ある日、ムツゴロウさん一家と出会った子ガラスの「くろう」。北海道の無人島を舞台に、ムツゴロウさん一家と友情を深めながら成長していく姿は、とても感動的です。美しい島や海、そこに生きる生きものたち、いずれも鮮やかに描かれ、いつまでも心に残ります。
地球上にはさまざまな家がある。家は、そこに生きる人々の暮らしを表わしている。写真家として世界中の民家を訪ねる著者が語る「人を包むかたち」を感じるための一冊。
主人公は女装癖のある3人の中学生男子。純粋に女の子になりたい、まりか=青木裕太。死んだ姉の身代わりとして母親を慰めるために女装する、ユイ=木島亮介。幼少期のトラウマから男に求められるままに身体を許す、パロウ=田村修。3人は互いへの恋愛感情を意識するようになるが、それはすべて一方通行の切ない片想い…。7巻では「女の子」として生きることを決意したまりかが、パロウに変わらぬ真っ直ぐな想いをぶつけるがーー…。
日常のありふれた言葉が詩へ飛翔する。言葉の貼り絵。さまざまな方法を試みた高階杞一の新たな世界。
主人公の少年バーニーはチョーク穴の近くで遊ぶうち、縁がくずれて穴に落ちてしまいます。ところが、みんながごみ捨て場にしているその穴には原始人が住んでいて、いろいろなガラクタを使って隠れ家をつくり、たった一人で暮らしていました!バーニーは、言葉も通じない原始人と友だちになり、一緒にさまざまな冒険をすることに…。小学校中級以上。
騎士セシリアを仲間に加え、賑やかさを増したトオルたち。辿り着いた《決断の洞窟》で勇者の試練を受けるのだが、投げかけられたのは変な質問ばかり!! しかも、彼らの背後には勇者の命を狙う魔人の陰が……!?
使ったあとの綿棒そっくりなぼく、ダニエル13歳。アメフトはへたすぎて給水係。勉強はできるけど書けない数字がある。寝る前に「儀式」を2、3時間する。しないと死んじゃうから。ぼくはヘンだ。でも、だれにも言えない。
魔人ゲインとの戦いで重傷を負い、意識を失っていたセシリア。目を覚まし、トオルと合流した彼女だったが、ファルディオとルウがテロリストとして追われているという、とんでもない状況を知り……!?
極寒のシベリアで心に染みる「ホテル・カリフォルニア」。ニール・ヤングと武道館。転校といじめとボブ・ディラン。空虚な歌詞に魅力が詰まるピンク・レディー。「イマジン」と9・11。忘れられない人との思い出とザ・ブルーハーツ。すべての人生は歌とともにある。読書は音楽とともに。珠玉のエッセイ集。
輪廻転生する主人公たちの、前世の記憶をめぐる複雑な人間関係や時を超えた恋愛を描いた近未来SFの傑作『ぼくの地球を守って』。その世界観とキャラクターで新進気鋭の漫画家たちが新作漫画を描く!!
ある日、ちょっとしたイタズラのつもりで爆弾花火をビルに投げこんだデーヴィとマイク。すると、ビルはたちまち大爆発!一瞬で瓦礫の山に…。驚いて逃げだした二人は、イタズラを見ていたという若い男女から、警察につかまらないように、しばらくかくまってあげよう、と声をかけられる。パニックになった二人は、言われるままについていく。でも、何かがおかしい気がするんだけど。
ロヒンギャに国籍がないのはなぜ?
住んでいた村を焼き討ちにされたぼくたちは、
ミャンマー軍の監視網をくぐり抜け、
ジャングルに潜んでは逃避行をつづけました。
捕まると強制収容所に連行されるので、
いまも故郷には帰れません。
その昔、仏教国ビルマに移住したイスラム教徒の一群は、やがてロヒンギャと呼ばれますが、
国籍が与えられず、いまもミャンマー軍の迫害によって、難民になる悲劇をくり返しています。
アジアの民・ロヒンギャの人びとの悲劇は、私たちにさまざまな問題を投げかけています。
第1章 ロヒンギャ難民キャンプの子どもたち
第2章 「ロヒンギャ」ってどんな人たち?
第3章 ロヒンギャ難民の抵抗組織の誕生
第4章 難民キャンプってどんなところ?
第5章 ホストコミュニティで起こっていること
第6章 進まないロヒンギャ難民の帰還
第7章 私たちにできること
花森安治と大橋鎭子を語れる最後の人物が、満を持してペンをとりました。
NHK連続ドラマ「とと姉ちゃん」には描ききれなかった「暮しの手帖」の真実。
晩年の花森安治に10年間編集を教わり、定年まで大橋鎭子とともに仕事をした著者だからこそわかる、「暮しの手帖」がつらぬいた生活の哲学と、物事を見る目の磨き方を余すことなく明かす。「暮しの手帖」が目指したジャーナリズムの真髄や人間・花森安治を、あの「手書き文字」を書き続けた元副編集長の目線から書き下ろす。
親は自分が選んだ人ではない、友人や恋人こそ自分が選んだ他人だという「家出のすすめ」、責任ある質問と責任ある回答を前提とした人生相談にもとづく「書を捨てよ、町へ出よう!」など、寺山修司一代の名エッセイを集めた、小論集。時代を受け止め、孤独な人間の本質を照射する珠玉のエッセンス。