のユーモアあふれるエッセイ風旅行記。