ネズミ類研究の最前線ーー多様性や進化研究のモデル動物として注目されるアカネズミをはじめ,琉球列島のケナガネズミやトゲネズミ,人間とのかかわりが深いハツカネズミ,ネズミ類が媒介する人獣共通感染症など,気鋭の研究者たちが多様で興味深い研究内容を紹介する.
はじめに(本川雅治)
序 章 日本のネズミ(本川雅治)
I 進化
第1章 日本のネズミの起源(佐藤 淳)
第2章 日本のネズミ化石(西岡佑一郎)
第3章 アカネズミの形態変異(新宅勇太)
第4章 アカネズミの集団史と進化(友澤森彦)
II 生態・生活史
第5章 アカネズミの採餌行動(島田卓哉)
第6章 アカネズミの社会行動(坂本信介)
第7章 実験動物としてのアカネズミ(越本知大)
第8章 琉球列島のネズミ類(城ヶ原貴通)
III ヒトとネズミ
第9章 ハツカネズミの歴史(鈴木 仁)
第10章 ネズミ類が媒介する感染症(新井 智)
終 章 これからのネズミ研究(本川雅治)
「実はおしりも診てほしいんです」と言われたこと,ないですか?他疾患の外来患者が実は肛門の痛みや排便異常に悩んでいることは少なくない.日常診療で遭遇頻度の高い肛門疾患の病態を豊富な写真で示し,基本的な肛門部の診察方法と鑑別の流れ,外来で行える処置までをエキスパートが一般臨床医のためにやさしく解説.つい敬遠しそうな肛門をまず「自分で診る」ためのアドバイスが満載の一冊.
【内容目次】
I 総論
A.肛門の解剖
B.肛門の診察
1.心構え
2.問診
3.視診
4.指診
5.肛門鏡検査
C.診断へのアプローチ
1.脱出が主訴の場合
2.出血が主訴の場合
3.肛門痛が主訴の場合
4.硬結(しこり)が主訴の場合
5.その他の主訴の場合
D.肛門疾患に対する治療
1.治療に対する考え方
2.保存的に診てよい疾患と専門施設に紹介すべき疾患
3.肛門疾患に対する保存的治療
4.痔核に対する外科的治療
5.裂肛に対する外科治療
6.痔瘻に対する外科治療
7.肛門周囲膿瘍やその他の化膿性疾患に対する外科治療
8.その他の治療
II 知っておきたい肛門疾患
A.痔核
1.内痔核
2.外痔核
3.嵌頓痔核
B.痔核と紛らわしい肛門周囲疾患
1.皮垂
2.直腸粘膜脱症候群
3.大腸腫瘍の脱出
C.裂肛
1.急性裂肛
2.慢性裂肛
3.随伴裂肛(脱出性裂肛)
D.肛門周囲膿瘍と痔瘻
1.痔瘻
2.肛門周囲膿瘍
E.クローン病の肛門病変
1.裂肛,肛門潰瘍
2.皮垂
3.痔瘻,肛門周囲膿瘍
F.化膿性の肛門周囲疾患
1.膿皮症
2.毛巣洞
3.肛門部粉瘤
4.フルニエ壊疽
G.骨盤底筋群脆弱による疾患
1.直腸脱
2.直腸瘤
III 肛門部の皮膚疾患
A.肛門.痒症
B.真菌感染症
1.白癬
2.カンジダ症
C.ウイルス感染症
1.尖圭コンジローマ
2.肛門部Bowen病,肛門部Bowen様丘疹
3.単純疱疹
4.帯状疱疹
D.梅毒
1.硬性下疳
2.扁平コンジローマ
E.肛門部Paget病
1.肛門部の乳房外Paget病
2.肛門部のPaget現象
F.悪性黒色腫
G.基底細胞癌
IV 肛門部の腫瘍性疾患
A.直腸絨毛腫瘍
B.肛門管癌
C.痔瘻癌
V 肛門鏡で見る大腸疾患
A.潰瘍性大腸炎
B.大腸憩室出血
C.虚血性大腸炎
D.放射線性直腸炎
E.大腸癌
参考情報
索引
日本造血細胞移植学会編集による看護師向け公式テキストの改訂版.同種造血細胞移植をめぐる現状,移植後合併症の基礎知識,移植後の外来フォローアップにおいて必要な知識・技術を各分野のエキスパートが詳細かつわかりやすく解説.今改訂ではがん対策推進基本計画(第3期)への対応といった情報更新に加え,合併症重症例の写真を充実させた.
【はじめに】
1980年代の近代的移植の幕開けから、骨髄・さい帯血バンクの整備、移植法やその支持療法の目覚ましい進歩に支えられ、同種造血細胞移植は多くの難治性造血器疾患の根治療法として盛んに施行されてきた。そして、移植件数増加とともに多くの移植患者がより長期に生存するようになった。しかし、長期生存者が着実に増加する一方で、移植対象疾患の根治が得られても、社会復帰までには移植後後期合併症に伴う生活の質の低下、不妊、二次がん、復職・復学の問題など多くの課題が残されていることが明らかとなってきた。そして、移植後の治癒の可能性を拡大するだけでなく、その質をしっかりと担保するフォローアップ体制を構築することが不可欠であると広く認識されるようになった。
これを受けて2012年度の診療報酬の改定で、看護師を含むさまざまな職種の専門家による同種造血幹細胞移植患者の外来フォローアップ体制が「造血幹細胞移植後患者指導管理料」として算定されるようになった。この造血幹細胞移植後患者指導管理料の施設基準では、造血幹細胞移植に従事した経験を有し「移植医療にかかわる適切な研修」を修了した専任の常勤看護師の配置が求められ、日本造血細胞移植学会は、これまでの看護部会で行われた研修の質をさらに高めた「造血細胞移植後患者の外来におけるフォローアップにかかわる看護師」を対象とした研修会を開始した。この研修会は、単に施設要件を満たすための看護師研修ではなく、造血細胞移植後患者の外来でのフォローアップに継続的に加わり、そのさまざまな病態・問題に対して適切に指導・介入し、フォローアップの充実を図るとともに、医師の負担軽減にも貢献できる看護師を育成することを目的としたものである。
本書籍は、この研修会の教科書として、2014年3月に初版が発刊された。そして、2014年以降のわが国における移植後合併症、生活の質、社会復帰に関するエビデンスを盛り込み、その内容をより充実させたのがこの改訂版である。少子高齢化が進むわが国においては、完璧な社会復帰を目標とした移植医療体制を構築することが切に求められている。是非、各施設での移植後外来フォローアップの看護に本書を役立てていただければ幸いである。
2019年8月
岡本真一郎
高坂久美子
森文子
山花令子
新型コロナ対応に奮闘した島根県からの報告を緊急掲載!
●人口減少,高齢化,医師の地域偏在など,さまざまな課題が山積する地域医療
●自治医科大学学長・永井良三氏 編集のもと,地域医療の最前線に携わるエキスパートが解決に向けた取り組みを解説!
●Withコロナ時代の地域医療と医師育成を展望する一冊
【目次】
【書き下ろし】新型コロナウイルス感染症と地域医療─地域における広域連携と急性期病院の役割
1.地域医療政策の動向─地域医療構想,医師偏在対策,医師の働き方改革を中心に
2.地域連携の諸展開
3.特定行為研修修了看護師がこれからの地域医療にもたらすもの
4.最近の地域人口の動向─続く大都市部への人口集中
5.地域医療構想
6.行政とへき地・地域医療体制─これまで,そして今後に向けて
7.住民参加の地域医療
8.ソーシャルキャピタルと地域医療
9.地域医療にかかわる医師育成─Withコロナ時代の多様なニーズにも対応できる柔軟な医師育成
10.地域枠制度
11.地域医療とワークライフバランス
12.地域医療と災害医療─その考え方と接点
13.地域医療と文化人類学
14.ビッグデータから眺める地域医療
15.公共哲学としての地域医療
16.地域医療における総合診療医の自己完結性
小児の救命救急・ICU領域における標準的な治療、最新の知見・エビデンスに基づく治療の選択肢を提示するシリーズ第4弾。多くの小児患者に関与し内容が多岐にわたる感染症の中でも、敗血症を併発する重症感染症病態を中心に、1)感染症診療の基本、2)疾患別、3)微生物別、4)場面別に分類、重要項目をピックアップし解説。小児科医、集中治療医をはじめ、感染症科医にも役立つ管理のコツを提供する。
日本社会における喫緊の課題である多文化共生をめぐり、ナラティブ分析というミクロアプローチから、言語教育政策や公共政策への提言といったマクロアプローチまで、分野を超えて多層的に考察する。ポストコロナの日本社会において、何を変えるべきなのか、誰が変わるべきなのか、越境者との共存や多様性をあらためて問い直す。
執筆者:岩田一成、大石尚子、岡本能里子、片岡邦好、木村護郎クリストフ、Astha TULADHAR、村田和代、山口征孝、吉田悦子、Julian CHAPPLE、Magda BOLZONI
はじめに
第1章 ネパール人が選ぶ留学先としての日本ー渡日前後の質問紙調査から探る
吉田悦子・Astha TULADHAR
第2章 移動する子どもの「語り」から見る受け入れ側の課題ー多文化に拓かれた「選ばれる国ニッポン」を目指して
岡本能里子
第3章 長期在留カナダ人から見た日本社会ー高度人材移民とのインタビューからの考察
山口征孝
第4章 マルチチュードとしての多文化共生社会ーイタリアに暮らす日本人女性たちのライフストーリーを通じて
大石尚子
第5章 職場談話研究から人材育成への貢献ーニュージーランドにおける実践紹介
村田和代
第6章 教育現場における「やさしい日本語」の可能性ー子どもたちにとって難しい科目は何か
岩田一成
第7章 日本社会を開く妨げとしての英語偏重
木村護郎クリストフ
第8章 共生と「スケール」-新型コロナ感染症と「ばい菌」言説
片岡邦好
第9章 日本語概要 境界を越える、別々に暮らす?-日本の都市における多様性と多文化主義
マグダ・ボルゾーニ
Chapter 9 Crossing the Border, Living Apart?: Diversity and Multiculturalism in Japanese Cities
Magda BOLZONI
第10章 日本語概要 多様性とインクルージョンか、多様性の排除かー日本が進むべき方向とは
ジュリアン・チャプル
Chapter 10 Diversity and Inclusion or Excluding Diversity: Which Way Forward for Japan?
Julian CHAPPLE
索引
執筆者紹介
臍帯血移植20日後の造血幹細胞移植レシピエントが発熱して突然痙攣。あなたならどう診る?「造血幹細胞移植後の患者さんの感染症診療」に自信がつく、珠玉の23レクチャー。
本書は、ウイルス感染症の動向をコンパクトに収集したものである。内容は「感染症」を中心に記述され、各項目はその分野のエキスパートに分担して執筆いただいており、基本的なことはもちろん、各ウイルス疾患の特徴および現時点での問題点までも取り上げ、確実な情報を記述し、解説している。臨床医を対象に書かれた実用書。
小児科診療において、感染症は相変わらず主な位置を占める。O-157や致死的インフルエンザ、新興・再興感染症、さらに耐性菌の出現や発熱機序の解明に伴う抗菌薬、アスピリン投与の是非など、新旧の問題が凝縮された領域でもある。本書は特に転帰が早く、迅速な診断・治療がその予後に大きく影響する小児の感染症について、現在のゴールド・スタンダードをまとめた必携書。種々の修飾因子による非典型例についても、カラー口絵やコラムで紹介している。
本書は、高齢者の外来診療に携わるすべての医師・看護婦を対象に、失敗をおかさないための基本的な事柄を21の戒めとしてまとめたものである。