本書では、非営利的及び自発的行為の社会的、経済的、政治的な構造と過程について一般的に(かつおもしろく)論じ、それと同時にその分野の主要な内的及び外的な境界線のいくつかを引き直す。この課題を遂行するために、著者は、いくつかの伝統的なさらには古風な用語を作り直し、しかもその分野全体の独占的代表物として扱われてきた非営利法人だけに注意を集中させないよう努力した。非営利的組織、自発的団体、およびその他のいくつかの異なったタイプの関連組織は、ここで提起されている理論では、the commonsと呼ばれるもっと大きなカテゴリーの一部とみなされている。
進化的な推論形式を市場に応用し、その可能性を開拓するとともに、科学技術政策にも説き及ぶ進化経済学の基本文献。第1回「グラーツ・シュンペーター・レクチャーズ」を翻訳刊行。
何を食べるかやどのような場所に暮らすかの違いで、互いに近縁な生物が様々に進化し、多様な生態系を形作っていく仕組みはどのようなものだろうか。進化生物学の第一人者が、自身による豊富な研究事例を交えることにより、「適応放散」を軸として進化生態学を体系的に解説する。
本書は、これまで問題とされてこなかった知財に、知識や組織、戦略に関する既往のフレームワークをあてはめることで、現実の“知財マネジメント”のあり方を浮き彫りにしていく。
中国を除くアジア、オセアニアの公害環境問題の歴史と現状を総括、最新の環境政策を追う。
福祉の論理が、福祉政策と援助技術を中心に展開され、ノウハウの学問へと矮小化されつつある。しかし、自殺、うつ病、貧困、犯罪、虐待等の問題は、明らかに社会構造に起因する問題であり、サービス供給の調整で完結するものではない。今日、福祉の論理に求められているのは、独自の深い人間観(優生思想を根源的に批判できる人間観)に立脚し、広く文化・文明を問い、疎外された人と同じ目線に立って生きようとする“主権と人権をまもり高める福祉”の原理論の提起である。
日本経済・企業に定着した「日本型」戦略は環境変化によってどのように変化しているのか。経営戦略と人事戦略の相互影響関係/外部環境と個別企業の相互影響関係/国際経営比較論・制度組織論・経営戦略論/多国籍企業のグローバル人事戦略の研究フレームワークから、電機・製薬・金融・流通の4産業について、“産業状況”と“企業の戦略(経営戦略・人事戦略)”の進行しつつある変化を分析する。
激変するバイオ特許を取り巻く環境に対応すべく、関連する実務的な情報を網羅。バイオ関連発明特有の権利取得、訴訟、契約等を項目別に解説。日米欧の三極での、バイオ関連発明の取扱いの比較。大学、ベンチャー、企業間の共同での研究開発の際に留意すべき点を解説。
環境問題に対して、メディアの果たす役割は極めて大きいにもかかわらず、その実態について整理・分析した研究は少ない。本書は、そのような状況に鑑み、環境問題とメディアの関係について、様々な角度から検討を加える。
アメリカ建国の時、13の邦(州)を連合する統一国家の理念として採用された国璽。そこに刻まれた言葉は、アメリカの多様性と統一を標榜するモットーとして使われ続けています。アメリカ建国の理念を念頭におきながらアメリカの人種・エスニシティを見つめてきた研究者が、歴史、政治、文化など多様な視点から「エスニック・アメリカを問う」本書ー世界で移民・難民問題が深刻化する今、人の国際移動について考えるための一冊です。
複数の法領域にまたがる「環境法」を、その基礎から学ぶための好テキスト。環境法学習の決定版!
本人訴訟支援・簡裁代理の理論を探究し、司法書士による裁判実務の指針を示す!司法制度における司法書士制度の位置づけ、法律相談・法律判断・司法書士倫理等の論点、業務範囲をめぐる学説・裁判例にも論及!