モネ、ミュシャ、マグリット、アンソール、モリス、ドラン、デ・キリコほか、芸術家が生活と制作のために築き上げた美的センスあふれる「家」を紹介。
今日呼ばれている「芸術」とは一体何かー。「芸術」という概念は、「芸術家」「作品」「独創性」などの諸概念とともに近代ヨーロッパに誕生した。これは「美学」という近代的学問の成立とも連関している。本書は、バークやカントらのさまざまな理論をたどりながら、この芸術観の根底にある逆説ー自然と人為、伝統と革新などの価値が交叉するという逆説ーをさぐり、私たちがいまだその内部にとどまっている「近代的」芸術観の意義を明らかにする。美やアートに対する理解そのものに変容を迫る芸術の概念史。
文芸批評をのりこえる「作品科学」の誕生。「内的読解」と「外的読解」の不毛なアンチノミーを克服し「文学場」の生成と構造を活写。
日本画家、洋画家、彫刻家、版画家など芸術家68名の年賀状255通を一挙公開。
写真が登場して170年、そこから現代に至るまで、数多くの写真家が新たな表現を求めて多種多様な技法を用い、名作を生み出してきた。第1部:コラージュ、フォトモンタージュ、ディストーション(歪曲)など、写真(イメージ)に手を加えて新たな表現を生み出した作品、第2部:ネガフィルムと印画紙の変遷と、それに関わる表現と技法のバリエーション、第3部:カメラとレンズという撮影機材を駆使したさまざまな表現、という三つのテーマを軸に、写真という表現手段の歴史と現在を、東京都写真美術館所蔵の名品によって辿る。
シェイクスピアもオペラも当初はポピュラーだった。ラップの分析etc.を通し、高級/ポピュラー、本物/偽物、純粋/不純の区分を退け、アートを経験と捉えて生の全体へと拡張する。
マネに絵画芸術の根本的な転換点をみるバタイユの思考に基づき、従来の西欧絵画が基本とした宗教的・歴史的・人文主義的な「テキスト」を否定するマネとスーラから真の芸術が出発することを論証するとともに、現代の技術的な映像の氾濫とその繁栄の幻想を批判。
芸術家の年賀に込めた美の世界。個性あふれる芸術家73名の年賀状、277通を一挙公開。
ビジネスにおいて芸術(アート)の必要性が増してきている。その際に鍵となるのが、デザインやブランドを通してアートをビジネスにつなげる「プロデューサー」の役割である。アート・プロデューサーの意義・必要な要件を解説する。
20世紀美術を動かした真の芸術家たちは誰かー。近代芸術はいかに展開したか、その根幹から把握する、美術史的傑作。