本書はシンガポールを事例として、多民族社会の中での言語と文化的アイデンティティの問題を、華人系シンガポール人の事例を中心に論じる。
難解をもって知られる、現代北アメリカを代表する言語人類学者の論考に詳細な解説をつけた、はじめての論集。オリゴを基点としたコミュニケーション過程のなかに、文法、語用、談話、社会、文化、心理、歴史、その全てを統一的に捉えなおす精緻な理論。言語、認知、相互行為など、コミュニケーション実践に焦点を据えた現代社会文化研究の先端、極限を“今ここ”に刻印する。社会文化コミュニケーション論による「言語学」の超克、そして、「認知科学」、「人類学」の再構築。
言語心理学の基礎的な知見をふまえて、「言語力を育てる」ということを心理学的観点から紹介したテキスト・参考書。
私たちは、ことばを「文字どおり」に使っているわけではない。話していないのに伝わることもあれば、丁寧に説明していても誤解されることがあるのはなぜか。社会心理学の視点から、敬意表現や皮肉など、対人関係のことばの謎に迫る。
言語学と心理学との関連,その研究方法,話しことばの心理,文章表現の心理,言語的直観の分析と実験例,バイリンガルの心理など,言語心理学の基本的な事柄を解説した概説書。
言語学の成果と方法をふまえつつ、言語と文化の相関性を明らかにし、ことばを通して文化とそれをになう民族の諸問題にアプローチする。
ことば”から見えてくる人間文化の総体。『コンピュータを使った自動翻訳』から『言語統制にみる国民国家の政策』まで。現在の学問分野の枠組みをとりはずして試みる新分野。
"近年,文学・歴史学・心理学・社会学・政治学などの学問分野で,言語が人間の文化にとって決定的に重要な役割を果たしていることが認識されはじめ,旧来の学問の枠組みの組み換えが行われつつある.本書ではこのような萌芽期にある“言語文化学”を独立した学問領域として捉え,その内容・方法・対象を確認して普遍化と体系化を試みる.
日本での「言語文化部」のパイオニアが言語文化学の可能性を追求した初の概論書.
序章
1 言語文化をめぐる国際関係(政治と言語/比較言語文化論/外国語の学習と翻訳)
2 言語コミュニケーション(社会言語学/認知言語学/言語教育)
3 言語情報科学(言語情報処理/母語獲得の●●●/音声言語科学)
4 応用言語技術(言語とコンピュータ/コーパス言語学/CD-ROM版の利用法)
5 地域言語文化論(西洋古典文化論/英語圏言語文化論/米語圏言語文化論/ドイツ語圏言語文化論/ロマン語圏言語文化論/スラブ語圏言語文化論/中国語圏言語文化論)
キラキラとギラギラなど清音・濁音の印象の違いを考察する“音韻交替と意義分化の関係について”、自分の呼称を「母」「わたし」などと使い分ける現象について論じた“親族名称による英語の自己表現と呼称”など、知的興奮にみちた主題を平易な文体でつづる。独自のスタイルで貫かれた著者の足跡をたどる論文集。
世界は未曽有の経済危機・食糧危機に見舞われている。日本語学習者も、就職難をはじめ、生きる上での困難に直面している。この世界で持続可能な生き方を追求・実践するために、言語教育は何ができるのか。
言語教育研究の理論と実践を包括。多様性の許容・均衡性の配慮・持続可能性の追求について考察し生態学的言語論の構築と実証を行う。