日本は今、働き方改革や女性活躍、男性の育児参加など、多くの課題に挑戦している。焦点を当てる角度や呼称は様々でも、職業生活と個人や家庭生活の調和をめざす基礎となる枠組がワーク・ライフ・バランスである。本書は、その概念や分析視角を考察した上で、主要各国の施策の特徴を析出し、日本における実態を検証する。多方面から取り上げる視点と事例から、未来志向的な働きやすい職場環境とは何かを探る。
人口が減り始めた日本。私たちは命にどう関わるべきか?命についての問題ー生殖補助医療、育児不安、母性、親子、介護、人生の終末ーに直面し苦悩し格闘する心を扱う「人口の心理学」の提案!
「美のための美」はなぜ進化したのか?メスが美的感覚をもとに配偶者を選び、オスを改造していくー世界的鳥類学者が刺激的な新説を提唱し、華麗な鳥の羽から人間の同性愛まで、従来の進化論では解き明かせない美と性の謎に斬り込む野心作。ピューリッツァー賞(2018年)ファイナリスト。ニューヨークタイムズ紙「年間ベストブック10冊」(2017年)選出。
生命の“質”から生活の“質”へ。戦前の人口の“質”に関する論議から戦後の人口論まで、人口問題と社会政策をめぐる日本的系譜の全体像に迫る。
イギリス流の、ほんとうの賢さとは何か?世界トップ10に入る通称“オックスブリッジ”両校の入試問題ではこんな超絶な思考実験が行われている!英国エリートたちの思考力を磨いてきたさらに「考えさせられる入試問題」、どこから読んでも面白い難問奇問、まだまだあります!
1200万人の生活を支える水源である淀川を「流域」としてとらえると、人びとの多様な暮らしや文化、自然のあり方が浮かび上がってくる。淀川流域のいま・過去・未来を、SDGsの視点で眺めてみよう。地域をグローバルに考える糸口が見えてくる。
はしがき
序 章 淀川流域のいま・過去・未来とSDGs 後藤和子
第1章 将来の淀川流域の洪水対策としてできることとは何か? 石田裕子
第2章 水辺を楽しく利用するためにはどうすればいいか? 石田裕子
第3章 「森林の豊かさ」とは何か? 手代木功基
第4章 淀川上流に新たなダムは必要か? 鳥谷部壌
コラム1 治水事業にみる日本の国際貢献 河原匡見
第5章 災害激甚化時代における洪水防御のあり方とは? 鳥谷部壌
第6章 文化と経済の相乗効果とは? 後藤和子
第7章 なぜ人は水辺に集まるのか? 小林健治
第8章 淀川の風景遺産とは何だろう? 加嶋章博
コラム2 萱島 高度経済成長期の負の遺産と地域資源 加嶋章博
第9章 淀川流域の文化遺産をいかに活用すべきか? 赤澤春彦
第10章 都市農業とは何だろう? 中塚華奈
第11章 淀川の左岸と右岸でどう違う? 八木紀一郎
コラム3 淀川流域の地域支援のあり方 久保貞也
第12章 若年層と女性就業者の流れは淀川流域をどう変えるのか? 朝田康禎
第13章 産業連関表からみる淀川3市の違い 郭進
第14章 淀川流域の魅力を発信するにはどうすればよいか? 増田知也
第15章 大阪湾はお魚よりもプラスチックごみのほうが多いって本当? 鳥谷部壌
あとがき
日本の科学技術分野のジェンダー平等が進まないのは、本気度が足りないからである。本書は、日本、欧米諸国、中国における科学技術分野の女性参画拡大政策を、統計データや口述史、インタビューを通して分析。日本の現状と課題を描き出し、これからの科学技術やジェンダーを展望する。
本書は、研究者へのワーク・ライフ・バランス支援について、日本社会のジェンダー規範から議論する。大学にとどまらず、支援される側/支援する側の両方から、ジェンダー平等な職場づくりを考える一冊である。
「女性研究者支援」としてスタートした現在の研究者支援には、支援対象を女性に限定することで「女性=ケアを抱える存在」とみなすことにつながる、ケアを抱える男性研究者は「マジョリティの中のマイノリティ」であり「男性=ケアを抱えない存在」とみなされがちである、というジェンダー規範がみられる。そのため今後は、性別に関わらず「ケアを抱えた研究者」への支援にしていく必要がある。
2000年代に新しく大学に現れた、支援する側のコーディネーターという職業についても、その専門性や身分について学術的に考察している。コーディネーターは社会学的視点とジェンダー視点を活かす専門職として、学内外で活躍できる存在になっていくだろう。
はじめに
本書の視角 ワーク・ライフ・バランス支援とジェンダー
第1部 日本の大学における研究者のワーク・ライフ・バランスとジェンダー
第1章 文部科学省による女性研究者支援政策とジェンダー規範
第2章 大阪府立大学における研究者のワーク・ライフ・バランス支援とジェンダー規範
コラム1 男性研究者への支援の視点「マジョリティの中のマイノリティ」
第2部 大学の研究者支援を支える専門職としてのコーディネーター
第3章 大学のジェンダー平等を推進するコーディネーターという専門職
コラム2 「女性研究者支援のための担当者自主学習会」の挑戦
「つながることの意義ーこれまでに何を得たか、そしてこれから」
宮崎大学 清花アテナ男女共同参画推進室 清水 鈴代
「コーディネーターという仕事と自主学習会について
-たった一人のための支援であったとしても」
群馬大学 ダイバーシティ推進センター 長安 めぐみ
第4章 親支援に必要な社会学視点とジェンダー視点
おわりに ワーク・ライフ・バランス支援を女性支援からジェンダー平等なケア支援へ
参考文献
執筆者紹介
21世紀に入った現在でも、日本では理系に進む女子学生が少なく、ましてや研究者となり活躍している人材はごく少数にとどまる。本書は『朝日新聞』で科学記者として長年取材活動を重ねてきた著者が、各分野で世界的にも活躍している女性研究者28人にインタビュー。彼女たちがどのように研究者を目指し、道を切り開いてきたのか、また、プライベートでどんな葛藤があったのか、深掘りして聞き出す。
30代から70代まで、幅広い世代の研究者が登場し、時代による考え方や環境の違いを感じ取ることができる。数十年前の日本では、現代では考えられないような差別的待遇がまかり通っていた。そんな環境で仕事をする苦労とともに、普段は語られることの少ない家族の話題なども、著者ならではの視点と話術によって引き出される。
理系分野に興味を持つ中高生、研究者を目指す大学生・大学院生の指針となるだけでなく、仕事を持つ多くの女性たち、そして男性たちへのエールともなろう。
AERAdot.にて2023年1月〜2024年1月に好評連載されたものをベースに、書籍化。
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本書は十分な量の良質な過去問と、詳細な解説を掲載していますので、繰り返し解くことにより、知識の定着と解法パターンの習得を図ることができます。
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本書の問題は、必ずマスターすべき「必修問題」と、<基本>と<応用>の2つのレベルの「実践問題」で、無理なくステップアップできる構成になっています。
(1)まず手始めに代表的な問題「必修問題」で、このセクションでの学習の要点を掴みます。
(2)次に「実践問題」で本格的に過去問に取り組みます。
1周目は「基本レベル」を中心に解き、2周目からは、志望先で出題頻度が高い「応用レベル」にチャレンジ!
5.効果的な学習を可能にするコンテンツ
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※本書は、地方上級(都府県庁・政令市・特別区)、国家一般職、国税専門官、財務専門官、労働基準監督官などに対応しています。
大韓民国臨時政府の設立から100年を迎えたが、その資料は少ない。本書は、臨時政府と国内の独立運動家たちの姿を、生活と運動を共にした女性の目をとおして生々しく描いた回想録であるとともに、臨時政府についての歴史的にも貴重な資料である。
出版にあたって 拙いことを知りつつもすべてを語る言葉[鄭靖和]
1.北に行く夜行列車
2.鴨緑江を越える
3.逮捕
4.一九二〇年代の上海
5.上海脱出
6.燃えあがる中国大陸
7.水の上の亡命政府
8.花灘渓の青き流れ
9.朝鮮義勇隊と光復軍
10.重慶の臨時政府の人びと
11.大陸を濡らした血と涙
12.日本の降伏
13.祖国へ向かう道
14.喜びと悲しみの地
15.民族は分裂し……
16.北から来た人
17.監獄生活
18.明け方の引越し荷造り
母について 時代の呼び声に両手を合わせて[金滋東]
鄭靖和年譜
訳者あとがき 小さな声で語りつがれる人びとの記憶[姜信子]
生物学的精神医学と精神病理学は、精神医学を支える二本の大きな柱である。本書では、著者が最も学問的関心を寄せる統合失調症の妄想論を中核として、幻聴の臨床研究、昨今の操作的診断に対するアンチテーゼから、ワイツゼッカーの主体概念についての考察など、日常臨床のフィールドを総合病院とする著者の境界的クロスカルチュラルな刺激的論考が展開される。現場からのフィードバックによる精神病理学的理解の深化により治療の場を構造化し、精神療法的面接技術を応用発展させることを目指した試みと言えよう。
●必要とされる項目をすべて網羅し,平易かつコンパクトにまとめた教科書として出版され四半世紀以上経過した,定評ある「エッセンシャル病理学第5 版」の待望の改訂版.
●数ある病理学テキストの中で高い評価を学生・指導者双方から受けてきた前版の伝統・良さ,特に“エッセンシャル”として学ぶべき項目を明確にまとめた前版の構成などを最大限生かし,現代の学生・教員が望む最新テキストを編集.
●アトラスに匹敵する多数の画像を取り入れ,肉眼,顕微鏡画像を含むすべての図をオールカラーで収載.
●病理学に関係するコアカリキュラム掲載用語を欄外に掲示し完全網羅.CBT,医師国家試験などに向け学習しやすいよう工夫を凝らした構成.
●多数のテキストが必要となる学生の立場を踏まえ,オールカラーでありながら求めやすい価格に設定.
■当社ホームページ上で,本書に関連した57症例の病理標本をデジタルマイクロコピー(バーチャルスライド)でご利用いただけます.
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I 総論
1.医学教育における病理学(笹野公伸)
2.細胞増殖,細胞傷害と細胞死(佐々木功典)
3.細胞変化と疾患(八木橋操六)
4.組織修復と再生(加藤光保)
5.循環障害(高松哲郎)
6.炎症ー炎症の発生機序と過程(澤井高志)
7.感染症(内藤 眞)
8.免疫異常(外丸詩野,笠原正典)
9.腫瘍
10.小児病理(赤坂喜清)
II 各論
11.循環器(居石克夫)
12.呼吸器(松原 修)
13.消化器
14.内分泌系
15.泌尿器系(長嶋洋治)
16.女性生殖器
17.男性生殖器(内田克典,白石泰三)
18.造血器(吉野 正)
19.運動器(長谷川 匡)
20.皮膚(三上芳喜)
21.脳ー神経系(澤田達男)
22.臨床医学としての病理学
付章 剖検・標本作製・人体正常臓器重量(大西義久,福田剛明)
歴史的には上流階級の男性権力の空間であったガーデンと、労働者階級の男性の肉体労働であったガーデニングの世界は、いかにしてジェンダーと人種の多様性を獲得したのか。英国園芸史における女性ガーデナーの誕生と活躍から、現代のガーデンセラピー再評価までを、豊富な視覚資料とともにたどる。
プロローグ
1 神話の世界から一八世紀における女性、植物、ガーデン
第1章 花の女神フローラーギリシャ・ローマ神話にみる花、女性、そして春
第2章 中世ヨーロッパにおける修道院の庭園ー修道女とハーブガーデン
第3章 ルネッサンス以降の荘園領主の庭園ー女主人とウィーディング・ウィメン
第4章 イギリス一八世紀における知の目覚めー女性と自然科学と庭園
2 一九世紀における園芸学の流行と女性
第5章 大英帝国における女性、植物学、園芸学
第6章 園芸学の発展と女性による植物研究
第7章 女性植物学画家の誕生と確立ー美術学校の創設と流行
第8章 女性によるガーデン・ライティングージェーン・ラウドンと園芸雑誌
第9章 コテージガーデンの流行とアーツ・アンド・クラフツ運動ーガートルード・ジーキルの庭園哲学
3 一九世紀における園芸学校設立と女性ガーデナーの誕生
第10章 女性高等教育の扉への道のり
第11章 園芸学校の誕生と発展ースワンリー園芸学校と園芸教育
第12章 中流階級女性のフィニッシングスクールとしての園芸学校ースタッドリー女子園芸農業学校
第13章 女子園芸学校の確立と女性ガーデナーの誕生ーウォーターペリー女子園芸学校
第14章 園芸資格と新たな継続教育における園芸教育ーケイぺル・マナー・コレッジを中心に
4 一九世紀後半から二〇世紀中葉における女性とガーデン
第15章 住居改革と環境改革ーオクタヴィア・ヒルとヘンリエッタ・バーネット
第16章 ガーデンシテイ・ムーブメントからブリティン・イン・ブルームへ
第17章 世界の植物収集と女性の園芸家ーエレン・アン・ウィルモットの世界観
第18章 女性によるガーデンデザイン
第19章 ヴィタ・サックヴィル=ウェストのシシングハースト・カースル・ガーデン
第20章 シシングハースト・カースル・ガーデンの二人の女性ヘッドガーデナー
5 ウィメンズ・ランド・アーミーと女性園芸家の活躍
第21章 第一次世界大戦とウィメンズ・ランド・アーミーの誕生
第22章 第二次世界大戦における新たなウィメンズ・ランド・アーミー活動
第23章 ウィメンズ・ランド・アーミーと女性地位向上への道のり
第24章 ランド・ガールズと女性専門家たちの遭遇
第25章 戦争中のキューガーデンズにおける女性ガーデナーとウィメンズ・ランド・アーミーの遭遇
6 二〇世紀後半から二一世紀における多様な女性ガーデナーたちの挑戦
第26章 一般住居のガーデンづくりーマージェリー・フィッシュの世界観
第27章 新たな世代の女性ガーデナーの可能性
第28章 女性ヘッドガーデナーの軌跡
第29章 人種および性の多様性とガーデナー
第30章 分断から共生へーセラピーとしてのガーデニング
エピローグ
格差、貧困、福祉、労働…、いま日本において緊急かつ最重要の問題をめぐる、ベテランと新鋭、二人の経済学者による白熱の対話。徹底した議論の先に見える未来とは何か。
20世紀最大の経済学者ケインズが巻き起こした「革命」は、未完に終わった。本書は、ケインズとその意思を継いだ人々の姿を浮き彫りにし、20世紀の経済学を再考する。
女性の多様な生き方を踏まえた母子支援。リプロダクティブ・ヘルスや母子統計などの基礎的事項だけでなく、生殖医療やシングルマザーなどの現代的な課題も取り上げ、最新かつ必要な事項を盛り込んだテキスト。